旅行や出張、引越し、あるいは少し大きな買い物をするときなど、様々なシーンで便利なレンタカー。しかし、いざ予約しようとすると「どの予約サイトを使えばいいの?」「どうすれば一番安く借りられるの?」と悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
レンタカーの予約方法は多様化しており、複数のレンタカー会社の料金を一覧で比較できる「比較予約サイト」、ポイントが貯まる・使える「旅行予約サイト」、そして安心感のある「レンタカー会社の公式サイト」など、それぞれに特徴があります。自分に合ったサイトを選び、ちょっとしたコツを知っているだけで、料金や利便性は大きく変わってきます。
この記事では、主要なレンタカー予約サイトとレンタカー会社を徹底比較し、それぞれの強みや特徴を詳しく解説します。さらに、誰でも実践できる格安でレンタカーを予約するための具体的な7つのコツや、予約から返却までの流れ、初心者がつまずきがちな疑問点まで、網羅的にご紹介します。
この記事を読めば、あなたにぴったりのレンタカー予約サイトが見つかり、次回の旅行やドライブをよりお得に、そしてスムーズに計画できるようになるでしょう。
目次
【結論】レンタカー予約サイト&会社おすすめ比較10選
まずは結論として、おすすめのレンタカー予約サイトおよびレンタカー会社を10社厳選してご紹介します。各サービスは「比較予約サイト」「旅行予約サイト」「レンタカー会社公式サイト」の3つに大別でき、それぞれに異なるメリットがあります。以下の比較表と詳細解説を参考に、ご自身の目的や利用シーンに最適なサービスを見つけてください。
サイト/会社名 | サイト種別 | 特徴・強み | ポイントプログラム | 主な提携レンタカー会社 |
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楽天トラベル レンタカー | 旅行予約サイト | 楽天ポイントが貯まる・使える。豊富なクーポンとキャンペーン。 | 楽天ポイント | 約5,000店舗(トヨタ、日産、オリックス、タイムズなど多数) |
じゃらんレンタカー | 旅行予約サイト | Ponta・dポイントが貯まる・使える。リクルート系サービスとの連携。 | Pontaポイント, dポイント | 全国約450社、4,000店舗以上(トヨタ、日産、オリックスなど多数) |
たびらいレンタカー | 比較予約サイト | 大手レンタカー会社を厳選。免責補償込みの安心プランが基本。 | なし(各レンタカー会社のポイントは貯まる場合あり) | トヨタ、日産、オリックス、タイムズ、ニッポンレンタカーなど大手中心 |
skyticket レンタカー | 比較予約サイト | 全国47都道府県のレンタカー会社を網羅。シンプルな操作性で探しやすい。 | skyticketポイント | 全国各地のレンタカー会社(大手から地域密着型まで) |
エアトリレンタカー | 旅行予約サイト | 航空券やホテルとのセット予約に強み。独自のポイント制度。 | エアトリポイント | 全国各地のレンタカー会社 |
トヨタレンタカー | レンタカー会社 | 業界最大手。品質の高さと圧倒的な店舗網。トヨタの多様な車種。 | トヨタレンタカーマイル、提携ポイント | – |
ニッポンレンタカー | レンタカー会社 | 幅広い車種ラインナップ。法人利用にも強い。独自の会員制度。 | ANAマイル、Tポイントなど | – |
オリックスレンタカー | レンタカー会社 | 多様な車種とユニークなキャンペーン。トラックや特装車も豊富。 | Pontaポイント, dポイント, JAL/ANAマイルなど | – |
タイムズカーレンタル | レンタカー会社 | カーシェアとの連携。「ピッとGo」など利便性の高いサービス。 | タイムズポイント、提携ポイント | – |
日産レンタカー | レンタカー会社 | 日産車に特化。最新のEVやe-POWER搭載車を体験できる。 | Pontaポイント, dポイント, JAL/ANAマイルなど | – |
① 楽天トラベル レンタカー
楽天トラベル レンタカーは、楽天会員にとって非常にメリットの大きい旅行予約サイトです。最大の強みは、なんといっても楽天ポイントが貯まり、そして使えること。通常、利用金額の1%がポイントとして還元され、貯まったポイントは1ポイント=1円として支払いに充当できます。楽天スーパーセールやお買い物マラソンといったイベント期間中には、ポイント還元率が大幅にアップすることもあり、大量ポイント獲得のチャンスも豊富です。
また、頻繁に配布される割引クーポンの種類の多さも魅力です。全国で使えるクーポンはもちろん、「〇〇県限定」「夏休み特集」「スキー・スノボ特集」など、エリアやシーズンに特化したクーポンが多数用意されており、うまく活用すれば大幅に料金を抑えることが可能です。
提携しているレンタカー会社の数も業界トップクラスで、トヨタレンタカーやニッポンレンタカーといった大手から、地域に根差した中小のレンタカー会社まで、全国約5,000店舗の幅広い選択肢の中から最適なプランを選べます。普段から楽天市場や楽天カードを利用している方であれば、まず最初にチェックすべき予約サイトと言えるでしょう。(参照:楽天トラベル レンタカー公式サイト)
② じゃらんレンタカー
じゃらんレンタカーは、リクルートが運営する国内最大級の旅行予約サイト「じゃらんnet」のレンタカー予約サービスです。こちらの最大の魅力は、Pontaポイントまたはdポイントが貯まる・使える点です。これらのポイントはローソンやゲオ、髙島屋、あるいはドコモの携帯料金など、日常生活の様々な場面で利用できるため、普段からポイ活に励んでいる方には見逃せない選択肢です。
じゃらんレンタカーも楽天トラベルと同様に、クーポンの配布に非常に積極的です。「じゃらんスペシャルウィーク」などのセール期間中には、高額割引クーポンが登場することも少なくありません。予約時に利用できるクーポンと、Pontaポイント(またはdポイント)を併用すれば、非常にお得にレンタカーを予約できます。
掲載されているレンタカー会社も全国約450社、4,000店舗以上と豊富で、選択肢に困ることはないでしょう。宿泊施設予約サイトとしての知名度が高いため、旅行や出張でホテルとレンタカーを同時に探しているユーザーにとって、サイトを移動することなく一括で手配できる利便性も大きなメリットです。(参照:じゃらんレンタカー公式サイト)
③ たびらいレンタカー
たびらいレンタカーは、「比較予約サイト」に分類されますが、他の比較サイトとは一線を画す特徴を持っています。それは、掲載するレンタカー会社を大手中心に厳選し、表示されるプランは原則としてカーナビ、消費税、そして「免責補償」がすべて込みになっている点です。
多くの予約サイトでは、最も安く見えるように免責補償をオプション扱いにしているケースが少なくありません。しかし、万が一の事故に備えて免責補償に加入するのは半ば必須とも言えます。たびらいでは、最初から込みの料金で比較できるため、追加料金を心配することなく、安心してプランを選べます。この「安心感」と「分かりやすさ」が、たびらいの最大の強みです。
また、支払い方法が原則として「現地決済」であることも特徴の一つ。事前にクレジットカード情報を入力する必要がなく、当日店舗で支払える手軽さも人気の理由です。とにかくシンプルに、安心して大手レンタカー会社のプランを比較したいという方には最適なサイトです。(参照:たびらいレンタカー公式サイト)
④ skyticket レンタカー
skyticket(スカイチケット)は、格安航空券の比較予約サイトとして広く知られていますが、レンタカー予約サービスも非常に充実しています。強みは、全国47都道府県を網羅する圧倒的な情報量。大手レンタカー会社はもちろん、他の比較サイトでは見かけないような地域密着型の小規模なレンタカー会社まで、数多くのプランを比較検討できます。特に地方や離島など、選択肢が限られがちなエリアでレンタカーを探す際には心強い存在です。
サイトのインターフェースは非常にシンプルで直感的。出発地と日時を入力するだけで、瞬時に利用可能なプランが一覧表示され、サクサクと検索を進められます。余計な情報が少なく、価格と条件を素早く比較したいというニーズに的確に応えてくれます。
利用金額に応じてskyticketポイントが貯まり、次回の航空券やレンタカーの予約に利用できる点もメリットです。航空券と合わせてレンタカーも探している方にとって、利便性の高い選択肢となるでしょう。(参照:skyticket公式サイト)
⑤ エアトリレンタカー
エアトリレンタカーも、航空券予約で有名な「エアトリ」が提供するサービスです。テレビCMなどでもおなじみで、高い知名度を誇ります。エアトリの強みは、やはり航空券やホテルとの連携です。旅行全体のパッケージとして予約を手配したいユーザーにとって、一元管理できるメリットは大きいでしょう。
エアトリ独自のポイント制度があり、レンタカーの利用でもポイントが貯まります。また、定期的に開催されるキャンペーンやセール、クーポン配布も行われており、タイミングが合えばお得に予約が可能です。
掲載されているレンタカー会社のラインナップも全国規模で、多様なニーズに対応しています。特に飛行機を利用する旅行や出張の際には、空港周辺の店舗プランが豊富に見つかるため、skyticketと並んで有力な選択肢の一つとなります。(参照:エアトリ公式サイト)
⑥ トヨタレンタカー
ここからは、レンタカー会社の公式サイトをご紹介します。トヨタレンタカーは、国内最大手の圧倒的なブランド力と信頼性が最大の武器です。全国に約1,200もの店舗を展開しており、主要な駅や空港はもちろん、市街地の至る所で店舗を見つけることができます。この店舗数の多さは、借りやすさ・返却しやすさに直結する大きなメリットです。
品質管理が徹底されており、整備の行き届いた清潔な車両が提供されるという安心感は、他社の追随を許しません。また、コンパクトカーから高級セダン、ミニバン、SUV、さらにはトラックやマイクロバスまで、トヨタ車のフルラインナップが揃っているため、用途に応じて最適な一台を選べます。
独自の会員サービス「トヨタレンタカーメンバー」に登録すると、利用料金が割引になるほか、利用実績に応じてマイルが貯まり、それを割引に利用することも可能です。安心と品質を最優先する方、あるいは特定のトヨタ車に乗ってみたい方には、最高の選択肢と言えるでしょう。(参照:トヨタレンタカー公式サイト)
⑦ ニッポンレンタカー
ニッポンレンタカーは、トヨタレンタカーと並ぶ業界の草分け的存在です。全国に約850の営業所を持ち、こちらも利便性は非常に高いです。ニッポンレンタカーの特徴は、多様な車種ラインナップと独自の会員サービスにあります。乗用車はもちろん、バンやトラック、マイクロバス、福祉車両まで幅広く取り扱っており、個人利用から法人利用まで様々なニーズに応えます。
特に注目したいのが、会員プログラム「スーパーレッドメンバー(SRM)」。入会すると、基本料金が割引になるだけでなく、予約時の手続きが簡略化されたり、専用の「SRMカウンター」でスムーズに出発できたりと、時間的なメリットが大きいのが特徴です。頻繁にレンタカーを利用するヘビーユーザーにとっては、非常に価値のあるサービスです。
ANAマイルやTポイントなど、提携しているポイントプログラムが多いのも嬉しい点です。安心感と利便性を両立させたい方におすすめのレンタカー会社です。(参照:ニッポンレンタカー公式サイト)
⑧ オリックスレンタカー
オリックスレンタカーは、リースや中古車販売なども手掛けるオリックスグループの一員です。そのため、他社にはないユニークな車種や、中古車をベースにした格安プランなどが用意されていることがあります。全国に約1,000店舗のネットワークを持ち、利便性も高いです。
キャンペーンにも積極的で、季節ごとの割引プランや、特定の車種を対象としたお得なプランが頻繁に登場します。また、トラックや冷凍車といった商用車・特装車のラインナップが充実しているのも特徴で、ビジネス用途での利用にも強みを発揮します。
Pontaポイントやdポイント、JAL/ANAのマイルなど、提携ポイントプログラムが豊富なため、ポイ活ユーザーにも嬉しい選択肢です。少し変わった車種に乗ってみたい方や、お得なキャンペーンを狙いたい方は、公式サイトをこまめにチェックしてみると良いでしょう。(参照:オリックスレンタカー公式サイト)
⑨ タイムズカーレンタル
タイムズカーレンタルは、駐車場やカーシェアリングサービス「タイムズカー」で知られるパーク24グループが運営しています。最大の特色は、カーシェアとのシームレスな連携です。タイムズクラブ会員であれば、店舗での手続きを大幅に簡略化できる「ピッとGo」サービスが利用可能。事前にWEBで予約と決済を済ませておけば、当日はカード一枚でスピーディーに出発できます。
また、「ピッとGoデリバリー」という、指定したステーション(タイムズカーの駐車場)にレンタカーを届けてくれるユニークなサービスも展開しており(一部エリア限定)、自宅や職場の近くで手軽にレンタカーを受け取りたい場合に非常に便利です。
全国約460店舗と店舗数は大手2社に及びませんが、利便性と時間効率を重視する現代のニーズにマッチしたサービス展開が魅力です。普段からタイムズの駐車場やカーシェアを利用している方なら、迷わず選びたいレンタカー会社です。(参照:タイムズカーレンタル公式サイト)
⑩ 日産レンタカー
日産レンタカーは、その名の通り日産自動車が展開するレンタカーサービスです。最大の強みは、日産の最新車種に乗れること。特に、電気自動車(EV)の「リーフ」や、エンジンで発電してモーターだけで走行する独自のハイブリッド技術「e-POWER」を搭載した「ノート」「セレナ」などをレンタルできるのは、日産レンタカーならではの魅力です。
「購入前に一度、長距離を走ってみたい」「最新の電動化技術を体験してみたい」といったニーズに完璧に応えてくれます。車両は日産車のプロによって整備されているため、品質面でも安心です。
店舗数は全国約360箇所と他社に比べて少なめですが、主要な駅や空港はカバーしています。日産車が好きで、特定の車種を指名して借りたい方、あるいは最先端のドライビングフィールを味わってみたい方にとって、非常に価値のある選択肢となるでしょう。(参照:日産レンタカー公式サイト)
失敗しない!レンタカー予約サイトの選び方4つのポイント
数あるレンタカー予約サイトや会社の中から、自分にとって最適な一つを見つけるのは意外と難しいものです。料金の安さ、ポイント、安心感、車種など、何を重視するかによって選ぶべきサービスは変わってきます。ここでは、あなたの目的やニーズに合わせた、失敗しないレンタカー予約サイトの選び方を4つのポイントに絞って詳しく解説します。
① とにかく安くしたいなら「比較予約サイト」
旅行や移動にかかるコストを1円でも安く抑えたい、という価格重視の方には「比較予約サイト」が断然おすすめです。比較予約サイトは、複数のレンタカー会社のプランを横断的に検索し、料金の安い順に並べて表示してくれるため、最安値のプランを簡単に見つけ出すことができます。
【比較予約サイトのメリット】
- 網羅的な料金比較: たびらい、skyticketなどのサイトでは、トヨタ、日産、オリックスといった大手から地域密着型の会社まで、数多くのプランを一括で比較できます。同じレンタカー会社の同じ車種・期間のプランでも、予約サイトによって料金が異なる場合があるため、比較する価値は十分にあります。
- サイト独自の割引: 比較予約サイトは、集客のために独自のクーポンを配布したり、タイムセールを実施したりすることが頻繁にあります。これらの割引をうまく活用することで、レンタカー会社の公式サイトで予約するよりも安くなるケースが少なくありません。
- 手間と時間の節約: もし比較サイトがなければ、一つ一つのレンタカー会社の公式サイトを訪れ、同じ条件を入力して料金を調べるという非常に手間のかかる作業が必要になります。比較サイトを使えば、その手間を一度の検索で済ませることができます。
【比較予約サイトの注意点】
- 予約変更・キャンセルの手続き: 予約の変更やキャンセルは、原則として予約した比較サイトの管理画面を通じて行う必要があります。レンタカー会社の店舗に直接連絡しても対応してもらえない場合が多いので注意が必要です。急な予定変更の可能性がある場合は、サイトのキャンセルポリシーを事前にしっかり確認しておきましょう。
- 情報の反映ラグ: まれに、レンタカー会社の在庫状況や料金変更が、比較サイトにリアルタイムで反映されていないことがあります。予約確定の直前で「満車」や「料金変更」となる可能性もゼロではないことを念頭に置いておきましょう。
- 補償内容の確認: 最安値プランでは、万が一の事故時に自己負担額を免除する「免責補償」がオプションになっている場合があります。料金比較をする際は、免責補償が含まれているか否かを確認し、必ず総額で判断することが重要です。たびらいのように、初めから免責補償込みのプランを表示してくれるサイトは、その点で安心感があります。
【こんな人におすすめ】
- 学生旅行やバックパッカーなど、予算を最優先に考えたい方
- 特定のレンタカー会社にこだわりがなく、とにかく安いプランを探している方
- 複数のサイトを見比べる手間を省きたい方
② ポイントを貯めたい・使いたいなら「旅行予約サイト」
普段の買い物やサービス利用で貯めているポイントをレンタカーの支払いにも活用したい、あるいはレンタカー利用で効率よくポイントを貯めたい、という「ポイ活」ユーザーには「旅行予約サイト」が最適です。楽天トラベルやじゃらんレンタカーなどがこのカテゴリに該当します。
【旅行予約サイトのメリット】
- 共通ポイントの活用: 楽天トラベルなら楽天ポイント、じゃらんレンタカーならPontaポイントやdポイントが貯まり、また支払いに利用できます。これらのポイントは利用範囲が広く、日常生活との親和性が高いため、利用者にとってのメリットは非常に大きいです。期間限定ポイントの消化先としても有効活用できます。
- 高いポイント還元率: 楽天のスーパーセールやじゃらんのスペシャルウィークなど、サイトが主催する大型キャンペーン期間中は、ポイント還元率が10%以上に跳ね上がることもあります。こうしたタイミングを狙って予約すれば、実質的な料金を大幅に引き下げることが可能です。
- 旅行手配の一元化: これらのサイトは、宿泊施設や航空券、アクティビティ予約なども手掛けています。旅行全体の予約を一つのサイトで完結できるため、管理が楽になるという利便性も大きな魅力です。ホテルとレンタカーをセットで予約すると割引が適用されるプランなども存在します。
【旅行予約サイトの注意点】
- 最安値ではない可能性: ポイント還元を考慮するとお得になる場合が多いですが、単純な表示価格だけで見ると、比較予約サイトで見つかるプランの方が安いこともあります。ポイント価値をどう捉えるかによって、お得度は変わってきます。
- 掲載会社の偏り: サイトによっては、特定のレンタカー会社グループと強く提携している場合があり、比較できる選択肢が網羅的ではない可能性もあります。
- ポイントの利用条件: ポイントを利用する際には、「100ポイント単位で利用可能」「利用上限あり」といった条件が設定されている場合があります。また、クーポンとの併用ができないケースもあるため、予約時に細かく確認することが大切です。
【こんな人におすすめ】
- 楽天ポイントやPontaポイント、dポイントを日常的に貯めている・使っている方
- 出張や旅行で、宿泊施設や航空券もまとめて予約したい方
- キャンペーンを狙って、ポイントを大量に獲得したい方
③ 安心感や特定の車種で選ぶなら「レンタカー会社の公式サイト」
料金よりもサービスの質や安心感を重視する方、あるいは「あのメーカーの、あの車に乗りたい」という明確な希望がある方には、トヨタレンタカーやニッポンレンタカーといった「レンタカー会社の公式サイト」での直接予約が最も確実です。
【レンタカー会社公式サイトのメリット】
- 品質と安心感: メーカー系や大手レンタカー会社は、車両の整備・清掃基準が高く、常に良いコンディションの車が提供されるという絶大な安心感があります。万が一の事故やトラブルが発生した際のサポート体制も充実しており、初めてレンタカーを借りる方や、運転に不慣れな方でも安心して利用できます。
- 豊富な車種ラインナップ: 特にメーカー直営のレンタカー会社(トヨタ、日産など)では、そのメーカーの最新モデルや上級グレード、スポーツカー、EV(電気自動車)といった多様な車種が用意されています。購入を検討している車を試乗代わりにレンタルする、といった使い方も可能です。
- 充実した会員サービス: 各社独自の会員プログラムに登録することで、基本料金の割引、ポイント付与、予約手続きの簡略化、優先的な案内など、様々な特典を受けられます。頻繁にレンタカーを利用するヘビーユーザーであればあるほど、その恩恵は大きくなります。
- 予約変更の柔軟性: 予約の変更やキャンセルをしたい場合、店舗に直接電話するだけでスムーズに対応してもらえることが多く、比較サイト経由よりも柔軟性が高い傾向にあります。
【レンタカー会社公式サイトの注意点】
- 料金が割高になる傾向: 一般的に、比較サイトや旅行予約サイトで提供されている割引プランに比べると、定価に近い料金設定であることが多く、価格面では見劣りする場合があります。ただし、会員割引や公式サイト限定のキャンペーンを利用すれば、お得になることもあります。
- 他社との比較ができない: 当然ながら、その会社のプランしか表示されないため、他社と料金を比較するには手間がかかります。
【こんな人におすすめ】
- 運転に不慣れで、車両の品質やサポート体制に万全を期したい方
- 家族旅行などで、安全性の高い最新のミニバンに乗りたいと考えている方
- 購入検討中の特定の車種に、じっくり試乗してみたい方
- 同じレンタカー会社を頻繁に利用するビジネスユーザー
④ クーポンやキャンペーンの豊富さで選ぶ
どの予約方法を選ぶにしても、最終的な決め手の一つとなるのが「クーポンやキャンペーン」の存在です。特に比較予約サイトや旅行予約サイトは、集客のために非常に魅力的な割引施策を頻繁に打ち出しています。
- クーポンの種類を理解する: クーポンには様々な種類があります。
- サイト全体で使えるクーポン: 期間中であれば、どのエリア・どのレンタカー会社のプランにも適用できる汎用性の高いクーポン。
- エリア限定クーポン: 「北海道限定」「沖縄限定」など、特定の都道府県やエリアでのみ利用できるクーポン。割引率が高いことが多いです。
- 期間限定クーポン: 「夏休み特集」「年末年始早割」など、特定のシーズンを狙ったクーポン。
- 初回限定クーポン: そのサイトを初めて利用するユーザー向けのクーポン。
- キャンペーン情報を見逃さない: 楽天の「スーパーセール」やじゃらんの「スペシャルウィーク」のような大型セールの時期は、レンタカーも通常よりはるかにお得な価格で予約できるチャンスです。これらの情報は、各サイトのトップページやメールマガジン、公式アプリなどで告知されるため、利用予定がある場合はこまめにチェックすることをおすすめします。
- 併用の可否を確認する: 「クーポンとポイントは併用できるか」「複数のクーポンを同時に使えるか」など、割引の併用条件はサイトによって異なります。最も割引額が大きくなる組み合わせはどれか、予約確定前にシミュレーションしてみることが重要です。
最終的には、基本料金からクーポン割引を適用し、さらに獲得予定のポイントを差し引いた「実質的な支払額」で比較検討するのが、最も賢い選び方と言えるでしょう。
レンタカーを格安で予約する7つのコツ
レンタカーの料金は、予約の仕方ひとつで大きく変わります。少しの手間と知識で、数千円、場合によっては一万円以上も節約できることも珍しくありません。ここでは、誰でも今すぐ実践できる、レンタカーを格安で予約するための具体的な7つのコツを詳しく解説します。
① 複数の予約サイトで料金を比較する
レンタカーを安く借りるための最も基本的かつ効果的な方法は、複数の予約サイトで料金を比較することです。一見、面倒に感じるかもしれませんが、この一手間をかけるだけで最もお得なプランを見つけられる可能性が格段に高まります。
なぜ比較が必要なのでしょうか。それは、同じレンタカー会社の、同じ車種、同じ期間のプランであっても、予約するサイトによって料金が異なるケースが頻繁にあるからです。この価格差が生まれる理由は主に以下の2つです。
- サイト独自のマージン(手数料)や在庫: 各予約サイトは、レンタカー会社からプランを仕入れて販売しています。その際の契約条件やサイト側の販売戦略によって、最終的な顧客への提示価格が変わってきます。
- サイト独自のクーポンやキャンペーン: 楽天トラベルやじゃらんレンタカーなどのサイトは、独自の割引クーポンを配布したり、ポイントアップキャンペーンを実施したりしています。これらの割引を適用することで、レンタカー会社の公式サイトや他の比較サイトよりも安くなるのです。
具体的には、「楽天トラベル」「じゃらんレンタカー」「たびらい」といった主要なサイトをいくつかチェックするだけでも十分効果があります。それぞれのサイトで同じ出発日時、場所、車種クラスを入力し、表示される料金を比較してみましょう。その際、免責補償が含まれているかなど、料金の内訳もしっかり確認し、総額で比較することが重要です。
② 早めの予約で「早割」を利用する
予定が早く決まっているなら、できるだけ早く予約を済ませてしまうこと。これも、レンタカー料金を節約するための鉄則です。「早割」や「早期予約割引」といった名称で、多くのレンタカー会社や予約サイトが早期予約者向けの割引プランを提供しています。
一般的に、「30日前予約」「45日前予約」「60日前予約」のように、予約日が早ければ早いほど割引率が高くなる傾向にあります。特に、ゴールデンウィーク、お盆、年末年始といった繁忙期(ハイシーズン)に利用する場合、早割の有無で料金が数万円単位で変わることもあります。
なぜ早く予約すると安くなるのでしょうか。これは、レンタカー会社が需要を早期に予測し、車両の稼働率を安定させたいという経営上の理由があるからです。早めに予約が埋まることで、効率的な車両の配置や人員計画が可能になり、その分を割引として顧客に還元できるのです。
理想的には、旅行や出張の計画が固まった段階、遅くとも利用日の1〜2ヶ月前には予約を完了させることを目指しましょう。万が一、予定が変更になっても、多くのサイトでは一定期間内であれば無料でキャンセルできる場合が多いので、まずは安いプランを確保しておくのが賢い戦略です。
③ お得なクーポンやキャンペーンを活用する
前述のサイト選びのポイントとも重なりますが、クーポンやキャンペーンを最大限に活用することは、格安予約に直結する非常に重要なテクニックです。
各予約サイトは、競争の激しいレンタカー市場で顧客を獲得するために、年間を通じて様々な割引施策を展開しています。
- クーポンの探し方:
- 各予約サイトのトップページやキャンペーンページ
- メールマガジンの購読(会員限定クーポンが届くことも)
- 公式アプリの通知
- 狙い目のキャンペーン:
- 楽天スーパーセール/お買い物マラソン(楽天トラベル): ポイント還元率が大幅にアップし、高額クーポンが配布されます。
- じゃらんスペシャルウィーク(じゃらん): こちらも大規模なセールで、お得なクーポンが多数登場します。
- シーズンごとの特集: 「夏休みドライブ特集」「スキー・スノボ応援キャンペーン」など、季節のレジャーに合わせた割引。
- エリア限定キャンペーン: 特定の観光地や都道府県への送客を目的としたキャンペーン。目的地が決まっている場合は要チェックです。
クーポンには「利用金額〇〇円以上」といった条件や、有効期限、利用できる車種・プランの制限などが設定されていることがほとんどです。自分の利用条件に合致するかを必ず確認し、最もお得になるクーポンを見つけ出して適用しましょう。
④ 平日やオフシーズンを狙う
レンタカーの料金は、株式市場のように需要と供給のバランスによって常に変動しています。多くの人が利用したいと考える時期は料金が高くなり、逆に利用者が少ない時期は安くなります。この原則を理解し、利用する日を少しずらすだけで、料金を劇的に下げることが可能です。
- ハイシーズンを避ける:
- ゴールデンウィーク(4月下旬〜5月上旬)
- お盆休み(8月中旬)
- 年末年始(12月下旬〜1月上旬)
- 3連休などの連休
これらの時期は料金がピークに達するだけでなく、予約そのものが取りにくくなります。可能であれば、これらの期間を外して旅行計画を立てるのが賢明です。
- 平日を狙う:
- 週末(金・土・日)はレジャー利用が増えるため、料金が高めに設定されています。一方、月曜日から木曜日の平日は料金が安くなる傾向にあります。もし日程に融通が利くのであれば、平日に出発・返却するスケジュールを組むと良いでしょう。
- オフシーズンを狙う:
- 観光地には、それぞれオフシーズンが存在します。例えば、沖縄であれば梅雨時期の6月や台風シーズンの秋、北海道であれば春や秋の観光シーズンのはざまなどが狙い目です。気候はベストではないかもしれませんが、航空券や宿泊費も安くなるため、旅費全体を大きく節約できます。
⑤ 軽自動車やコンパクトカーなど安い車種を選ぶ
レンタカーの料金は、車両のクラスによって大きく異なります。当然ながら、車体が小さく排気量の少ない軽自動車やコンパクトカーが最も安く、セダン、SUV、ミニバン、高級車とクラスが上がるにつれて料金も高くなっていきます。
利用人数や荷物の量を考慮する必要はありますが、もし1人〜2人の利用で荷物も少ないのであれば、軽自動車やコンパクトカー(ヴィッツ、フィット、ノートなど)を選ぶのが最も経済的です。これらのクラスは、レンタル料金が安いだけでなく、燃費が良いというメリットもあります。ガソリン代も移動コストの重要な一部ですから、トータルでの費用を抑えることにつながります。
「大人数だからミニバンが必要」と思い込んでいる場合でも、本当にそのサイズが必要か一度見直してみましょう。例えば、大人4人でもセダンで十分なケースは多いです。車種を選ぶ際は、見栄や漠然としたイメージではなく、実際の利用シーン(乗車人数、荷物の量、走行距離)に基づいて合理的に判断することが、節約の鍵となります。
⑥ 出発地と同じ店舗に返却する(乗り捨てを利用しない)
「乗り捨て(ワンウェイ・システム)」は、出発した店舗とは異なる店舗に車を返却できる便利なサービスです。例えば、「東京駅で借りて、箱根の店舗で返す」といった使い方ができ、旅行プランの自由度を高めてくれます。
しかし、この乗り捨てサービスには、通常、追加料金が発生します。なぜなら、レンタカー会社は乗り捨てられた車両を、元の店舗や需要のある別の店舗まで移動させる必要があり、そのための人件費やガソリン代などの「回送コスト」がかかるからです。この料金は、店舗間の距離が離れているほど高額になります。
したがって、コストを最優先するならば、出発した店舗と同じ店舗に返却する「同一店舗返却」が原則です。旅行の計画を立てる際は、周遊ルートにするなど、元の場所に戻ってくるプランを検討することで、乗り捨て料金をまるごと節約できます。
⑦ 不要なオプションはつけない
レンタカーの予約時には、様々なオプションを追加できますが、これらも料金を押し上げる要因となります。本当に必要なものだけを選び、不要なものは付けないようにしましょう。
- カーナビ: 現在、ほとんどのレンタカーにはカーナビが標準装備されています。オプション料金がかかるケースは稀ですが、念のため確認しましょう。
- ETCカード: 自分のETCカードを持っていれば、わざわざレンタルする必要はありません。レンタル料は300円前後が相場です。忘れないように持参しましょう。
- チャイルドシート類: 6歳未満の子供を乗せる場合、法律で着用が義務付けられているため必須のオプションです。これは削れません。
- スタッドレスタイヤ/タイヤチェーン: 雪道を走行する可能性がある場合は、安全のために必須です。
- 保険・補償: ここだけは、安易に削るべきではありません。後述する「免責補償制度」や「NOC補償」は、万が一の事故に備える重要なセーフティネットです。これらを削って数千円を節約した結果、事故で数十万円の負担が発生してしまっては元も子もありません。安全に関わる費用は、必要経費と割り切ることを強くおすすめします。
特に、ETCカードの持参や、自分のスマートフォンをカーナビ代わりに使うといった工夫で、細かな出費を抑えることができます。
初めてでも簡単!レンタカー予約の基本的な流れ4ステップ
レンタカーの予約は、インターネットを使えば誰でも簡単に行えます。特に初めての方でも迷わないように、ウェブサイトでの予約を例に、基本的な流れを4つのステップに分けて解説します。
① 利用日時と出発・返却場所を決める
すべての予約は、ここから始まります。まずは「いつ、どこで借りて、いつ、どこで返すか」を明確にしましょう。
- 利用日時:
- 出発日時: レンタカーを借り始める年月日と時間(例: 2024年8月10日 10:00)
- 返却日時: レンタカーを返し終える年月日と時間(例: 2024年8月12日 18:00)
- 時間は30分単位で設定できることがほとんどです。飛行機や新幹線の到着・出発時刻に合わせて、余裕を持った時間を設定しましょう。特に返却時間は、渋滞なども考慮してギリギリにならないようにするのがポイントです。
- 出発・返却場所:
- エリア: 都道府県や市町村、あるいは「羽田空港周辺」「東京駅周辺」といった主要なランドマークから検索します。
- 店舗: エリアを指定すると、利用可能な店舗が一覧で表示されます。自分の行動計画に合わせて、最も便利な場所にある店舗を選びましょう。
- 乗り捨て(ワンウェイ)の利用: 出発店舗と異なる店舗に返却したい場合は、この時点で返却場所を指定します。前述の通り、追加料金が発生する点に注意が必要です。
この最初のステップで入力した情報が、検索結果のベースとなります。正確に入力することが、スムーズな予約への第一歩です。
② 車種と料金プランを選ぶ
次に、利用目的や人数に合わせて、乗る車と料金プランを選びます。
- 車種クラスの選択:
- 予約サイトでは、通常「軽自動車」「コンパクトカー」「セダン」「ミニバン/ワゴン」「SUV」といった車両クラスで絞り込みができます。
- 選ぶ際のポイント:
- 乗車人数: 利用する人数に合った座席数のクラスを選びます。
- 荷物の量: 大きなスーツケースがいくつあるか、ゴルフバッグやベビーカーなど、かさばる荷物はあるかなどを考慮し、十分な積載スペースのあるクラスを選びましょう。
- 走行目的: 市街地の移動がメインなら小回りの利くコンパクトカー、高速道路での長距離移動なら走行安定性の高いセダンやSUV、山道や雪道なら4WD車など、目的に合った性能の車を選ぶと快適です。
- 多くのプランでは、「ノートクラス」「フィット同等クラス」のようにクラス指定のみで、具体的な車種は当日まで確定しません。特定の車種に乗りたい場合は、レンタカー会社の公式サイトで車種指定プランを探す必要があります。
- 料金プランの選択:
- 同じ車種クラスでも、複数の料金プランが表示されることがあります。
- 確認すべきポイント:
- 料金に含まれるもの: 基本料金、消費税、免責補償料などが含まれているかを確認します。
- キャンペーン・割引: 早割、Web割、学割などが適用されているか。
- 喫煙/禁煙: 希望に合った車両タイプを選びます。最近は禁煙車が主流です。
- 支払い方法: 事前クレジットカード決済か、現地決済か。事前決済の方が割引率が高い場合があります。
料金の安さだけでなく、プラン内容(特に補償の有無)をしっかり比較検討して、納得のいくプランを選びましょう。
③ 予約者情報とオプションを入力する
プランが決まったら、予約者の情報と、必要に応じて追加のオプションを入力します。
- 予約者(契約者)情報の入力:
- 氏名、年齢、住所、電話番号、メールアドレスなどを正確に入力します。予約確認メールが届くので、メールアドレスは特に間違いのないように注意しましょう。
- サイトによっては、運転免許証番号の入力を求められる場合もあります。
- オプションの選択:
- ここで、必要な追加装備を選びます。主なオプションは以下の通りです。
- チャイルドシート/ジュニアシート/ベビーシート: 6歳未満の子供がいる場合は必須です。子供の年齢や体重に合ったものを選びましょう。
- ETCカードのレンタル: 自分のカードを持っていない場合に選択します。
- スタッドレスタイヤ/タイヤチェーン: 冬季の降雪地帯へ行く場合は必須です。
- 4WD(四輪駆動)指定: 雪道や悪路での走行安定性を高めたい場合に選択します。
- 追加の保険・補償: 後述する「NOC(ノンオペレーションチャージ)補償」など、より手厚い補償に加入したい場合はここで選択します。
- オプションにはそれぞれ追加料金がかかります。合計金額がいくらになるかを確認しながら選択を進めましょう。
- ここで、必要な追加装備を選びます。主なオプションは以下の通りです。
④ 予約内容を確認して手続きを完了する
最後に、これまで入力・選択してきたすべての内容を最終確認し、予約を確定させます。
この確認作業は非常に重要です。後々のトラブルを避けるためにも、以下の項目を一つ一つ指差し確認するくらいの気持ちでチェックしましょう。
- 【最終チェックリスト】
- □ 出発・返却の日時は間違っていないか?(AM/PMのミスに注意)
- □ 出発・返却の店舗は合っているか?
- □ 選択した車種クラスは希望通りか?
- □ 禁煙/喫煙の指定は間違いないか?
- □ オプション(チャイルドシート等)は正しく選択されているか?
- □ 合計金額(税込み、オプション込み)は想定通りか?
- □ キャンセルポリシー(いつからキャンセル料が発生するか)は確認したか?
すべての内容に問題がなければ、「予約を確定する」ボタンを押します。事前決済を選んだ場合は、ここでクレジットカード情報の入力に進みます。
手続きが完了すると、登録したメールアドレスに「予約完了メール」または「予約確認書」が届きます。このメールには予約番号などが記載されており、当日の手続きに必要となるため、絶対に削除せず、すぐに確認できるように保管しておきましょう。
レンタカーの予約前に知っておきたいこと
スムーズに予約を進めるために、いくつか事前に知っておくと便利な情報があります。ここでは、予約段階で多くの人が疑問に思う3つのポイントについて解説します。
予約はいつからできる?
「レンタカーの予約って、いつから始められるんだろう?」というのは、特に旅行計画を早めに立てたい方にとって気になる点です。
一般的なレンタカー会社や予約サイトでは、利用日の2〜3ヶ月前から予約受付を開始するところが多いです。中には、トヨタレンタカーのように、予約サイト経由の場合は3ヶ月前から、公式サイトの会員であれば半年前から予約できるなど、予約チャネルによって開始時期が異なる場合もあります。
- 通常期(オフシーズン): 利用日の1ヶ月前くらいでも、比較的余裕をもって予約できます。しかし、料金的には「早割」が適用される2ヶ月以上前の予約がおすすめです。
- 繁忙期(ハイシーズン): ゴールデンウィーク、お盆、年末年始などは、予約開始と同時に人気の車種やお得なプランが埋まっていきます。これらの時期に利用する場合は、予約受付が開始されたらすぐに動くのが鉄則です。少なくとも3ヶ月前には予約を済ませておきたいところです。
結論として、「予約はできるだけ早く行うに越したことはない」と言えます。予定が確定したら、すぐにでも予約サイトをチェックする習慣をつけましょう。もし予定が変わっても、多くの場合はキャンセル料が発生する前に手続きを行えば問題ありません。
予約に必要なもの
インターネットでレンタカーを予約する際に、手元に用意しておくべきものは何でしょうか。基本的には、以下の情報があればほとんどのサイトで予約が可能です。
- 運転者の運転免許証情報:
- 予約者自身が運転する場合、または同乗者が運転する場合、実際にハンドルを握る可能性のある人全員の免許証情報が必要になることがあります。具体的には、氏名、生年月日、免許証番号、有効期限などです。
- 予約手続きの画面でこれらの情報の入力を求められることがあるため、手元に免許証を用意しておくとスムーズです。もし入力が不要なサイトであっても、当日は必ず原本が必要になります。
- クレジットカード(事前決済の場合):
- 料金を事前にクレジットカードで支払うプランを選ぶ場合は、当然ながらクレジットカードが必要です。カード番号、有効期限、セキュリティコードを入力します。
- 連絡先情報:
- 予約者の氏名、住所、電話番号、メールアドレス。特に予約確認メールを受け取るためのメールアドレスは、日常的に使っている、間違いのないものを入力することが重要です。
基本的にはこれだけです。会員登録が必要なサイトの場合は、その場でIDとパスワードを設定することになります。複雑な書類の準備などは一切不要で、誰でも手軽に予約手続きを進められます。
支払い方法の種類
レンタカーの料金支払い方法には、大きく分けて2つのタイプがあります。それぞれの特徴を理解し、自分に合った方法を選びましょう。
支払い方法 | メリット | デメリット | こんな人におすすめ |
---|---|---|---|
事前決済(オンライン決済) | ・割引が適用されることが多い ・当日の手続きがスムーズ ・現金を持ち歩かなくてよい |
・予約時に支払いが発生する ・キャンセル時の返金に時間がかかる場合がある ・利用できるカードが本人名義に限られる |
・少しでも安く借りたい人 ・当日の出発をスムーズに済ませたい人 |
現地決済 | ・予約時には支払いが発生しない ・当日の気分で支払い方法を選べる(現金/カード) ・予定変更に柔軟に対応しやすい |
・事前決済に比べて割高な場合がある ・当日の手続きに時間がかかる ・現金払いだと利用に制限がある場合も |
・クレジットカードを持っていない/使いたくない人 ・予定が不確定な人 |
- 事前決済(オンラインクレジットカード決済):
予約手続きの際に、ウェブサイト上でクレジットカードを使って料金の支払いを済ませてしまう方法です。予約サイトやレンタカー会社は、確実な予約を確保できるため、事前決済を条件に割引を提供していることがよくあります。「Web決済割引」などの名称で、現地決済よりも数%安くなることが多いです。当日は店舗で料金支払いの手間が省けるため、出発までの流れが非常にスムーズになるというメリットもあります。 - 現地決済:
予約だけを済ませておき、料金は利用当日に出発店舗のカウンターで支払う方法です。支払い方法は、現金、クレジットカード、場合によっては電子マネーなどが利用できます。ただし、レンタカー会社によっては、高クラスの車種を借りる場合や、初めて利用する顧客に対してはクレジットカード払いを原則としていることがあるので注意が必要です。予約時には支払いが発生しないため、手軽に予約できるのがメリットです。
どちらの支払い方法が選べるかはプランによって異なります。料金と利便性を天秤にかけ、最適な方を選択しましょう。
レンタカー利用当日の流れと持ち物
無事に予約が完了したら、あとは当日を待つだけです。ここでは、利用当日の手続きをスムーズに進めるための持ち物リストと、出発・返却時の流れや注意点を詳しく解説します。
当日に必要な持ち物リスト
忘れ物をすると、最悪の場合レンタカーを借りられないこともあります。出発前に必ずチェックしましょう。
【絶対に必要(必須)なもの】
- ① 運転者全員の運転免許証:
- これがなければ絶対に車を借りることはできません。予約時に登録した運転者だけでなく、当日少しでも運転する可能性がある人全員の免許証の「原本」が必要です。コピーや写真データでは認められません。有効期限が切れていないかも、事前に必ず確認しておきましょう。
- ② 支払い手段(現金・クレジットカードなど):
- 現地決済の場合は、支払いのための現金やクレジットカードが必要です。一部の会社やプランではクレジットカード払いが必須の場合があるため、予約時の条件を確認しておくと安心です。事前決済の場合でも、延長料金などが発生した際に備えて持っていくのが賢明です。
- ③ 予約確認メール(または予約番号がわかるもの):
- スマートフォンで予約確認メールの画面を見せるか、印刷したものを持参しましょう。予約番号がわかればスムーズに手続きが進みます。
【あると便利なもの】
- ETCカード: 高速道路を利用する予定なら必須です。自分のカードを持参すれば、レンタル料金(300円程度)が節約できます。
- 初心者マーク/高齢運転者マーク: 免許取得から1年未満の方や、70歳以上で表示を推奨されている方は持参しましょう。多くのレンタカー会社で無料貸し出しも行っていますが、数に限りがある場合もあります。
- スマートフォン充電器/ケーブル: カーナビ代わりにスマホアプリを使う場合や、音楽を聴く場合に備えて。シガーソケットから充電できるタイプが便利です。
- AUXケーブル/Bluetoothトランスミッター: 車のスピーカーでスマホの音楽を聴きたい場合に。車種によっては装備されていないこともあります。
- サングラス: 日差しの強い日の運転では、目の疲労を軽減し安全運転に繋がります。
- ティッシュ/ウェットティッシュ: 車内で少し飲食する際などにあると重宝します。
出発時の手続きと注意点
予約時間の少し前(15分程度)に店舗に到着するようにしましょう。手続きにはある程度の時間がかかります。
貸渡契約書への署名と料金の支払い
店舗カウンターに着いたら、予約している旨と名前を伝えます。スタッフから「貸渡契約書(レンタル契約書)」が提示されるので、内容をよく確認します。特に、加入している保険・補償の内容、事故やトラブル時の連絡先、返却場所や時間などが明記されているので、しっかり目を通しましょう。内容に同意したら署名し、現地決済の場合はここで料金を支払います。
車両の傷や装備の確認
出発前の手続きで、これが最も重要なステップです。後々の「言った、言わない」というトラブルを防ぐために、必ず行いましょう。
スタッフと一緒に、レンタルする車両の状態を確認します。具体的には、車の周りをぐるりと一周し、ボディに既に付いている傷や凹みがないかを目で見てチェックします。小さな傷でも見つけたら、必ずスタッフに申告し、「車両チェックシート」のような書類に記録してもらいます。これを怠ると、返却時に自分が付けた傷ではないかと疑われてしまい、修理費用を請求される可能性があります。
【チェックポイント】
- 外装: バンパーの四隅、ドア、フェンダー、ホイールなど、擦りやすい場所を重点的に確認。
- 内装: シートの汚れや破れ、ダッシュボードの傷など。
- 装備品: カーナビ、ETC車載器、オーディオなどが正常に作動するか。
- その他: タイヤの空気圧は十分か、ライト類(ヘッドライト、ブレーキランプ、ウインカー)はすべて点灯するか、ワイパーは正常に動くか。
スマートフォンのカメラで、出発前の車両全体の写真や、気になった傷のアップ写真を日付がわかるように撮影しておくと、さらに確実な証拠となります。この一手間が、安心してドライブを楽しむための秘訣です。
返却時の手続きと注意点
楽しいドライブを終え、いよいよ返却です。返却時にもいくつか守るべきルールと注意点があります。
ガソリンは満タンで返却する
レンタカーは、「ガソリン満タン」の状態で借りて、「ガソリン満タン」の状態で返すのが基本ルールです。返却店舗のすぐ近くにあるガソリンスタンドで給油してから店舗に向かいましょう。
店舗によっては、返却時に満タン給油したことを証明するレシートの提示を求められることがあります。給油後はレシートを捨てずに保管しておきましょう。
もし満タンにせずに返却してしまった場合、走行距離に応じてレンタカー会社がガソリン代を計算・請求することになりますが、その際のガソリン単価は市場価格よりも割高に設定されていることがほとんどです。余計な出費を避けるためにも、必ず自分で給油してから返却しましょう。
超過料金の精算
予定の返却時間に遅れそうな場合は、わかった時点ですぐに出発店舗に電話で連絡を入れましょう。無断で遅れると、延滞金が高額になったり、次にその車を予約している人に迷惑がかかったりします。
多くの会社では、返却時間を過ぎると規定の超過料金が発生します。返却時に、この超過料金を精算することになります。また、契約走行距離を超過した場合など、その他に追加料金が発生した際も、このタイミングで支払います。
車両に忘れ物がないかを最終チェックし、スタッフに鍵を渡して手続きは完了です。
レンタカーの予約に関するよくある質問
最後に、レンタカーの予約や利用に関して、多くの人が抱く疑問についてQ&A形式でまとめてお答えします。
当日でも予約なしで借りられますか?
はい、店舗に空いている車があれば、予約なしで当日でも借りることは可能です。
ただし、この方法はあまりおすすめできません。理由は以下の通りです。
- 料金が割高になる: 事前予約に適用される「Web割引」や「早割」などが一切利用できないため、正規の料金となり、割高になることがほとんどです。
- 希望の車種が選べない: 空いている車から選ぶことになるため、軽自動車しか残っていなかったり、逆に高価なクラスの車しかなかったりする可能性があります。
- 借りられないリスク: 特に週末や繁忙期は、すべての車が出払っていて借りられない可能性が非常に高いです。
急に車が必要になった場合でも、店舗に向かう前にスマートフォンなどから直前予約ができないかチェックするのが賢明です。たとえ利用時間の1時間前でも、Webから予約できれば割引が適用される場合があります。
キャンセル料はいつから発生しますか?
キャンセル料の規定は、予約したレンタカー会社や予約サイトによって異なります。予約時に必ずキャンセルポリシーを確認しておくことが非常に重要です。
一例として、多くのレンタカー会社で採用されている標準的な約款では、以下のように定められています。(参照:全国レンタカー協会 標準レンタカー貸渡約款)
- 乗車日の7日前まで: 無料
- 乗車日の6日前〜3日前: 予約基本料金の20%
- 乗車日の2日前〜前日: 予約基本料金の30%
- 乗車日当日: 予約基本料金の50%
ただし、これはあくまで一例です。楽天トラベルやじゃらんなどの予約サイトでは、サイト独自のキャンセル規定を設けている場合があります。「自分の予約は、いつからキャンセル料がかかるのか」を正確に把握しておきましょう。
免許を取ってすぐでも借りられますか?
はい、多くのレンタカー会社では、免許取得直後(1年未満)の初心者でもレンタカーを借りることが可能です。
ただし、以下のような条件が付く場合があります。
- 経験豊富な同乗者が必要: 免許取得後3年以上などの経験を持つ運転者が同乗することを条件とする会社もあります。
- 一部車種のレンタル不可: スポーツカーや高級車など、一部の車種は初心者のレンタルを制限している場合があります。
- 保険・補償への加入制限: 一部の補償制度(NOC補償など)に加入できない場合があります。
また、道路交通法により、免許取得後1年未満のドライバーは「初心者マーク(若葉マーク)」の表示が義務付けられています。多くのレンタカー会社で無料で貸し出していますが、持参するとより確実です。予約時に、自分が免許取得1年未満であることを伝えておくと、当日の手続きがスムーズです。
国際免許証でレンタカーは借りられますか?
はい、日本で有効な国際運転免許証があれば、外国人観光客などもレンタカーを借りることができます。
ただし、以下の3点セットが必須となります。
- 国際運転免許証: ジュネーブ条約に基づいて発行された、有効期限内のもの。
- 自国の運転免許証: 国際免許証の元となった、自国で発行された免許証。
- パスポート: 本人確認のために必要です。
なお、スイス、ドイツ、フランス、ベルギー、台湾など一部の国・地域の免許証保持者は、国際免許証ではなく「自国の免許証+公式な日本語翻訳文」で運転が可能です。この日本語翻訳文は、JAF(日本自動車連盟)や各国の大使館・領事館などで発行されます。(参照:警察庁ウェブサイト 交通局)
乗り捨て(ワンウェイ)は利用できますか?
はい、多くのレンタカー会社で、出発店舗と異なる店舗に返却する「乗り捨て(ワンウェイ・システム)」を利用できます。
ただし、以下の点に注意が必要です。
- 追加料金: 前述の通り、乗り捨てには別途追加料金がかかります。料金は店舗間の距離に応じて変動します。
- 利用エリアの制限: 同じ都道府県内は可能でも、県をまたぐと利用できなかったり、料金が非常に高額になったりする場合があります。また、特定の店舗間でのみ利用可能、といった制限もあります。
- 事前予約が必須: 乗り捨てを利用したい場合は、必ず予約時にその旨を申告し、対応可能なプランを選ぶ必要があります。
旅行プランの自由度は格段に上がりますが、コストとの兼ね合いを考えて利用を検討しましょう。
ETCカードやチャイルドシートはレンタルできますか?
はい、どちらも有料オプションとしてほとんどのレンタカー会社でレンタル可能です。
- ETCカード: 1回のレンタルにつき330円(税込)程度が相場です。自分のカードがあるなら持参するのが最も経済的です。レンタルを希望する場合は、在庫に限りがあることもあるため、予約時に必ずオプションとして申し込んでおきましょう。
- チャイルドシート/ジュニアシート/ベビーシート: 1回のレンタルにつき550円〜1,100円(税込)程度が相場です。日本の道路交通法では、6歳未満の幼児を車に乗せる際には、チャイルドシートの使用が義務付けられています。 お子様の年齢や体格に合ったタイプのものを必ず予約時に指定してください。安全に関わる最も重要なオプションの一つです。
事故を起こしてしまった場合の保険・補償はどうなりますか?
レンタカー利用で最も心配なのが、万が一の事故です。レンタカーの料金には、基本的な保険が含まれていますが、それだけではカバーしきれない自己負担金が発生します。仕組みが少し複雑なので、分かりやすく解説します。
レンタカーの補償は、大きく3つの階層で成り立っています。
- 基本料金に含まれる保険(対人・対物・車両・人身傷害)
- これは、レンタル料金に最初から組み込まれている基本的な補償です。対人(他人を死傷させた場合)は無制限、対物(他人の車や物を壊した場合)も無制限(ただし5万円の免責額あり)といった内容が一般的です。
- 免責補償制度(CDW:Collision Damage Waiver)
- 上記の基本保険を使わなければならない事故(対物事故・車両事故)を起こした際に発生する「免責額(自己負担額)」を免除してくれる制度です。通常、対物で5万円、車両で5万円〜10万円程度の自己負担が発生しますが、この制度に加入(1日あたり1,100円〜2,200円程度)しておけば、その支払いが0円になります。特別な理由がない限り、必ず加入しておくべき重要な補償です。
- NOC(ノンオペレーションチャージ)補償
- 事故や汚損などで、その車両が修理や清掃のために営業できなくなった期間の「休業補償」として、レンタカー会社に支払うお金がNOCです。これは、上記の免責補償に加入していても関係なく発生します。
- 金額は、自走して店舗に返却できた場合で2万円、自走不可能な場合(レッカー移動など)で5万円、というのが一般的です。
- このNOCの支払いまでも免除してくれるのが、「NOC補償」や「安心パック」といった名称のオプションです(1日あたり550円〜1,100円程度)。
結論として、万全を期すのであれば、「免責補償制度」と「NOC補償」の両方に加入しておくことを強く推奨します。数千円の追加料金を惜しんだ結果、万が一の際に数万円〜十数万円の思わぬ出費につながるリスクを避けるためです。楽しいドライブを心から満喫するためにも、安心をお金で買うという意識を持つことが大切です。