旅行や出張の計画を立てる際、宿泊先をどこで予約するかは非常に重要なポイントです。ホテル予約サイト(OTA:Online Travel Agent)は、数多くの宿泊施設を手軽に比較・予約できる便利なツールですが、サイトごとに特徴や強みが異なり、「どのサイトを使えば一番お得で自分に合っているのか」と悩む方も多いのではないでしょうか。
この記事では、数あるホテル予約サイトの中から自分に最適な一つを見つけるための比較ポイントから、2024年最新のおすすめサイト15選、そしてもっとお得にホテルを予約するための具体的なコツまで、網羅的に解説します。旅行のスタイルや目的に合わせて賢くサイトを使い分け、より快適で満足度の高い滞在を実現しましょう。
目次
自分に合うホテル予約サイトの選び方・比較ポイント
膨大な数のホテル予約サイトの中から、自分にとってベストなサイトを見つけるためには、いくつかの比較ポイントを理解しておくことが重要です。旅行の目的や個人のライフスタイルによって、最適なサイトは異なります。ここでは、後悔しないサイト選びのための6つの視点を詳しく解説します。
泊まりたいホテルの種類で選ぶ
まず最初に考えるべきは、「どのような旅行で、どんなタイプの宿泊施設に泊まりたいか」です。行き先や宿泊施設のカテゴリーによって、各サイトの得意・不得意が明確に分かれます。
国内旅行か海外旅行か
旅行の目的地が国内か海外かによって、選ぶべきサイトは大きく変わります。
国内旅行の場合、日本の事業者が運営する「楽天トラベル」や「じゃらんnet」などが強みを発揮します。 これらのサイトは、全国各地のホテル、旅館、民宿、ペンションまで幅広く網羅しており、特に地方の小規模な宿泊施設や温泉旅館の掲載数が豊富です。また、日本の文化や旅行スタイルに合わせたプラン(例:夕食・朝食付きプラン、貸切風呂付きプランなど)が多く、日本人ユーザーのニーズを深く理解したサービス設計になっています。サイトやカスタマーサポートが完全に日本語で対応しているため、万が一のトラブル時も安心できる点も大きなメリットです。
一方、海外旅行の場合は、「Booking.com」や「Agoda」といった外資系のグローバルなサイトがおすすめです。 これらのサイトは世界中の数十万軒以上の宿泊施設をカバーしており、選択肢の幅が圧倒的です。多言語・多通貨に対応しているため、現地の言語が分からなくてもスムーズに予約が可能。実際にその国を訪れた世界中の旅行者からの口コミが読めるため、現地のリアルな情報を得やすいのも特徴です。特にアジア圏への旅行なら「Agoda」、ヨーロッパやアメリカなら「Booking.com」が強いといった地域ごとの特色もあります。
ビジネスホテルか高級旅館か
旅行の目的によって、宿泊施設に求めるものは異なります。価格を重視するビジネス利用と、特別な体験を求めるレジャー利用では、適した予約サイトも変わってきます。
出張などでビジネスホテルを探す場合は、掲載数が多く、価格競争が起きやすい総合型のサイトが便利です。 「楽天トラベル」や「じゃらんnet」、「Yahoo!トラベル」などは、全国の主要都市にあるビジネスホテルの品揃えが豊富で、駅からの距離やWi-Fiの有無、駐車場情報などで絞り込みやすく、効率的に宿を探せます。また、QUOカード付きプランや領収書の発行がスムーズなサイトは、ビジネスパーソンにとって利便性が高いでしょう。
対照的に、記念日や自分へのご褒美旅行で高級ホテルや高級旅館を探すのであれば、特定の価格帯以上の施設に特化したサイトが最適です。 「一休.com」や「Relux」は、独自の厳しい基準で選ばれた上質な宿泊施設のみを掲載しています。これらのサイトでは、単に宿泊するだけでなく、そこで得られる特別な体験や非日常感を重視するユーザー向けに、アップグレードプランや会員限定の特典が用意されていることが多いです。落ち着いたサイトデザインで、じっくりと宿を選びたい方に向いています。
料金の安さやポイント還元率で選ぶ
旅行費用を少しでも抑えたいと考えるなら、料金の安さとポイント還元率は最も重要な比較ポイントの一つです。
多くの予約サイトでは、同じホテル・同じプランでも料金が異なる場合があります。これは、各サイトが独自にセールを行ったり、ホテル側と特別な契約を結んで限定価格を提供したりするためです。そのため、複数のサイトを見比べるのが基本となります。
さらに注目したいのが「ポイントプログラム」です。各サイトは独自のポイントシステムを持っており、宿泊料金に応じてポイントが貯まり、次回の予約時に割引として利用できます。
ポイントプログラムの例 | 主な提携サービス・特徴 |
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楽天ポイント | 楽天市場など楽天グループのサービスで貯まる・使える。 |
Pontaポイント | ローソン、auなど提携店が多く、日常的に貯めやすい。 |
PayPayポイント | Yahoo!ショッピングやPayPayでの支払いで貯まる。即時利用も可能。 |
dポイント | ドコモユーザー以外も利用可能。コンビニや飲食店など加盟店が多い。 |
自分が普段の買い物やサービス利用で貯めているポイントと連携しているサイトを選ぶことで、旅行で貯めたポイントを日常で使い、日常で貯めたポイントで旅行に行く、というお得なサイクルを生み出せます。例えば、普段から楽天市場で買い物をする人なら「楽天トラベル」を、コンビニでPontaポイントを貯めている人なら「じゃらんnet」を選ぶと、効率的にポイントを管理・活用できます。
ポイント還元率は通常1%程度ですが、キャンペーンや会員ステータスによって5%や10%以上にアップすることもあります。目先の料金だけでなく、実質的な価格がいくらになるのかをポイント還元分まで含めて考えることが、賢いサイト選びの鍵となります。
クーポンやセールの頻度で選ぶ
基本的な料金やポイント還元に加えて、さらにお得に予約するための強力な武器が「クーポン」と「セール」です。
各予約サイトは、新規顧客の獲得やリピート利用の促進のために、様々なクーポンを配布しています。
- 初回利用限定クーポン: 初めてそのサイトを利用する人向けの割引。
- エリア限定クーポン: 特定の都道府県や市区町村での宿泊に使える割引。
- 施設限定クーポン: 特定のホテルが独自に発行する割引。
- 金額条件付きクーポン: 「○円以上の予約で△円引き」といった割引。
これらのクーポンは、予約時に適用するだけで数千円単位の割引になることもあり、見逃せません。
また、大規模なセールも要チェックです。「楽天トラベル」の「スーパーSALE」や「Agoda」の「シークレットディール」など、期間限定で通常よりも大幅に安い価格で予約できるチャンスが定期的に訪れます。 こうしたセールは数ヶ月前から告知されることもあれば、突発的に始まるタイムセールもあります。
お得なクーポンやセール情報を見逃さないためには、利用したいサイトのメールマガジンに登録したり、公式アプリをダウンロードしてプッシュ通知をオンにしておくのがおすすめです。特にアプリ限定で配布されるクーポンやセールもあるため、積極的に活用しましょう。
掲載されているホテル数で選ぶ
選択肢の広さを重視するなら、掲載されているホテル数は重要な指標です。掲載数が多ければ多いほど、自分の希望条件にぴったり合う宿を見つけられる可能性が高まります。
国内旅行においては、「楽天トラベル」や「じゃらんnet」が最大級の掲載数を誇ります。都市部のホテルから地方の温泉旅館、民宿まで、あらゆるタイプの宿泊施設が登録されています。一方、海外旅行では「Booking.com」が群を抜いており、世界200以上の国と地域、数百万件のリスティングから選ぶことができます。
ただし、単に数が多いだけが良いとは限りません。 前述の通り、「一休.com」や「Relux」のように、あえて掲載施設を厳選することで、サイト全体の質を担保し、ユーザーが「ハズレ」を引くリスクを減らしているサイトもあります。
自分の旅のスタイルに合わせて、「多くの選択肢から自由に選びたい」のか、「厳選された質の高い施設から安心して選びたい」のかを考え、サイトの特性とマッチングさせることが大切です。
口コミの多さや信頼性で選ぶ
公式サイトの写真や説明文だけでは分からない、リアルな宿泊体験を知る上で「口コミ(レビュー)」は非常に価値のある情報源です。
- 部屋の清潔感はどうか
- スタッフの対応は丁寧か
- 写真と実際の部屋の広さにギャップはないか
- 周辺の騒音は気にならないか
こうした情報は、実際に宿泊した人でなければ分かりません。口コミの数が多いサイトほど、様々な視点からの意見が集まり、より客観的に宿泊施設を判断できます。
口コミを参考にする際は、その「信頼性」も重要です。多くの大手予約サイトでは、実際にそのサイト経由で宿泊したユーザーしか口コミを投稿できない仕組みになっています。 これにより、意図的に評価を操作するような「やらせ」の口コミが投稿されるリスクを低減しています。
良い評価だけでなく、悪い評価にも目を通すことで、その宿泊施設が持つ潜在的な問題点(例:建物の古さ、Wi-Fiの弱さなど)を事前に把握できます。ただし、口コミはあくまで個人の主観的な感想であることも忘れてはいけません。自分にとって許容できる範囲のデメリットなのかどうかを冷静に判断しましょう。
サイトやアプリの使いやすさで選ぶ
最後に、意外と見落としがちですが重要なのが、サイトやアプリそのものの「使いやすさ(ユーザビリティ)」です。検索から予約までの一連の流れがスムーズに行えるかどうかは、旅行計画のストレスを大きく左右します。
- 検索機能: 「駅からの距離」「温泉の種類」「禁煙・喫煙」「食事の有無」など、絞り込みたい条件が細かく設定できるか。
- 地図検索: 地図上でホテルの位置と価格を同時に確認しながら直感的に探せるか。
- 表示速度: ページの読み込みが速く、サクサク操作できるか。
- 予約プロセス: 入力項目が分かりやすく、簡単に予約を完了できるか。
これらの要素は、個人の好みにもよります。いくつかのサイトを実際に触ってみて、自分が直感的に「使いやすい」と感じるデザインや操作性のサイトを選ぶのが一番です。
また、スマートフォンのアプリも重要な比較対象です。アプリ限定の割引やセールが提供されることもありますし、予約内容の確認や変更、ホテルまでのナビゲーションなど、旅行先での利便性を高めてくれる機能も搭載されています。普段からスマートフォンで情報収集や予約をすることが多い方は、アプリの評価や機能もチェックしておきましょう。
【2024年最新】ホテル予約サイトおすすめ15選を徹底比較
ここでは、数あるホテル予約サイトの中から、特におすすめの15サイトを厳選し、それぞれの特徴や強みを詳しく解説します。各サイトの最新情報(参照:各公式サイト)を基に比較していますので、ぜひあなたの旅のスタイルに合ったサイトを見つけてください。
① 楽天トラベル
特徴 | 詳細 |
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ポイント | 楽天ポイント |
強み | 国内最大級の掲載数、豊富なキャンペーン、楽天経済圏との連携 |
おすすめな人 | 楽天ユーザー、国内旅行がメインの人、セールやクーポンでお得に予約したい人 |
楽天トラベルは、国内旅行において圧倒的な知名度と利用者数を誇る予約サイトです。 最大の魅力は、なんといっても「楽天ポイント」が貯まり、使えること。楽天市場や楽天カードなど、楽天グループのサービスを利用している人であれば、普段の生活で貯めたポイントを旅行代金に充当でき、非常にお得です。
通常は1%のポイント還元ですが、「5と0のつく日」キャンペーンや、楽天スーパーSALE期間中には、ポイント還元率が大幅にアップします。これらのキャンペーンを狙って予約することで、実質的な宿泊費を大きく抑えることが可能です。
掲載施設数も国内トップクラスで、高級ホテルからビジネスホテル、温泉旅館、民宿、さらには航空券と宿泊を組み合わせた「楽パック」まで、幅広いニーズに対応しています。特にセールやクーポンの配布が頻繁に行われるため、こまめにサイトをチェックする価値があります。
② じゃらんnet
特徴 | 詳細 |
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ポイント | Pontaポイント、dポイント、リクルートポイント |
強み | 豊富な口コミ、遊び・体験予約との連携、限定プランが多い |
おすすめな人 | Pontaポイント・dポイントを貯めている人、宿だけでなく現地の遊びも探したい人 |
「じゃらんnet」は、リクルートが運営する国内大手のホテル予約サイトです。 楽天トラベルと並び、国内の掲載施設数が非常に多く、特に温泉宿や観光地のホテルに強いのが特徴です。宿泊料金に応じてPontaポイントまたはdポイントが貯まり、日常で利用するコンビニや店舗で貯めたポイントを使ってお得に旅行ができます。
じゃらんnetの大きな強みは、「遊び・体験予約」サービスが充実していること。ラフティングや陶芸体験、果物狩りといったアクティビティもサイト内で予約でき、宿泊と合わせて旅の計画をトータルで立てられるのが便利です。
また、「じゃらん限定」と銘打たれた独自プランが豊富に用意されている点も見逃せません。他のサイトにはない特典付きのプランや、お得な料金設定が見つかることも多く、比較検討の際には必ずチェックしたいサイトの一つです。口コミの投稿数も非常に多く、宿選びの参考になるリアルな情報が満載です。
③ 一休.com
特徴 | 詳細 |
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ポイント | 一休ポイント(即時利用可能)、PayPayポイントへ交換可能 |
強み | 高級ホテル・旅館・レストランに特化、独自の会員ステージ制、タイムセール |
おすすめな人 | 特別な記念日やご褒美旅行を計画している人、上質な宿泊体験を求める人 |
「一休.com」は、”こころに贅沢させよう”をコンセプトに、厳選された高級ホテル・高級旅館のみを取り扱う予約サイトです。 独自の基準で選び抜かれた施設だけが掲載されているため、どの宿を選んでも一定以上の質が担保されており、安心して予約できます。
特徴的なのが、ポイントの「即時利用」です。予約時に獲得予定のポイントをその場で割引として利用できるため、常に最安値に近い価格で予約できるのが大きなメリットです。また、利用実績に応じて会員ステージが上がり、ステージが上がるとポイント還元率がアップしたり、プライベートセールに招待されたりといった特典が受けられます。
宿泊だけでなく、高級レストランの予約にも強く、記念日のディナーと宿泊をセットで探すといった使い方も可能です。 日常から離れた特別な時間を過ごしたいと考えるユーザーから絶大な支持を集めています。
④ Yahoo!トラベル
特徴 | 詳細 |
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ポイント | PayPayポイント |
強み | PayPayポイントが貯まる・使える、「いまスグ利用」で即時割引 |
おすすめな人 | PayPayユーザー、ソフトバンク・ワイモバイルユーザー |
「Yahoo!トラベル」は、PayPayポイントを軸にしたお得さが魅力の予約サイトです。 最大の特徴は、予約時に付与されるPayPayポイントをその場で宿泊代金から割り引く「いまスグ利用」が選択できること。これにより、実質的な割引としてポイントの恩恵をすぐに受けられます。
じゃらんnetや一休.com、JTB、るるぶトラベルなど、複数の予約サイトのプランをまとめて検索・予約できるプラットフォームとしての側面も持っており、幅広い選択肢から探せるのが便利です。
特に、ソフトバンクやワイモバイルのユーザー、LYPプレミアム(旧Yahoo!プレミアム)会員は、キャンペーン時にポイント還元率が優遇されることが多く、対象ユーザーにとっては非常にお得なサイトと言えます。PayPayでの支払いを日常的に利用している方なら、迷わず選択肢に入れるべきサイトです。
⑤ Booking.com(ブッキングドットコム)
特徴 | 詳細 |
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ポイント | なし(Geniusという会員プログラムで割引) |
強み | 世界最大級の掲載数、海外ホテルに圧倒的に強い、現地払い対応が多い |
おすすめな人 | 海外旅行によく行く人、多様なタイプの宿から選びたい人 |
オランダ・アムステルダムに本社を置く「Booking.com」は、世界最大級のホテル予約サイトです。 海外旅行を計画するなら、まずチェックすべきサイトと言えるでしょう。ホテルだけでなく、アパートメント、ヴィラ、ホステル、B&Bなど、多種多様な宿泊タイプを網羅しており、その掲載数は他の追随を許しません。
ポイント制度はありませんが、「Genius(ジーニアス)」というロイヤリティプログラムがあり、利用回数に応じてレベルが上がり、対象施設での割引(10%〜20%オフ)や朝食無料、無料ルームアップグレードといった特典が受けられます。
多くの施設で「予約は今、支払いは現地で」というオプションが選べるため、クレジットカード情報を事前に登録することに抵抗がある人や、旅行中の為替レートを見ながら支払いたい人にとって便利です。キャンセル無料のプランも豊富なため、柔軟に旅行計画を立てたい方にもおすすめです。
⑥ Agoda(アゴダ)
特徴 | 詳細 |
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ポイント | AgodaCash(アゴダキャッシュ) |
強み | アジア圏に強い、独自の割引(クーポン、シークレットディール)が豊富 |
おすすめな人 | アジア旅行を計画している人、とにかく安さを追求したい人 |
シンガポールに本社を置く「Agoda」は、特にアジア太平洋地域のホテル予約に強みを持つサイトです。 Booking.comグループの一員であり、世界中の宿泊施設を予約できますが、中でも東南アジアや東アジアのホテルにおいては、他のサイトよりも安い価格が提示されることが少なくありません。
「シークレットディール」や「クーポンコード」といった独自の割引が頻繁に提供されており、表示価格からさらに安くなるケースが多いのが特徴です。価格の安さを最優先するユーザーからは根強い人気があります。
AgodaCashという独自のポイントプログラムがあり、予約時にキャッシュバックとして貯まり、次回の予約で利用できます。ただし、有効期限が短い場合があるため注意が必要です。価格表示が税・サービス料別のことがあるため、最終的な支払い総額をしっかり確認することが大切です。
⑦ Expedia(エクスペディア)
特徴 | 詳細 |
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ポイント | One Key(Expedia, Hotels.com, Vrbo共通) |
強み | 航空券とホテルのセット「ダイナミックパッケージ」が強力 |
おすすめな人 | 航空券とホテルをまとめて予約したい人、海外旅行がメインの人 |
アメリカに本拠を置く「Expedia」は、航空券とホテルの同時予約、いわゆる「ダイナミックパッケージ」に非常に強い予約サイトです。 航空券とホテルを別々に予約するよりも、セットで予約することで「AIR+割」が適用され、ホテル代が大幅に割引(時には最大で全額割引)されることがあります。
2023年からは、系列のHotels.comと共通の会員プログラム「One Key」が導入されました。貯まったリワード(OneKeyCash)を両サイトで使えるようになり、利便性が向上しています。
フライトと宿泊を一度に手配したい旅行者にとっては、手間が省ける上にコストも抑えられるため、非常に有力な選択肢となります。 レンタカーや現地のアクティビティも同時に予約でき、旅の計画を一元管理できる点も魅力です。
⑧ JTB
特徴 | 詳細 |
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ポイント | JTBトラベルポイント |
強み | 大手旅行会社の安心感、質の高い独自プラン、店舗との連携 |
おすすめな人 | 添乗員付きツアーやパッケージ旅行を探している人、オンラインでの予約に不安がある人 |
「JTB」は、日本最大手の旅行会社が運営する予約サイトです。 長年の実績に裏打ちされた信頼性と安心感は、他のオンライン専業サイトにはない大きな強みです。厳選された質の高い旅館やホテルのプランが豊富で、特に「エースJTB」などのパッケージ商品は、交通機関と宿泊、時には観光や食事がセットになっており、内容のクオリティが高いと評判です。
オンラインで予約できるだけでなく、困ったときには全国にある実店舗で相談できるというハイブリッドなサポート体制も魅力。デジタルでの手続きに不安を感じる方や、旅のプロに相談しながら計画を立てたい方にとっては、非常に心強い存在です。2023年1月には「るるぶトラベル」の個人向け予約サービスを統合し、オンラインでの取り扱いをさらに強化しています。(参照:JTB公式サイト)
⑨ 日本旅行
特徴 | 詳細 |
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ポイント | 日本旅行ポイント |
強み | JR・新幹線と宿泊のセットプラン「赤い風船」が有名、老舗の信頼性 |
おすすめな人 | 新幹線や特急を利用した国内旅行を計画している人 |
「日本旅行」は、日本で最も歴史のある旅行会社の一つです。 JTBと同様、老舗ならではの信頼感と、質の高い旅行商品が魅力です。
特に有名なのが、JRのきっぷと宿泊がセットになった「赤い風船JRじゃらんパック」。新幹線や特急列車とホテルを別々に予約するよりも格段に安くなるケースが多く、 鉄道での国内旅行を計画しているなら必ずチェックしたいプランです。往復のJRチケットと宿泊がセットになっているため、予約の手間も一度で済みます。
Web限定のお得なプランも多数用意されており、長年培ってきた鉄道会社との強い連携を活かした商品ラインナップは、他のサイトにはない独自の強みと言えるでしょう。
⑩ るるぶトラベル
特徴 | 詳細 |
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ポイント | JTBトラベルポイント |
強み | 旅行情報誌「るるぶ」との連携、観光情報が豊富(現在はJTBサイトに統合) |
おすすめな人 | JTBサイトの利用を検討している人、観光情報も合わせて収集したい人 |
かつて旅行情報誌『るるぶ』ブランドを活かした予約サイトとして知られていましたが、前述の通り、2023年1月にJTBのサイトに個人向け宿泊・ツアー予約サービスが統合されました。 現在「るるぶトラベル」のサイトにアクセスすると、JTBのサイトへ案内されます。
もともと持っていた強みである、豊富な観光情報と連携した宿泊予約というコンセプトは、JTBサイト内でも活かされています。観光地の見どころやモデルコースを調べながら、その周辺の宿を探すといった使い方ができ、旅のプランニングをより豊かなものにしてくれます。現在はJTBのサービスの一部として理解するのが正確です。
⑪ Relux(リラックス)
特徴 | 詳細 |
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ポイント | Reluxポイント |
強み | 厳しい審査を通過した宿のみ掲載、最低価格保証、満足度保証 |
おすすめな人 | 質の高い宿で失敗したくない人、特別な旅行体験を求める人 |
「Relux」は、一休.comと同様に、高級ホテル・旅館に特化した予約サイトです。 大きな特徴は、約100項目にもおよぶ独自の審査基準を設けており、それをクリアした宿泊施設しか掲載していない点。この徹底したキュレーション(厳選)により、ユーザーは「Reluxに載っているなら間違いない」という高い信頼感を持って宿を選ぶことができます。
「最低価格保証(Reluxプライス)」を導入しており、 もし他のサイトで同じプランがより安く販売されていた場合、差額を返金する制度があります(条件あり)。これにより、価格面でも安心して予約ができます。
また、Reluxコンシェルジュに旅の相談ができるなど、手厚いサポートも魅力。とにかく宿の質にこだわり、非日常的で満足度の高い滞在を約束してほしい、というニーズに完璧に応えてくれるサイトです。
⑫ dトラベル
特徴 | 詳細 |
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ポイント | dポイント |
強み | dポイントが貯まる・使える、ドコモユーザー向けのキャンペーン |
おすすめな人 | dポイントをメインで貯めている人、ドコモユーザー |
「dトラベル」は、NTTドコモが運営する旅行予約サービスです。 最大のメリットは、宿泊予約で「dポイント」が貯まり、利用できること。ドコモの携帯料金やd払い、dカードの利用で貯めたポイントを旅行代金に充てることができます。
JTBが提供するプランを中心に予約できるため、国内外の豊富な宿泊施設から選択可能です。ドコモユーザー限定でポイント還元率がアップするキャンペーンや、お得なクーポンが配布されることも多く、ドコモ経済圏のユーザーにとっては見逃せないサイトです。 ドコモユーザーでなくてもdアカウントを作成すれば誰でも利用できますが、その恩恵を最大限に受けられるのはやはりドコモユーザーでしょう。
⑬ Hotels.com(ホテルズドットコム)
特徴 | 詳細 |
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ポイント | One Key(Expedia, Hotels.com, Vrbo共通) |
強み | シンプルで使いやすいサイトデザイン、海外ホテルに強い |
おすすめな人 | サイトの使いやすさを重視する人、海外出張や旅行が多い人 |
「Hotels.com」はExpediaグループの予約サイトで、特に海外のホテル予約に強みを持っています。 かつては「10泊すると1泊分のボーナスステイがもらえる」という独自のスタンププログラムが非常に人気でしたが、現在はExpediaと共通の会員プログラム「One Key」に移行しています。
サイトデザインが非常にシンプルで直感的に操作しやすく、初めて海外のホテルを予約する人でも迷わず使えるのが魅力です。「シークレットプライス」という会員限定の割引価格も用意されており、ログインするだけで通常よりもお得な料金で予約が可能です。
Expediaと同様に航空券とのセット予約も可能ですが、ホテル単体での予約をシンプルに行いたいユーザーに特に支持されています。
⑭ Trip.com(トリップドットコム)
特徴 | 詳細 |
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ポイント | Trip Coins(トリップコイン) |
強み | 中国・アジア圏に強い、航空券・鉄道チケットも格安で手配可能 |
おすすめな人 | 中国やアジアへの旅行・出張が多い人、価格を重視する人 |
「Trip.com」は、中国最大のオンライン旅行会社「Trip.com Group(旧Ctrip)」が運営するグローバルブランドです。 そのため、特に中国本土をはじめとするアジア圏のホテルや航空券の価格競争力には目を見張るものがあります。
ホテルや航空券だけでなく、中国国内の高速鉄道のチケットもオンラインで予約できるなど、ユニークなサービスも展開しています。予約で貯まる「Trip Coins」は、次回の予約時に割引として利用可能です。
日本語のカスタマーサポートも24時間年中無休で対応しており、安心して利用できます。特に中華圏への渡航を計画している場合は、他のサイトと合わせて必ず価格を比較しておきたいサイトの一つです。
⑮ ONETIME
特徴 | 詳細 |
---|---|
ポイント | サイト独自のポイント制度はなし |
強み | 宿泊施設の公式サイト予約(直販)を促進するプラットフォーム |
おすすめな人 | ホテルの公式サイトからの直接予約を好む人 |
「ONETIME」は、これまで紹介してきたOTAとは少し毛色が異なるサービスです。 このプラットフォームは、ホテルや旅館が自社の公式サイトでの直接予約(直販)を増やすための支援を行っています。
ユーザーはONETIMEのサイト上でホテルを検索できますが、予約プロセスは各宿泊施設の公式サイトに遷移して行われるのが基本です。これは、宿泊施設がOTAに支払う手数料を削減し、その分を宿泊者に還元(例:公式サイト限定の最安値プランや特典)することを目的としています。
そのため、ユーザーにとっては「公式サイト限定のお得なプラン」を見つけやすいというメリットがあります。OTAを介さず直接ホテルと契約することになるため、より細かいリクエストが通りやすいといった側面も期待できるかもしれません。
目的別のおすすめホテル予約サイト
15ものサイトを紹介しましたが、「結局、自分の場合はどれを使えばいいの?」と感じる方もいるでしょう。ここでは、旅行の目的別に最適なサイトを整理してご紹介します。
国内旅行におすすめのサイト
日本の隅々まで旅をしたい、温泉旅館でゆっくりしたい、といった国内旅行がメインの方には、やはり日系の予約サイトがおすすめです。
- 楽天トラベル: 楽天ポイントを貯めている・使いたいなら第一候補。セールやクーポンの活用で非常にお得に。
- じゃらんnet: Pontaポイントやdポイントユーザーにおすすめ。地方の宿や「遊び・体験」も探したい場合に便利。
- JTB / 日本旅行: 新幹線や飛行機とセットで予約したい場合に強力。大手ならではの安心感と質の高いプランが魅力。
- Yahoo!トラベル: PayPayユーザーなら見逃せない。複数のサイトのプランを横断的に見られるのも便利。
これらのサイトは、日本の宿泊施設がユーザーに伝えたい細かな魅力(例:料理のこだわり、お風呂の種類など)を丁寧に紹介しているため、宿選びそのものを楽しむことができます。
海外旅行におすすめのサイト
ビジネスや観光で海外へ行く機会が多い方は、グローバル展開している外資系サイトが中心になります。
- Booking.com: 世界最大の掲載数を誇り、選択肢の幅は圧倒的。ヨーロッパやアメリカ方面に特に強い。Genius会員になればさらにお得。
- Agoda: アジア方面への旅行ならまずチェックしたいサイト。独自の割引が多く、掘り出し物の格安プランが見つかることも。
- Expedia / Hotels.com: 航空券とセットで予約するならExpediaが非常にお得。ホテル単体でも「One Key」プログラムでリワードが貯まる。
- Trip.com: 中国や中華圏への渡航なら特に強い。航空券や現地の鉄道チケットも手配できるのがユニーク。
これらのサイトは、多言語対応の口コミが豊富なため、日本人以外の旅行者がその宿をどう評価しているかを知ることができるのも、海外旅行ならではの面白いポイントです。
高級ホテル・旅館の予約に強いサイト
誕生日や結婚記念日など、特別な日を彩るための宿探しには、クオリティを重視した特化型サイトが最適です。
- 一休.com: 厳選された国内の高級ホテル・旅館・レストランが豊富。ポイントの即時利用で常に表示価格から割引されるのが嬉しい。
- Relux: 独自の厳しい審査基準を通過した宿のみを掲載。最低価格保証もあり、質と価格の両面で安心して予約できる。
- JTB: 老舗旅行会社が厳選した、質の高い旅館やホテルのプランが充実。パッケージツアーで贅沢な旅を組み立てたい場合にも。
これらのサイトは、ただ宿泊施設をリストアップするだけでなく、その宿が提供する「体験」に焦点を当てた紹介の仕方をしているため、滞在への期待感を高めてくれます。
ビジネスホテルの予約に強いサイト
出張など、機能性とコストパフォーマンスを重視するビジネス利用には、総合型の予約サイトが力を発揮します。
- 楽天トラベル / じゃらんnet: ビジネスホテルの掲載数が多く、駅近などの条件で絞り込みやすい。QUOカード付きプランなど、ビジネスパーソン向けのプランも多い。
- Yahoo!トラベル: PayPayポイントでの還元が魅力。「いまスグ利用」で経費精算がしやすい。
- Booking.com: 急な海外出張でも、世界中の都市のビジネスホテルを素早く検索・予約できる。領収書の発行もスムーズ。
ビジネス利用では、予約のスムーズさ、領収書の発行、立地の分かりやすさなどが重要になります。これらのサイトは、そうしたビジネスニーズに応える機能が充実しています。
ホテルに安く泊まるための7つのコツ
どの予約サイトを使うかが決まっても、さらに一工夫することで宿泊費を節約できます。ここでは、誰でも実践できる7つのコツをご紹介します。
① 複数の予約サイトで料金を比較する
基本中の基本ですが、最も効果的な方法です。同じホテル、同じ日程、同じ部屋のプランでも、予約サイトによって料金が異なることは頻繁にあります。これは、サイトごとに手数料率が違ったり、独自のキャンペーンを実施したりしているためです。
面倒でも最低2〜3つのサイトは比較検討する習慣をつけましょう。 Trivago(トリバゴ)やGoogleホテル検索のような、複数の予約サイトの料金を一度に比較できる「メタサーチエンジン(横断検索サイト)」を利用するのも効率的です。ただし、メタサーチエンジンでは各サイトの限定クーポンやポイント還元分が反映されないこともあるため、最終的には各サイトで直接確認するのが確実です。
② 公式サイトの料金もチェックする
予約サイトだけでなく、宿泊施設の公式サイトも必ず確認しましょう。多くのホテルは「ベストレートギャランティー(最低価格保証)」を掲げており、公式サイトでの予約が最も安い価格であることを保証しています。
これは、ホテルが予約サイトに支払う手数料(一般的に宿泊料の10%〜15%程度)がかからない分、宿泊者に還元できるためです。価格が同じ場合でも、公式サイト限定の特典(例:レイトチェックアウト、ウェルカムドリンク、朝食無料など)が用意されていることがあります。予約サイトのポイントやクーポン利用時と、公式サイトの料金・特典を天秤にかけ、よりメリットの大きい方を選びましょう。
③ 早割や直前割を利用する
予約のタイミングを工夫することでも、料金は大きく変わります。
- 早割(早期割引): 宿泊日の数ヶ月前〜数週間前に予約することで適用される割引です。旅行の計画が早くから決まっている場合におすすめ。料金が安いだけでなく、希望の部屋タイプ(例:高層階、角部屋など)を確保しやすいというメリットもあります。
- 直前割(直前割引): 宿泊日の数日前〜当日に、空室を埋めるためにホテルが提供する格安プランです。予定が柔軟で、宿泊先に強いこだわりがない場合には非常に有効。ただし、人気のホテルやシーズンでは利用できない可能性が高いです。
自分の旅行スタイルに合わせて、計画的に「早割」を狙うか、柔軟に「直前割」を狙うか戦略を立てると良いでしょう。
④ クーポンやキャンペーンを活用する
各予約サイトが配布するクーポンや、期間限定のキャンペーンは積極的に活用しましょう。予約サイトのトップページやキャンペーン一覧ページをこまめにチェックするほか、公式アプリをダウンロードしておくと、プッシュ通知でタイムリーにお得な情報を受け取れます。
特に、特定の地域や自治体が旅行支援として発行する「ふるさと応援割」のようなクーポンは割引率が高いことが多く、見つけたらすぐ利用するのがおすすめです。キャンペーンによってはエントリーが必要な場合もあるため、利用条件をしっかり確認し、適用漏れがないように注意しましょう。
⑤ ポイントサイトを経由して予約する
これは知る人ぞ知るテクニックですが、非常に効果的です。ポイントサイト(例:ハピタス、モッピーなど)を経由してホテル予約サイトにアクセスし、そこで予約を完了させるだけで、「予約サイトのポイント」と「ポイントサイトのポイント」の二重取りができます。
ポイントサイトの還元率は通常0.5%〜2%程度ですが、キャンペーン時には5%以上にアップすることもあります。例えば、5万円の宿泊予約で還元率が1%なら500円分、5%なら2,500円分のポイントが貯まります。一手間かかるだけなので、やらない手はありません。貯まったポイントは現金や電子マネー、マイルなどに交換できます。
⑥ 平日やオフシーズンを狙う
ホテルの宿泊料金は、需要と供給のバランスで決まります。多くの人が休みになる土曜日や祝前日、ゴールデンウィーク、お盆、年末年始といったハイシーズンは料金が高騰します。
もし可能であれば、宿泊日を平日にずらすだけで、料金が半額近くになることも珍しくありません。 また、大型連休の直後や、気候が安定しているものの観光客が少ない時期(例:6月や11月など)の「オフシーズン」や「ショルダーシーズン(ハイシーズンとオフシーズンの間の期間)」を狙うのも賢い方法です。ゆっくりと観光できる上に、費用も抑えられて一石二鳥です。
⑦ 会員限定プランやセールを利用する
多くの予約サイトでは、無料の会員登録をするだけで利用できる「会員限定価格」や「シークレットセール」が用意されています。非会員が見ている価格よりも数%〜10%以上安くなっていることもあります。
また、利用実績を積むことで会員ステータスが上がり、より高い割引率や、無料のルームアップグレード、優先チェックインといった特別な特典を受けられるようになります。特定のサイトを継続的に利用して「上級会員」を目指すのも、長期的に見れば非常にお得な戦略と言えるでしょう。
ホテル予約サイトを利用するメリットとデメリット
ホテル予約サイトは非常に便利ですが、メリットだけでなくデメリットも存在します。両方を理解した上で、自分に合った使い方をすることが重要です。
メリット
多くのホテルを一度に比較できる
最大のメリットは、自宅や外出先から、時間や場所を問わずに数多くのホテルを手軽に比較検討できることです。エリアや価格、設備などの条件で絞り込めば、膨大な選択肢の中から自分の希望に合った宿を効率的に探し出せます。特に地図上で料金を確認しながら探せる機能は直感的で非常に便利です。昔のように、旅行代理店のカウンターに行ったり、一軒一軒のホテルに電話で問い合わせたりする必要はもうありません。
ポイントが貯まってお得に使える
前述の通り、多くのサイトでポイントプログラムが導入されています。宿泊料金に応じてポイントが貯まり、次回の旅行で使ったり、提携する他のサービスで利用したりできます。普段の生活と旅行をポイントで繋げることで、家計全体の節約にも貢献します。 このポイント還元システムは、公式サイトでの直接予約にはない、予約サイトならではの大きな魅力です。
口コミを参考に選べる
実際に宿泊したユーザーからのリアルな口コミは、失敗しないホテル選びのための貴重な情報源です。写真では分からない部屋の清潔度やスタッフの対応、周辺環境など、良い点も悪い点も事前に把握できます。何千、何万という口コミが集積されていることで、個人の主観を超えた客観的な評価軸を得られるのが、予約サイトの強みです。
デメリット
サイトによって料金が異なる
メリットである選択肢の多さは、時にデメリットにもなり得ます。同じホテルでもサイトによって料金が違うため、「もっと安いサイトがあったのではないか」という不安がつきまといます。最もお得な条件を見つけるためには、結局複数のサイトを比較する手間が発生します。 この手間をどう捉えるかが、予約サイトをストレスなく使えるかどうかの分かれ道になります。
公式サイト限定の特典が受けられない場合がある
ホテルによっては、公式サイトからの予約者だけに特別な特典を用意している場合があります。例えば、「高層階確約」「アーリーチェックイン無料」「館内利用券プレゼント」などです。予約サイト経由では、こうしたきめ細やかなサービスを受けられない可能性があります。価格の安さを取るか、付加価値の高い特典を取るか、という選択を迫られる場面も出てくるでしょう。
ホテルを予約する際の注意点
便利なホテル予約サイトですが、いくつか注意すべき点があります。これらを押さえておかないと、思わぬトラブルに繋がる可能性もあるため、予約を確定する前に必ず確認しましょう。
キャンセルポリシーを必ず確認する
予約手続きを進める中で、最も重要な確認項目が「キャンセルポリシー」です。急な体調不良や仕事の都合で、旅行をキャンセルせざるを得ない状況は誰にでも起こり得ます。
- いつからキャンセル料が発生するのか?(例:「宿泊日の7日前から」「前日から」など)
- キャンセル料はいくらか?(例:「宿泊料金の20%」「100%」など)
これらの条件は、予約するプランによって大きく異なります。特に「返金不可」と記載されたプランは、料金が安い分、いかなる理由があってもキャンセル・変更ができず、料金が一切戻ってこないリスクがあります。価格の安さだけで飛びつかず、自分の予定の確実性も考慮してプランを選ぶことが重要です。 予約確定ボタンを押す前に、キャンセル規定の項目を必ず一読する癖をつけましょう。
料金に含まれるサービス内容を確認する
予約サイトに表示されている料金が、最終的に支払う総額とは限らないケースがあります。予約内容の詳細をしっかり確認し、何が含まれていて、何が含まれていないのかを把握しておくことが大切です。
- 食事の有無: 「素泊まり」「朝食付き」「2食付き」など、どのプランか確認しましょう。
- 税金・サービス料: 表示料金が「税・サービス料込み」なのか「別」なのかを確認します。特に海外のサイトでは税別の表示が多い傾向にあります。
- 追加料金: 入湯税(温泉地の場合)や、海外リゾートでのリゾートフィー、都市部のホテルでの宿泊税などが、現地で別途請求される場合があります。料金詳細の注意書きなどをよく読みましょう。
「一番安いと思ったら、税金や食事が別で、結局他のプランより高くなってしまった」という事態を避けるためにも、支払総額の確認は必須です。
宿泊施設の情報をよく読む
予約サイトに掲載されているホテルの基本情報や設備、アメニティに関する説明も、快適な滞在のためには見逃せません。
- チェックイン・チェックアウト時間: 自分のスケジュールと合っているか確認します。特にLCCの早朝便・深夜便を利用する場合は重要です。
- アメニティ: 歯ブラシ、タオル、パジャマ、シャンプーなどが揃っているか。特にこだわりのある方は持参が必要か判断できます。
- 設備: Wi-Fiの有無と有料・無料、駐車場の有無と料金、禁煙・喫煙ルームの別などを確認します。
- 部屋の広さ: 写真は広角レンズで撮影されていて広く見えることがあります。平米数(㎡)を確認すると、実際の広さをイメージしやすくなります。
これらの細かい情報を事前にチェックしておくことで、「思っていたのと違った」という現地でのがっかり感を減らすことができます。
ホテル予約に関するよくある質問
最後に、ホテル予約サイトを利用する際によく寄せられる質問とその回答をまとめました。
ホテル予約サイトと公式サイトはどちらがお得?
一概に「こちらがお得」とは言えず、状況によって異なります。
比較項目 | ホテル予約サイト | ホテル公式サイト |
---|---|---|
料金 | クーポンやセールで安くなることが多い | 最低価格保証で最安値の場合がある |
ポイント | サイト独自のポイントが貯まる・使える | ポイント制度はないか、独自のものが多い |
特典 | 限定プランがある場合も | 公式サイト限定の特典が付くことがある |
手間 | 複数ホテルを比較しやすい | 一軒ずつ調べる必要がある |
結論として、まずは予約サイトでめぼしいホテルを探し、そのホテルの公式サイトも確認して、料金、ポイント、特典の総和で最もメリットが大きい方を選ぶのが最も賢い方法です。
ホテルの予約はいつするのが一番安い?
これも一概には言えませんが、一般的には「早割が適用される数ヶ月〜1ヶ月前」か、「直前割が出る数日前〜当日」が安くなる傾向にあります。
ただし、これは需要と供給に大きく左右されます。人気の日程や人気のホテルは、早く予約しないと満室になったり、時間が経つにつれて価格が上がったりします。逆に、平日のビジネスホテルなどは直前で安くなることもあります。旅行の日程や行き先が決まっているなら、早めに予約する方が安心でお得になる可能性が高いでしょう。
最安値保証とは何ですか?
「最安値保証」(ベストレートギャランティー)とは、予約サイトやホテル公式サイトが「私たちが提供する料金が、他のどのサイトよりも安いことを保証します」という制度です。
もし、予約後に他のサイトで同じホテル・同じ日程・同じ部屋タイプ・同じキャンセル条件のプランが、より安い料金で販売されているのを見つけた場合、その差額を返金したり、同額まで料金を引き下げたりしてくれます。ただし、申請にはスクリーンショットの提出など細かい条件があるため、利用する際は規約をよく確認する必要があります。
予約の変更やキャンセルはどうすればいいですか?
予約の変更やキャンセルは、原則として「予約したサイト」を通じて行う必要があります。 ホテルに直接電話しても、「予約サイト側で手続きしてください」と言われることがほとんどです。
多くの予約サイトでは、ログイン後の「マイページ」や「予約確認」の画面から、オンラインで簡単に手続きができます。予約確認メールに記載されているリンクから手続きページに進める場合もあります。キャンセル料が発生する期間に入っていないかなどを確認の上、手続きを進めましょう。電話での問い合わせが必要な場合も、まずは予約したサイトのカスタマーサポートに連絡するのが基本です。