「そろそろどこかへ旅行に行きたいな」と考えたとき、選択肢の一つとして思い浮かぶのが「パッケージツアー」です。航空券やホテル、時には観光や食事までセットになっているため、手軽に旅行の計画を立てられるのが大きな魅力です。しかし、種類が豊富なあまり、どれを選べば良いのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

この記事では、パッケージツアーの基本的な知識から、メリット・デメリット、そして自分にぴったりのツアーを見つけるための具体的な選び方まで、網羅的に解説します。さらに、国内外のおすすめ人気ツアー先20選や、目的別のツアーの探し方、信頼できる主要な旅行会社まで詳しくご紹介します。

この記事を読めば、パッケージツアーに関するあらゆる疑問が解消され、次の旅行計画をスムーズに進められるようになります。ぜひ最後までご覧いただき、あなたにとって最高の旅を見つけるためのヒントにしてください。

パッケージツアーとは

パッケージツアーと聞くと、団体で旗を持った添乗員についていく、いわゆる「団体旅行」をイメージするかもしれません。しかし、現代のパッケージツアーは多種多様で、その形態は大きく進化しています。ここでは、パッケージツアーの基本的な定義から、具体的に何が含まれているのかまで、初心者にも分かりやすく解説します。

旅行の手配がセットになったプランのこと

パッケージツアーとは、ひとことで言えば「旅行に必要な要素（交通機関、宿泊施設など）を旅行会社があらかじめ組み合わせて、一つの商品として販売する旅行形態」のことです。企画旅行、パック旅行などと呼ばれることもあります。

個人で旅行を手配する場合、飛行機や新幹線のチケット、ホテルの予約、現地の移動手段、観光施設のチケットなどをそれぞれ別々に予約する必要があります。これは時間と手間がかかるだけでなく、特に海外旅行では言語の壁や現地の交通事情が分からないなど、多くのハードルが存在します。

パッケージツアーは、こうした旅行手配の煩雑さを解消するために生まれました。旅行のプロである旅行会社が、効率的で魅力的な旅程を造成し、交通機関や宿泊施設とまとめて契約することで、利用者は簡単な手続きだけで旅行の準備を完了できます。

特に、以下のような方々にとってパッケージツアーは非常に便利な選択肢です。

• 旅行初心者の方: 何から手配すれば良いか分からない場合でも、ツアーを選べば基本的な準備は完了します。
• 忙しくて計画を立てる時間がない方: 膨大な情報収集や予約手続きの手間を省き、効率的に旅行の準備ができます。
• 家族旅行やグループ旅行を計画している方: 大人数での移動や宿泊の手配は複雑になりがちですが、パッケージツアーなら一括で手配可能です。
• 海外旅行に不慣れな方: 言語の心配や治安への不安がある場合でも、添乗員や現地係員のサポートが受けられるため安心です。
• お得に旅行したい方: 旅行会社が大量に仕入れることによるスケールメリットで、個人手配より割安になるケースが多くあります。

近年では、添乗員が同行して観光地を巡る従来型のツアーだけでなく、航空券とホテルだけがセットになった「フリープラン」と呼ばれる個人旅行型のパッケージツアーも主流になっています。これにより、手配の手軽さと現地での自由度を両立させることも可能になりました。

パッケージツアーに含まれるもの

パッケージツアーには、具体的にどのようなサービスが含まれているのでしょうか。プランによって内容は異なりますが、基本的には以下の3つの要素が組み合わされて構成されています。

交通機関（飛行機・新幹線など）

パッケージツアーの根幹をなすのが、出発地から目的地までの往復交通手段です。

• 航空券: 国内旅行でも海外旅行でも、飛行機を利用するプランが最も一般的です。利用する航空会社は、JALやANAといったフルサービスキャリア（FSC）から、LCC（格安航空会社）まで様々です。ツアーの価格帯やコンセプトによって設定が異なります。LCCを利用するツアーは価格が安い傾向にありますが、機内サービス（食事、飲み物、預け荷物など）が有料の場合が多いので、予約時に確認が必要です。
• 新幹線・特急列車: 国内旅行では、JRの新幹線や特急列車を利用するプランも豊富にあります。特に「JR＋宿泊」といったセットプランは人気が高く、個別にきっぷと宿を予約するよりもお得になることが多いです。
• 空港・駅からの送迎: 海外ツアーや一部の国内ツアーでは、空港や駅から宿泊ホテルまでの往復送迎が含まれていることがよくあります。大きな荷物を持って慣れない土地を移動する手間が省けるため、非常に便利なサービスです。特に、公共交通機関が複雑な都市や、空港が市街地から離れている場合に重宝します。

宿泊施設（ホテル・旅館など）

旅行中の滞在先となる宿泊施設も、パッケージツアーの重要な構成要素です。

• ホテルのランク: ツアーの価格は、利用するホテルのグレードに大きく左右されます。エコノミー、スタンダード、スーペリア、デラックスといったクラス分けがされており、予算や目的に応じて選ぶことができます。
• 部屋のタイプ: 同じホテルでも、部屋の眺望（オーシャンビュー、シティビューなど）や広さ、ベッドのタイプ（ツイン、ダブルなど）によって料金が変わるプランもあります。
• 立地: ホテルの立地は、旅行の満足度を左右する重要なポイントです。駅や繁華街に近い便利な場所にあるか、あるいは静かなリゾートエリアにあるかなど、旅のスタイルに合わせて確認しましょう。フリープランの場合は、特にホテルの立地が行動のしやすさに直結します。
• 食事の有無: 宿泊プランには「食事なし」「朝食付き」「2食付き（朝・夕）」などの条件があります。ツアー内容をよく確認し、自分の旅のスタイルに合ったものを選びましょう。

現地での観光や食事

パッケージツアーの形態によって、現地での過ごし方が大きく異なります。

• 添乗員同行ツアー: 添乗員が全行程に同行し、観光地への案内や入場手続き、食事場所への誘導などを行います。主要な観光スポットが効率よく組み込まれており、歴史や文化についての解説を聞きながら深く観光を楽しめます。朝食・昼食・夕食の多くが含まれているプランが一般的です。
• フリープラン（個人旅行型）: 航空券と宿泊施設のみがセットになっており、現地では完全に自由行動となります。自分のペースで好きな場所を訪れたい、ガイドブックに載っていないようなローカルな店を巡りたい、といった方におすすめです。
• 一部観光付きプラン: フリープランを基本としながら、特定の半日観光や市内観光だけがセットになっているハイブリッド型のプランです。例えば「到着日の半日市内観光付き」や「世界遺産への日帰りツアー付き」などがあり、自由度と効率性を両立させたい場合に適しています。
• オプショナルツアー: 基本のツアーには含まれていない追加の観光やアクティビティを、別途料金で申し込めるのがオプショナルツアーです。ダイビングやディナークルーズ、観劇など、興味に合わせて旅をカスタマイズできます。

このように、パッケージツアーは単なる団体旅行ではなく、多様なニーズに応えるための様々な選択肢が用意された便利な旅行商品なのです。

パッケージツアーのメリット・デメリット

手軽で便利なパッケージツアーですが、もちろん良い点ばかりではありません。メリットとデメリットの両方を正しく理解することで、自分の旅のスタイルに合っているかどうかを判断し、後悔のないツアー選びができます。

パッケージツアーのメリット

まずは、パッケージツアーを利用する際に得られる主なメリットを4つの観点から詳しく見ていきましょう。

個別に手配するより手間がかからない

パッケージツアー最大のメリットは、何と言ってもその「手軽さ」です。旅行の計画から予約までにかかる時間と労力を大幅に削減できます。

個人で、例えばヨーロッパ周遊旅行を計画する場合を考えてみましょう。

1. 複数の航空会社のサイトを比較し、最も条件の良い往復航空券を探す。
2. 都市間の移動手段（鉄道、バス、飛行機）を調べ、それぞれ予約する。
3. 各都市で、予算や立地、口コミを考慮してホテルを探し、予約する。
4. 訪れたい観光スポットの開館時間や入場料を調べ、必要であれば事前予約する。

これらの作業は、特に海外旅行に不慣れな場合、言語の壁も相まって非常に複雑で時間がかかります。予約サイトごとに個人情報を入力し、複数の予約確認メールを管理するのも一苦労です。

一方、パッケージツアーであれば、旅行会社のウェブサイトやパンフレットで気に入ったプランを一つ選んで申し込むだけで、これらの手配が一度に完了します。旅行の計画に時間をかけるのが難しい方や、面倒な手続きが苦手な方にとって、これは計り知れないメリットと言えるでしょう。

割安な価格で旅行できることがある

「セットになっているのだから、かえって高くなるのでは？」と思うかもしれませんが、多くの場合、パッケージツアーは個人で手配するよりも総額が安くなる傾向にあります。

これには明確な理由があります。旅行会社は、航空会社から座席を、ホテルから客室を、年間を通じて大量に一括購入（ブロック仕入れ）します。この「スケールメリット」を活かすことで、一席あたり、一部屋あたりの仕入れ価格を低く抑えることができます。その割引分がツアー料金に反映されるため、個人が個別に予約するよりも安い価格で提供できるのです。

特に、航空券とホテル代が高騰しやすいハイシーズン（ゴールデンウィーク、お盆、年末年始など）においては、旅行会社が事前に確保している枠を利用するパッケージツアーの方が、個人手配よりも費用を抑えられるケースが多く見られます。

また、燃油サーチャージや空港税といった諸費用が最初から含まれている「総額表示」のツアーも多く、旅行にかかる費用の全体像が把握しやすいという金銭管理上のメリットもあります。

旅行プランを考える必要がない

「どこを観光すればいいかわからない」「効率的な回り方が知りたい」という悩みも、パッケージツアーが解決してくれます。

ツアーの旅程は、その土地を知り尽くした旅行のプロが、移動時間や観光地の位置関係、見学の所要時間などを綿密に計算して作成した「モデルコース」です。そのため、個人で計画するよりも無駄なく、効率的に主要な見どころを巡ることができます。

例えば、初めて訪れる国で、限られた日数の中で複数の世界遺産を巡りたい場合、自力で公共交通機関を調べて移動計画を立てるのは大変です。しかし、添乗員同行のパッケージツアーなら、専用バスで快適に移動しながら、見逃すことなく観光地を訪れることができます。

また、「グルメツアー」「美術館巡りツアー」「絶景を巡るツアー」のように、特定のテーマに特化したプランも豊富に用意されています。自分の興味に合ったテーマのツアーを選ぶだけで、その分野のハイライトが凝縮された満足度の高い旅行が実現します。

現地でのサポートが受けられる安心感

特に海外旅行において、トラブル時のサポートが受けられる安心感は、パッケージツアーの非常に大きなメリットです。

慣れない土地では、予期せぬトラブルが発生する可能性があります。

• パスポートや財布を盗まれた
• 急に体調が悪くなった
• 飛行機が遅延・欠航した
• ホテルの部屋に問題があった

個人旅行の場合、これらのトラブルはすべて自己責任で、自力で対処しなければなりません。言語が通じない状況では、警察や病院、航空会社とのやり取りは非常に困難です。

しかし、添乗員同行のツアーであれば、こうしたトラブル発生時に添乗員がすぐに対応してくれます。現地の言葉で交渉してくれたり、病院に付き添ってくれたり、代替のフライトを手配してくれたりと、心強いサポートが受けられます。フリープランの場合でも、多くの旅行会社は現地の支店や提携オフィス、24時間対応の日本語緊急連絡先を設けており、万が一の際に相談できます。この「いざという時の保険」としての価値は、お金には代えがたいものがあるでしょう。

パッケージツアーのデメリット

多くのメリットがある一方で、パッケージツアーにはいくつかのデメリットも存在します。これらを理解し、自分の求める旅の形と合わない場合は、個人手配を検討する方が良いでしょう。

行動の自由度が低い

パッケージツアーの最も代表的なデメリットは、行動の自由度が制限されることです。特に、添乗員が同行し、スケジュールが細かく決められているツアーで顕著です。

• 時間の制約: 「朝7時ロビー集合」「観光地の滞在時間は45分」のように、集合時間や滞在時間が厳密に決められています。気に入った場所があっても「もっと長くいたい」という希望は叶えられません。逆に、興味のない場所でも決められた時間まで滞在する必要があります。
• 場所の制約: 旅程に組み込まれていない場所に、ふらりと立ち寄ることは困難です。ガイドブックで見つけた気になるカフェや、路地裏の小さなお店を訪れるといった、気ままな街歩きはしにくいでしょう。
• 食事の制約: 昼食や夕食がツアーに含まれている場合、指定されたレストランで決められたメニューを食べることになります。「地元の人が行くような食堂で食べたい」「好きなものを自由に選びたい」という食にこだわりがある方には、不満が残るかもしれません。

ただし、前述の通り、航空券とホテルのみがセットになったフリープランを選べば、このデメリットはほぼ解消されます。

不要な観光や食事が含まれている場合がある

ツアー料金を抑えるため、あるいは旅行会社と提携しているという理由で、参加者の意向とは関係なく特定の施設への立ち寄りが旅程に組み込まれていることがあります。

その代表例が「お土産物店」です。多くのツアーでは、契約している免税店や民芸品店、食品店などに立ち寄る時間が設けられています。もちろん、買い物を楽しみたい人にとっては良い機会ですが、興味のない人にとっては時間の無駄と感じられるかもしれません。旅行会社はこれらの店から手数料（キックバック）を得ることで、ツアー全体の価格を安く設定しているという側面もあります。

また、食事に関しても、大人数を受け入れられる大型レストランが選ばれることが多く、必ずしも現地の食文化を深く体験できる場所とは限りません。自分の興味や好みに合わない要素が料金に含まれていると感じる可能性がある点は、デメリットと言えるでしょう。

参加者によってはペースが合わないことがある

添乗員同行ツアーは団体行動が基本です。ツアーには、若者からシニア層まで、様々な年齢や体力レベルの人々が参加します。そのため、全体の行動ペースは、最も体力のない人に合わせられる傾向にあります。

歩くのが速い人や、もっとアクティブに行動したい人にとっては、「ペースが遅くてじれったい」と感じるかもしれません。逆に、体力に自信がない方や、ゆっくりと自分のペースで鑑賞したい方にとっては、「団体行動についていくのが大変」と感じる可能性があります。

また、他の参加者との相性も、旅行の楽しさを左右する一因となり得ます。バスの座席や食事のテーブルなどで、他の参加者とコミュニケーションをとる機会も多くなります。人付き合いが苦手な方や、一人で静かに過ごしたい方にとっては、団体行動がストレスになることも考えられます。

これらのメリット・デメリットを総合的に判断し、「手軽さ・安さ・安心感」を重視するならパッケージツアー、「自由度・こだわり」を重視するなら個人手配、というように、自分の旅行スタイルに合った方法を選ぶことが重要です。

失敗しないパッケージツアーの選び方7つのステップ

数えきれないほどのパッケージツアーの中から、自分にとって最高のプランを見つけ出すのは簡単なことではありません。しかし、いくつかのポイントを押さえて順序立てて検討することで、失敗のリスクを大幅に減らすことができます。ここでは、後悔しないツアー選びのための7つのステップを具体的に解説します。

① 旅行の目的とテーマを明確にする

最初のステップとして最も重要なのが、「今回の旅行で何をしたいのか」という目的とテーマをはっきりさせることです。これが曖昧なままだと、ツアー選びの軸が定まらず、膨大な選択肢の前で途方に暮れてしまいます。

まずは自分自身に問いかけてみましょう。

• なぜ旅行に行きたいのか？
  • 日頃の疲れを癒したい（癒やし、リラックス）
  • 見たことのない景色を見たい（絶景、自然）
  • 美味しいものをたくさん食べたい（グルメ）
  • 歴史や文化に触れたい（世界遺産、美術館）
  • アクティブに身体を動かしたい（スポーツ、ハイキング）
  • 買い物を満喫したい（ショッピング）

目的が明確になったら、それを具体的なテーマに落とし込みます。例えば、「癒やし」が目的なら「高級リゾートホテルでのんびり過ごす旅」、「グルメ」が目的なら「本場のイタリアンを食べ尽くす旅」といった具合です。

テーマが決まると、ツアーの絞り込みが格段に楽になります。 旅行会社のウェブサイトでは、「世界遺産特集」「ビーチリゾート特集」「グルメ旅」といったテーマ別のカテゴリーが用意されていることが多いため、効率的に候補を探せます。

② 行きたい国や地域を決める

旅行のテーマが決まったら、次はそのテーマを実現するのに最適な国や地域を選びます。海外旅行か国内旅行か、という大きな分岐点から考え始めましょう。

• 治安: 特に海外旅行では、外務省の海外安全情報を確認するなど、渡航先の治安状況を事前に調べることが不可欠です。
• 気候とシーズン: 訪れたい時期の気候は快適か、雨季や台風シーズンにあたらないかなどを確認します。ベストシーズンは旅費が高くなる傾向がありますが、オフシーズンを狙うと安く、かつ空いている中で観光を楽しめるメリットもあります。
• 文化・言語: 初めての海外旅行であれば、比較的親日的で日本語の案内が多い場所（ハワイ、台湾、グアムなど）が安心です。文化的な違いや言語の壁も考慮に入れて選びましょう。
• フライト時間: 短い休みしか取れない場合は、フライト時間が短いアジア圏などが現実的な選択肢になります。

これらの要素を総合的に検討し、いくつかの候補地をリストアップしてみましょう。

③ 旅行に行く時期と日数を決める

目的地が決まったら、具体的な日程を検討します。

• 時期の選定: 会社の休みが取れる時期、子供の学校の長期休暇など、自分たちの都合を考慮します。その上で、前述の通り、目的地のベストシーズンやオフシーズンの情報を加味して最終的な時期を決定します。
• 日数の決定: 旅行日数で最も重要なのは「現地での実質的な滞在時間」です。例えば「4泊6日のヨーロッパ旅行」の場合、機内泊が2泊含まれ、移動に丸2日かかるため、現地で自由に使えるのは実質3〜4日程度になります。移動時間を考慮せずに短い日程を組むと、慌ただしいだけで十分に楽しめない可能性があります。行きたい場所ややりたいことを考慮し、余裕を持った日数を確保することが満足度を高める鍵です。

④ 予算の上限を設定する

旅行にはいくらまでかけられるのか、予算の上限を明確に設定します。この時、ツアー代金として支払う金額だけでなく、現地で必要になる費用も含めた「旅行総額」で考えることが非常に重要です。

• ツアー代金に含まれるもの:
  • 往復の交通費（航空券、新幹線代など）
  • 宿泊費
  • 燃油サーチャージ、空港税など（含まれているか別途必要かを確認）
  • 一部の食事や観光入場料（プランによる）
• ツアー代金に含まれないもの（別途必要になる費用）:
  • 自由行動中の食事代、交通費
  • お土産代
  • オプショナルツアーの参加費用
  • 海外旅行保険料
  • Wi-Fiルーターのレンタル代
  • ビザ取得費用（必要な場合）
  • チップ（習慣のある国の場合）

これらの項目をリストアップし、総額でいくらになるかを大まかに計算しておきましょう。「ツアー代金は安かったけれど、現地での出費がかさんで結局予算オーバーしてしまった」という失敗を防ぐことができます。

⑤ ツアー内容を細かく比較検討する

予算内でいくつかの候補ツアーが見つかったら、いよいよ詳細な比較検討に入ります。パンフレットやウェブサイトの「旅程表」や「含まれるもの・含まれないもの」の欄を隅々までチェックしましょう。

見るべきポイントは以下の通りです。

• フライト情報:
  • 利用航空会社: フルサービスキャリアかLCCか。
  • フライト時間: 深夜発・早朝着など、体に負担のかかるスケジュールではないか。
  • 直行便か経由便か: 経由便は安い傾向がありますが、移動時間が長くなります。乗り継ぎ時間は十分にあるか確認が必要です。
• ホテル情報:
  • 立地: 市内中心部からの距離、最寄り駅からのアクセスはどうか。フリープランの場合は特に重要です。
  • グレード: 「〇〇クラス」と書かれている場合、具体的にどのホテルになる可能性があるのか（ホテル指定プランか、同等クラスのいずれかになるプランか）を確認します。口コミサイトなどで評判を調べておくと安心です。
• スケジュール:
  • 自由時間の長さ: 自由時間がどれくらいあるか。自分の希望と合っているか。
  • 観光内容: 興味のある観光地が含まれているか。逆に、興味のないお土産物店への立ち寄りが多くないか。
  • 移動時間: バスでの長距離移動が多すぎないか。無理のないスケジュールか。
• 食事:
  • 食事の回数と内容: 朝・昼・夕食がそれぞれ何回含まれているか。名物料理を食べる機会はあるか。食事なしのプランで自由に楽しむか、食事付きで手間を省くかを選びます。

一見すると同じようなツアーでも、細かく見るとフライトの時間帯やホテルの立地が全く違うことがあります。料金の安さだけで飛びつかず、内容をしっかりと吟味することが重要です。

⑥ 旅行会社の信頼性やサポート体制を確認する

安心して旅行を楽しむためには、申し込む旅行会社が信頼できるかどうかを確認することも大切です。

• 会社の規模と専門性: JTBやH.I.S.のような大手は、品揃えが豊富でサポート体制も充実している安心感があります。一方で、特定の地域やテーマ（登山、ダイビングなど）に特化した専門旅行会社は、より深い知識とユニークなプランを持っている魅力があります。
• 旅行業登録: その会社が観光庁長官または都道府県知事の登録を受けた正規の旅行会社であることを確認しましょう。登録番号は会社のウェブサイトやパンフレットに記載されています。
• サポート体制: 特に海外旅行の場合、万が一のトラブルに備えて、現地の支店や提携オフィスの有無、24時間対応の日本語緊急連絡先が用意されているかは必ず確認すべき項目です。

⑦ 口コミや評判を参考にする

最後のステップとして、実際にそのツアーに参加した人や、その旅行会社を利用した人の口コミや評判を参考にしましょう。

• SNSやレビューサイト: 「（ツアー名） 口コミ」「（旅行会社名） 評判」などで検索すると、個人のブログやSNS、旅行比較サイトのレビューなどが見つかります。
• 見るべきポイント:
  • 旅程: スケジュールは無理がなかったか。
  • ガイド・添乗員: 親切だったか、説明は分かりやすかったか。
  • ホテル・食事: 事前の案内と相違なかったか、満足度はどうだったか。
  • トラブル対応: 何か問題があった時の会社の対応はどうだったか。

ただし、口コミはあくまで個人の主観的な感想です。一つの悪い評価を鵜呑みにするのではなく、複数の意見に目を通し、総合的に判断することが大切です。良い点と悪い点の両方を把握した上で、最終的に申し込むツアーを決定しましょう。

【国内】おすすめ人気ツアー先10選

日本国内には、四季折々の美しい自然、豊かな食文化、奥深い歴史を持つ魅力的な観光地が数多く存在します。ここでは、パッケージツアーで訪れたい、特におすすめの人気ツアー先を10カ所厳選してご紹介します。

① 北海道｜雄大な自然と新鮮な海の幸

広大な大地にどこまでも続く道、色とりどりの花畑、そして新鮮な食材の宝庫。北海道は、そのスケールの大きさで訪れる人々を魅了します。

• 魅力: 札幌の都会的な雰囲気、函館の夜景と異国情緒、富良野・美瑛の丘陵風景、知床の雄大な自然など、エリアごとに全く異なる顔を持っています。カニ、ウニ、イクラといった海産物はもちろん、ジンギスカン、スープカレー、ラーメン、乳製品など、食の楽しみも尽きません。
• おすすめのツアー: 夏はラベンダー畑を巡る富良野・美瑛周遊ツアー、冬はさっぽろ雪まつりと流氷観光を組み合わせた道東ツアーが人気です。レンタカー付きのフリープランで、広大な大地を自由にドライブするのもおすすめです。
• こんな人におすすめ: 大自然の中でリフレッシュしたい人、美味しいものを心ゆくまで味わいたい人、ドライブが好きな人。

② 沖縄｜美しい海と琉球文化

エメラルドグリーンの海と白い砂浜、温暖な気候、そして独自の文化。沖縄は、日本にいながらにして南国リゾート気分を味わえる特別な場所です。

• 魅力: 世界トップクラスの透明度を誇る海でのシュノーケリングやダイビング、首里城公園や琉球村で触れる琉球王国の歴史と文化、沖縄そばやゴーヤチャンプルーなどの郷土料理が楽しめます。
• おすすめのツアー: 美ら海水族館への観光が含まれた本島周遊ツアーや、ビーチリゾートホテルに連泊してのんびり過ごすフリープランが定番です。マリンアクティビティがセットになったプランも豊富にあります。
• こんな人におすすめ: ビーチリゾートでのんびりしたい人、マリンスポーツを楽しみたい人、独特の文化や歴史に興味がある人。

③ 京都｜歴史と風情あふれる古都

数多くの寺社仏閣が点在し、日本の歴史と伝統が今も息づく古都・京都。歩くだけで風情を感じられる街並みは、何度訪れても新しい発見があります。

• 魅力: 清水寺、金閣寺、嵐山など、世界的に有名な観光名所が数多くあります。祇園の石畳を散策したり、季節ごとの美しい庭園を眺めたり、本格的な京料理や抹茶スイーツを味わったりと、楽しみ方は無限大です。
• おすすめのツアー: 主要な世界遺産を効率よく巡るバスツアーや、お寺での座禅体験や舞妓さんとの歓談など、文化体験を盛り込んだテーマ性のあるツアーが人気です。旅館に宿泊し、日本の「おもてなし」を堪能するのも良いでしょう。
• こんな人におすすめ: 日本の歴史や伝統文化に触れたい人、美しい庭園や建築物を見たい人、和の雰囲気を満喫したい人。

④ 東京｜最先端の観光とグルメ

日本の首都である東京は、伝統と革新が共存する世界有数の大都市です。常に新しいものが生まれ、訪れるたびに違う顔を見せてくれます。

• 魅力: 浅草の浅草寺や皇居といった歴史的な名所から、渋谷のスクランブル交差点や東京スカイツリー®といった現代的なシンボルまで、見どころが満載です。世界中のグルメが集まるレストラン、最新のファッションやカルチャーの発信地など、刺激的な体験が待っています。
• おすすめのツアー: 東京スカイツリーや東京タワーの展望台入場券とホテルがセットになったプランや、エンターテイメント施設のチケット付きツアーが人気です。公共交通機関が発達しているため、ホテルと交通手段のみがセットになったフリープランで自由に散策するのに最適な都市です。
• こんな人におすすめ: 最新のトレンドやグルメ、エンターテイメントを楽しみたい人、都会的な観光が好きな人。

⑤ 大阪｜食い倒れと活気ある街並み

「食い倒れの街」として知られる大阪は、エネルギッシュな雰囲気と人情味あふれる人々が魅力の西日本の中心都市です。

• 魅力: 道頓堀の巨大な看板やグリコサイン、たこ焼きやお好み焼きといった粉もんグルメ、通天閣がそびえる新世界など、大阪ならではのディープな世界が広がっています。大阪城や人気のテーマパークも見逃せません。
• おすすめのツアー: 人気テーマパークのチケット付きプランが圧倒的な人気を誇ります。新幹線とホテルがセットになったフリープランで、心ゆくまでグルメと街歩きを楽しむのも定番のスタイルです。
• こんな人におすすめ: 美味しいものを安くお腹いっぱい食べたい人、活気のある街の雰囲気が好きな人、エンターテイメイントを満喫したい人。

⑥ 福岡｜屋台グルメと歴史探訪

九州の玄関口である福岡は、コンパクトな市街地にグルメ、ショッピング、歴史スポットが凝縮された魅力的な街です。

• 魅力: 中洲や天神にずらりと並ぶ屋台は福岡の風物詩。豚骨ラーメン、もつ鍋、水炊きなど、全国的に有名なグルメが目白押しです。学問の神様で知られる太宰府天満宮や、歴史的な街並みが残るエリアも見どころです。
• おすすめのツアー: 航空券とホテルがセットになったフリープランで、グルメやショッピングを自由に楽しむスタイルが主流です。少し足を延ばして柳川の川下りや糸島の絶景スポットを訪れる日帰りバスツアーを組み合わせるのも良いでしょう。
• こんな人におすすめ: 屋台をはじめとするローカルグルメを楽しみたい人、コンパクトで効率的な観光をしたい人。

⑦ 広島・宮島｜平和と世界遺産を学ぶ

原子爆弾の悲劇から復興を遂げた広島市と、海に浮かぶ朱色の鳥居が神秘的な宮島。平和の尊さと日本の美しい自然を同時に感じられる場所です。

• 魅力: 原爆ドームと平和記念公園で平和について学び、フェリーで宮島に渡れば、世界遺産の嚴島神社や愛らしい鹿たちが出迎えてくれます。焼き牡蠣やあなごめしといった名物グルメも絶品です。
• おすすめのツアー: 広島市内と宮島の観光がセットになった周遊ツアーが一般的です。2つの世界遺産をじっくりと見学できるプランを選びましょう。
• こんな人におすすめ: 平和学習に関心がある人、日本の歴史や世界遺産に興味がある人、美しい景色とグルメを両方楽しみたい人。

⑧ 金沢｜兼六園と情緒ある街並み

「北陸の小京都」と称される金沢は、加賀百万石の城下町として栄えた歴史と文化が色濃く残る街です。

• 魅力: 日本三名園の一つである兼六園の四季折々の美しさ、ひがし茶屋街の風情ある街並み、金沢21世紀美術館の現代アート、そして新鮮な海の幸が味わえる近江町市場など、見どころがコンパクトにまとまっています。
• おすすめのツアー: 北陸新幹線とホテルがセットになったフリープランで、着物レンタルをして茶屋街を散策したり、金箔貼り体験をしたりするのが人気です。能登半島や白川郷まで足を延ばす周遊ツアーもあります。
• こんな人におすすめ: 伝統的な日本の街並みや庭園が好きな人、アートや工芸品に興味がある人、新鮮な日本海の幸を味わいたい人。

⑨ 屋久島｜神秘的な縄文杉と大自然

島のほとんどが山地で、豊かな水と深い森に覆われた屋久島は、日本初の世界自然遺産に登録された神秘の島です。

• 魅力: 推定樹齢数千年と言われる縄文杉へのトレッキングは、多くの旅行者の目的となっています。苔むした森が広がる白谷雲水峡は、まるでアニメーションの世界に入り込んだかのような幻想的な風景です。
• おすすめのツアー: 縄文杉トレッキングや白谷雲水峡ハイキングに専門ガイドが同行するツアーが必須です。体力レベルに合わせたコースが用意されているので、初心者でも安心して参加できます。
• こんな人におすすめ: 登山やハイキングが好きな人、手つかずの大自然に触れたい人、非日常的な空間でリフレッシュしたい人。

⑩ 石垣島・宮古島｜離島の絶景ビーチ

沖縄本島からさらに南西に位置する八重山諸島（石垣島など）や宮古諸島（宮古島など）は、「離島ブルー」と称される、息をのむほど美しい海が広がっています。

• 魅力: 石垣島を拠点に竹富島や西表島など個性豊かな島々を巡る「島めぐり」や、宮古ブルーの海にかかる伊良部大橋の絶景ドライブが楽しめます。マンタと泳げるダイビングスポットとしても有名です。
• おすすめのツアー: 特定の離島のホテルに滞在するフリープランや、石垣島を拠点に複数の離島を巡る観光付きツアーが人気です。グラスボートやシュノーケリングなどのアクティビティが含まれたプランもおすすめです。
• こんな人におすすめ: とにかく美しい海でのんびりしたい人、離島ならではのゆったりとした時間を過ごしたい人、絶景を求めている人。

【海外】おすすめ人気ツアー先10選

文化も言葉も違う海外への旅は、日常を忘れさせてくれる刺激と感動に満ちています。ここでは、初めての海外旅行から旅慣れた方まで、幅広い層におすすめできる人気のツアー先を10カ所ご紹介します。

① ハワイ｜常夏の楽園でのんびり過ごす

青い空、輝く海、心地よい風。ハワイは、世界中の人々を惹きつけてやまない「常夏の楽園」です。日本語が通じやすい場所も多く、海外旅行初心者にも安心です。

• 魅力: ワイキキビーチでのんびりしたり、ダイヤモンドヘッドに登って絶景を眺めたり。アラモアナセンターでのショッピングや、パンケーキ、ガーリックシュリンプなどのグルメも楽しめます。オアフ島だけでなく、大自然が広がるハワイ島やマウイ島も魅力的です。
• おすすめのツアー: 航空券とホテルがセットになったフリープランが主流です。到着日に市内観光が付いているプランや、パールハーバー（真珠湾）へのツアー、イルカと泳ぐアクティビティなどのオプショナルツアーを組み合わせるのが人気です。
• こんな人におすすめ: リゾートでのんびりしたい人、ショッピングやグルメを楽しみたい人、海外旅行が初めての人。

② 韓国｜グルメ・ショッピング・美容を満喫

日本からフライト時間約2～3時間と、週末旅行にも最適な韓国。グルメ、ショッピング、美容、エンタメと、あらゆる楽しみが詰まったエネルギッシュな国です。

• 魅力: 本場の焼肉やサムギョプサル、ピリ辛のチゲ、屋台のトッポッキなど、食の魅力は尽きません。明洞（ミョンドン）や東大門（トンデムン）でのコスメやファッションのショッピング、汗蒸幕（ハンジュンマク）やエステなどの美容体験も人気です。景福宮（キョンボックン）などの歴史スポットも見逃せません。
• おすすめのツアー: 航空券とホテルのみのフリープランが圧倒的に多く、自分のペースで街歩きを楽しむスタイルが一般的です。ソウル市内の主要観光地を巡る半日観光付きプランも便利です。
• こんな人におすすめ: 短期間で旅行したい人、グルメやショッピング、美容に興味がある人、K-POPや韓流ドラマが好きな人。

③ 台湾｜美食とノスタルジックな街歩き

親日的で治安も良く、日本から気軽に行ける台湾。美味しいグルメと、どこか懐かしいノスタルジックな雰囲気が魅力です。

• 魅力: 小籠包（ショウロンポウ）や魯肉飯（ルーローハン）などの絶品グルメ、夜市の活気、映画の舞台にもなった九份（きゅうふん）の幻想的な街並み、故宮博物院の至宝の数々が見どころです。人々が親切なことでも知られています。
• おすすめのツアー: 定番の九份観光や十分（じゅうふん）での天燈上げ体験が含まれた周遊ツアーが人気です。台北市内のホテルに宿泊するフリープランで、MRT（地下鉄）を使って自由にグルメ巡りをするのも楽しいでしょう。
• こんな人におすすめ: 美味しいものをたくさん食べたい人、レトロで情緒ある雰囲気が好きな人、初めての海外一人旅を計画している人。

④ イタリア｜芸術と歴史の世界遺産巡り

古代ローマの遺跡からルネサンス芸術まで、西洋史のハイライトが凝縮された国、イタリア。世界遺産の数が最も多い国としても知られています。

• 魅力: ローマのコロッセオやフォロ・ロマーノ、フィレンツェのウフィツィ美術館、水の都ヴェネツィアのゴンドラ、ミラノのドゥオーモなど、各都市に見どころが満載です。パスタやピッツァはもちろん、地方ごとに特色ある郷土料理も楽しめます。
• おすすめのツアー: ローマ、フィレンツェ、ヴェネツィアの3大都市を効率よく巡る周遊ツアーが定番です。添乗員付きで、各都市の見どころを解説付きで巡るプランは、歴史や芸術への理解が深まります。
• こんな人におすすめ: 世界遺産や歴史的建造物が見たい人、ルネサンス美術に興味がある人、本場のイタリア料理を味わいたい人。

⑤ フランス｜華の都パリと美しい地方都市

芸術、ファッション、美食の中心地として世界中の人々を魅了するフランス。華やかな首都パリだけでなく、個性豊かな地方都市も大きな魅力です。

• 魅力: パリではエッフェル塔やルーブル美術館、凱旋門といった象徴的な名所巡りが楽しめます。少し足を延せば、豪華絢爛なヴェルサイユ宮殿や、海に浮かぶ修道院モン・サン・ミッシェルも訪れることができます。南仏プロヴァンスやワインで有名なボルドー地方も人気です。
• おすすめのツアー: パリ市内に連泊するフリープランで、美術館巡りやカフェ巡りを楽しむのが人気です。モン・サン・ミッシェルへの日帰りバスツアーがセットになったプランも便利です。
• こんな人におすすめ: 芸術やファッションが好きな人、お洒落な街並みを散策したい人、美しい宮殿や古城を見てみたい人。

⑥ スペイン｜情熱的な文化とガウディ建築

太陽と情熱の国スペイン。フラメンコや闘牛、そして独創的な建築物など、多彩な文化が人々を惹きつけます。

• 魅力: バルセロナのサグラダ・ファミリアをはじめとするガウディ建築群、マドリードのプラド美術館、アンダルシア地方の白い村やグラナダのアルハンブラ宮殿など、見どころが豊富です。パエリアやタパス（小皿料理）などのスペイン料理も欠かせません。
• おすすめのツアー: マドリードとバルセロナの2大都市を巡るプランや、アンダルシア地方まで含めた周遊ツアーが人気です。各都市での自由時間がしっかり確保されたプランを選ぶと、バル巡りなども楽しめます。
• こんな人におすすめ: ガウディ建築に興味がある人、情熱的な文化や芸術に触れたい人、美味しいスペイン料理とワインを楽しみたい人。

⑦ タイ｜エキゾチックな寺院とビーチリゾート

「微笑みの国」と呼ばれるタイは、荘厳な仏教寺院と活気あふれる街、そして美しいビーチリゾートが共存する魅力的な国です。

• 魅力: バンコクでは、黄金に輝く王宮やワット・ポーの巨大な涅槃仏など、きらびやかな寺院巡りが楽しめます。トゥクトゥクに乗って街を駆け抜けたり、水上マーケットを訪れたりするのもエキゾチックな体験です。プーケットやサムイ島といったビーチリゾートも世界的に有名です。
• おすすめのツアー: バンコクの主要寺院観光付きプランや、プーケットなどのリゾートホテルに滞在するフリープランが人気です。バンコクとビーチリゾートの両方を楽しむ周遊ツアーもおすすめです。
• こんな人におすすめ: エキゾチックな雰囲気を味わいたい人、仏教美術や寺院に興味がある人、ビーチリゾートでアクティブに過ごしたい人。

⑧ ベトナム｜活気ある街と絶品ベトナム料理

フランス統治時代の面影が残る街並みと、バイクが行き交うエネルギッシュな雰囲気が融合したベトナム。ヘルシーで美味しいベトナム料理も人気の理由です。

• 魅力: 北部の首都ハノイの旧市街散策、世界遺産ハロン湾のクルーズ、中部の古都ホイアンのランタンが灯る夜景、南部の商業都市ホーチミンの活気など、南北に長い国土は見どころが多彩です。フォーや生春巻き、バインミーは必食です。
• おすすめのツアー: ハノイとハロン湾を巡る北部周遊ツアーや、ホーチミンを拠点にメコン川クルーズなどを楽しむ南部ツアーが人気です。雑貨探しやグルメを楽しみたいなら、フリープランがおすすめです。
• こんな人におすすめ: アジアの活気を感じたい人、ヘルシーなグルメが好きな人、可愛いベトナム雑貨のショッピングを楽しみたい人。

⑨ グアム｜日本から近いビーチリゾート

日本から約3時間半で行ける、最も身近なアメリカンリゾート。時差も1時間と少ないため、短い休みでも気軽に南国気分を味わえます。

• 魅力: 透明度の高い海でのマリンスポーツはもちろん、免税店でのショッピングや、アメリカンサイズのステーキなど、リゾートならではの楽しみが凝縮されています。家族連れに嬉しい施設も充実しています。
• おすすめのツアー: ほとんどが航空券とホテル、空港送迎がセットになったフリープランです。ウォーターパーク付きのホテルを選んだり、イルカウォッチングやダイビングのオプショナルツアーを追加したりして楽しみます。
• こんな人におすすめ: 短い日程で海外リゾートに行きたい人、小さな子供連れの家族旅行、マリンスポーツを手軽に楽しみたい人。

⑩ オーストラリア｜広大な自然と固有の動物たち

南半球に位置し、広大な国土に多様な自然環境が広がるオーストラリア。コアラやカンガルーといったユニークな動物たちとの出会いも魅力です。

• 魅力: オペラハウスが象徴的なシドニー、お洒落なカフェ文化が根付くメルボルンといった魅力的な都市に加え、世界最大のサンゴ礁グレートバリアリーフ、巨大な一枚岩ウルル（エアーズロック）といった大自然の見どころがあります。
• おすすめのツアー: ケアンズを拠点にグレートバリアリーフやキュランダ高原列車を楽しむプランや、シドニーとウルルを巡る周遊ツアーが人気です。コアラを抱っこできる動物園訪問は外せません。
• こんな人におすすめ: 大自然の絶景に感動したい人、コアラやカンガルーに会いたい人、都市観光と自然観光の両方を楽しみたい人。

目的別で探すおすすめツアー

行きたい国や地域だけでなく、「誰と」「何をしに」行くかという目的からツアーを探すのも、満足度の高い旅を見つけるための有効な方法です。ここでは、代表的な5つの目的別に、ツアーの選び方のポイントをご紹介します。

一人旅におすすめのツアー

自分のペースで気ままに旅を楽しめる一人旅は、近年ますます人気が高まっています。一人旅向けのパッケージツアーを選ぶ際は、以下のポイントをチェックしましょう。

• 「お一人様参加限定」または「お一人様歓迎」ツアー: これらのツアーは、参加者全員が一人旅なので、気兼ねなく過ごせるのが最大のメリットです。食事の際などに寂しい思いをすることもありません。
• 一人部屋追加代金（シングルチャージ）: 通常、ホテルの部屋は2名1室利用が基本のため、一人で利用すると追加料金がかかります。この料金が割安、あるいは不要なツアーを選ぶと、費用を抑えられます。
• 添乗員同行ツアーの活用: 特に治安に不安がある地域や、交通の便が悪い場所へ行く場合は、添乗員同行ツアーが安心です。トラブル時のサポートはもちろん、移動や食事の心配もありません。
• フリープランの選び方: 自由に行動したい場合は、フリープランがおすすめです。その際は、ホテルの立地と安全性を重視しましょう。駅から近く、夜でも人通りが多いエリアにあるホテルを選ぶと安心です。

家族旅行におすすめのツアー

子供からおじいちゃん、おばあちゃんまで、三世代での旅行も増えています。家族みんなが楽しめるツアーを選ぶには、いくつかの配慮が必要です。

• 子供向けアクティビティの有無: 子供連れの場合は、プールやキッズプログラムが充実しているホテルや、動物園、水族館、テーマパークなどが旅程に含まれているプランが喜ばれます。
• 無理のないスケジュール: 移動時間が長く、早朝出発・深夜到着が続くようなハードなスケジュールは避けましょう。 ゆったりとした日程で、ホテルでのんびりする時間も確保されているプランがおすすめです。
• 食事内容の確認: 小さな子供がいる場合、スパイシーな料理や食べ慣れない料理ばかりだと困ることがあります。ビュッフェ形式の食事や、子供向けメニューがあるレストランが含まれていると安心です。
• 三世代旅行のポイント: 体力差を考慮し、自由行動の時間が多めに取られているプランが良いでしょう。祖父母はホテルで休憩し、若い世代はアクティブに観光するといった柔軟な過ごし方ができます。コネクティングルーム（内側のドアで繋がった隣同士の部屋）を指定できるプランも便利です。

温泉を楽しめるツアー

日頃の疲れを癒やす温泉旅行は、国内旅行の定番です。温泉目的でツアーを探すなら、以下の点に注目してみましょう。

• 有名温泉地の旅館・ホテル: 草津、箱根、別府、有馬など、日本各地の有名温泉地にある旅館やホテルに宿泊するプランが豊富です。泉質や効能を調べて、自分の好みや目的に合った温泉地を選びましょう。
• 露天風呂や貸切風呂の有無: 絶景を望む露天風呂や、プライベートな空間で温泉を楽しめる貸切風呂（家族風呂）の有無は、満足度を大きく左右します。プラン詳細やホテルの公式サイトで確認しましょう。
• 食事のグレード: 温泉旅館の楽しみの一つは、地元の食材を活かした豪華な会席料理です。食事のクオリティにこだわった「食事グレードアッププラン」なども検討の価値があります。
• 周辺観光との組み合わせ: 温泉だけでなく、周辺の観光スポットも楽しめるプランを選ぶと、より充実した旅行になります。例えば、箱根なら彫刻の森美術館、伊豆なら美しい海岸線ドライブなどがセットになったツアーが人気です。

歴史や文化を深く学ぶツアー

特定の歴史や文化に強い興味があるなら、テーマ性を絞ったツアーがおすすめです。より専門的で深い学びを得ることができます。

• 専門家・ガイド同行ツアー: 大学教授や歴史研究家、特定の分野の専門家が同行し、解説を行うツアーは、通常の観光では得られない深い知識と洞察を与えてくれます。世界遺産、古戦場、美術館、文学作品の舞台などを巡るツアーが人気です。
• テーマ性の高い企画: 「〇〇時代の歴史を辿る」「〇〇派の絵画を巡る」といった、明確なテーマが設定されています。参加者も同じ興味を持つ人が集まるため、知的な交流が生まれることもあります。
• 文化体験プログラム: 現地の伝統工芸（陶芸、染物など）を体験したり、料理教室に参加したり、音楽や舞踊を鑑賞したりと、「見る」だけでなく「体験する」要素が盛り込まれているプランは、より記憶に残る旅になります。

ハイキングや登山を楽しむツアー

美しい自然の中を歩くハイキングや登山は、心身ともにリフレッシュできるアクティビティです。安全に楽しむためには、専門的なツアーを選ぶのが賢明です。

• レベル別のコース設定: 「初心者向け」「健脚向け」「経験者向け」など、参加者の体力や経験に応じたレベル分けがされています。自分のレベルに合ったコースを選ぶことが、安全に楽しむための大前提です。
• 専門ガイドの同行: 山岳ガイドやネイチャーガイドが同行するツアーを選びましょう。安全管理はもちろん、動植物や地質に関する知識を解説してくれるため、ただ歩くだけでなく、自然への理解が深まります。
• 装備のレンタル: 登山靴やザック、レインウェアといった専門的な装備を持っていない場合でも、レンタルサービスが付いているツアーなら安心です。手ぶらで参加できるプランもあります。
• 人気のデスティネーション: 国内では屋久島、上高地、尾瀬、海外ではスイスアルプスやカナディアンロッキーなどが、ハイキング・登山ツアーの聖地として人気です。

主要な旅行会社・ツアー予約サイト5選

パッケージツアーを予約する際には、信頼できる旅行会社を選ぶことが重要です。ここでは、日本を代表する主要な旅行会社およびオンライン予約サイトを5つピックアップし、それぞれの特徴を比較しながらご紹介します。

旅行会社名	特徴	主なターゲット層	取り扱いエリア
JTB	業界最大手で信頼性が高い。高品質な「エースJTB」からWeb限定の格安プランまで幅広い品揃え。店舗数が多く相談しやすい。	ファミリー、シニア、ハネムーンなど全般	国内・海外全般
H.I.S. (エイチ・アイ・エス)	海外旅行、特に若者向けの格安ツアーに強みを持つ。ユニークで挑戦的な企画も多い。オンライン販売にも注力。	学生、若者、価格重視層	海外全般、国内
日本旅行	日本初の旅行会社としての歴史と実績。「赤い風船」ブランドで知られるJRセットプランが有名で、国内旅行に定評がある。	ファミリー、シニア、鉄道旅行ファン	国内全般、海外
楽天トラベル	楽天ポイントが貯まる・使えるのが最大の魅力。オンラインに特化し、国内外のツアーや航空券＋宿泊の「楽パック」が豊富。	楽天ユーザー、オンライン予約に慣れた層	国内・海外全般
クラブツーリズム	テーマ性のあるツアー（趣味、歴史、登山、写真など）が非常に豊富。「仲間」と旅をするコンセプトで、特にシニア層に絶大な人気。	シニア層、共通の趣味を持つ人	国内・海外（テーマ性重視）

① JTB

JTBは、言わずと知れた日本最大手の旅行会社です。その最大の強みは、圧倒的なブランド力と信頼性、そして全国に広がる店舗網による手厚いサポート体制にあります。高品質な「エースJTB」ブランドのツアーは、ホテルや食事の質にこだわりたいハネムーンや記念旅行に最適です。一方で、ウェブサイトではオンライン限定のお得なプランも多数取り扱っており、幅広いニーズに対応しています。初めての海外旅行で不安な方や、カウンターでじっくり相談しながらプランを決めたい方には、特におすすめの旅行会社です。
(参照：JTB公式サイト)

② H.I.S. (エイチ・アイ・エス)

H.I.S.は、特に海外の格安航空券やパッケージツアーで高い知名度を誇る旅行会社です。学生旅行や若者向けのリーズナブルなプランを数多く展開しており、価格を重視する層から絶大な支持を得ています。また、他社にはないユニークなデスティネーションへのツアーや、「オンライン体験ツアー」のような新しい旅の形を積極的に提案しているのも特徴です。コストを抑えて海外旅行に行きたい、少し変わった旅がしたい、という方にはH.I.S.が有力な選択肢となるでしょう。
(参照：H.I.S.公式サイト)

③ 日本旅行

1905年創業の日本で最も歴史のある旅行会社が日本旅行です。「赤い風船」のブランド名で親しまれ、特にJRのきっぷと宿泊がセットになった国内旅行プランに強みを持っています。新幹線を利用した旅行を考えているなら、まずチェックしたい会社の一つです。長年の実績に裏打ちされた安定感のあるサービスと、全国のJR駅内にある支店の利便性も魅力です。家族旅行やシニア層の国内旅行で、安心して任せられる旅行会社を探している方におすすめです。
(参照：日本旅行公式サイト)

④ 楽天トラベル

楽天トラベルは、楽天グループが運営する日本最大級のオンライン旅行予約サイトです。最大のメリットは、旅行代金に応じて楽天ポイントが貯まり、貯まったポイントを支払いに使えることです。普段から楽天市場などでポイントを貯めている「楽天経済圏」のユーザーにとっては非常に魅力的です。航空券と宿泊を自由に組み合わせられる「ANA楽パック」「JAL楽パック」は非常に人気が高く、実質的なフリープランとして高い自由度を誇ります。オンラインでの予約手続きに慣れており、ポイントをお得に活用したい方には最適なサイトです。
(参照：楽天トラベル公式サイト)

⑤ クラブツーリズム

クラブツーリズムは、「趣味」や「テーマ」で繋がる旅をコンセプトにしたユニークな旅行会社です。歴史、街道歩き、登山、写真、温泉めぐり、お祭りなど、特定のテーマに特化した専門性の高いツアーを数多く催行しています。参加者は共通の興味を持っているため、旅を通じて新しい仲間ができることも大きな魅力です。特にシニア層からの支持が厚く、ゆったりとした日程と手厚いサポートで人気を博しています。「何かを学びたい」「同じ趣味を持つ人と旅をしたい」という明確な目的がある方にとって、これ以上ない選択肢となるでしょう。
(参照：クラブツーリズム公式サイト)

ツアーに関するよくある質問

最後に、パッケージツアーを検討する際によく寄せられる質問とその回答をまとめました。疑問点を解消し、安心して旅行の準備を進めましょう。

ツアーとフリープランの違いはなんですか？

パッケージツアーは、大きく「添乗員同行ツアー」と「フリープラン」の2種類に分けられます。両者の最も大きな違いは「現地での添乗員の有無」と「旅程の自由度」です。

• 添乗員同行ツアー（いわゆる「ツアー」）:
  • 特徴: 出発から帰国まで添乗員が同行し、スケジュール管理、観光案内、各種手続きなどを行います。旅程はあらかじめ決められており、団体で行動するのが基本です。
  • 向いている人: 旅行初心者、海外が不安な人、効率よく観光したい人、計画を立てるのが面倒な人。
• フリープラン（個人旅行型パッケージツアー）:
  • 特徴: 航空券と宿泊施設のみがセットになったプランです。現地では添乗員は同行せず、完全に自由行動となります。空港とホテル間の送迎のみ付いている場合が多いです。
  • 向いている人: 自分のペースで行動したい人、好きなレストランやお店を巡りたい人、団体行動が苦手な人。

「手厚いサポートと効率性」を求めるなら添乗員同行ツアー、「手配の手軽さと現地の自由度」を両立させたいならフリープランがおすすめです。

ツアーは何日前までに予約するのがお得ですか？

一概には言えませんが、一般的には「早めの予約」が「直前の予約」よりもお得になるケースが多いです。

• 早割（早期割引）: 多くの旅行会社では、出発日の90日前、60日前、45日前といったタイミングで予約すると、旅行代金が割引になる「早割」プランを用意しています。数千円から一万円以上安くなることもあり、日程が決まっているなら利用しない手はありません。
• 直前割引（見切り品）: 逆に出発日直前になると、売れ残った席を埋めるために「直前割引」や「ファイナルコール」といった格安ツアーが出ることがあります。日程や行先に柔軟性があり、いつでも出発できる人にとっては狙い目です。ただし、人気のツアーやハイシーズンは売り切れていることが多く、選択肢は限られます。

結論として、行きたい旅行先や日程が明確に決まっている場合は、早割を狙って早めに予約するのが最も賢明な方法と言えるでしょう。

ツアーのキャンセル料はいつからかかりますか？

ツアーのキャンセル料は、旅行業法に基づく「標準旅行業約款」に沿って、各旅行会社が定めています。キャンセル料が発生する時期や料率は、国内旅行と海外旅行で異なります。

以下は一般的な例であり、必ずご自身の契約内容を確認してください。

• 国内旅行（日帰りを除く）の場合:
  • 旅行開始日の21日前まで：無料
  • 20日前～8日前：旅行代金の20%
  • 7日前～2日前：旅行代金の30%
  • 前日：旅行代金の40%
  • 当日（開始前）：旅行代金の50%
  • 旅行開始後または無連絡不参加：旅行代金の100%
• 海外旅行の場合:
  • 旅行開始日の31日前まで：無料
  • 30日前～3日前：旅行代金の20%
  • 前々日～当日（開始前）：旅行代金の50%
  • 旅行開始後または無連絡不参加：旅行代金の100%
  • ※ただし、年末年始、ゴールデンウィーク、夏休みなどのピーク時期は、キャンセル料の発生が「40日前」からになるなど、規定が厳しくなるのが一般的です。

キャンセル料の規定は、申し込み時に受け取る契約書面（旅行条件書）に必ず記載されています。申し込む前に必ず目を通し、いつからキャンセル料がかかるのかを正確に把握しておくことが非常に重要です。
(参照：観光庁 標準旅行業約款)

一人でもツアーに参加できますか？

はい、ほとんどのパッケージツアーは一人でも参加可能です。一人旅の需要は年々高まっており、旅行会社も一人参加者を歓迎しています。

ただし、注意点が一つあります。それは「一人部屋追加代金（シングルチャージ）」です。多くのツアーは2名1室利用を基準に料金が設定されているため、一人で一部屋を利用すると、割増料金がかかるのが一般的です。この料金はツアーやホテルのグレードによって数千円から数万円まで幅があります。

最近では、この一人旅のニーズに応えるため、

• 一人部屋追加代金が不要または割安なツアー
• 参加者全員が一人旅の「お一人様限定ツアー」
• （希望者のみ）同性の一人参加者と相部屋にすることで追加料金をなくす「相部屋プラン」
  なども増えています。一人旅を計画する際は、これらのプランを探してみるのがおすすめです。