慌ただしい日常から少しだけ離れて、心と体をリフレッシュしたい。そんな風に感じたとき、週末を利用した1泊2日の国内旅行は最適な選択肢です。長期休暇を取るのは難しくても、週末なら気軽に計画を立てられ、手軽に非日常を味わうことができます。
関東エリアからは、電車や新幹線、車でアクセスしやすい魅力的な旅行先が数多く存在します。歴史と文化に触れる古都、絶景の温泉地、豊かな自然に抱かれた高原リゾート、美味しいグルメを満喫できる港町など、その選択肢は実に多彩です。
しかし、選択肢が多すぎると「一体どこに行けばいいのだろう?」と迷ってしまうかもしれません。この記事では、そんなあなたのために、関東発の週末旅行におすすめの国内旅行先を15ヶ所厳選してご紹介します。
行き先選びのポイントから、予算の目安、旅行の準備に役立つ持ち物リスト、計画時の注意点まで、週末旅行を最大限に楽しむための情報を網羅しました。この記事を読めば、きっとあなたにぴったりの旅行先が見つかり、次の週末が待ち遠しくなるはずです。さあ、あなただけの特別な週末旅行を計画してみましょう。
目次
週末旅行の魅力とは?
「たった1泊2日じゃ、かえって疲れるだけでは?」と感じる人もいるかもしれません。しかし、週末旅行には、長期の旅行とは異なるユニークで大きな魅力が詰まっています。なぜ多くの人が週末旅行に惹かれるのか、その3つの大きな魅力を深掘りしていきましょう。
短期間でリフレッシュできる
週末旅行の最大の魅力は、わずか2日間という短期間で心身ともに効果的にリフレッシュできる点にあります。
平日の仕事や家事、勉強などで蓄積されたストレスや疲労は、知らず知らずのうちに心と体に重くのしかかっています。同じ場所で同じことの繰り返しが続くと、思考は固まり、新しいアイデアも生まれにくくなります。ここで重要になるのが「チェンジ・オブ・ペース(気分転換)」です。
週末旅行は、物理的に日常の環境から離れることで、この気分転換を強制的に作り出してくれます。見慣れた街並みから、美しい自然や歴史的な風景、活気ある観光地へと身を置くことで、五感が刺激され、頭の中がクリアになります。例えば、金曜日の仕事終わりにそのまま新幹線に飛び乗って温泉地へ向かい、土曜日は一日中観光を楽しみ、日曜日の夕方に帰宅する。このようなスケジュールでも、非日常の体験は心に深い充足感を与えてくれます。
心理学的にも、短期的な休息は長期的な生産性や幸福度を向上させることが知られています。長期休暇は年に1〜2回しか取れないかもしれませんが、週末旅行なら年に何回も計画できます。定期的に心身をリセットする機会を持つことで、日々の生活に対するモチベーションを維持しやすくなるのです。
「旅行=疲れる」というイメージは、予定を詰め込みすぎた場合に起こりがちです。週末旅行では、目的を「温泉に浸かって何もしない」「美味しいものを食べるだけ」といったようにシンプルに絞ることで、むしろ心身の回復に特化した「癒しの旅」を実現できます。この手軽さと効果の高さこそが、多忙な現代人にとって週末旅行が欠かせない理由なのです。
気軽に計画を立てやすい
二つ目の魅力は、思い立ってから実行するまでのハードルが低いことです。つまり、計画を立てるのが非常に簡単で、時間的な制約が少ない点が挙げられます。
夏休みや年末年始の長期休暇を計画する場合、航空券やホテルの予約、詳細な旅程の作成、同行者との綿密なスケジュール調整など、数ヶ月前から準備を始めることも珍しくありません。準備そのものが大きなタスクとなり、人によっては負担に感じてしまうこともあるでしょう。
一方、週末旅行は1泊2日と期間が短いため、計画が非常にシンプルです。
まず、予約する項目が少ないことが挙げられます。基本的には「交通手段」と「宿泊先」の2つを押さえれば、旅行の骨格は完成します。特に、車で行ける近場の旅行先であれば、宿泊先を予約するだけで済み、当日の気分で行き先を決めるような自由度の高い旅も可能です。
次に、同行者とのスケジュール調整が容易である点も大きなメリットです。友人やパートナー、家族と旅行に行きたくても、全員の長期休暇を合わせるのは至難の業です。しかし、土日を使った週末であれば、多くの人がスケジュールを合わせやすくなります。これにより、「今度の週末、どこか行かない?」といった気軽な誘いから、スムーズに旅行が実現する可能性が高まります。
さらに、期間が短いからこそ、旅の目的を明確にしやすいという利点もあります。長期旅行では「あれもしたい、これも見たい」と欲張りになりがちですが、1泊2日では物理的にできることが限られます。そのため、「今回は温泉に集中しよう」「この土地のグルメを制覇しよう」「美術館をじっくり巡ろう」といったように、テーマを絞った旅になります。この「選択と集中」が、結果的に満足度の高い、密度の濃い体験に繋がるのです。
このように、週末旅行は「計画の面倒くささ」という旅行のハードルを大きく下げてくれます。「ちょっと疲れたな」と感じた時に、次の週末のご褒美として手軽に計画できる。このスピード感と手軽さが、多くの人を週末旅行へと駆り立てるのです。
費用を抑えやすい
三つ目の魅力として、経済的な負担が少なく、コストパフォーマンスが高い点が挙げられます。旅行には行きたいけれど、なるべく出費は抑えたい、と考える人にとって、週末旅行は非常に賢い選択です。
旅行にかかる費用は、主に「交通費」「宿泊費」「食費」「観光・土産代」で構成されます。週末旅行が費用を抑えやすい理由は、これらの要素、特に交通費と宿泊費が大きく関係しています。
まず、宿泊日数が1泊であるため、宿泊費は単純に長期旅行の数分の一で済みます。当然ながら、2泊、3泊と連泊すれば、その分だけ費用はかさみます。1泊であれば、少し奮発して普段は泊まれないような質の高い旅館やホテルを選ぶ、という贅沢な選択もしやすくなります。
次に交通費です。関東発の週末旅行では、新幹線や特急、あるいは自家用車や高速バスで行ける範囲が主な目的地となります。国内線や国際線の飛行機を利用する長距離旅行と比較すると、交通費は格段に安く抑えられます。特に、自家用車や高速バスを利用すれば、数千円程度で目的地まで行けることも少なくありません。
また、滞在期間が短いため、食費や観光にかかる費用も自然と少なくなります。3食×日数で増えていく食費も、1泊2日であれば4〜5食程度で済みます。
この「費用の安さ」は、旅行のスタイルに新たな可能性をもたらします。例えば、1回の豪華な海外旅行の予算で、質の高い週末旅行に何度も行くという楽しみ方ができます。春は桜を見に、夏は高原へ涼みに行き、秋は紅葉狩り、冬は雪見温泉へ、といったように、季節ごとに異なる場所へ出かけることで、年間を通じて生活に彩りを与えることができます。
特に、収入が限られている若い世代や、教育費などで出費がかさむ子育て世代にとって、週末旅行は家族の思い出を作るための現実的で魅力的な選択肢です。「安かろう悪かろう」ではなく、工夫次第で費用を抑えながらも、非常に満足度の高い体験ができるのが週末旅行の醍醐味と言えるでしょう。
週末旅行の行き先を選ぶ5つのポイント
週末旅行の魅力を理解したところで、次はいよいよ「どこへ行くか」を決めるステップです。無数にある選択肢の中から、自分にとって最高の旅行先を見つけるためには、いくつかの判断基準を持つことが重要です。ここでは、行き先選びで失敗しないための5つのポイントを具体的に解説します。
① 予算で選ぶ
旅行の計画を立てる上で、最初に「予算」を決めることは、最も重要で効果的な方法の一つです。予算という明確な制約を設けることで、無数の選択肢の中から現実的な候補地を効率的に絞り込むことができます。
週末1泊2日の旅行でかかる費用は、行き先や過ごし方によって大きく変動します。まずは、自分が今回の旅行にどれくらいの金額をかけられるのか、1人あたりの上限予算を設定してみましょう。
- 格安プラン(1人あたり20,000円〜30,000円)
この予算帯であれば、交通費をいかに抑えるかが鍵となります。都心から比較的近く、高速バスや在来線、自家用車でアクセスできる場所が中心になります。宿泊先はリーズナブルなビジネスホテルや素泊まりの宿、ゲストハウスなどを選ぶと良いでしょう。例えば、埼玉県の秩父や神奈川県の箱根の一部エリア、千葉県の房総半島などは、この予算でも十分に楽しむことが可能です。食事は豪華な旅館飯ではなく、現地のB級グルメや市場での食べ歩きを中心にすれば、費用を抑えつつも満足度の高いグルメ体験ができます。 - 標準プラン(1人あたり40,000円〜50,000円)
最も選択肢が広がる人気の価格帯です。新幹線や特急を利用して、少し足を伸ばした観光地へ行くことができます。宿泊先も、温泉旅館やリゾートホテルなど、食事や施設が充実した場所を選べるようになります。具体的には、栃木県の日光・鬼怒川、群馬県の草津温泉、静岡県の熱海・伊豆、長野県の軽井沢などがこの範囲に入ります。交通と宿泊がセットになった旅行会社のパッケージプランを利用すると、個別で手配するよりもお得になるケースも多いです。 - 贅沢プラン(1人あたり60,000円〜)
特別な記念日や、自分へのご褒美として計画するなら、この予算帯で特別な体験を追求するのも素敵です。北陸新幹線を利用して石川県の金沢へ、あるいは飛行機を使って宮城県の仙台まで足を伸ばすことも可能です。宿泊は、露天風呂付き客室のある高級旅館や、サービスの行き届いたラグジュアリーホテルを選び、心ゆくまで寛ぐことができます。食事も、その土地で最高級の食材を使った懐石料理やコース料理を堪能するなど、非日常感を存分に味わう旅が実現します。
予算を先に決めることで、行き先だけでなく、旅のスタイル(宿泊施設のグレード、食事の内容、アクティビティなど)までもおのずと方向性が定まります。これにより、計画段階での迷いが減り、スムーズに準備を進めることができるのです。
② 移動時間で選ぶ
1泊2日という限られた時間の中で、「移動にどれくらいの時間をかけられるか」も行き先を選ぶ上で非常に重要な指標です。移動時間が長すぎると、現地での滞在時間が短くなり、慌ただしい旅行になってしまう可能性があります。一方で、移動時間そのものを旅の楽しみと捉えることもできます。
関東(ここでは東京駅を起点とします)からの片道の移動時間を目安に、行き先を分類してみましょう。
- 片道1時間半以内(近場で滞在時間重視派におすすめ)
この時間帯なら、移動の負担が少なく、現地での時間をたっぷりと確保できます。午前中にゆっくり出発しても、お昼には現地に到着して活動を開始できるのが魅力です。土曜日の朝から日曜日の夕方まで、丸々2日間に近い感覚で楽しめます。- 主な候補地: 横浜、鎌倉・江の島、秩父など。
- メリット: 滞在時間が長い、交通費が安い、疲れにくい。
- デメリット: 非日常感はやや薄れる可能性がある。
- 片道1時間半〜2時間半(バランス派におすすめ)
週末旅行の行き先として最も人気の高いエリアがこの時間帯に集中しています。適度な移動時間が「旅に出た」という高揚感を与えてくれ、かつ現地での滞在時間も十分に確保できます。新幹線や特急の車内で駅弁を食べたり、車窓からの景色を楽しんだりする時間も、旅の醍醐味となるでしょう。- 主な候補地: 箱根、熱海、伊豆(東部)、日光、草津、軽井沢、河口湖など。
- メリット: 「旅行感」と「滞在時間」のバランスが良い、選択肢が豊富。
- デメリット: 人気エリアが多いため、シーズンによっては混雑しやすい。
- 片道2時間半以上(遠出して非日常感を満喫したい派におすすめ)
「せっかくの旅行だから、普段は行けない場所へ行きたい」という方には、思い切って遠出するのも良い選択です。移動時間は長くなりますが、その分、日常とは全く異なる文化や風景に触れることができ、旅の満足度は非常に高くなります。金曜の夜に出発したり、月曜に休みを取って2泊3日にしたりする工夫で、より充実した旅程を組むことも可能です。- 主な候補地: 金沢、仙台、いわきなど。
- メリット: 非日常感が強い、全く異なる文化圏を体験できる。
- デメリット: 移動時間が長く、滞在時間が短くなる、交通費が高くなる。
大切なのは、移動時間を単なる「ロス」と捉えないことです。お気に入りの音楽を聴いたり、本を読んだり、あるいは同行者との会話を楽しんだり、移動時間も旅の貴重な一部です。自分がどれくらいの移動時間を許容できるか、そしてその時間をどう楽しみたいかを考えることで、行き先選びはよりスムーズになります。
③ 目的で選ぶ
「今回の旅行で何をしたいか」という目的を明確にすることは、満足度の高い旅を実現するための最も確実なアプローチです。予算や移動時間といった条件面だけでなく、「体験したいこと」を軸に行き先を探してみましょう。
温泉で癒されたい
日々の疲れを温泉でじっくりと癒したい、という方は多いでしょう。日本は言わずと知れた温泉大国であり、関東周辺にも名湯と呼ばれる温泉地が数多く存在します。
- 箱根(神奈川県): 多様な泉質と豊富な湯量を誇る、日本を代表する温泉地。「箱根十七湯」と呼ばれるほどエリアごとに特色があり、絶景の露天風呂からレトロな共同浴場まで選択肢が豊富です。
- 草津(群馬県): 「日本三名泉」の一つ。シンボルの「湯畑」は圧巻で、温泉街を散策するだけでも楽しめます。強酸性の泉質は殺菌効果が高いとされています。
- 熱海(静岡県): 海を望む開放的な温泉が魅力。弱アルカリ性の優しいお湯で、美肌効果も期待できると言われています。
- 鬼怒川(栃木県): 鬼怒川渓谷沿いに旅館が立ち並び、渓谷美を眺めながら温泉を楽しめます。日光観光とセットで訪れるのもおすすめです。
温泉旅館では、部屋食や貸切風呂といったプライベートな空間で寛ぐことができ、心身ともに深いリラクゼーションを得られます。
美味しいものを食べたい
その土地ならではのグルメを味わうことは、旅の大きな楽しみの一つです。食をテーマに旅先を選べば、胃袋も心も満たされること間違いなしです。
- 伊豆(静岡県): 新鮮な海の幸の宝庫。金目鯛の煮付けやアジのたたき、伊勢海老など、港町ならではの絶品グルメが待っています。
- 仙台(宮城県): 「杜の都」仙台の代名詞といえば牛タン。厚切りの牛タン焼きは必食です。また、三陸沖で獲れる新鮮な魚介類を使った寿司や海鮮丼も絶品です。
- 金沢(石川県): 加賀野菜や日本海の新鮮な魚介類を使った、見た目にも美しい加賀料理が楽しめます。近江町市場での食べ歩きも人気です。
- 横浜(神奈川県): 日本最大級の中華街では、本格的な中華料理から手軽な点心まで、多彩なグルメを堪能できます。
市場や商店街を巡り、地元の人々と触れ合いながらご当地グルメを味わう時間は、旅の忘れられない思い出になるでしょう。
自然を満喫したい
都会の喧騒から離れ、雄大な自然の中で心穏やかな時間を過ごしたい、というニーズも高まっています。ハイキングやサイクリング、湖畔の散策など、アクティブに過ごすのも良いでしょう。
- 軽井沢(長野県): 洗練された雰囲気の高原リゾート。レンタサイクルで木漏れ日の中を駆け抜けたり、白糸の滝でマイナスイオンを浴びたりと、爽やかな時間を過ごせます。
- 河口湖(山梨県): 目の前に広がる富士山の絶景は圧巻です。湖畔を散策したり、遊覧船に乗ったり、カヌー体験をしたりと、様々な角度から自然を楽しめます。
- 那須(栃木県): 那須連山の麓に広がる自然豊かな高原。ハイキングやトレッキングはもちろん、牧場での動物とのふれあいも人気です。
- 秩父(埼玉県): 都心からのアクセスも良く、豊かな自然が残るエリア。特に長瀞の渓谷美は素晴らしく、ラインくだりも楽しめます。
自然の中に身を置くことで、デジタルデバイスから離れる「デジタルデトックス」にもなり、頭の中がすっきりとリフレッシュされます。
観光スポットを巡りたい
歴史や文化、アートに触れる旅も知的好奇心を満たしてくれます。有名な観光スポットを効率よく巡るプランを立てるのも楽しいものです。
- 日光(栃木県): 「日光の社寺」として世界遺産に登録されている日光東照宮や二荒山神社、輪王寺は必見。歴史の重みと絢爛豪華な建築美に圧倒されます。
- 鎌倉(神奈川県): 鶴岡八幡宮や高徳院の大仏など、歴史的な寺社仏閣が点在する古都。風情ある街並みを散策するだけでも楽しめます。
- 箱根(神奈川県): 彫刻の森美術館やポーラ美術館など、個性豊かな美術館が数多く集まるアートの街。自然とアートの融合が楽しめます。
- 金沢(石川県): 日本三名園の「兼六園」や、歴史的な茶屋街、そして現代アートを発信する「金沢21世紀美術館」など、新旧の文化が共存する魅力的な街です。
これらの目的を複数組み合わせることで、あなただけのオリジナルな週末旅行が完成します。
④ 誰と行くかで選ぶ
誰と旅行に行くかによって、最適な行き先や旅のスタイルは大きく変わります。同行者の顔を思い浮かべながら、みんなが楽しめる場所を選びましょう。
- 一人旅
気ままに、自分のペースで過ごせるのが一人旅の醍醐味です。誰にも気兼ねなく、興味の赴くままに行動できます。美術館や博物館をじっくり巡ったり(箱根、金沢)、お気に入りのカフェで読書をしたり(鎌倉、軽井沢)、ひたすら温泉に浸かって物思いにふけったり(草津)するのに最適です。安全性が高く、公共交通機関が発達していて移動しやすい街がおすすめです。 - カップル・夫婦
二人だけのロマンチックな時間を過ごしたいなら、雰囲気を重視して選びましょう。美しい夜景が楽しめる場所(横浜みなとみらい)、洗練されたおしゃれなリゾート(軽井沢)、海沿いをドライブできる絶景ルート(伊豆、房総)、プライベート感を重視した露天風呂付き客室のある温泉宿(箱根、鬼怒川)などが人気です。 - 友人グループ
みんなでワイワイ盛り上がりたいなら、多彩なアクティビティやグルメが楽しめる場所が良いでしょう。食べ歩きが楽しい温泉街(熱海、草津)や中華街(横浜)、テーマパークやアウトレットが近くにあるリゾート(軽井沢、那須)、バーベキューやアウトドアが楽しめる場所(河口湖、秩父)などが候補に挙がります。 - 家族(子供連れ)
子供が楽しめるかどうかは、家族旅行の成功を左右する重要な要素です。動物と触れ合える牧場やサファリパーク(那須、房総)、水族館(横浜、伊豆、房総)、体験型のアミューズメント施設(いわき)など、子供の年齢や興味に合わせた施設がある場所を選びましょう。移動時間が短く、ベビーカーでも移動しやすい、キッズスペースが充実した宿がある、といった点も考慮すると安心です。
⑤ 季節で選ぶ
日本の四季折々の美しさを味わえるのも、国内旅行の大きな魅力です。訪れる季節によって、同じ場所でも全く異なる表情を見せてくれます。行きたい時期に最も輝く場所を選ぶことで、旅の満足度は格段に上がります。
季節 | 特徴と楽しみ方 | おすすめの行き先 |
---|---|---|
春(3月~5月) | 桜、新緑、ネモフィラ、芝桜など、色とりどりの花が咲き誇る季節。気候が穏やかで、街歩きやハイキングに最適。 | 伊豆(河津桜)、鎌倉(桜と寺社)、秩父(羊山公園の芝桜)、房総(マザー牧場の花畑) |
夏(6月~8月) | 高原での避暑、海水浴やマリンスポーツ、夏祭りや花火大会など、夏ならではのイベントが満載。 | 軽井沢・那須(避暑)、伊豆・房総・熱海(海水浴、海上花火大会)、河口湖(アウトドア) |
秋(9月~11月) | 山々が赤や黄色に色づく紅葉シーズン。気候も安定し、温泉やグルメ、芸術鑑賞にも最適な季節。 | 日光(いろは坂の紅葉)、箱根(芦ノ湖の紅葉)、軽井沢(紅葉とアート)、河口湖(紅葉と富士山) |
冬(12月~2月) | 雪景色を眺めながら入る雪見温泉は格別。街はイルミネーションで輝き、カニやアンコウなど冬の味覚も楽しめる。 | 草津(雪見温泉)、横浜(イルミネーション)、金沢(雪吊りの兼六園、冬の味覚)、仙台(SENDAI光のページェント) |
これらの5つのポイントを羅針盤として使えば、あなたにとって「最高の週末旅行」がきっと見つかるはずです。一つだけでなく、複数のポイントを組み合わせて考えることで、より具体的で満足度の高い旅行計画を立てることができるでしょう。
【関東発】1泊2日で行ける週末旅行おすすめスポット15選
ここからは、前述の選び方を踏まえ、関東から1泊2日で訪れるのに最適な旅行先を15ヶ所、厳選してご紹介します。それぞれの土地が持つ独自の魅力を、具体的な楽しみ方と共にお届けします。
① 箱根(神奈川県)
温泉と大自然を満喫できる定番スポット
都心からのアクセスが抜群で、「週末旅行の王道」とも言えるのが箱根です。ロマンスカーを利用すれば新宿から約85分で到着する手軽さながら、豊かな自然と多様な温泉、そしてアートまで楽しめる、魅力が凝縮されたエリアです。大涌谷の火山活動がもたらす豊富な温泉は「箱根十七湯」と称され、場所によって泉質や効能が異なるため、湯めぐりを楽しむのも一興です。芦ノ湖に浮かぶ海賊船から眺める富士山や、ロープウェイから見下ろす大涌谷の噴煙など、ダイナミックな自然景観も箱根の大きな魅力です。
おすすめの過ごし方:
1日目は箱根登山鉄道とケーブルカー、ロープウェイを乗り継ぐ「ゴールデンコース」で大涌谷や芦ノ湖を巡り、温泉旅館でゆっくりと疲れを癒します。2日目は、点在する美術館を訪れたり、旧街道の杉並木を散策したりするのがおすすめです。
- アクセス: 新宿から小田急ロマンスカーで約85分。車なら東名高速道路・厚木IC経由で約1時間半。
- こんな人におすすめ: カップル、家族連れ、女子旅、一人旅など、あらゆる層に対応可能。
- グルメ: 温泉の蒸気で蒸した「黒たまご」、豆腐かつ煮、自然薯そば。
美術館巡りも楽しめる
箱根は「アートの街」としても知られており、自然の中に溶け込むように個性豊かな美術館が点在しています。広大な敷地に国内外の近現代彫刻を展示する「彫刻の森美術館」、モネやルノワールなど印象派のコレクションが充実した「ポーラ美術館」、ヴェネチアン・グラス専門の「箱根ガラスの森美術館」など、美術好きにはたまらない環境です。雨の日でも楽しめるため、天候に左右されないプランを立てやすいのも嬉しいポイント。自然とアート、そして温泉を一度に楽しめるのが、箱根が長年愛され続ける理由です。
② 熱海(静岡県)
海と温泉が魅力のリゾート地
東京駅から新幹線でわずか40〜50分。海と山に囲まれた坂の街・熱海は、昭和レトロな雰囲気と現代的なリゾート感が融合した魅力的な温泉地です。相模湾を一望できる露天風呂や、豊富な湯量を誇る温泉旅館が数多くあります。夏には熱海サンビーチが海水浴客で賑わい、年間を通じて開催される海上花火大会は、夜空と海面を同時に彩る圧巻の美しさで、多くの観光客を魅了します。
おすすめの過ごし方:
1日目は、熱海駅前の商店街で温泉まんじゅうや干物などの食べ歩きを楽しみ、パワースポットとして名高い「来宮神社」の大楠に癒されます。夜は海沿いのホテルで温泉と新鮮な海の幸を堪能。2日目は、絶景が楽しめる「MOA美術館」や、ハーブとバラが咲き誇る「ACAO FOREST」を訪れるのが定番コースです。
- アクセス: 東京駅から東海道新幹線で約40〜50分。車なら東名高速道路・厚木IC経由で約2時間。
- こんな人におすすめ: 友人グループ、カップル、家族連れ。
- グルメ: 新鮮な魚介を使った海鮮丼や寿司、イカメンチ、熱海プリン。
レトロな街並み散策や食べ歩きが人気
近年、熱海は古き良き温泉街の風情を活かした街づくりで再注目されています。昔ながらの遊技場や喫茶店が残る「熱海銀座商店街」を散策すれば、まるでタイムスリップしたかのような気分を味わえます。また、SNS映えするお洒落なカフェやスイーツ店も続々とオープンしており、新旧の魅力を同時に楽しめるのが今の熱海の面白さです。手軽な食べ歩きグルメが豊富なので、気の置けない友人同士で訪れるのに最適な旅行先と言えるでしょう。
③ 鎌倉・江の島(神奈川県)
歴史的な寺社仏閣巡り
三方を山に、一方を海に囲まれた鎌倉は、かつて幕府が置かれた歴史の深い古都です。鶴岡八幡宮や高徳院の鎌倉大仏、長谷寺、建長寺など、数多くの国宝や重要文化財が点在し、歴史散策には事欠きません。紫陽花の季節の明月院や、竹林が美しい報国寺など、季節ごとに異なる表情を見せるのも魅力。都心から約1時間というアクセスの良さから、日帰りでも人気ですが、1泊して朝の静かなお寺を散策したり、江の島の夕景をゆっくり眺めたりするのも格別です。
おすすめの過ごし方:
1日目は、北鎌倉駅で下車し、円覚寺や建長寺を巡りながら鎌倉駅へ。小町通りで食べ歩きを楽しみ、鶴岡八幡宮を参拝。江ノ電で長谷へ移動し、大仏と長谷寺を訪れます。夜は鎌倉や江の島周辺で宿泊。2日目は、江の島に渡り、江島神社や展望灯台(シーキャンドル)からの絶景を楽しみます。
- アクセス: 東京駅からJR横須賀線で約1時間。
- こんな人におすすめ: 歴史好き、街歩き好き、カップル、女子旅。
- グルメ: しらす丼、鎌倉野菜を使った料理、手毬寿司、食べ歩きクレープ。
海が見えるおしゃれなカフェも豊富
鎌倉・江の島エリアは、湘南の海を望む絶景カフェの宝庫でもあります。江ノ電の車窓から海を眺めながら、七里ヶ浜や稲村ヶ崎といった駅で途中下車し、海沿いのカフェで一息つくのは最高の贅沢です。テラス席で潮風を感じながらパンケーキやカレーを味わう時間は、非日常そのもの。歴史散策の合間に、こうしたモダンでおしゃれなスポットを組み込むことで、旅にメリハリが生まれます。
④ 伊豆(静岡県)
新鮮な海の幸と絶景の宝庫
静岡県の東部に位置する伊豆半島は、温暖な気候と豊かな自然に恵まれた、食と絶景の楽園です。相模湾と駿河湾に面しているため、金目鯛や伊勢海老、アジ、サザエといった新鮮な海の幸が一年中楽しめます。また、断崖絶壁の「城ヶ崎海岸」や、エメラルドグリーンの滝つぼが美しい「浄蓮の滝」、夕日の名所「堂ヶ島」など、息をのむような絶景スポットが満載です。
おすすめの過ごし方:
伊豆は広いため、エリアを絞って計画するのがおすすめです。例えば東伊豆なら、1日目は城ヶ崎海岸の吊り橋を渡り、伊豆高原でアートや自然に触れ、伊東温泉や熱川温泉に宿泊。2日目は新鮮な海の幸を求めて伊東の港へ。中伊豆なら、修善寺温泉の竹林の小径を散策し、天城の浄蓮の滝でマイナスイオンを浴びる、といったプランが考えられます。
- アクセス: 東京駅から特急「踊り子」で伊東・修善寺方面へ約2時間。車なら東名高速道路・沼津ICや長泉沼津ICを利用。
- こんな人におすすめ: グルメ好き、ドライブ好き、カップル、家族連れ。
- グルメ: 金目鯛の煮付け、海鮮丼、アジの干物、わさび丼。
エリアごとに異なる魅力を持つ
伊豆半島は、訪れるエリアによって全く異なる顔を持っています。
- 東伊豆: 海岸線の絶景と、熱海、伊東、熱川といった有名温泉地が連なるリゾートエリア。
- 中伊豆: 天城連山に抱かれた緑豊かなエリア。「伊豆の小京都」と呼ばれる修善寺温泉が中心。
- 西伊豆: 変化に富んだ海岸線と、美しい夕日が自慢。堂ヶ島や土肥温泉が有名。
- 南伊豆: 透明度の高い美しいビーチが多く、温暖な気候。下田や弓ヶ浜などがあります。
どのエリアを訪れるか、どんな旅にしたいかを考えるのも伊豆旅行の楽しみの一つです。
⑤ 日光(栃木県)
世界遺産の社寺と豊かな自然
「日光を見ずして結構と言うなかれ」という言葉通り、日光は歴史と自然が織りなす荘厳な美しさを持つ場所です。徳川家康を祀る「日光東照宮」をはじめとする「日光の社寺」は世界遺産に登録されており、その絢爛豪華な建築と精緻な彫刻は見る者を圧倒します。また、少し足を伸ばせば、日本三名瀑の「華厳の滝」や、雄大な「中禅寺湖」、広大な湿原「戦場ヶ原」など、手つかずの大自然が広がっています。
おすすめの過ごし方:
1日目は、東武日光駅・JR日光駅周辺で世界遺産の社寺をじっくり巡ります。陽明門や眠り猫、三猿など、見どころが満載です。夜は日光市内か、鬼怒川温泉まで足を伸ばして宿泊。2日目は、いろは坂を上り、明智平から絶景を眺めた後、華厳の滝や中禅寺湖を訪れるのが王道コースです。
- アクセス: 浅草から東武特急スペーシアで約1時間50分。新宿・池袋・大宮からはJR・東武直通特急が便利。
- こんな人におすすめ: 歴史・世界遺産好き、自然愛好家、紅葉を楽しみたい人。
- グルメ: 湯波(ゆば)料理、天然氷のかき氷、ニジマスの塩焼き。
鬼怒川温泉でゆっくり過ごすのもおすすめ
日光観光と合わせて人気なのが、鬼怒川温泉での宿泊です。鬼怒川渓谷沿いに大規模なホテルや旅館が立ち並び、渓谷美を眺めながら温泉に浸かることができます。アクティブに楽しみたいなら「鬼怒川ラインくだり」でスリリングな舟旅を体験したり、「東武ワールドスクウェア」で世界の有名建築物を見たりするのも楽しいでしょう。歴史探訪と温泉リゾートを組み合わせられるのが、日光・鬼怒川エリアの大きな強みです。
⑥ 草津(群馬県)
日本三名泉のひとつで湯畑がシンボル
有馬温泉、下呂温泉と並び「日本三名泉」に数えられる草津温泉。毎分32,300リットル以上という日本一の自然湧出量を誇り、その源泉のほとんどが強酸性で殺菌力の高いお湯として知られています。温泉街の中心に位置する「湯畑」は、湯けむりが立ち上り、硫黄の香りが漂う草津のシンボル。夜にはライトアップされ、幻想的な雰囲気に包まれます。
おすすめの過ごし方:
草津温泉の楽しみは、何と言っても温泉そのもの。湯畑の周りを散策し、無料で利用できる足湯に浸かったり、「熱乃湯」で名物の「湯もみと踊り」ショーを見学したりします。広大な露天風呂がある「西の河原公園」を散策するのもおすすめです。宿の温泉だけでなく、趣の異なる共同浴場を巡る「外湯めぐり」も草津ならではの楽しみ方です。
- アクセス: 上野から特急「草津・四万」で長野原草津口駅まで約2時間半、そこからバスで約25分。東京・新宿から高速バスも便利。
- こんな人におすすめ: 温泉好き、レトロな温泉街の雰囲気が好きな人、一人旅。
- グルメ: 舞茸の天ぷら、温泉まんじゅう、温泉たまご。
温泉街の散策が楽しい
湯畑を中心に広がる温泉街は、そぞろ歩きが楽しい場所です。浴衣姿でカランコロンと下駄の音を鳴らしながら、射的やスマートボールなどの遊技場で遊んだり、お土産物屋を覗いたり。趣のあるカフェで一休みするのも良いでしょう。規模がコンパクトなので、1泊2日でも十分に温泉街の魅力を満喫できます。「温泉」という一つの目的に特化して、とことん癒されたい人にぴったりの場所です。
⑦ 軽井沢(長野県)
洗練された雰囲気の高原リゾート
浅間山の麓に広がる軽井沢は、爽やかな気候と美しい緑、そして洗練された雰囲気が魅力の日本を代表する高原リゾートです。明治時代に外国人避暑地として発展した歴史から、今なお西洋文化の香りが漂う教会や洋館が点在します。夏は避暑地として、秋は紅葉の名所として、多くの人々を惹きつけてやみません。
おすすめの過ごし方:
1日目は、旧軽井沢銀座通りでジャムやパンの名店を巡り、サイクリングで木漏れ日の美しい小道や雲場池を散策。夜は美食のレストランでディナーを楽しむのも素敵です。2日目は、中軽井沢の星野エリアへ。ハルニレテラスでお洒落なショップを覗いたり、トンボの湯で日帰り温泉を楽しんだり。帰る前には「軽井沢・プリンスショッピングプラザ」でアウトレットショッピングを満喫するのも定番です。
- アクセス: 東京駅から北陸新幹線で約1時間10分。
- こんな人におすすめ: おしゃれな雰囲気が好きなカップルや女子旅、ショッピング好き、アクティブ派。
- グルメ: ジョン・レノンも愛したパン、高原野菜を使った料理、信州そば、ジャム。
ショッピングやサイクリングを満喫
軽井沢の楽しみ方は多彩です。レンタサイクルは必須アイテム。緑豊かな別荘地を自転車で駆け抜ける爽快感は格別です。また、広大な敷地を誇るアウトレットモールは、有名ブランドからスポーツ用品、雑貨まで揃い、一日中いても飽きません。アクティブに過ごしたい人も、のんびりショッピングを楽しみたい人も、それぞれのスタイルで満足できるのが軽井沢の懐の深さです。
⑧ 河口湖(山梨県)
富士山の絶景が楽しめる
富士五湖の中でも最も長い湖岸線を持ち、湖面に映る「逆さ富士」をはじめ、様々な角度から富士山の絶景を楽しめるのが河口湖の最大の魅力です。遊覧船「アンソレイユ」号に乗って湖上から、あるいは「〜河口湖〜 富士山パノラマロープウェイ」で天上山公園に登って上からと、多彩なアングルでその雄大な姿を堪能できます。春は桜、夏はラベンダー、秋は紅葉と、富士山と季節の花々の共演も見事です。
おすすめの過ごし方:
1日目は、ロープウェイで絶景を堪能した後、湖畔を散策。大石公園で季節の花々と富士山のコラボレーションを楽しみます。夜は富士山ビューの宿で温泉に浸かりながらゆっくり。2日目は、アート好きなら「河口湖音楽と森の美術館」や「久保田一竹美術館」へ。アクティブ派ならフォレストアドベンチャーやカヌー体験に挑戦するのも良いでしょう。
- アクセス: 新宿から高速バスで約1時間45分。JR中央本線大月駅で富士急行線に乗り換え約1時間。
- こんな人におすすめ: 絶景好き、写真好き、家族連れ、アクティブ派。
- グルメ: ほうとう、吉田のうどん、富士桜ポーク。
美術館やテーマパークも充実
河口湖エリアは、絶景だけでなくエンターテイメント施設も充実しています。美しい庭園とオルゴールの音色に癒される「河口湖音楽と森の美術館」、幻想的な辻が花染めの着物が並ぶ「久保田一竹美術館」など、個性的なアートスポットが点在。また、少し足を伸ばせば、絶叫マシンで知られる「富士急ハイランド」もあり、カップルからファミリーまで幅広い層が楽しめるエリアです。
⑨ 秩父(埼玉県)
都心からアクセスしやすい自然豊かなエリア
池袋から特急で最短78分。都心から最も近い本格的な自然郷として人気を集めているのが秩父です。荒川が作り出した渓谷美が楽しめる長瀞(ながとろ)エリア、雲海やパワースポットで知られる三峯神社など、奥深い自然と歴史文化が共存しています。週末にふらっと訪れて、気軽にリフレッシュできるのが最大の魅力です。
おすすめの過ごし方:
1日目は、西武秩父駅周辺を散策し、秩父神社を参拝。その後、長瀞へ移動し、「長瀞ラインくだり」で岩畳の景色を堪能します。夜は秩父市内の温泉宿へ。2日目は、少し早起きして三峯神社へ向かい、荘厳な雰囲気と絶景を味わうのがおすすめです。春なら羊山公園の芝桜、冬なら秩父夜祭(の日程に合わせて)や三十槌の氷柱(みそつちのつらら)を見に行くのも良いでしょう。
- アクセス: 池袋から西武特急ラビューで西武秩父駅まで最短78分。
- こんな人におすすめ: 手軽に自然を満喫したい人、日帰りや気軽な1泊をしたい人、パワースポット巡りが好きな人。
- グルメ: わらじかつ丼、豚みそ丼、くるみそば、天然氷のかき氷。
季節ごとの美しい景色が魅力
秩父は四季の移ろいがはっきりと感じられる場所です。春には羊山公園一面がピンク色に染まる「芝桜の丘」が有名。夏は長瀞での川遊びやキャンプ、秋は中津峡をはじめとする紅葉スポットが美しく色づきます。そして冬には、厳しい寒さが作り出す自然の芸術「三十槌の氷柱」が幻想的な姿を見せてくれます。訪れるたびに新しい発見がある、リピートしたくなるエリアです。
⑩ 那須(栃木県)
動物と触れ合える施設が人気の高原リゾート
栃木県の北部に位置する那須高原は、那須連山の麓に広がる爽やかなリゾート地です。「那須どうぶつ王国」や「那須サファリパーク」、「那須アルパカ牧場」など、動物と間近で触れ合える施設が非常に充実しており、特に子供連れのファミリーに絶大な人気を誇ります。皇室の御用邸があることでも知られ、上品で落ち着いた雰囲気が漂います。
おすすめの過ごし方:
1日目は、「那須どうぶつ王国」で一日中動物たちと触れ合い、様々なショーを楽しみます。夜は高原のペンションやホテルで、地元の食材を使った料理と温泉を堪能。2日目は、「那須ハイランドパーク」でアトラクションを楽しんだり、「殺生石」や「つつじ吊橋」などの景勝地を巡ったりするのがおすすめです。
- アクセス: 東京駅から東北新幹線で那須塩原駅まで約70分、そこからバスを利用。新宿などから高速バスも運行。
- こんな人におすすめ: 動物好き、家族連れ、高原リゾートでのんびりしたい人。
- グルメ: 那須和牛、新鮮な牛乳やチーズなどの乳製品、ガレット。
おしゃれなカフェやパン屋巡りも
那須は「カフェとパンの街」としても知られています。緑豊かな森の中に、個性あふれるお洒落なカフェやベーカリー、レストランが点在しており、それらを巡るのも那須旅行の大きな楽しみの一つです。地元の新鮮な食材を使ったランチを味わったり、焼きたてのパンをお土産に買ったり。ドライブの途中で素敵なカフェを見つけて、ふらりと立ち寄る。そんな気ままな時間を過ごすのに最適な場所です。
⑪ 横浜(神奈川県)
みなとみらいの夜景と中華街のグルメ
東京から電車で約30分。日帰りでも人気の横浜ですが、1泊することでその魅力をより深く味わうことができます。特に、近代的なビル群が光り輝く「みなとみらい21」の夜景は必見。観覧車やライトアップされた歴史的建造物が織りなす風景は、ロマンチックな雰囲気を演出します。そして、横浜のもう一つの顔が「横浜中華街」。日本最大級のチャイナタウンで、本格的なコース料理から手軽な食べ歩きグルメまで、食の楽しみは尽きません。
おすすめの過ごし方:
1日目は、元町でお洒落なショッピングを楽しみ、港の見える丘公園からベイブリッジを眺めます。夕方からは中華街で食べ歩きやディナーを堪能。夜は、みなとみらいの夜景を眺めながらバーでお酒を楽しんだり、クルーズ船に乗ったり。2日目は、赤レンガ倉庫やカップヌードルミュージアム、山下公園など、みなとみらいエリアの観光スポットを巡ります。
- アクセス: 東京駅からJR東海道本線・京浜東北線などで約30分。
- こんな人におすすめ: デートを楽しみたいカップル、グルメ好き、ショッピング好き。
- グルメ: 中華料理(肉まん、小籠包、胡麻団子など)、家系ラーメン、ナポリタン、シウマイ。
ショッピングやデートに最適
横浜は洗練された大人のデートにぴったりの街です。みなとみらいには「ランドマークプラザ」や「クイーンズスクエア横浜」、「MARK IS みなとみらい」といった大型商業施設が集結しており、ショッピングには困りません。また、ジャズクラブやコンサートホール、美術館などの文化施設も充実。都会的な雰囲気の中で、グルメ、ショッピング、夜景、文化体験と、あらゆる楽しみ方ができる万能な旅行先です。
⑫ 房総半島(千葉県)
温暖な気候で海の幸や花畑が楽しめる
都心から東京湾アクアラインを通ればすぐ。千葉県の房総半島は、年間を通じて温暖な気候に恵まれたエリアです。特に南房総は「花の都」とも呼ばれ、冬から春にかけてポピーや菜の花、ストックなどの花畑が広がり、一足早い春の訪れを感じさせてくれます。また、三方を海に囲まれているため、新鮮な魚介類も豊富。鋸南町の保田漁港や、館山の漁港などで味わう海の幸は絶品です。
おすすめの過ごし方:
都心から近い内房エリアなら、1日目は木更津のアウトレットで買い物をし、富津岬へ。夕日を眺めてから海の幸が自慢の宿へ。2日目は、鋸山に登り、「地獄のぞき」から絶景を楽しみます。南房総まで足を延ばすなら、1日目は鴨川シーワールドを満喫し、勝浦の温泉へ。2日目は館山周辺の花畑を巡り、海沿いのカフェでランチ、といったプランがおすすめです。
- アクセス: 東京駅から特急「わかしお」「さざなみ」を利用。車なら東京湾アクアライン経由が便利。
- こんな人におすすめ: ドライブ好き、家族連れ、花や動物が好きな人。
- グルメ: 海鮮丼、なめろう、勝浦タンタンメン、ピーナッツソフト。
マザー牧場や鴨川シーワールドも人気
房総半島には、子供から大人まで楽しめる大型レジャー施設が揃っています。広大な敷地で動物とのふれあいや味覚狩りが楽しめる「マザー牧場」、シャチのダイナミックなパフォーマンスが圧巻の「鴨川シーワールド」は、特にファミリーに大人気のスポット。アクティブに過ごしたいなら、SUPやサーフィンなどのマリンスポーツに挑戦するのも良いでしょう。多彩な魅力を持つ房総半島は、目的に合わせて様々な楽しみ方ができるエリアです。
⑬ 金沢(石川県)
北陸新幹線でアクセス可能
かつては遠いイメージのあった金沢ですが、北陸新幹線「かがやき」を利用すれば東京から約2時間半で到着し、週末旅行の目的地として一気に身近になりました。加賀百万石の城下町として栄えた金沢には、歴史的な街並みや伝統文化が今なお色濃く残っています。その一方で、現代アートを発信する美術館があるなど、新旧の魅力が融合しているのが特徴です。
おすすめの過ごし方:
1日目は、金沢駅の鼓門に迎えられ、バスでひがし茶屋街へ。風情ある街並みを散策し、金箔ソフトを味わいます。その後、日本三名園の一つ「兼六園」へ。夜は、片町や香林坊エリアで加賀料理や新鮮な海の幸を堪能。2日目は、「金沢21世紀美術館」でアートに触れ、「近江町市場」で海鮮丼のランチを楽しむのが王道です。
- アクセス: 東京駅から北陸新幹線で約2時間半。
- こんな人におすすめ: 歴史・文化・アートが好きな人、美味しい和食が食べたい人、少し遠出して非日常を味わいたい人。
- グルメ: 海鮮丼、のどぐろ、加賀料理、治部煮、金沢おでん。
歴史的な街並みと現代アートが融合
金沢の最大の魅力は、伝統と革新が見事に調和している点です。石畳の道が続く「ひがし茶屋街」や「主計町茶屋街」、武家屋敷跡を歩けば、まるで江戸時代にタイムスリップしたかのよう。そのすぐ近くには、ガラス張りの円形建築が特徴的な「金沢21世紀美術館」があり、誰でも気軽に現代アートに触れることができます。このコントラストが、街歩きを一層楽しいものにしてくれます。
⑭ 仙台(宮城県)
東北の玄関口「杜の都」
東北新幹線「はやぶさ」で東京から約1時間半。宮城県の県庁所在地である仙台は、「杜の都」と称される緑豊かな街です。伊達政宗公が築いた城下町であり、歴史的な見どころも豊富。東北地方の玄関口として、活気にあふれています。少し足を伸ばせば、日本三景の一つ「松島」の絶景も楽しめます。
おすすめの過ごし方:
1日目は、仙台駅に到着後、まずは名物の牛タンで腹ごしらえ。市内循環バス「るーぷる仙台」を利用して、伊達政宗公騎馬像が立つ「仙台城跡」や、豪華絢爛な「瑞鳳殿」を巡ります。夜は、東北一の繁華街・国分町で海の幸や地酒を楽しみます。2日目は、電車で松島海岸へ。遊覧船で島々を巡り、五大堂や瑞巌寺を参拝するのがおすすめです。
- アクセス: 東京駅から東北新幹線で約1時間半。
- こんな人におすすめ: グルメ好き(特に牛タン)、歴史好き、少し遠出して東北の雰囲気を味わいたい人。
- グルメ: 牛タン焼き、ずんだ餅、笹かまぼこ、はらこ飯、新鮮な寿司・海鮮丼。
牛タンや新鮮な魚介類を堪能
仙台を訪れたら、グルメは絶対に外せない要素です。特に、厚切りでジューシーな「牛タン焼き」は必食。市内に数多くある専門店で、本場の味を堪iorariしましょう。また、世界三大漁場の一つである三陸沖に近いことから、魚介類も非常に新鮮で美味。仙台駅や塩釜の市場では、旬のネタを使った寿司や海鮮丼をリーズナブルな価格で味わうことができます。
⑮ いわき(福島県)
スパリゾートハワイアンズが有名
常磐自動車道を使えば東京から約2時間半。福島県の浜通り地方に位置するいわき市は、映画『フラガール』の舞台にもなった「スパリゾートハワイアンズ」があることで全国的に有名です。常夏の楽園をテーマにしたこの施設は、巨大な温泉プールやウォータースライダー、フラガールの本格的なショーなど、天候を問わず一日中楽しめる全天候型リゾート。子供から大人まで、三世代で楽しめるのが魅力です。
おすすめの過ごし方:
1泊2日の旅程のほとんどを「スパリゾートハワイアンズ」で過ごすのが定番の楽しみ方です。ホテルも併設されているため、移動の手間なくプールと温泉、ショーを満喫できます。もし時間に余裕があれば、2日目に潮目の海をテーマにした水族館「アクアマリンふくしま」や、新鮮な魚介が並ぶ「いわき・ら・ら・ミュウ」に立ち寄るのもおすすめです。
- アクセス: 東京駅から特急「ひたち」で約2時間半。車なら常磐自動車道・いわき湯本ICを利用。
- こんな人におすすめ: 家族連れ(特に小さい子供がいる場合)、友人グループ、天候を気にせず楽しみたい人。
- グルメ: メヒカリの唐揚げ、ウニの貝焼き、あんこう鍋(冬)。
海の幸も楽しめる
いわきは太平洋に面した港町でもあり、「常磐もの」と呼ばれる新鮮な海の幸が水揚げされます。特に、目光(メヒカリ)の唐揚げや、冬のあんこう鍋は地元を代表する味覚。ハワイアンズの帰りに、港の市場や飲食店に立ち寄って、美味しい海の幸を味わうのも、いわき旅行の醍醐味の一つです。
週末旅行の費用はどのくらい?
週末旅行を計画する上で、最も気になるのが「費用」ではないでしょうか。ここでは、1泊2日の週末旅行にかかる費用の相場と、少しでも旅費を安く抑えるための具体的なコツをご紹介します。
1泊2日の予算相場
週末旅行の費用は、行き先、利用する交通機関、宿泊施設のグレード、食事の内容によって大きく変動します。一概には言えませんが、関東発の1泊2日旅行の場合、1人あたりの予算はおおむね30,000円から70,000円程度が一般的な相場と言えるでしょう。
以下に、人気の行き先を例にした予算の内訳の目安をまとめました。これはあくまで一例であり、時期や予約方法によって金額は変動します。
行き先例 | 交通費(往復) | 宿泊費(1泊2食付) | 食費・観光費等 | 合計(1人あたり) |
---|---|---|---|---|
箱根(神奈川) | 4,000~8,000円 | 15,000~30,000円 | 10,000円 | 29,000~48,000円 |
軽井沢(長野) | 12,000~15,000円 | 15,000~35,000円 | 15,000円 | 42,000~65,000円 |
金沢(石川) | 28,000~32,000円 | 10,000~25,000円 | 15,000円 | 53,000~72,000円 |
仙台(宮城) | 22,000~25,000円 | 10,000~20,000円 | 15,000円 | 47,000~60,000円 |
- 交通費: 近場の箱根はロマンスカーや自家用車、遠方の金沢や仙台は新幹線を想定しています。
- 宿泊費: 時期やホテルのランクで最も変動が大きい項目です。スタンダードな温泉旅館やシティホテルを想定しています。ビジネスホテルや素泊まりプランを選べば、これより安く抑えることも可能です。
- 食費・観光費等: 昼食代、観光施設の入場料、お土産代などです。食べ歩き中心か、レストランでしっかり食事をするかによって変わります。
自分の旅のスタイルに合わせて、どの部分にお金をかけ、どの部分を節約するかを考えることが、予算内で満足度の高い旅行を実現する鍵となります。
旅行費用を安く抑えるコツ
少しでも旅行費用を抑えたい、という方は、以下の3つのコツをぜひ試してみてください。工夫次第で、同じ行き先でも数千円から数万円単位で費用を節約できる可能性があります。
オフシーズンを狙う
最も効果的な節約術は、旅行者が集中する「ハイシーズン」を避けることです。ゴールデンウィーク、お盆休み、シルバーウィーク、年末年始といった大型連休や、土日を含む3連休は、航空券や宿泊施設の料金が通常期の1.5倍から2倍以上に跳ね上がることがあります。
狙い目は、これらの大型連休の前後や、連休のない月の平日(特に月〜木曜)です。もし金曜日に休みが取れるなら、木曜の夜に出発して金・土で旅行する、あるいは日曜の夜に帰宅せず月曜の朝に帰る、といったプランも有効です。
また、紅葉や桜のシーズンでも、見頃のピークを1〜2週間ずらすだけで、料金が安くなる上に、混雑を避けてゆっくりと観光できるというメリットもあります。
早期割引や旅行会社のプランを活用する
旅行の計画は、「早ければ早いほどお得」が鉄則です。
- 交通機関の早期割引: JR各社が提供する「えきねっとトクだ値」や「EX早特」といったインターネット予約限定の割引切符は、通常のきっぷよりも10%〜50%程度安くなることがあります。発売開始と同時に予約するのがおすすめです。
- 宿泊施設の早期割引: 多くのホテルや旅館では、「30日前予約」「60日前予約」といった早割プランを用意しています。通常料金よりもお得に宿泊できるだけでなく、部屋の選択肢も多い状態で予約できます。
- パッケージツアー: 交通機関と宿泊がセットになった、旅行会社が企画するパッケージツアーも強力な選択肢です。個人で別々に手配するよりも、トータルで安くなるケースが非常に多くあります。特に新幹線や飛行機を利用する旅行では、その割引率が高くなる傾向があります。複数の旅行会社のサイトを比較検討してみましょう。
高速バスやLCCを利用する
移動手段を工夫することでも、交通費を大幅に削減できます。
- 高速バス: 新幹線や特急と比較して、料金が半額以下になることも珍しくないのが高速バスの魅力です。特に夜行バスを利用すれば、移動中に睡眠が取れ、宿泊費を1泊分浮かすことも可能です。ただし、移動時間が長くなる、座席が狭い場合があるといったデメリットもあるため、体力や旅の目的に合わせて検討しましょう。
- LCC(格安航空会社): 仙台など、飛行機で行ける距離の旅行先であれば、LCCの利用も視野に入ります。大手航空会社(ANAやJAL)に比べて運賃が格安ですが、成田空港発着が多い、手荷物料金が別途かかるなどの注意点もあります。セールを狙えば、驚くような価格で航空券が手に入ることもあります。
これらのコツをうまく組み合わせることで、賢くお得に週末旅行を楽しみましょう。
週末旅行の持ち物リスト
1泊2日の週末旅行は、荷物をコンパクトにまとめるのが快適に過ごすためのポイントです。しかし、忘れ物をすると現地で困ったり、余計な出費に繋がったりすることもあります。ここでは、週末旅行に必要な持ち物を「基本の持ち物」と「あると便利なもの」に分けてリストアップしました。
基本の持ち物
これだけは絶対に忘れてはいけない、という必須アイテムです。出発前に必ずチェックしましょう。
衣類・下着
1泊2日なので、基本的には着ていく服の他に、翌日用の1セットがあれば十分です。気温差に対応できるよう、重ね着できるコーディネートがおすすめです。下着や靴下も1〜2セット用意しましょう。パジャマは宿に備え付けられていることが多いですが、こだわる方は持参しましょう。
スキンケア・メイク用品
普段使っているものを、試供品やトラベルサイズの容器に移し替えて持っていくのが荷物を減らすコツです。クレンジング、洗顔料、化粧水、乳液など。ホテルによってはアメニティが充実している場合もあるので、事前に公式サイトなどで確認しておくと、荷物をさらに減らせます。
充電器・モバイルバッテリー
スマートフォンは、地図アプリでのナビゲーション、情報収集、写真撮影、電子決済など、旅のあらゆる場面で活躍する必須アイテムです。電池切れは致命的なので、充電器と、外出先で充電できるモバイルバッテリーは必ず持参しましょう。
現金・クレジットカード
キャッシュレス決済が普及していますが、観光地の小さなお店やお土産物屋、ローカルな飲食店などでは、まだ現金しか使えない場所も少なくありません。いざという時のために、ある程度の現金は用意しておくと安心です。クレジットカードや交通系ICカードも忘れずに。
健康保険証
旅先で急に体調を崩したり、怪我をしたりする可能性もゼロではありません。万が一の事態に備えて、健康保険証は必ず携帯しましょう。財布の中など、すぐに取り出せる場所に入れておくのがおすすめです。コピーや、スマートフォンで撮影した画像でも代用できる場合がありますが、原本を持っていくのが最も確実です。
あると便利なもの
必須ではないものの、持っていくと旅がより快適になったり、いざという時に役立ったりするアイテムです。
常備薬
普段から服用している薬がある方はもちろんですが、そうでない方も、胃腸薬、頭痛薬、絆創膏などの基本的な薬を一式持っておくと安心です。慣れない土地での食事や、移動の疲れで体調を崩すことも考えられます。
羽織るもの
カーディガンやパーカー、薄手のジャケットなど、さっと羽織れるものが一枚あると非常に便利です。夏でも、乗り物の中や屋内は冷房が効きすぎて寒いことがあります。また、山間部のリゾート地などでは、朝晩と日中の寒暖差が激しいため、季節を問わず体温調節できる衣類は重宝します。
エコバッグ
旅先でお土産を買った際や、コンビニで少し買い物をした際に役立ちます。小さく折りたためるタイプをカバンに一つ忍ばせておけば、荷物が増えてもスマートに持ち運べます。
カメラ
スマートフォンのカメラ性能も向上していますが、より美しい写真を撮りたい、旅の思い出を作品として残したい、という方は専用のカメラを持っていくと、旅の楽しみがさらに広がります。
これらのリストを参考に、自分の旅のスタイルに合わせて持ち物を準備してみてください。パッキングの際は、衣類を丸めて収納したり、圧縮袋を使ったりすると、スーツケースやバッグの中をすっきりと整理できます。
週末旅行を計画するときの注意点
思い立ったらすぐ行けるのが週末旅行の魅力ですが、より快適で思い出深い旅にするためには、いくつか押さえておきたい注意点があります。準備段階での少しの気配りが、旅行当日の満足度を大きく左右します。
交通手段と宿は早めに予約する
週末旅行は多くの人が同じタイミングで計画するため、人気の行き先や宿泊施設はすぐに予約で埋まってしまいます。特に、土日を含む3連休や、桜・紅葉のシーズン、夏休み期間などは争奪戦になります。
「まだ先だから大丈夫」と油断していると、いざ予約しようとした時には、希望の電車やバスの座席が満席だったり、泊まりたかった宿が満室だったり、あるいは選択肢が極端に少なくなり、割高なプランしか残っていなかったり、という事態に陥りがちです。
これを避けるためには、行き先が決まったら、できるだけ早く交通手段と宿泊先を確保することが重要です。理想を言えば、旅行日の1ヶ月前、人気シーズンであれば2〜3ヶ月前には予約を済ませておくのがおすすめです。早めに予約することで、早期割引が適用されて費用を抑えられる可能性もあります。予約する際は、万が一の予定変更に備えて、キャンセルポリシー(いつまでなら無料でキャンセルできるかなど)を必ず確認しておきましょう。
無理のないスケジュールを立てる
1泊2日という時間は、想像以上にあっという間に過ぎていきます。あれもしたい、これも見たい、と行きたい場所ややりたいことを詰め込みすぎると、移動ばかりで時間がなくなり、一つ一つの場所を十分に楽しめないまま、ただ疲れて帰ってくるという本末転倒な結果になりかねません。
週末旅行を成功させるコツは、「欲張りすぎないこと」です。まずは、今回の旅行で「絶対にやりたいこと」や「絶対に行きたい場所」を2〜3個に絞り込みましょう。それを旅の軸として、スケジュールを組み立てていきます。
例えば、「箱根で温泉に入り、彫刻の森美術館に行く」という2つを軸に決めたら、その周辺で立ち寄れそうなカフェを探したり、移動ルートを考えたりします。移動時間や食事の時間も、余裕を持って見積もることが大切です。
時には、あえて「何もしない時間」をスケジュールに組み込むのも良いでしょう。景色の良いカフェで1時間ぼーっと過ごしたり、宿の部屋で読書をしたり。こうした余白の時間が、旅をより豊かでリラックスしたものにしてくれます。詰め込みすぎず、ゆとりを持ったスケジュールこそが、心からリフレッシュできる旅の秘訣です。
現地の気候や服装を調べておく
「関東近郊だから、東京と大して変わらないだろう」という思い込みは禁物です。同じ関東地方でも、海沿いのエリアと山間部のエリアでは、気温や天候が大きく異なる場合があります。
特に、那須や軽井沢、日光の奥地といった高原リゾートや山間部は、都心部よりも気温が5〜10度低いことも珍しくありません。夏でも朝晩は肌寒く感じることがあるため、薄手の羽織るものは必須です。冬に訪れる際は、積雪や路面凍結の可能性も考慮し、防寒対策はもちろん、車で行く場合はスタッドレスタイヤやチェーンの準備が必要になります。
出発の数日前になったら、必ず目的地のピンポイント天気予報を確認しましょう。天気だけでなく、最高気温と最低気温をチェックして、その寒暖差に対応できる服装を準備することが大切です。また、たくさん歩くことが予想される旅行では、履き慣れた歩きやすい靴を選ぶことも、快適に過ごすための非常に重要なポイントです。事前のリサーチが、旅先での快適さを大きく左右します。
まとめ
今回は、関東発の週末旅行をテーマに、行き先選びのポイントから、おすすめのスポット15選、費用の目安、持ち物、計画の注意点まで、幅広く解説しました。
週末旅行の魅力は、「短期間でのリフレッシュ効果」「計画の手軽さ」「費用の抑えやすさ」にあります。忙しい毎日を送る私たちにとって、週末旅行は心と体をリセットし、新たな活力を得るための最高の機会です。
どこへ行くか迷った時は、
- ① 予算
- ② 移動時間
- ③ 目的(温泉、グルメ、自然など)
- ④ 同行者
- ⑤ 季節
という5つのポイントを軸に考えてみると、あなたにぴったりの旅行先がきっと見つかるはずです。
この記事でご紹介した箱根、熱海、軽井沢、金沢といった15のスポットは、いずれも個性的で魅力あふれる場所ばかりです。あなたの「行ってみたい」という気持ちを刺激する場所はありましたでしょうか。
週末旅行で最も大切なのは、完璧な計画を立てること以上に、旅そのものを心から楽しむ気持ちです。少しの準備と、ほんの少しの勇気があれば、あなたの週末は忘れられない特別な2日間に変わります。
この記事が、あなたの次なる素敵な旅のきっかけとなれば幸いです。さあ、カレンダーを眺めて、次の週末の計画を立ててみませんか?