「次の休みはどこへ行こう?」旅の計画は心躍るものですが、同時に「どの旅行会社を選べばいいの?」と悩む方も多いのではないでしょうか。数多くの旅行会社が存在し、それぞれに特徴や得意分野があるため、自分にぴったりの一社を見つけるのは意外と難しいものです。
旅行会社選びは、旅の満足度を大きく左右する重要なステップです。料金の安さだけで選んでしまうと、「現地でのサポートがなくて困った」「食事が付いていなくて追加費用がかさんだ」といった失敗につながりかねません。一方で、自分の目的やスタイルに合った旅行会社を選べば、手配の手間が省けるだけでなく、個人では得られない情報や安心感、そして何より素晴らしい旅行体験を得られます。
この記事では、旅行会社の基本的な知識から、後悔しないための具体的な選び方、そして2024年最新のおすすめ旅行会社ランキングまで、包括的に解説します。国内旅行、海外旅行、家族旅行、一人旅といった目的別のおすすめも紹介しますので、あなたの次の旅の計画に必ず役立つはずです。
この記事を読めば、無数にある選択肢の中から、あなたの理想の旅をかなえる最高のパートナー(旅行会社)を見つけることができるでしょう。 さあ、最高の旅への第一歩を踏み出しましょう。
目次
旅行会社の基本を解説
旅行を計画する際、多くの人が利用を検討する「旅行会社」。しかし、その役割や種類について、意外と詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。まずは、旅行会社の基本的な定義から、利用するメリット・デメリット、そして様々な種類とその特徴について深く掘り下げていきましょう。この基本を理解することが、自分に合った旅行会社を選ぶための最初のステップとなります。
旅行会社とは
旅行会社とは、旅行業法に基づき、観光庁長官または都道府県知事の登録を受けた事業者のことを指します。主な業務は、旅行者のために運送サービス(航空券、鉄道など)や宿泊サービス(ホテル、旅館など)の手配を代理、媒介、または取次をすることです。さらに、自社でこれらのサービスを組み合わせた旅行商品(パッケージツアーなど)を企画・販売することもあります。
単にチケットやホテルを予約するだけでなく、旅行全体のプランニングに関する相談に乗ったり、現地でのサポートを提供したりと、その役割は多岐にわたります。旅行者は旅行会社を利用することで、複雑な手配を一任でき、安心して旅を楽しむことができるのです。
旅行業法では、取り扱える業務の範囲によって、事業者は以下の4つの種別に区分されています。
旅行業登録の種別 | 取り扱える業務の範囲 | 主な特徴 |
---|---|---|
第1種旅行業 | 海外・国内の募集型企画旅行、受注型企画旅行、手配旅行のすべて | JTBやH.I.S.などの大手総合旅行会社が多く、海外・国内問わず幅広い旅行商品を取り扱うことができる。 |
第2種旅行業 | 国内の募集型企画旅行、海外・国内の受注型企画旅行、手配旅行 | 主に国内旅行のパッケージツアーを企画・販売する。海外旅行はオーダーメイドの旅行や手配のみ可能。 |
第3種旅行業 | 営業所の所在する市町村及び隣接する市町村内に限定した募集型企画旅行、海外・国内の受注型企画旅行、手配旅行 | 特定の地域に密着したバスツアーなどを企画・販売する。 |
地域限定旅行業 | 営業所の所在する市町村及び隣接する市町村内に限定した旅行(運送・宿泊サービスの手配も含む) | 着地型観光とも呼ばれ、特定の地域の魅力を伝える体験型ツアーなどを企画・販売する。 |
参照:観光庁 旅行業法
私たちが一般的に利用する大手旅行会社の多くは、海外・国内問わずあらゆる旅行を企画・実施できる第1種旅行業者です。旅行会社を選ぶ際には、こうした登録種別を意識する必要はあまりありませんが、国や自治体に正式に登録され、法律に基づいて運営されているという事実は、利用者にとって大きな安心材料と言えるでしょう。
旅行会社を利用するメリット・デメリット
旅行会社を利用することには、多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。両方を理解した上で、自分の旅のスタイルに合わせて利用するかどうかを判断することが重要です。
旅行会社を利用するメリット
- 手配の手間と時間を大幅に削減できる
旅行には、航空券、宿泊施設、現地での移動手段、観光施設のチケットなど、数多くの手配が必要です。特に海外旅行や複数の都市を周遊する旅行の場合、これらをすべて個人で手配するのは大変な時間と労力がかかります。旅行会社に依頼すれば、希望を伝えるだけでこれらの複雑な手配をすべて代行してくれるため、面倒な手続きから解放され、旅の準備そのものを楽しむ余裕が生まれます。 - プロならではの提案力と情報量
旅行会社のスタッフは、いわば旅の専門家です。インターネットだけでは得られない現地の最新情報や治安、おすすめのレストラン、効率的な観光ルートなど、専門的な知識に基づいた的確なアドバイスが期待できます。自分では思いつかなかったような魅力的なデスティネーションや、旅のテーマに合ったユニークな体験を提案してもらえることも、大きなメリットです。 - 万が一のトラブル時にも安心のサポート体制
旅行にトラブルはつきものです。飛行機の欠航や遅延、パスポートの紛失、病気やケガなど、予期せぬ事態が発生した際に、個人手配の場合はすべて自分で対応しなければなりません。旅行会社を通していれば、緊急時の連絡先が確保されており、日本語でのサポートを受けられることがほとんどです。この安心感は、特に海外旅行や旅行に不慣れな方にとって、何物にも代えがたい価値があるでしょう。 - 個人手配よりお得になるケースがある
「旅行会社を通すと手数料がかかって高くなる」というイメージがあるかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。旅行会社は航空会社やホテルと大口契約を結んでいるため、スケールメリットを活かした割引料金が適用されることがあります。特に航空券とホテルがセットになったパッケージツアーは、個人で別々に手配するよりも総額で安くなるケースが多く見られます。 - 法的な保護が受けられる
登録を受けた旅行会社は、万が一倒産した場合に備えて、営業保証金または弁済業務保証金を供託することが法律で義務付けられています。これにより、旅行代金を支払ったにもかかわらず旅行に行けなくなった場合でも、一定の金額が保証されます。個人手配ではこのような保護はないため、これも大きな安心材料の一つです。
旅行会社を利用するデメリット
- 旅行プランの自由度が低い場合がある
特にパッケージツアーの場合、日程や訪問地、利用するホテルやレストランがあらかじめ決められているため、自由な行動が制限されることがあります。「この街にもう少し長く滞在したい」「予定にない場所へ寄り道したい」といった個人の希望を叶えるのが難しい場合があります。 - 手配手数料が発生することがある
パッケージツアーの料金には含まれていることが多いですが、航空券やホテルなどを個別に手配してもらう「手配旅行」の場合、取扱手数料が別途かかるのが一般的です。総額で比較すると、自分で直接予約した方が安く済むこともあります。 - 不要なサービスが含まれている可能性がある
パッケージツアーには、市内観光や特定のレストランでの食事、土産物店への立ち寄りなどが含まれていることがあります。これらに興味がない人にとっては、その分の時間や費用がもったいないと感じるかもしれません。 - 膨大な選択肢から選ぶのが難しい
各社から多種多様なツアー商品が販売されているため、どれが自分にとって最適なプランなのかを比較検討するのが大変だと感じる人もいるでしょう。選択肢が多すぎることが、かえってストレスになる可能性もあります。
旅行会社の種類と特徴
旅行会社は、その営業形態や得意分野によって、大きく3つのタイプに分類できます。それぞれの特徴を理解し、自分のニーズに合ったタイプの旅行会社を選びましょう。
種類 | 主な企業例 | 特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|---|
総合旅行会社 | JTB, H.I.S., 日本旅行, 近畿日本ツーリスト | 全国に店舗を持ち、対面での相談が可能。国内・海外、個人・団体まで幅広く扱う。 | 安心感が高い。手厚いサポート。複雑な相談も可能。 | 価格はやや高め。店舗に行く手間がかかる。 |
オンライン専門旅行会社 (OTA) | 楽天トラベル, じゃらんnet, Expedia, Booking.com | 実店舗を持たず、Webサイトやアプリで予約が完結。 | 24時間予約可能。価格比較が容易。口コミが豊富。 | 対面での相談は不可。トラブル時は自己解決が基本。 |
専門旅行会社 | クラブツーリズム, 阪急交通社, ハネムーン専門会社など | 特定の地域、テーマ、顧客層に特化した商品を提供。 | 専門性が高く、深い知識を持つ。ニッチな要望に応えられる。 | 取り扱い範囲が限定的。 |
総合旅行会社(店舗カウンターあり)
JTB、日本旅行、H.I.S.などに代表される、古くから存在するタイプの旅行会社です。全国各地に店舗カウンターを構え、専門のスタッフと対面で相談しながら旅行プランを決められるのが最大の特徴です。
初めての海外旅行で不安な方、ハネムーンや記念旅行など絶対に失敗したくない旅を計画している方、インターネットでの予約に不慣れな方にとっては、非常に心強い存在です。国内から海外、格安ツアーから豪華なクルーズ旅行、個人旅行から団体旅行まで、あらゆるニーズに対応できる幅広い商品ラインナップも魅力です。旅先でのトラブルサポートも手厚く、「安心」を重視するなら総合旅行会社が第一の選択肢となるでしょう。
オンライン専門旅行会社(OTA)
OTAとは「Online Travel Agent」の略で、楽天トラベルやExpediaのように、実店舗を持たずにインターネット上ですべての取引を完結させる旅行会社を指します。
24時間365日、いつでもどこでもスマートフォンやPCから予約できる手軽さが最大の魅力です。店舗運営コストがかからない分、比較的リーズナブルな価格設定の商品が多く、航空券やホテル、レンタカーなどを自由に組み合わせて自分だけの旅を組み立てられます。膨大な数の宿泊施設や航空券を横断的に検索・比較でき、実際に利用した人の口コミを参考に選べるのも大きなメリットです。価格と利便性を重視し、ある程度自分で旅行計画を立てられる人に向いています。
特定の分野に特化した専門旅行会社
特定のデスティネーション(例:ハワイ、ヨーロッパ、南米など)、特定の旅行テーマ(例:登山、ダイビング、世界遺産巡り、美術鑑賞など)、あるいは特定の顧客層(例:シニア層、ハネムーンカップルなど)に特化した旅行会社です。
クラブツーリズムの「テーマのある旅」や、阪急交通社のメディア連動型ツアーなどがこれに当たります。一般的な旅行会社では扱っていないような、マニアックで専門性の高いツアーを企画・販売しているのが特徴です。その分野における深い知識と経験を持つスタッフが担当しているため、より質の高い情報提供や手配が期待できます。明確な旅の目的や趣味があり、同じ興味を持つ仲間と旅を楽しみたい人には最適な選択肢と言えるでしょう。
後悔しない旅行会社の選び方7つのポイント
数ある旅行会社の中から、自分にとってベストな一社を見つけ出すことは、満足のいく旅を実現するための鍵となります。ここでは、後悔しないためにチェックすべき7つの重要なポイントを具体的に解説します。これらのポイントを一つひとつ確認することで、あなたの旅の目的やスタイルに最適な旅行会社がきっと見つかるはずです。
① 旅行の目的やテーマで選ぶ
まず最初に考えるべきは、「今回の旅行で何をしたいのか?」という旅の根本的な目的です。目的が明確であればあるほど、それに合った旅行会社を選びやすくなります。
例えば、「とにかくのんびり温泉に浸かって癒されたい」という目的であれば、有名温泉地の旅館やホテルとの提携が強く、お得な宿泊プランを多数扱っている国内旅行に強い旅行会社が候補になります。「ヨーロッパの美術館を心ゆくまで巡りたい」というのであれば、芸術鑑賞をテーマにした専門的なツアーを企画している旅行会社や、現地の交通パスや美術館の事前予約などに詳しい海外旅行に強い旅行会社が適しています。
- リゾートでのんびり: ハワイや沖縄など、特定のリゾート地に特化したプランを多く持つ会社
- アクティブに過ごす: ダイビングやスキー、登山などのアクティビティ付きプランが豊富な会社
- グルメを堪能する: 現地の名物料理や有名レストランでの食事が組み込まれたツアーを扱う会社
- 歴史や文化に触れる: 世界遺産や史跡を専門ガイド付きで巡るツアーに定評のある会社
漠然と旅行先を選ぶのではなく、「誰と、何をしに、どんな体験をしたいのか」を具体的にイメージすることが、最適な旅行会社選びの第一歩です。
② 旅行形態(パッケージツアーか個人手配か)で選ぶ
旅行のスタイルは、大きく「パッケージツアー」と「個人手配」の2つに分けられます。どちらの形態を望むかによって、選ぶべき旅行会社は大きく異なります。
- パッケージツアー(募集型企画旅行)
航空券、宿泊、観光、食事などがあらかじめセットになった商品です。旅行計画を立てるのが面倒な方、初めて訪れる場所で効率よく観光したい方、費用を明確にしておきたい方におすすめです。総合旅行会社や専門旅行会社の多くが、このパッケージツアーを主力商品としています。添乗員が同行するプランを選べば、現地での移動や手続きもすべて任せられるため、非常に安心です。 - 個人手配(手配旅行・ダイナミックパッケージ)
航空券やホテルなどを個別に、あるいは自由に組み合わせて予約するスタイルです。自分のペースで自由に行動したい方、特定の場所に長期滞在したい方、旅行の計画自体を楽しみたい方に向いています。オンライン専門旅行会社(OTA)は、この個人手配のパーツ(航空券、ホテルなど)を予約するのに非常に便利です。また、最近では多くの旅行会社が、航空券とホテルを自由に組み合わせられる「ダイナミックパッケージ(国内では「JR+宿泊」など)」を提供しており、パッケージツアーの安心感と個人旅行の自由度を両立させたい場合に最適です。
手間をかけずに安心感を得たいならパッケージツアー、自由度とオリジナリティを追求するなら個人手配、という基準で考えてみましょう。
③ 得意な旅行先(国内・海外)や分野で選ぶ
旅行会社には、それぞれ得意とするデスティネーション(旅行先)や分野があります。会社の強みを理解して選ぶことで、より質の高いサービスやお得なプランを見つけやすくなります。
- 国内旅行に強い会社: 楽天トラベルやじゃらんnetは、国内のホテル・旅館の掲載数が圧倒的に多く、口コミも豊富なため、宿選びで失敗したくない場合に非常に強力です。また、日本旅行やJRグループの旅行会社は、新幹線や特急と宿泊がセットになったプランに強みを持っています。
- 海外旅行に強い会社: H.I.S.は、特に若者向けの海外格安ツアーや航空券で定評があります。JTBは、高品質でサポートが手厚い海外ツアーを幅広く扱っており、安心感を重視する層に人気です。ExpediaやBooking.comなどのグローバルなOTAは、海外のホテル網が非常に広く、価格競争力も高いのが特徴です。
さらに、ハワイ、ヨーロッパ、アジアといった特定の地域に特化した専門旅行会社も存在します。行きたい国や地域が決まっている場合は、その地域を専門に扱う会社のウェブサイトをチェックしてみると、他では見つからないような魅力的なプランに出会えるかもしれません。
④ サポート体制で選ぶ
旅行会社を選ぶ上で、サポート体制の充実度は非常に重要な要素です。特に、予期せぬトラブルが発生した際に、どのようなサポートを受けられるかは、旅の安心感を大きく左右します。
店舗で直接相談したい
「インターネットの情報だけでは不安」「複雑な旅程なので、プロに直接相談したい」「記念旅行だから、じっくり話を聞いてプランを決めたい」という方は、店舗カウンターを持つ総合旅行会社が最適です。
スタッフの表情を見ながら相談できる安心感は、オンラインでは得難いものです。パンフレットを広げながら、旅のイメージを具体的に伝え、その場で疑問点を解消できます。特に、旅行に不慣れな方やご年配の方にとっては、頼れる存在となるでしょう。
オンラインで手軽に予約したい
「自分のペースで情報を集めて比較検討したい」「日中は仕事で忙しいので、深夜や休日に予約したい」という方には、オンライン専門旅行会社(OTA)や、各社のオンライン予約サイトが便利です。
24時間いつでも予約可能で、チャットボットやメール、電話での問い合わせ窓口を設けている会社も増えています。ただし、オンラインでのサポートは、緊急時の対応スピードや質に差が出ることがあります。予約する前に、緊急連絡先の有無や、日本語でのサポートが受けられる時間帯などを確認しておくと安心です。
⑤ 料金プランとツアーに含まれる内容で選ぶ
旅行費用を比較する際は、表示されている価格の安さだけで判断しないことが鉄則です。一見安く見えるツアーでも、後から様々な追加費用が発生し、結果的に割高になってしまうケースは少なくありません。
予約前に必ず以下の点を確認しましょう。
- 燃油サーチャージ・空港諸税: 海外旅行の場合、これらの費用がツアー代金に「含まれている(インクルーシブ)」のか、「別途必要」なのかは必ずチェックが必要です。数万円単位で総額が変わることもあります。
- 食事: 朝食、昼食、夕食がそれぞれ何回含まれているかを確認します。食事が全く付いていないプランは、その分食費が別途かかります。
- 空港送迎: 空港からホテルまでの送迎が含まれているか。含まれていない場合、自力で移動する手段と費用を調べておく必要があります。
- 観光・アクティビティ: ツアーに含まれる観光地の入場料や、アクティビティの費用が含まれているかを確認します。オプショナルツアーとして別料金になっている場合も多いです。
- 添乗員・ガイド: 添乗員が同行するのか、現地係員が案内するのか、あるいはガイドは全くいないのか。サポートのレベルが変わってきます。
「総額でいくらかかるのか」「その料金に何が含まれていて、何が含まれていないのか」を正確に把握することが、賢い料金比較のポイントです。
⑥ 口コミや評判を確認する
旅行会社の公式サイトやパンフレットには、当然ながら良い情報しか掲載されていません。実際にその旅行会社を利用した人の第三者の客観的な意見として、口コミや評判をチェックすることは非常に有効です。
X(旧Twitter)などのSNS、Googleマップのレビュー、旅行系の比較サイトなど、様々な場所で口コミを見ることができます。特に注目すべきは、以下の点です。
- トラブル時の対応: 「フライトが遅延した時の対応が迅速だった」「ホテルの部屋に問題があったら、すぐに別の部屋を手配してくれた」といった、トラブル発生時の具体的な対応に関する口コミは、その会社の真価を知る上で非常に参考になります。
- 情報の正確さ: 「パンフレットの写真と実際のホテルが全然違った」「案内された情報が古かった」といったネガティブな口コミも重要です。
- 添乗員や現地ガイドの質: 「ガイドの説明が分かりやすくて楽しかった」「添乗員の気配りが素晴らしかった」といった評価は、ツアーの満足度に直結します。
ただし、口コミはあくまで個人の主観的な感想です。一つの意見を鵜呑みにせず、複数の情報源から良い点・悪い点の両方を集め、総合的に判断する姿勢が大切です。
⑦ キャンセルポリシーを確認する
旅行の計画には、急な仕事や体調不良、家族の事情など、予期せぬ変更がつきものです。そのため、予約を確定させる前に、必ずキャンセルポリシー(取消料の規定)を確認しておきましょう。
キャンセル料は、旅行会社の「標準旅行業約款」に基づいていますが、ツアーの種類や利用する航空会社・ホテルによっては、より厳しい独自の特約が設けられている場合があります。
- いつからキャンセル料が発生するのか?: 旅行開始日の何日前から料金がかかるのかを正確に把握します。国内旅行は20日前から、海外旅行は30日前から(ピーク時を除く)というのが一般的ですが、必ず個別の条件を確認してください。
- キャンセル料の料率は?: 日程が近づくにつれて、キャンセル料の割合(20%、30%、50%、100%など)が上がっていきます。
- 格安プランの注意点: 「予約と同時にキャンセル料100%」といった、返金不可の格安航空券やホテルプランも存在します。安さには理由があることを理解し、予定が確定している場合にのみ利用するようにしましょう。
万が一の事態に備え、キャンセル規定を熟読し、内容に納得した上で申し込むことが、無用なトラブルを避けるための自己防衛策となります。
【2024年最新】旅行会社おすすめ人気ランキング15選
ここでは、これまでの選び方のポイントを踏まえ、知名度、取扱商品数、サポート体制、専門性などを総合的に評価した、2024年最新のおすすめ旅行会社をランキング形式で15社ご紹介します。それぞれの会社の特徴を比較し、あなたの旅のスタイルに合った一社を見つけてください。
① JTB
業界最大手の安心感と高品質なサービスが魅力
国内最大手の総合旅行会社。全国に広がる店舗網による対面での手厚いサポートと、高品質な旅行商品「エースJTB」に代表される質の高いサービスが特徴です。ハネムーンや家族旅行など、絶対に失敗したくない大切な旅行で絶大な信頼を誇ります。海外・国内問わず、高級旅館からビジネスホテル、パッケージツアーから自由旅行まで、あらゆるニーズに応える幅広いラインナップを揃えています。旅先でのサポート体制も万全で、「安心」と「質」を最優先するなら、まず検討すべき旅行会社です。
- 得意分野: 国内旅行、海外旅行、ハネムーン、家族旅行、クルーズ
- 特徴: 全国約660の店舗網、高品質な「エースJTB」、手厚いサポート
- 公式サイト: JTB 公式サイト
② H.I.S. (エイチ・アイ・エス)
海外旅行、特に格安ツアーのパイオニア
海外格安航空券の販売からスタートした経緯を持ち、現在も海外旅行に圧倒的な強みを誇る旅行会社です。特に、学生や若者向けのリーズナブルなパッケージツアーが豊富で、コストを抑えて海外へ行きたい場合に非常に頼りになる存在です。近年はオンライン販売にも力を入れており、航空券とホテルを自由に組み合わせるダイナミックパッケージも人気。また、ユニークなテーマ性を持つツアーや、社会貢献活動と組み合わせたスタディツアーなども展開しています。
- 得意分野: 海外旅行(特にアジア・欧米)、格安ツアー、学生旅行
- 特徴: 海外旅行の豊富な品揃え、コストパフォーマンスの高さ、オンライン予約の利便性
- 公式サイト: H.I.S. 公式サイト
③ 日本旅行
日本で最も歴史のある旅行会社。JRセットプランが強み
1905年創業の日本で最初の旅行会社。赤い風船のブランド名で知られ、長年にわたり安定したサービスを提供しています。JR西日本グループであることから、新幹線や特急と宿泊がセットになった「JRセットプラン」が非常に充実しており、国内の鉄道旅行では他の追随を許しません。老舗ならではの安心感と、全国の旅館・ホテルとの強いネットワークを活かした質の高いプランが魅力です。
- 得意分野: 国内旅行、JRセットプラン、団体旅行
- 特徴: 「赤い風船」ブランド、充実のJRセットプラン、老舗の信頼感
- 公式サイト: 日本旅行 公式サイト
④ 近畿日本ツーリスト
団体旅行から個人旅行まで幅広く対応
近鉄グループの旅行会社で、修学旅行や社員旅行などの団体旅行に非常に強いことで知られています。個人旅行においても、「メイト」(国内)や「ホリデイ」(海外)といったブランドで質の高いパッケージツアーを提供。全国に店舗を持ち、対面での相談も可能です。グループのネットワークを活かした、きめ細やかな対応と安定したサービスが特徴です。
- 得意分野: 団体旅行、国内旅行、海外旅行
- 特徴: 団体旅行の実績、個人旅行ブランド「メイト」「ホリデイ」、近鉄グループの安心感
- 公式サイト: 近畿日本ツーリスト 公式サイト
⑤ 楽天トラベル
ポイントが魅力!国内最大級のオンライン旅行会社
楽天グループが運営する日本最大級のOTA(オンライン専門旅行会社)。最大の魅力は、旅行代金に応じて楽天ポイントが貯まり、次の旅行や普段の買い物に使えることです。国内の宿泊施設掲載数はトップクラスで、航空券と宿を組み合わせる「楽パック」も人気。頻繁に開催されるセールやクーポンを利用すれば、さらにお得に旅行ができます。楽天ユーザーには絶対におすすめのサイトです。
- 得意分野: 国内宿泊予約、国内ダイナミックパッケージ(楽パック)
- 特徴: 楽天ポイントが貯まる・使える、豊富なクーポンとセール、圧倒的な国内宿泊施設数
- 公式サイト: 楽天トラベル 公式サイト
⑥ じゃらんnet
豊富な口コミとポイントで宿選びをサポート
リクルートが運営する大手OTA。楽天トラベルと並び、国内宿泊予約の二大巨頭とされています。宿泊施設に関する口コミの数が非常に多く、質も高いため、予約前に宿のリアルな評判を確認したい場合に非常に役立ちます。Pontaポイントやdポイントが貯まる・使える点も魅力。遊び・体験予約のコンテンツも充実しており、旅先でのアクティビティ探しにも便利です。
- 得意分野: 国内宿泊予約、遊び・体験予約
- 特徴: 豊富な口コミ情報、Pontaポイント・dポイント連携、充実した遊び・体験予約
- 公式サイト: じゃらんnet 公式サイト
⑦ 一休.com
高級ホテル・旅館、レストラン予約ならここ
「こころに贅沢させよう」をコンセプトに、厳選された高級ホテル・旅館、レストランに特化した予約サイトです。掲載されている施設は一定の基準をクリアしたものばかりで、質の高い滞在を約束してくれます。独自のタイムセールや会員ステージに応じた特典もあり、お得に贅沢な体験をしたいカップルや記念日旅行に最適。スパやビジネスホテルに特化した姉妹サイトも展開しています。
- 得意分野: 高級ホテル・旅館、高級レストランの予約
- 特徴: 厳選された施設ラインナップ、独自のタイムセール、上質な旅行体験の提供
- 公式サイト: 一休.com 公式サイト
⑧ Expedia (エクスペディア)
世界最大級のOTA。海外旅行の個人手配に強み
アメリカに本拠を置く、世界最大級のオンライン旅行会社。世界中の膨大な数のホテルや航空券を取り扱っており、特に海外旅行の個人手配で圧倒的な強さを発揮します。航空券とホテルを同時に予約すると割引が適用される「AIR+割」が非常にお得。頻繁に発行されるクーポンや、会員プログラム「Expedia Rewards」も魅力です。自由度の高い海外旅行を計画するなら、まずチェックしたいサイトです。
- 得意分野: 海外ホテル、海外航空券、海外ダイナミックパッケージ
- 特徴: 世界規模のネットワーク、お得な「AIR+割」、豊富な海外旅行商品
- 公式サイト: Expedia 公式サイト
⑨ Booking.com (ブッキングドットコム)
ホテル予約サイトの世界的リーダー
オランダ発の宿泊予約に特化したOTAで、世界中で広く利用されています。アパートメントやB&B、ホステルなど、ホテル以外の宿泊施設の掲載も非常に多いのが特徴です。「現地決済」や「キャンセル無料」のプランが豊富なため、柔軟に旅行計画を立てたい場合に便利。シンプルなサイト設計で使いやすく、直感的に予約を進められます。海外の宿を探す際の定番サイトの一つです。
- 得意分野: 海外・国内の宿泊予約(特にホテル)
- 特徴: 豊富な「キャンセル無料」プラン、ホテル以外の宿泊施設も多数、世界的な知名度と信頼性
- 公式サイト: Booking.com 公式サイト
⑩ agoda (アゴダ)
アジア圏のホテル予約に圧倒的な強み
シンガポールに本社を置く、Booking.comと同じグループのOTA。特にタイやベトナム、台湾といったアジア地域のホテル予約に強いことで知られており、他のサイトにはない格安ホテルが見つかることもあります。独自の割引や「アゴダコイン」といったキャッシュバックシステムも特徴。アジア旅行を計画しているなら、必ず比較検討に加えたいサイトです。
- 得意分野: アジア圏のホテル予約
- 特徴: アジアのホテル網、独自の割引制度、競争力のある価格設定
- 公式サイト: agoda 公式サイト
⑪ クラブツーリズム
「テーマのある旅」で趣味や興味を深める
近畿日本ツーリスト系の旅行会社で、「趣味」や「テーマ」を軸にしたユニークなパッケージツアーを数多く企画しています。「街道を歩く」「歴史を旅する」「写真撮影の旅」など、特定の興味を持つ人々が集まって楽しむ旅のスタイルを確立しており、特にシニア層から絶大な支持を得ています。一人参加のプランも豊富で、同じ趣味を持つ仲間と出会えるのも魅力です。
- 得意分野: テーマ性のあるツアー、バスツアー、シニア向け旅行
- 特徴: 趣味を軸にした豊富なツアー、一人参加の歓迎、仲間と出会える旅
- 公式サイト: クラブツーリズム 公式サイト
⑫ 読売旅行
新聞社系ならではの知的好奇心を満たす旅
読売新聞グループの旅行会社。新聞社系という特性を活かし、歴史や文化、芸術に焦点を当てた、知的好奇心を満たすような質の高いツアーを多く企画しています。専門家が同行する講座形式のツアーや、一般には公開されていない場所を訪れる特別企画などが人気。全国各地から出発するバスツアーも充実しています。
- 得意分野: 文化・歴史系ツアー、バスツアー
- 特徴: 新聞社系の信頼性、知的好奇心を刺激する企画、専門家同行ツアー
- 公式サイト: 読売旅行 公式サイト
⑬ 阪急交通社
メディアでの広告と高品質ブランド「トラピックス」
阪急阪神ホールディングスグループの旅行会社。新聞広告やチラシなどのメディアを積極的に活用し、「トラピックス」のブランド名で広く知られています。リーズナブルな価格帯でありながら、食事や観光の内容が充実しているコストパフォーマンスの高いツアーが人気です。一方で、「クリスタルハート」といった高品質な海外旅行ブランドも展開しており、幅広い顧客層に対応しています。
- 得意分野: パッケージツアー(国内・海外)、バスツアー、クルーズ
- 特徴: 「トラピックス」ブランドの知名度、コストパフォーマンスの高さ、メディア連動型の商品展開
- 公式サイト: 阪急交通社 公式サイト
⑭ ANA X (旧ANAセールス)
ANA利用のダイナミックパッケージが主力
ANAグループの旅行会社で、ANAの航空券と宿泊、レンタカーなどを自由に組み合わせられる「ANAトラベラーズ ダイナミックパッケージ」を主力商品としています。ANA便を利用するため、フライトの選択肢が豊富で、マイルも貯まります。高品質なサービスと安心感があり、特にビジネス利用や質の高い国内旅行を求める層に人気です。
- 得意分野: 国内ダイナミックパッケージ、ANA利用の海外ツアー
- 特徴: ANA便利用、マイルが貯まる、高品質なサービス
- 公式サイト: ANA X 公式サイト
⑮ JALパック
JALグループの高品質と安心のブランド力
JALグループの旅行会社。「JALパック」のブランド名で、質の高いパッケージツアーを提供しています。こちらも航空券と宿泊を組み合わせる「JALダイナミックパッケージ」が人気で、JALならではのきめ細やかなサービスと安心感が魅力です。ツアー参加者専用の特典や、空港でのサポートなども充実しており、快適な旅を約束してくれます。
- 得意分野: 国内・海外のパッケージツアー、JAL利用のダイナミックパッケージ
- 特徴: JAL便利用、JALブランドの安心感と高品質、充実したサポート
- 公式サイト: JALパック 公式サイト
【目的・テーマ別】おすすめの旅行会社
ランキングでご紹介した旅行会社を、今度はあなたの「目的」や「テーマ」に合わせて再整理しました。自分にぴったりの旅行会社を、より簡単に見つけるためのガイドとしてご活用ください。
国内旅行におすすめの旅行会社
国内旅行では、目的によって使い分けるのが賢い選択です。
- 宿泊予約がメインなら: 楽天トラベル、じゃらんnetが双璧です。圧倒的な施設掲載数と口コミの多さで、宿選びの失敗が少なくなります。ポイント還元やクーポンも豊富でお得です。
- 新幹線や特急での移動なら: 日本旅行やJTBが提供する「JR・新幹線+宿泊」のセットプランが非常に強力です。個別に手配するより大幅に安くなることが多く、予約も一度で済みます。
- 飛行機での移動なら: ANA XやJALパックのダイナミックパッケージがおすすめです。航空会社の公式サイトから直接予約する安心感と、マイルが貯まるメリットがあります。
海外旅行におすすめの旅行会社
海外旅行は、求めるもの(価格、安心、自由度)によって選択肢が変わります。
- 価格重視・若者・学生なら: H.I.S.が第一候補です。格安ツアーの品揃えが豊富で、コストを抑えたい旅の強い味方です。
- 安心感・手厚いサポートを求めるなら: JTBが最適です。日本語での現地サポートが充実しており、初めての海外旅行や家族旅行でも安心です。
- 自由な個人手配をしたいなら: Expediaがおすすめです。世界中の航空券とホテルを自由に組み合わせられ、セット割引でお得に予約できます。
- アジア旅行なら: agodaも忘れずにチェックしましょう。特に東南アジアのホテルで掘り出し物が見つかることがあります。
家族旅行・子連れ旅行におすすめの旅行会社
小さなお子様連れの旅行では、何よりも「安心」と「手間のかからなさ」が重要です。
- JTB、日本旅行などの店舗型総合旅行会社は、子連れ向けのプランや配慮について対面でじっくり相談できるのが魅力です。添乗員付きのツアーなら、移動の心配もありません。
- 楽天トラベルやじゃらんnetでは、「子連れ歓迎の宿」「キッズスペースあり」といった条件で絞り込み検索ができ、口コミを参考にしながら宿を選べるので便利です。
- ANA XやJALパックは、航空会社のグループならではのきめ細やかなサービスが期待でき、フライト中も安心です。
一人旅におすすめの旅行会社
一人旅のスタイルは様々です。
- 自由気ままな旅が好きなら: ExpediaやBooking.comなどのOTAを利用して、航空券と宿を自分で手配するのがおすすめです。自分のペースで好きな場所を訪れることができます。
- 一人でもツアーに参加したいなら: H.I.S.には「一人参加限定ツアー」や「一人参加可能なツアー」が多数あります。また、クラブツーリズムは、特定のテーマに興味がある人向けのツアーが多く、一人でも参加しやすいうえ、旅先で同じ趣味の仲間と出会える可能性があります。
ハネムーン・カップル旅行におすすめの旅行会社
特別な思い出を作りたいハネムーンやカップル旅行では、「質」と「特別感」がキーワードになります。
- JTBにはハネムーン専門のデスクもあり、経験豊富なスタッフが二人の希望に合わせたプランを提案してくれます。質の高いサービスで、思い出に残る旅を演出します。
- 一休.comを使えば、国内の高級旅館やラグジュアリーホテルをお得に予約できます。二人だけのプライベートな空間で、贅沢な時間を過ごしたいカップルに最適です。
- 特定のデスティネーションにこだわりがあるなら、ハワイ専門やモルディブ専門といった専門旅行会社に相談するのも良いでしょう。深い知識に基づいた、よりパーソナルな提案が期待できます。
格安で旅行したい場合におすすめの旅行会社
とにかく費用を抑えたい場合は、以下の会社やサービスを中心に探してみましょう。
- 海外旅行: H.I.S.の格安ツアーや、Expedia、agodaなどのOTAで航空券とホテルの価格を徹底比較するのが王道です。LCC(格安航空会社)の利用も視野に入れましょう。
- 国内旅行: 楽天トラベルやじゃらんnetのセールやクーポンを最大限に活用します。高速バスと宿泊のセットプランなども、費用を抑える有効な手段です。
- 比較サイトの活用: スカイスキャナー(航空券)やトラベルコ(ツアー・ホテル)などの旅行比較サイトを利用して、複数の旅行会社の商品を横断的に検索するのも賢い方法です。
旅行会社に関するよくある質問
旅行会社の利用を検討する際に、多くの人が抱く疑問についてお答えします。
パッケージツアーと個人手配はどちらがお得ですか?
一概にどちらがお得とは言えず、旅行先、時期、旅行のスタイルによって異なります。
- パッケージツアーがお得になるケース:
- ハワイ、グアム、台湾、韓国などの人気の観光地への旅行。旅行会社が航空券の座席やホテルを大量に仕入れているため、個人で手配するより安くなることが多いです。
- 年末年始、ゴールデンウィーク、お盆などの繁忙期。個人で手配すると航空券が高騰しますが、ツアーであれば価格が抑えられている場合があります。
- 旅行に不慣れで、送迎や観光もすべて任せたい場合。追加費用がかからず、結果的に安く済むことがあります。
- 個人手配がお得になるケース:
- LCC(格安航空会社)や格安ホテル、ホステルなどを利用する場合。
- 長期滞在や複数の国を周遊するなど、自由度の高い旅行をしたい場合。
- オフシーズンに旅行する場合。航空券もホテルも安く、自由に選べます。
結論として、単純な価格だけでなく、含まれるサービス(食事、送迎、観光など)をすべて考慮した「総額」で比較することが重要です。
オンライン専門(OTA)と店舗型の旅行会社の違いは何ですか?
両者の最も大きな違いは、「相談方法」と「価格・商品の傾向」です。以下の表に主な違いをまとめました。
項目 | 店舗型旅行会社 (JTB, H.I.S.など) | オンライン専門旅行会社(OTA) (楽天トラベル, Expediaなど) |
---|---|---|
相談・予約方法 | 対面、電話、オンライン | Webサイト、アプリ(メール、チャットサポートあり) |
営業時間 | 店舗の営業時間に準ずる | 24時間365日 |
価格帯 | やや高め(手厚いサポートや安心料込み) | 比較的安い傾向(店舗コストがかからないため) |
主力商品 | パッケージツアー(企画旅行)が豊富 | 航空券・ホテルなどのパーツ販売、ダイナミックパッケージが中心 |
おすすめの人 | 旅行初心者、シニア層、複雑な手配が必要な人、安心感を重視する人 | 旅行に慣れた人、価格を重視する人、若者、自分で計画を立てたい人 |
どちらが良いというわけではなく、自分のITスキルや旅行経験、何を重視するかによって使い分けるのが賢明です。
旅行の申し込みはいつからできますか?
旅行商品の発売時期は、旅行会社や方面によって異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。
- 海外旅行: 半年前から1年前に発売されることが多いです。特に、年末年始やお盆などのピーク時期のツアーは人気が高く、早く予約しないとすぐに満席になってしまいます。遅くとも3ヶ月前には検討を始めるのがおすすめです。
- 国内旅行: 3ヶ月から半年前が一般的です。ただし、JRの指定席が1ヶ月前から、飛行機の早期割引運賃が数ヶ月前から発売されるため、これらを組み合わせるダイナミックパッケージは比較的早くから予約可能です。
人気の時期や行先は、発売と同時に予約が埋まることもあります。 旅行の計画が決まったら、なるべく早く情報収集を始めましょう。
キャンセル料はいつから発生しますか?
キャンセル料(取消料)の規定は、旅行会社が利用する「標準旅行業約款」で定められていますが、これはあくまで最低基準です。実際には、個別の旅行商品ごとに定められた「旅行条件書」の規定が適用されます。 予約前には必ずこの条件書を確認してください。
参考として、標準旅行業約款における募集型企画旅行の一般的なキャンセル料規定を以下に示します。
【海外旅行(ピーク時※を除く)】
- 旅行開始日の31日前まで:無料
- 旅行開始日の30日前~3日前:旅行代金の20%
- 旅行開始日の前々日~当日:旅行代金の50%
- 旅行開始後または無連絡不参加:旅行代金の100%
※ピーク時(12/20~1/7、4/27~5/6、7/20~8/31)は、40日前からキャンセル料が発生します。
【国内旅行】
- 旅行開始日の21日前まで:無料
- 旅行開始日の20日前~8日前:旅行代金の20%
- 旅行開始日の7日前~2日前:旅行代金の30%
- 旅行開始日の前日:旅行代金の40%
- 旅行開始日の当日:旅行代金の50%
- 旅行開始後または無連絡不参加:旅行代金の100%
参照:観光庁 標準旅行業約款
重要なのは、これはあくまで一例であり、格安航空券を利用するツアーや特定のホテルでは「予約と同時に100%のキャンセル料」といった厳しい特約が付いている場合があることです。必ずご自身の申し込むプランの条件を確認しましょう。
自分に合った旅行会社を見つけて最高の旅を計画しよう
この記事では、旅行会社の基本から、後悔しないための選び方の7つのポイント、そして目的別のおすすめ旅行会社まで、幅広く解説してきました。
旅行会社は、単に航空券やホテルを手配するだけの存在ではありません。あなたの旅の目的を深く理解し、専門的な知識でそれを形にし、万が一の際には頼れるパートナーとなってくれる存在です。店舗型の総合旅行会社の安心感、オンライン専門旅行会社(OTA)の利便性と価格、専門旅行会社の深い知見。それぞれに異なる魅力があり、完璧な旅行会社というものは存在しません。
大切なのは、今回のあなたの旅のスタイルに、どのタイプの会社が最も合っているかを見極めることです。
- 旅の目的は何か?(癒し、冒険、学びなど)
- どんな旅行形態を望むか?(おまかせツアーか、自由な個人手配か)
- 何を最も重視するか?(価格、安心、質、自由度)
これらの問いに答えていくことで、あなたにとっての「最高の旅行会社」が自ずと見えてくるはずです。本記事で紹介した選び方のポイントやランキングを参考に、ぜひ様々な旅行会社のウェブサイトを訪れ、プランを比較してみてください。
あなたにぴったりの旅行会社という最高の羅針盤を手に入れ、忘れられない素晴らしい旅を計画しましょう。