【目的別】国内旅行おすすめランキング30選!人気の観光地を紹介

目的別 国内旅行おすすめランキング、人気の観光地を紹介

日本国内には、息をのむような絶景、歴史と文化が薫る街並み、心と体を癒やす温泉、そして土地ならではの絶品グルメなど、魅力的な旅行先が数多く存在します。しかし、選択肢が多すぎるゆえに「次の休みはどこへ行こうか?」と悩んでしまう方も少なくないでしょう。

この記事では、そんなあなたのために、国内旅行の専門的な知見から、行き先の選び方、目的別の人気ランキング、旅行をより豊かにするための計画術や節約のコツまで、国内旅行に関する情報を網羅的に解説します。

この記事を読めば、漠然としていた旅行のイメージが具体的になり、あなたにとって最高の旅先を見つけることができるはずです。計画の段階から旅行は始まっています。さあ、一緒に忘れられない思い出を作るための第一歩を踏み出しましょう。

はじめてでも安心!国内旅行の行き先の選び方

旅行の目的・テーマで選ぶ、誰と行くかで選ぶ、時期・季節で選ぶ、旅行の日数と予算で選ぶ

国内旅行の計画を立てる上で、最も重要かつ楽しいステップが「行き先選び」です。しかし、選択肢の多さから、どこから手をつけていいか分からなくなることもあります。ここでは、自分にぴったりの旅行先を見つけるための4つの視点を紹介します。これらのポイントを整理することで、旅の輪郭がはっきりと見えてくるでしょう。

旅行の目的・テーマで選ぶ

まず最初に考えるべきは「今回の旅行で何をしたいか?」という目的やテーマです。目的が明確であれば、行き先の候補は自然と絞られてきます。漠然と「どこかへ行きたい」と考えるのではなく、「どんな体験をしたいか」を深掘りしてみましょう。

  • 歴史と文化に触れたい(観光・街歩き)
    古都の風情を感じながら寺社仏閣を巡りたいなら京都や奈良、鎌倉が候補になります。城下町の街並みを楽しみたいなら金沢や松本、異国情緒あふれる文化に触れたいなら長崎や函館が魅力的です。着物をレンタルして街を散策したり、歴史的な建造物の中で特別な体験をしたりと、その土地ならではの楽しみ方ができます。
  • 大自然の中でリフレッシュしたい(絶景・アクティビティ)
    日々の喧騒から離れ、心身ともに癒やされたいのであれば、雄大な自然が広がる場所がおすすめです。北海道の広大な大地、屋久島の神秘的な森、沖縄の美しい海など、日本の自然は多様性に富んでいます。トレッキングやカヌー、ダイビングといったアクティビティを通じて自然と一体になる体験は、格別な思い出となるでしょう。
  • 心ゆくまで温泉に浸かりたい(温泉・癒やし)
    日本が世界に誇る温泉文化。泉質や効能、温泉街の雰囲気など、温泉地ごとに異なる魅力があります。箱根や草津、別府、有馬といった全国的に有名な温泉地から、山奥にひっそりと佇む秘湯まで、選択肢は無限大です。温泉旅館でゆっくりと過ごし、日頃の疲れを癒やす旅は、最高の贅沢と言えるでしょう。
  • その土地ならではの味覚を堪能したい(グルメ)
    「旅の楽しみは食事にあり」と考える方も多いでしょう。北海道の海鮮、福岡の屋台、大阪の粉もん、名古屋のひつまぶしなど、日本には「ご当地グルメ」の宝庫が広がっています。食べたいものを軸に旅先を決める「グルメ旅」は、満足度が非常に高い旅行スタイルです。市場を訪れたり、地元の人に愛される名店を探したりするのも楽しみの一つです。
  • 非日常のエンターテインメントを体験したい(テーマパーク・レジャー)
    スリルと興奮、夢のような世界観を求めるなら、テーマパークが目的地になります。東京ディズニーリゾート®やユニバーサル・スタジオ・ジャパンといった大規模なパークは、一日中いても飽きることがありません。友人や家族と非日常の空間で思いきり楽しむ時間は、かけがえのない思い出になるはずです。

誰と行くかで選ぶ

次に重要なのが「誰と旅行に行くか」という視点です。同行者が変われば、旅のスタイルや楽しみ方も大きく変わります。それぞれの関係性に合った旅先を選ぶことで、全員が満足できる旅行になります。

  • 一人旅
    気ままに、自分のペースで行動できるのが一人旅の醍醐味です。美術館や博物館をじっくり巡ったり、カフェで読書をしたり、思いつくままに路地裏を散策したりと、全ての時間を自分のために使えます。公共交通機関が発達していて移動しやすく、治安が良い都市部(京都、金沢など)や、自然の中で静かに過ごせる場所(軽井沢、沖縄の離島など)が人気です。
  • カップル・夫婦
    二人だけのロマンチックな時間を過ごしたいカップルや夫婦には、景色の良いリゾートホテルや、プライベート感のある温泉旅館がおすすめです。美しい夜景が楽しめる都市(神戸、長崎)や、おしゃれな雰囲気が漂う避暑地(軽井沢)、夕日を眺めながら過ごせる海辺(沖縄、伊豆)などが良いでしょう。記念日など、特別な目的がある場合は、少し奮発して高級な宿を選ぶのも素敵です。
  • 家族・子連れ
    小さな子供がいる場合は、子供が楽しめることを最優先に考える必要があります。動物園や水族館、体験型ミュージアム、そして広々とした公園などが近くにある場所が理想的です。また、移動距離が短く、子供向けの設備が整った宿泊施設を選ぶことも重要です。沖縄での海水浴、北海道での自然体験、テーマパークなど、家族みんなで笑顔になれる場所を選びましょう。
  • 女子旅・グループ
    友人同士の旅行では、グルメ、ショッピング、写真映えするスポットがキーワードになります。おしゃれなカフェやスイーツ店が豊富な街(神戸、福岡)、伝統的な街並みで着物レンタルが楽しめる場所(京都、金沢)、みんなでワイワイ楽しめるアクティビティがあるリゾート地(沖縄)などが人気です。費用を分担できるため、少し豪華なホテルに泊まったり、レンタカーで自由に行動したりするのも良いでしょう。

時期・季節で選ぶ

日本の魅力は、豊かな四季の移ろいにあります。訪れる時期や季節によって、同じ場所でも全く異なる表情を見せてくれます。行きたい時期に最も輝く場所を選ぶことで、旅の感動は何倍にも膨らみます。

  • 春(3月~5月)
    桜前線を追いかける旅は、春の日本の醍醐味です。京都の寺社と桜のコントラスト、奈良・吉野山の山一面を覆う桜は見事です。また、気候が穏やかで過ごしやすいため、街歩きやハイキングに最適な季節です。
  • 夏(6月~8月)
    夏は、涼を求めて高原リゾート(軽井沢、上高地)や、マリンスポーツを楽しむために海(沖縄、湘南)へ向かうのが定番です。また、日本各地で特色ある夏祭りが開催される時期でもあります。青森のねぶた祭や徳島の阿波おどりなど、熱気あふれる祭りに参加するのも忘れられない体験になります。
  • 秋(9月~11月)
    紅葉が日本中を彩る美しい季節。日光や嵐山、箱根など、全国に紅葉の名所が点在します。気候も安定しており、「食欲の秋」「芸術の秋」「スポーツの秋」と言われるように、グルメ、アート鑑賞、アウトドアなど、あらゆるテーマの旅行に適しています。
  • 冬(12月~2月)
    冬ならではの体験を求めるなら、雪国がおすすめです。北海道や長野、新潟でのスキーやスノーボードは冬のレジャーの代表格。また、白川郷の雪景色や札幌の雪まつりなど、幻想的な風景も楽しめます。冷えた体を温める温泉も、この季節は格別の心地よさです。

旅行の日数と予算で選ぶ

最後に、現実的な制約である「日数」と「予算」を考慮します。確保できる休暇の日数と、旅行にかけられる費用によって、行ける場所の範囲が決まります。

  • 日数から考える
    • 日帰り~1泊2日: 自宅からアクセスしやすい近場の観光地が中心になります。首都圏なら箱根や鎌倉、関西圏なら京都や有馬温泉などが定番です。短期間でも非日常を味わい、十分にリフレッシュできます。
    • 2泊3日: 国内旅行で最も一般的な日数です。少し足を延ばして、地方の主要都市(福岡、広島、金沢など)を訪れることができます。中日に丸一日使えるため、観光やグルメをじっくりと満喫できます。
    • 3泊4日以上: 北海道や沖縄、離島など、移動に時間がかかる場所や、広範囲を周遊する旅が可能になります。一つのエリアに滞在して、その土地の文化や自然を深く味わうような、ゆったりとした旅も楽しめます。
  • 予算から考える
    旅行費用は大きく「交通費」「宿泊費」「現地での滞在費(食費、観光費など)」の3つに分けられます。まずは、総予算を決め、そこから各項目にいくら配分するかを大まかに計画しましょう。
    予算を抑えたい場合は、LCC(格安航空会社)や夜行バスを利用したり、ビジネスホテルやゲストハウスを選んだり、オフシーズンを狙ったりといった工夫が有効です。逆に、特別な旅行にしたい場合は、宿泊費に予算を重点的に配分して、高級旅館やリゾートホテルでの滞在を楽しむという選択もできます。

これらの4つの視点を組み合わせることで、無数にある選択肢の中から、「今の自分に最もふさわしい旅行先」が自然と浮かび上がってくるはずです。

【総合】絶対外さない!国内旅行おすすめ人気ランキングTOP15

ここでは、観光、グルメ、自然、文化など、あらゆる魅力をバランス良く兼ね備え、多くの旅行者から支持され続ける人気の旅行先をランキング形式で15箇所紹介します。どこへ行くか迷ったら、まずはこの中から選べば間違いありません。

① 沖縄

日本の南西端に位置する沖縄は、エメラルドグリーンに輝く海、白い砂浜、そして独特の琉球文化が最大の魅力です。亜熱帯気候に属するため、年間を通じて温暖で過ごしやすく、日本にいながらにして南国リゾート気分を味わえます。
本島には、世界遺産の首里城跡や、巨大なジンベエザメが見られる「沖縄美ら海水族館」などの人気スポットが点在。那覇の国際通りでは、お土産探しや沖縄料理を楽しむことができます。少し足を延せば、石垣島や宮古島といった離島があり、さらに透明度の高い海でのダイビングやシュノーケリング、満点の星空観察など、手つかずの自然を満喫できます。

② 北海道

広大な土地に雄大な自然が広がる北海道は、四季折々に異なる絶景と、新鮮な食材の宝庫として、常に人気の旅行先です。
夏は、ラベンダー畑が広がる富良野や、爽やかな気候の避暑地として人気を集めます。冬は、パウダースノーを求めて世界中からスキーヤーが集まるニセコや、幻想的な「さっぽろ雪まつり」が開催される札幌が賑わいます。食の魅力も絶大で、新鮮な海産物を使った寿司や海鮮丼、ジンギスカン、ラーメン、スープカレー、そして乳製品を使ったスイーツなど、訪れる人々のお腹と心を満たしてくれます。広大なため、エリアを絞ってじっくり巡るのがおすすめです。

③ 京都

1000年以上にわたり日本の都であった京都は、歴史と伝統が息づく、世界有数の観光都市です。清水寺や金閣寺、伏見稲荷大社といった数多くの世界遺産や国宝が点在し、歩いているだけで日本の美意識に触れることができます。
祇園の石畳の道を歩けば、舞妓さんの姿を見かけることもあるかもしれません。着物をレンタルして古都の街並みを散策するのは、特に人気の体験です。春の桜、夏の緑、秋の紅葉、冬の雪景色と、季節ごとに異なる風情を楽しめるのも京都の大きな魅力。伝統的な京料理や抹茶スイーツなども、旅の楽しみを一層深めてくれます。

④ 東京

日本の首都である東京は、最先端のトレンドと多様な文化が交錯する、刺激的な大都市です。世界的なブランドが軒を連ねる銀座、若者文化の発信地である渋谷や原宿、歴史と伝統が残る浅草、サブカルチャーの聖地・秋葉原など、エリアごとに全く異なる顔を持っています。
世界トップクラスのレストランからB級グルメまで、食の選択肢も無限大。美術館や博物館、劇場なども数多くあり、アートやエンターテインメントに触れる機会にも事欠きません。交通網が非常に発達しているため、効率的に多くの場所を巡ることができるのも魅力です。

⑤ 福岡

九州の玄関口である福岡は、「食の都」として名高く、活気に満ちたコンパクトな都市です。特に有名なのが、中洲や天神に立ち並ぶ屋台文化。豚骨ラーメン、もつ鍋、水炊き、焼き鳥など、安くて美味しいグルメを求めて多くの人が集まります。
中心部の天神や博多駅周辺はショッピング施設が充実しており、買い物にも便利です。少し足を延せば、学問の神様・菅原道真公を祀る太宰府天満宮や、おしゃれなカフェや雑貨店が並ぶ糸島エリアなど、見どころも豊富。空港から市内中心部へのアクセスが抜群に良いことも、旅行者にとっては大きなメリットです。

⑥ 大阪

「食い倒れの街」として知られる大阪は、エネルギッシュな雰囲気とユニークな文化が魅力です。たこ焼きやお好み焼きといった「粉もん」文化はもちろん、串カツ、てっちりなど、安くて美味しいグルメが街中に溢れています。
道頓堀のグリコの看板や、通天閣がそびえる新世界は、大阪を象
徴する賑やかなエリア。一方で、豊臣秀吉が築いた大阪城は、歴史好きにはたまらないスポットです。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンもあり、エンターテインメントも充実。人情味あふれる地元の人々との交流も、大阪旅行の醍醐味の一つです。

⑦ 神奈川

東京都に隣接する神奈川県は、都会的な魅力と豊かな自然を併せ持つ、多様な顔を持つエリアです。異国情緒あふれる港町・横浜には、中華街やみなとみらい21、赤レンガ倉庫といった人気スポットが集まります。
古都・鎌倉では、大仏や鶴岡八幡宮を巡り、歴史散策が楽しめます。そして、都心からアクセスしやすい温泉地として名高い箱根では、温泉旅館でくつろいだり、芦ノ湖や大涌谷の絶景を楽しんだりと、本格的なリゾート気分を味わえます。湘南エリアの海辺で過ごすのもおすすめです。

⑧ 静岡

日本の象徴である富士山を擁する静岡県は、美しい景観と温泉、そして豊かな食に恵まれた場所です。伊豆半島には、熱海や伊東といった温泉地が点在し、美しい海岸線ドライブも楽しめます。
日本平からは富士山と駿河湾の絶景を一望でき、浜名湖ではうなぎやマリンレジャーが楽しめます。また、日本一の生産量を誇るお茶は、お土産としても人気。わさびや桜えび、しらすなど、新鮮な特産品も豊富です。東海道新幹線が県内を横断しており、首都圏からも関西圏からもアクセスしやすいのが特徴です。

⑨ 長崎

九州の西端に位置する長崎は、古くから海外との交流拠点として栄え、独特の異国情緒あふれる文化を育んできました。坂の多い街並みには、グラバー園や大浦天主堂といった洋風建築が点在し、長崎新地中華街は横浜、神戸と並ぶ日本三大中華街の一つです。
ちゃんぽんや皿うどん、カステラといった名物グルメは必食。また、「世界新三大夜景」にも認定された稲佐山からの夜景は、息をのむほどの美しさです。平和公園や原爆資料館を訪れ、平和の尊さを学ぶことも、長崎を旅する上で重要な体験となります。

⑩ 石川

北陸地方に位置する石川県の中心都市・金沢は、「北陸の小京都」とも呼ばれ、伝統文化と現代アートが融合する美しい街です。日本三名園の一つである兼六園や、風情あるひがし茶屋街、そして新鮮な海の幸が並ぶ近江町市場など、見どころがコンパクトにまとまっています。
金沢21世紀美術館は、現代アートの拠点として国内外から多くの人が訪れます。加賀友禅や九谷焼、金箔といった伝統工芸も盛んで、お土産探しや制作体験も楽しめます。少し足を延せば、能登半島の雄大な自然や、名湯・和倉温泉も待っています。

⑪ 広島

中国地方の中心都市である広島は、二つの世界遺産を持つ、歴史と自然の魅力にあふれた場所です。市内の平和記念公園と原爆ドームは、人類の負の遺産として、平和のメッセージを世界に発信し続けています。
もう一つの世界遺産が、海に浮かぶ朱塗りの大鳥居で知られる宮島・嚴島神社です。干潮時には大鳥居の根元まで歩いて行けるという神秘的な体験ができます。広島風お好み焼きや新鮮な牡蠣など、ご当地グルメも絶品です。

⑫ 兵庫

関西地方に位置する兵庫県は、港町、城、温泉と、多彩な観光資源を誇ります。県庁所在地の神戸は、異国情緒漂うおしゃれな港町。北野異人館街や旧居留地を散策したり、神戸牛に舌鼓を打ったり、1000万ドルの夜景を楽しんだりと、洗練された大人の旅が楽しめます。
世界文化遺産・国宝姫路城は、その白く美しい姿から「白鷺城」とも呼ばれ、訪れる人々を魅了します。また、日本三古湯の一つである有馬温泉も神戸市内にあり、手軽に名湯を楽しむことができます。

⑬ 大分

「おんせん県」を名乗る大分は、源泉数・湧出量ともに日本一を誇る、まさに温泉天国です。別府温泉では、湯けむりが立ち上る幻想的な街並みや、「地獄めぐり」といったユニークな観光が楽しめます。
一方、由布院は、由布岳の麓に広がるのどかな温泉地で、洗練されたショップや美術館が点在し、女性に特に人気があります。関あじ・関さばといったブランド魚や、とり天、だんご汁など、温泉以外の魅力も豊富です。

⑭ 鹿児島

九州の最南端に位置する鹿児島は、活火山・桜島がそびえる雄大な自然景観が特徴です。鹿児島市内からは、フェリーで気軽に桜島に渡ることができます。
歴史好きには、西郷隆盛や大久保利通など、明治維新の偉人ゆかりの地を巡る旅もおすすめです。黒豚やきびなご、さつま揚げといったグルメも充実。さらに南へ向かえば、世界自然遺産の屋久島や、美しいサンゴ礁の海が広がる奄美大島など、魅力的な離島が待っています。

⑮ 宮城

東北地方の中心地である宮城県は、「杜の都」仙台の都会的な魅力と、日本三景・松島の美しい自然を併せ持っています。仙台では、伊達政宗ゆかりの史跡を巡ったり、名物の牛タンやずんだスイーツを味わったりするのが定番です。
松島湾に浮かぶ大小260余りの島々が織りなす風景は、まさに絶景。遊覧船に乗って島々を巡るのがおすすめです。少し足を延せば、蔵王の御釜や、鳴子温泉郷といった見どころもあります。

【目的別】テーマで選ぶ国内旅行おすすめ15選

総合ランキングで人気の旅行先を把握したところで、次はあなたの「やりたいこと」に合わせて、より具体的に行き先を絞り込んでいきましょう。ここでは5つのテーマを設け、それぞれにおすすめの旅行先を3つずつ、深掘りしてご紹介します。

① 観光・街歩きが楽しめる旅行先3選

その土地の歴史や文化を感じながら、気の向くままに街を散策するのは旅の醍醐味です。ここでは、歩いているだけで心が躍る、魅力的な街並みを持つ3つの旅行先を厳選しました。

① 京都府・京都市

古都の風情と四季の彩りが織りなす、日本を代表する観光地である京都。1000年以上の歴史が刻まれた街には、清水寺、金閣寺、伏見稲荷大社といった世界的に有名な寺社仏閣が数多く点在しています。石畳が美しい祇園や先斗町を歩けば、まるでタイムスリップしたかのような感覚に陥るでしょう。
街歩きの楽しみは、有名な観光スポットだけではありません。名前も知らない路地裏にひっそりと佇む小さなお寺や、町家を改装したおしゃれなカフェ、伝統工芸品を扱う老舗など、偶然の出会いが旅を豊かにしてくれます。着物をレンタルして散策すれば、より一層、古都の雰囲気に溶け込めます。春の桜、秋の紅葉の時期は特に美しく、世界中から観光客が訪れます。

② 神奈川県・鎌倉

三方を山に、一方を海に囲まれた古都・鎌倉は、都心からのアクセスも良く、気軽に歴史散策が楽しめる人気の街です。源頼朝が幕府を開いたこの地には、鶴岡八幡宮や高徳院の鎌倉大仏など、歴史的に重要な名所が数多く残されています。
小町通りでは、食べ歩きグルメやお土産探しが楽しめ、若者からお年寄りまで多くの人で賑わいます。一方で、少し路地に入れば、静かで趣のある寺院が点在しており、落ち着いた時間を過ごすこともできます。北鎌倉エリアまで足を延せば、アジサイで有名な明月院や円覚寺など、禅の精神に触れられる場所もあります。江ノ電に乗って由比ヶ浜の海を眺めたり、江の島まで足を延ばしたりと、楽しみ方は無限大です。

③ 石川県・金沢

「加賀百万石」の城下町として栄えた金沢は、歴史的な街並みと現代的な文化が美しく調和した街です。ひがし茶屋街や主計町茶屋街では、出格子が美しいお茶屋建築が立ち並び、江戸時代の風情を今に伝えています。
日本三名園の一つである兼六園は、四季折々の表情を見せる壮大な庭園。そのすぐ隣には、斬新な建築と参加型のアートで人気の金沢21世紀美術館があり、新旧の文化を一度に楽しめます。武家屋敷跡野村家では、かつての武士の暮らしを垣間見ることができます。新鮮な海の幸が集まる近江町市場での食べ歩きも、金沢観光の欠かせない楽しみです。

② 自然・絶景に癒される旅行先3選

日々の疲れを癒やし、心身をリフレッシュさせたいなら、大自然に抱かれる旅がおすすめです。日本には、世界に誇るべき雄大で神秘的な自然景観が数多く存在します。

① 鹿児島県・屋久島

九州最南端の南に浮かぶ、日本初の世界自然遺産・屋久島。島の90%が森林に覆われ、樹齢数千年を超える屋久杉が自生するこの島は、神秘的な雰囲気に満ちています。特に、スタジオジブリの映画『もののけ姫』のモデルになったと言われる「白谷雲水峡」の苔むす森は、幻想的で息をのむほどの美しさです。
縄文杉を目指す本格的なトレッキングは、体力が必要ですが、達成感は計り知れません。ウィルソン株の中から見上げるハート型の空も人気のフォトスポット。また、ウミガメの産卵地としても知られており、夏にはその貴重な光景に出会える可能性もあります。大自然の生命力に触れ、自分の存在を見つめ直すような、深い体験ができる場所です。

② 北海道・知床

北海道の東端に突き出した知床半島は、流氷がもたらす豊かな生態系が評価され、2005年に世界自然遺産に登録されました。手つかずの原生的な自然が残り、「日本最後の秘境」とも呼ばれています。
知床五湖の湖面に映る知床連山の姿は、まさに絶景。ヒグマやエゾシカ、キタキツネといった野生動物との遭遇率が高いのも、知床ならではの魅力です。観光船に乗って海上から断崖絶壁や滝を眺めたり、冬には流氷ウォークを体験したりと、ダイナミックな自然を体感するアクティビティが豊富です。自然の厳しさと美しさの両方を肌で感じることができるでしょう。

③ 長野県・上高地

北アルプスの麓、標高約1,500mに位置する上高地は、日本を代表する山岳景勝地です。年間を通してマイカー規制が実施されており、その美しい自然環境が大切に守られています。
上高地のシンボルである河童橋から望む穂高連峰の雄大な姿と、梓川の清流が織りなす風景は、訪れる人々を魅了してやみません。大正池の立ち枯れの木々が水面に映る幻想的な光景や、奥上高地の明神池の神秘的な雰囲気も必見です。初心者でも気軽に歩けるハイキングコースが整備されており、白樺やカラマツの林を散策しながら、高山植物や野鳥のさえずりを楽しむことができます。澄んだ空気の中で深呼吸すれば、心からリフレッシュできるはずです。

③ 全国の名湯!温泉が楽しめる旅行先3選

温泉は、日本人にとって特別な癒やしの存在です。ここでは、泉質の良さはもちろん、温泉街の雰囲気や周辺の観光も楽しめる、全国屈指の温泉地を3つご紹介します。

① 神奈川県・箱根

都心から約1時間半というアクセスの良さで、気軽に訪れることができる人気の温泉地、箱根。「箱根十七湯」と呼ばれるほど多様な泉質の温泉が点在し、自分に合ったお湯を選ぶ楽しみがあります。
高級旅館からリーズナブルなホテルまで宿泊施設の選択肢も豊富。温泉だけでなく、芦ノ湖の海賊船、大涌谷の噴煙、箱根彫刻の森美術館など、観光スポットが充実しているのも大きな魅力です。箱根登山鉄道やケーブルカー、ロープウェイを乗り継いで周遊する「ゴールデンコース」は、箱根の自然を存分に満喫できる定番ルートです。

② 群馬県・草津

「日本三名泉」の一つに数えられ、自然湧出量日本一を誇る草津温泉。そのシンボルである「湯畑」は、毎分4,000リットルもの温泉が湧き出し、湯けむりと硫黄の香りが立ち込める、温泉情緒あふれる光景です。
草津のお湯は強酸性で殺菌作用が高いことで知られています。湯もみと踊りショーが見られる「熱乃湯」や、広大な「西の河原露天風呂」は、草津を訪れたら必ず立ち寄りたいスポット。温泉街を散策しながら、温泉まんじゅうを食べ歩いたり、射的を楽しんだりするのも一興です。本格的な湯治から、日帰り入浴まで、様々な形で名湯を堪能できます。

③ 大分県・別府

「おんせん県」大分の代名詞ともいえる別府温泉は、源泉数、湧出量ともに日本一。別府、鉄輪、観海寺など8つの温泉郷からなる「別府八湯」は、それぞれ異なる泉質と雰囲気を持ち、湯めぐりが楽しめます。
特に鉄輪温泉エリアでは、至る所から湯けむりが立ち上る幻想的な風景を見ることができます。海地獄や血の池地獄など、様々な色や泉質の源泉を巡る「地獄めぐり」は、別府ならではのユニークな観光コース。温泉の蒸気で食材を蒸す「地獄蒸し料理」もぜひ味わいたい名物グルメです。

④ ご当地グルメを堪能できる旅行先3選

旅の最大の目的は「食」という方も多いはず。その土地ならではの美味しいものを心ゆくまで味わう「グルメ旅」におすすめの、食の都を3つご紹介します。

① 福岡県・博多

豚骨ラーメン、もつ鍋、水炊き、明太子、そして夜を彩る屋台。福岡・博多は、まさに食のパラダイスです。天神や中洲エリアには、夜になると約100軒もの屋台が出現し、ラーメンやおでん、焼き鳥などを求めて地元の人や観光客で賑わいます。
新鮮な魚介類が味わえるのも魅力の一つ。特に、透明な身が美しい「やりいか活き造り」や、甘辛いタレでいただく「ごまさば」は絶品です。ランチにはリーズナブルで美味しい定食屋が多く、夜は居酒屋文化が根付いており、一日中食の楽しみが尽きません。空港から市街地へのアクセスが良く、短い滞在でも効率的にグルメ巡りができるのも嬉しいポイントです。

② 北海道・札幌

広大な大地と豊かな海に育まれた、食材の宝庫・北海道。その中心都市である札幌には、道内各地から最高の食材が集まります。新鮮なネタが自慢の寿司や海鮮丼、濃厚なスープが特徴の味噌ラーメン、そしてジンギスカンは、札幌を訪れたら必ず食べたい代表格です。
近年では、スパイスの効いた「スープカレー」も新たな名物として定着。二条市場や札幌市中央卸売市場場外市場では、カニやウニ、イクラなどをその場で味わうこともできます。シメには「シメパフェ」文化が根付いており、夜遅くまで開いているパフェ専門店も多数。美味しいものを少しずつ、たくさん楽しみたい食いしん坊にはたまらない街です。

③ 大阪府・道頓堀

「食い倒れの街」大阪のシンボルとも言えるのが、道頓堀エリアです。グリコの巨大な看板や、かに道楽の動くカニの看板など、派手なネオンが輝くこの街には、たこ焼き、お好み焼き、串カツといった大阪名物の名店がひしめき合っています。
ソースの香ばしい匂いに誘われ、ついつい食べ歩きをしてしまうことでしょう。少しディープな雰囲気を味わいたいなら、法善寺横丁へ。石畳の路地に老舗の割烹やバーが軒を連ね、しっとりとした大人の時間を過ごせます。活気と人情にあふれた雰囲気の中で味わうグルメは、格別の美味しさです。

⑤ テーマパーク・レジャーを満喫できる旅行先3選

日常を忘れて、夢と魔法、スリルと興奮の世界に浸りたいなら、テーマパークへの旅行が最適です。日本を代表する3大テーマパークをご紹介します。

① 千葉県・東京ディズニーリゾート®

東京ディズニーランド®と東京ディズニーシー®という、趣の異なる2つのパークからなる、日本最大級のテーマリゾート。誰もが知るディズニーのキャラクターたちが出迎えてくれる夢の国は、子供から大人まで、全ての世代を魅了します。
緻密に作り込まれた世界観、ハイクオリティなアトラクションやショー、パレードは、訪れるたびに新たな感動を与えてくれます。季節ごとのスペシャルイベントも見逃せません。周辺にはオフィシャルホテルも充実しており、パークの世界観に浸ったまま宿泊することができます。

② 大阪府・ユニバーサル・スタジオ・ジャパン

ハリウッド映画の世界をテーマにした、エンターテインメント性抜群のテーマパーク。スリル満点のライドアトラクションが充実しており、特に絶叫系が好きな方にはたまりません。「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター™」や「スーパー・ニンテンドー・ワールド™」など、映画やゲームの世界に完全に入り込めるエリアは、絶大な人気を誇ります。
クオリティの高いショーや、期間限定のイベントも魅力の一つ。キャラクターたちとのグリーティングも楽しめます。大阪観光と組み合わせて訪れる人が多く、関西旅行のハイライトとなること間違いなしです。

③ 長崎県・ハウステンボス

オランダの街並みを忠実に再現した、日本一広いテーマパーク。美しい運河が流れ、風車が回るヨーロッパの風景の中で、優雅な時間を過ごすことができます。季節ごとに咲き誇る花々も大きな見どころで、特に春のチューリップ祭りは圧巻です。
夜になると、パーク全体がイルミネーションで彩られる「光の王国」が始まり、その幻想的な美しさは訪れる人々を魅了します。VRや最新技術を駆使したアトラクションも充実。パーク内にはホテルも複数あり、ヨーロッパの邸宅に滞在しているかのような非日常体験ができます。

【同行者別】誰と行く?おすすめの国内旅行先

旅行の満足度は、誰と行くかによって大きく左右されます。ここでは「一人旅」「カップル・夫婦」「家族・子連れ」「女子旅・グループ」という4つの同行者タイプ別に、おすすめの旅行先の選び方と具体的な提案を紹介します。

一人旅におすすめの旅行先

自分のペースで気ままに過ごせる一人旅は、自由度の高さが最大の魅力です。公共交通機関が発達していて移動がしやすく、見どころがコンパクトにまとまっている場所や、静かに自分と向き合える場所が向いています。

  • 京都府・京都市: 寺社仏閣や美術館が多く、一人でじっくりと見て回るのに最適です。バスや電車などの公共交通機関が充実しており、車がなくても快適に移動できます。町家を改装したカフェで読書をしたり、禅寺で座禅体験をしたりと、静かな時間を過ごせます。
  • 石川県・金沢市: 「弁当忘れても傘忘れるな」と言われるほど雨が多いですが、それもまた風情。兼六園やひがし茶屋街、金沢21世紀美術館など、見どころが徒歩圏内に集まっています。美しい街並みを眺めながら、思索にふけるのにぴったりの場所です。
  • 沖縄県・八重山諸島(石垣島、竹富島など): 都会の喧騒から離れ、のんびりしたい一人旅におすすめです。石垣島を拠点に、フェリーで竹富島の水牛車に乗ったり、波照間島のニシ浜で美しい海を眺めたり。美しい自然の中で心身ともにリラックスできます。
  • 長野県・軽井沢: 豊かな自然と洗練された雰囲気が魅力の避暑地。サイクリングで緑の中を駆け抜けたり、おしゃれなカフェで過ごしたり、アウトレットで買い物を楽しんだりと、様々な過ごし方ができます。一人でも入りやすいレストランやカフェが多いのも嬉しいポイントです。

一人旅のポイントは、安全性」と「過ごしやすさ」です。事前に治安情報を確認し、夜遅くの一人歩きは避けるなど、基本的な注意は怠らないようにしましょう。また、カウンター席のある飲食店や、一人でも参加しやすい体験プランなどを探しておくと、より充実した時間を過ごせます。

カップル・夫婦におすすめの旅行先

二人だけの特別な時間を過ごしたいカップルや夫婦には、ロマンチックな雰囲気や、プライベート感を重視した旅先がおすすめです。美しい景色を眺めたり、美味しい食事を楽しんだり、温泉でゆっくりくつろいだりと、二人の絆が深まるような場所を選びましょう。

  • 神奈川県・箱根: 都心からのアクセスが良く、週末旅行に最適。露天風呂付き客室のある温泉旅館に泊まれば、誰にも邪魔されずに二人だけの時間を満喫できます。彫刻の森美術館でアートに触れたり、芦ノ湖で海賊船に乗ったりと、デートスポットも豊富です。
  • 沖縄県・宮古島: 「宮古ブルー」と称される、息をのむほど美しい海が二人を迎えてくれます。プライベートビーチのあるリゾートホテルに滞在し、のんびりと過ごすのが贅沢な楽しみ方。伊良部大橋をドライブしたり、美しいサンセットを眺めたりと、ロマンチックな思い出が作れます。
  • 兵庫県・神戸: 異国情緒あふれるおしゃれな港町は、デートにぴったりのロケーション。北野異人館街を散策したり、旧居留地のカフェで休憩したり。夜は、日本三大夜景の一つに数えられる摩耶山からの夜景を眺めながら、特別なディナーを楽しむのがおすすめです。
  • 北海道・富良野/美瑛: 夏にはラベンダー畑や色とりどりの花畑が広がり、まるでおとぎ話のような風景が楽しめます。美瑛の「パッチワークの路」や「青い池」など、ドライブするだけでも感動的な景色に出会えます。美しい景色を背景に、二人で写真を撮るのも素敵な思い出になります。

カップル・夫婦旅行のコツは、共有体験」と「サプライズ」。陶芸体験やカヌーなど、二人で協力して何かを作り上げたり、体験したりするプランを入れると、会話も弾み、より仲が深まります。また、記念日旅行であれば、相手に内緒でケーキや花束をホテルに用意してもらうなど、ちょっとしたサプライEズを計画するのも良いでしょう。

家族・子連れにおすすめの旅行先

子供と一緒に楽しむ家族旅行は、子供の年齢や興味に合わせて行き先を選ぶことが成功のカギです。子供が飽きずに楽しめるアクティビティがあり、移動の負担が少なく、宿泊施設や周辺の設備が子連れに優しい場所が理想です。

  • 千葉県・東京ディズニーリゾート®周辺: 子供にとって夢の国であるテーマパークは、家族旅行の鉄板。パークで思いきり遊んだ後は、周辺のオフィシャルホテルに宿泊するのがおすすめです。子供向けのアメニティやサービスが充実しており、親も安心して滞在できます。
  • 沖縄県・本島: 美しいビーチでの海水浴や砂遊びは、子供たちにとって最高の遊び場です。沖縄美ら海水族館では、巨大なジンベエザメに子供も大人も大興奮。パイナップルパークや琉球村など、子供が楽しめるテーマパークも充実しています。遠浅で波の穏やかなビーチが多いのも、子連れには安心なポイントです。
  • 和歌山県・南紀白浜: 「アドベンチャーワールド」は、動物園、水族館、遊園地が一体となった人気のテーマパークで、ジャイアントパンダに会えることでも有名です。近くには、白い砂浜が美しい白良浜海水浴場や、崎の湯のような絶景露天風呂もあり、三世代での旅行にも対応できます。
  • 北海道・道央エリア: 夏の北海道は、家族での自然体験に最適。旭山動物園の「行動展示」は子供たちに大人気。富良野でファーム体験をしたり、トマムのリゾートで雲海テラスやプールを楽しんだりと、広大な自然の中で思いきり体を動かせます。

家族・子連れ旅行を成功させるには、無理のないスケジュール」と「事前の準備」が不可欠です。子供の体力に合わせて、移動時間を短くし、休憩を多めに取るなど、ゆとりのある計画を立てましょう。授乳室やおむつ替えスペースの場所、子供用メニューのあるレストランなどを事前にリサーチしておくと、現地で慌てずに済みます。

女子旅・グループにおすすめの旅行先

友人同士で楽しむ女子旅やグループ旅行では、「グルメ」「ショッピング」「写真映え」が重要なキーワード。みんなでワイワイ楽しめるアクティビティや、おしゃれな空間、そして美味しいものが揃っている場所が人気です。

  • 石川県・金沢: 伝統的な街並みと現代アートが融合した金沢は、女子旅にぴったりの要素が満載です。ひがし茶屋街でレトロな着物をレンタルして街を散策すれば、どこで写真を撮っても絵になります。金沢21世紀美術館や、可愛らしい和菓子、海鮮丼など、見どころ・食べどころが尽きません。
  • 福岡県・福岡市: 「食と美の街」福岡は、グルメもショッピングも楽しみたい欲張りな女子旅におすすめ。天神エリアには最新のファッションビルが立ち並び、夜は屋台で美味しいものをリーズナブルに楽しめます。おしゃれなカフェも多く、カフェ巡りも楽しみの一つです。
  • 静岡県・熱海: 都心から近く、気軽にリゾート気分を味わえる温泉地。レトロな温泉街を散策したり、海辺のカフェでくつろいだり。最近では、SNS映えするスイーツ店やおしゃれなゲストハウスも増えています。みんなで温泉に入って、夜通しおしゃべりするのも女子旅の醍醐味です。
  • 香川県・直島/豊島: 「アートの島」として世界的に有名な瀬戸内の島々は、感度の高い女子旅に人気です。草間彌生の「赤かぼちゃ」をはじめ、島中にアート作品が点在。レンタサイクルで島を巡りながら、アートと自然が融合した独特の景観を楽しめます。おしゃれなカフェや宿も多く、非日常的な時間を過ごせます。

女子旅・グループ旅行のポイントは、共同計画」と「費用分担」。行きたい場所ややりたいことについて、事前にみんなで意見を出し合って計画を立てる過程も楽しみの一つです。旅のしおりを作ってみるのも良いでしょう。また、交通費や宿泊費、食費などの費用分担のルールをあらかじめ決めておくと、お金に関するトラブルを防ぎ、全員が気持ちよく旅行を楽しめます。

【季節別】シーズンごとのおすすめ国内旅行先

日本は世界でも有数の、四季の移ろいが美しい国です。それぞれの季節にしか見られない景色、味わえない旬の味覚、体験できないイベントがあります。ここでは、春夏秋冬それぞれの魅力と、その季節にこそ訪れたいおすすめの旅行先をご紹介します。

春(3月~5月)の魅力とおすすめの行き先

長い冬が終わり、草木が芽吹き、花々が咲き誇る春は、新しい始まりを感じさせる季節です。気候が穏やかで過ごしやすく、旅行には最適なシーズンと言えるでしょう。

春の魅力:

  • 桜: 日本の春の象徴である桜。南から北へと桜前線が日本列島を駆け上がっていく様は、春の訪れを実感させてくれます。満開の桜の下でのお花見は、日本の春の風物詩です。
  • 花畑: 桜以外にも、チューリップ、ネモフィラ、芝桜など、春には色とりどりの花が咲き乱れます。広大な敷地を埋め尽くす花畑の風景は圧巻です。
  • 過ごしやすい気候: 暑すぎず寒すぎず、快適な気候は街歩きやハイキングにぴったり。心地よい春風を感じながらの散策は、心身をリフレッシュさせてくれます。

おすすめの行き先:

  • 京都府・京都市: 寺社仏閣の荘厳な建築と、淡いピンク色の桜が織りなす風景は、まさに絶景。清水寺や嵐山、哲学の道など、市内には数多くの桜の名所が点在します。
  • 奈良県・吉野山: 古くから桜の名所として知られ、シロヤマザクラを中心に約3万本もの桜が山肌を埋め尽くす光景は「千本桜」と称され、息をのむほどの美しさです。
  • 茨城県・ひたち海浜公園: 春には約530万本のネモフィラが「みはらしの丘」一面を青く染め上げます。空と丘と海が一体となったかのような幻想的な風景が広がります。

夏(6月~8月)の魅力とおすすめの行き先

日差しが強くなり、緑が深まる夏。暑さを乗り切るための工夫が必要ですが、夏にしか体験できないアクティビティやイベントが満載の、エネルギッシュな季節です。

夏の魅力:

  • マリンアクティビティ: 海水浴、シュノーケリング、ダイビング、サーフィンなど、海での遊びが楽しい季節。美しいビーチでのんびり過ごすのも夏の醍醐味です。
  • 避暑: 都会の蒸し暑さから逃れ、高原や山岳地帯で涼しく過ごす「避暑」も人気の旅行スタイル。澄んだ空気と爽やかな気候が心地よいです。
  • 夏祭り・花火大会: 日本各地で、伝統的な夏祭りや大規模な花火大会が開催されます。その土地ならではの熱気や文化に触れることができます。

おすすめの行き先:

  • 沖縄県: 日本の夏を最も感じられる場所と言えば、やはり沖縄でしょう。透明度の高い海でのマリンスポーツはもちろん、リゾートホテルのプールサイドで優雅に過ごすのもおすすめです。
  • 長野県・軽井沢/上高地: 標高が高いため夏でも涼しく、快適に過ごせる日本を代表する避暑地。豊かな緑の中でのサイクリングやハイキングは、心身ともにリフレッシュできます。
  • 青森県・青森市(8月上旬): 日本を代表する夏祭り「青森ねぶた祭」が開催されます。巨大なねぶた(灯籠)が街を練り歩く様は迫力満点。ラッセーラーの掛け声とともに、祭りの熱気に包まれる体験は忘れられません。

秋(9月~11月)の魅力とおすすめの行き先

厳しい残暑が和らぎ、空気が澄み渡る秋は、「実りの秋」「食欲の秋」「芸術の秋」とも言われ、旅行に最適なシーズンのひとつです。

秋の魅力:

  • 紅葉: 山々が赤や黄色に染まる紅葉のシーズン。錦秋と称される日本の秋の風景は、多くの人々を魅了します。温泉に浸かりながら紅葉狩りを楽しむのも乙なものです。
  • 味覚: 新米、きのこ、栗、ぶどう、梨など、秋は旬の美味しい食材が豊富。その土地ならではの味覚を堪能するグルメ旅には最高の季節です。
  • 快適な気候: 夏の暑さが落ち着き、冬の寒さが来る前の穏やかな気候は、長距離のドライブやアウトドア活動にも適しています。

おすすめの行き先:

  • 栃木県・日光: 世界遺産である日光東照宮周辺や、いろは坂、中禅寺湖など、エリア全体が紅葉の名所として有名。歴史的建造物と紅葉のコントラストが見事です。
  • 京都府・嵐山: 渡月橋周辺や天龍寺の庭園、嵯峨野のトロッコ列車から眺める保津峡の紅葉など、風情あふれる秋の景色を堪能できます。
  • 山梨県/長野県: ぶどうやリンゴなどの果物狩りが楽しめるシーズン。自分で収穫した新鮮なフルーツをその場で味わう体験は、子供から大人まで楽しめます。ワイナリー巡りもおすすめです。

冬(12月~2月)の魅力とおすすめの行き先

寒さが厳しい冬ですが、この季節だからこそ出会える幻想的な景色や、楽しめるアクティビティ、そして体の芯から温まるグルメがあります。

冬の魅力:

  • 雪景色: 全てが白銀の世界に包まれる雪景色は、静かで幻想的な美しさがあります。特に、歴史的な街並みや自然景観と雪の組み合わせは格別です。
  • ウィンタースポーツ: スキーやスノーボード、スノーシューなど、雪国ならではのアクティビティが楽しめます。上質なパウダースノーは日本の冬の自慢です。
  • 温泉と冬の味覚: 寒い冬に、体の芯から温まる温泉は最高の癒やしです。カニやふぐ、あんこうなど、冬に旬を迎える美味しい鍋料理も旅の楽しみを深めてくれます。

おすすめの行き先:

  • 北海道・札幌/小樽: 2月上旬に開催される「さっぽろ雪まつり」は、国内外から多くの観光客が訪れる冬の一大イベント。運河沿いにガス灯が灯る小樽の雪景色もロマンチックです。
  • 岐阜県・白川郷: 合掌造りの集落が雪に覆われる風景は、まるでおとぎ話の世界。夜間のライトアップは、息をのむほどの美しさです。
  • 兵庫県/鳥取県(日本海側): 松葉ガニのシーズン。新鮮なカニ刺し、焼きガニ、カニ鍋など、カニ尽くしのフルコースを味わう贅沢な旅が楽しめます。城崎温泉などで、温泉とカニをセットで楽しむのがおすすめです。

【日数別】おすすめの国内旅行プラン

旅行の計画を立てる際、確保できる「日数」は行き先やプランを左右する重要な要素です。ここでは「日帰り・1泊2日」「2泊3日」「3泊4日以上」の3つのパターンに分けて、それぞれのおすすめの楽しみ方と旅行先を提案します。

日帰り・1泊2日で行ける旅行先

週末や短い連休を利用して、気軽にリフレッシュしたい時に最適なのが日帰りや1泊2日のショートトリップです。移動時間をできるだけ短くし、現地での滞在時間を最大化することがポイントになります。

プランのポイント:

  • 近場を選ぶ: 自宅から公共交通機関や車で2~3時間以内で行ける場所が理想です。移動疲れを最小限に抑え、観光や体験に時間を使えます。
  • テーマを絞る: 「温泉とグルメ」「歴史散策」「アウトレットで買い物」など、目的を一つか二つに絞ることで、短時間でも満足度の高い旅になります。
  • 1泊2日の場合: 宿泊先は少し奮発して、宿での滞在そのものを楽しむプランもおすすめです。露天風呂付き客室や、食事が自慢の旅館などを選ぶと、短いながらも贅沢な時間を過ごせます。

おすすめの旅行先例:

  • 首都圏から:
    • 箱根(神奈川): 温泉、自然、アートと三拍子揃った定番の観光地。ロマンスカーを利用すれば新宿から約85分とアクセスも抜群です。
    • 鎌倉・江の島(神奈川): 歴史散策と海の景色を同時に楽しめます。江ノ電でのんびり移動するのも旅情があります。
    • 熱海(静岡): レトロな温泉街と、最近増えているおしゃれなカフェやスイーツ店が魅力。海鮮グルメも楽しめます。
  • 関西圏から:
    • 有馬温泉(兵庫): 大阪・神戸から1時間程度で行ける日本三古湯の一つ。「金の湯」「銀の湯」の二つの泉質を楽しめます。
    • 京都(京都): 見どころが豊富なので、エリアを絞って(例:嵐山エリア、東山エリアなど)巡るのがおすすめです。
    • 伊勢志摩(三重): 伊勢神宮への参拝をメインに、おかげ横丁での食べ歩きや、鳥羽水族館などを組み合わせるプランが人気です。

2泊3日で満喫できる旅行先

2泊3日は、国内旅行で最もポピュラーな日数です。中日に丸1日使えるため、少し足を延ばして地方の主要都市を訪れたり、一つのエリアをじっくりと深掘りしたりすることができます。

プランのポイント:

  • 行動範囲を広げる: 飛行機や新幹線を利用して、普段はなかなか行けない場所へ。地方の文化やグルメを存分に味わえます。
  • 拠点+日帰り: 主要都市に拠点を置き、2日目にレンタカーや公共交通機関で郊外の観光地へ日帰り旅行を組み込むと、旅のバリエーションが広がります。
  • テーマを深掘り: 「温泉地で2泊して湯治気分を味わう」「グルメの街でひたすら食べ歩く」など、一つのテーマに特化してじっくり楽しむのも贅沢な過ごし方です。

おすすめの旅行先例:

  • 金沢(石川): 北陸新幹線を使えば東京から約2時間半。歴史的な街並み、現代アート、新鮮な海の幸と、見どころがコンパクトにまとまっており、2泊3日で主要スポットを十分に巡れます。
  • 広島・宮島(広島): 1日目に広島市内で平和学習とグルメを楽しみ、2日目に宮島に渡って嚴島神社を観光し、島内に宿泊するプランが定番。2つの世界遺産をじっくり堪能できます。
  • 福岡・博多(福岡): 飛行機を使えば全国の主要都市からアクセスしやすい「食の都」。屋台、ラーメン、もつ鍋とグルメ三昧の2泊3日を計画するのも楽しいでしょう。少し足を延ばして太宰府天満宮や糸島を訪れる時間も確保できます。
  • 仙台・松島(宮城): 1日目は仙台市内で牛タンやずんだを味わい、2日目は日本三景・松島へ。遊覧船で美しい島々を眺め、新鮮な牡蠣を堪能。3日目に仙台でお土産探しをして帰路につく、バランスの良いプランが組めます。

3泊4日以上でじっくり楽しむ旅行先

長期休暇が取れたら、ぜひ3泊4日以上のゆったりとした旅行を計画してみましょう。移動に時間がかかる離島や、広大なエリアを周遊する旅など、ショートトリップでは難しい特別な体験が可能になります。

プランのポイント:

  • 遠方への挑戦: 北海道や沖縄など、広大で見どころが点在するエリアは、長期滞在がおすすめです。エリアを変えながら宿泊し、周遊する旅が楽しめます。
  • 離島でのんびり: 石垣島や宮古島、屋久島、小笠原諸島など、離島に滞在して何もしない贅沢を味わうのも良いでしょう。島のゆったりとした時間の中で、日頃の疲れを癒やせます。
  • 複数の都市を巡る: JRパスなどを利用して、複数の県や地方を巡る周遊旅行も可能です。「東北一周」「山陰を巡る旅」など、テーマを決めて計画するのも面白いです。

おすすめの旅行先例:

  • 北海道(道央・道南/道東など): 広大な北海道は、エリアを絞っても3泊4日以上あると満喫できます。例えば「札幌・小樽・富良野・美瑛」を巡る道央プランや、「知床・阿寒・釧路」を巡る道東の自然満喫プランなど、目的に合わせてコースを組み立てられます。
  • 沖縄(本島+離島): 2泊を本島で過ごし、残りの1~2泊を慶良間諸島や石垣島などの離島で過ごすプランが人気です。都会的なリゾートと、手つかずの自然の両方を楽しめます。
  • 九州周遊: 福岡を起点に、列車やレンタカーで長崎、熊本、大分(別府・由布院)など、九州の魅力的な都市を巡る旅。温泉、グルメ、歴史と、九州の多様な魅力を満喫できます。
  • 瀬戸内アートの島巡り: 香川県の高松を拠点に、フェリーで直島、豊島、小豆島などを巡ります。アート鑑賞だけでなく、島ごとののどかな風景やグルメも楽しめ、心穏やかな時間を過ごせます。

日数に合わせて無理のない計画を立てることが、旅行を成功させるための最も重要な鍵です。

旅行費用を賢く節約!国内旅行を安く抑える5つのコツ

オフシーズンや平日出発を狙う、航空券やホテルの早期割引「早割」を活用する、個別手配よりお得なパッケージツアーを比較する、LCCや夜行バスなど格安な移動手段を選ぶ、現地での食費や交通費を計画的に使う

旅行は楽しいものですが、費用がかさむのが悩みの種。しかし、少しの工夫と知識で、旅行費用は賢く節約できます。ここでは、交通費や宿泊費といった大きな出費から、現地での滞在費まで、トータルで旅費を抑えるための5つの具体的なコツを紹介します。

① オフシーズンや平日出発を狙う

旅行費用を最も大きく左右するのは「旅行時期」です。多くの人が休みを取るゴールデンウィーク、お盆、年末年始といった「ハイシーズン」は、航空券も宿泊費も価格が高騰します。逆に、これらの時期を外した「オフシーズン」や、土日祝を避けた「平日」を狙うだけで、旅費を劇的に安く抑えることが可能です。

例えば、同じホテル、同じ部屋でも、土曜日と月曜日では宿泊料金が倍近く違うことも珍しくありません。もし休暇の時期を調整できるのであれば、積極的に平日やオフシーズンを狙いましょう。費用が安くなるだけでなく、観光地が空いていて、ゆっくりと自分のペースで楽しめるという大きなメリットもあります。

② 航空券やホテルの早期割引「早割」を活用する

旅の計画は早めが吉」これは節約の鉄則です。航空会社やホテル、JRなどは、早く予約をすることで料金が割引になる「早期割引(早割)」プランを用意しています。

  • 航空券の早割: JALの「先得」やANAの「SUPER VALUE」などが代表的です。搭乗日の75日前、55日前、28日前など、予約が早いほど割引率が高くなります。旅行の予定が数ヶ月前に決まっている場合は、すぐにでも予約するのが賢明です。
  • ホテルの早割: 多くの宿泊予約サイトやホテル公式サイトでは、「30日前予約」「60日前予約」といった早割プランが提供されています。通常のプランよりも10%~30%程度安くなることが多く、見逃せません。

ただし、早割プランは予約の変更ができなかったり、キャンセル料が高く設定されていたりする場合があるので、予約前には必ず条件を確認しましょう。

③ 個別手配よりお得なパッケージツアーを比較する

航空券と宿泊を別々に予約する「個人手配」は自由度が高いですが、場合によっては交通と宿泊がセットになった「パッケージツアー」の方がお得になることがあります。

特に、往復の航空券(またはJR)と宿泊がセットになった「ダイナミックパッケージ(国内では「ツアー」や「パック」と呼ばれることが多い)」は、個別で手配するよりも総額が安くなるケースが多いです。旅行会社が航空会社やホテルから大量に仕入れているため、個人では手に入らない割引価格で提供できるのです。

楽天トラベルの「ANA楽パック」「JAL楽パック」や、じゃらんの「JALじゃらんパック」「ANAじゃらんパック」などが有名です。複数の旅行サイトで料金を比較検討し、自分のプランに最も合ったお得なパッケージを見つけるのがおすすめです。

④ LCCや夜行バスなど格安な移動手段を選ぶ

移動手段の選択も、費用を抑える上で重要なポイントです。快適さや時間とのバランスを考えながら、賢く選びましょう。

  • LCC(格安航空会社): Peach Aviationやジェットスター・ジャパンなどが代表的です。大手航空会社に比べて運賃が大幅に安いのが最大の魅力。ただし、座席が狭い、手荷物の預け入れが有料、機内サービスが簡素化されているなどの特徴があります。セール時には驚くような価格で航空券が手に入ることもあるので、こまめにサイトをチェックしましょう。
  • 夜行バス: 夜間に移動することで、移動時間と宿泊費を同時に節約できる一石二鳥の手段です。シートの種類も豊富で、3列独立シートやフルリクライニングシートなど、快適性を高めたバスも増えています。翌朝から元気に活動できるよう、自分の体力と相談して選びましょう。
  • 青春18きっぷ(期間限定): 春、夏、冬の特定の期間に販売されるJRの企画乗車券。1枚で5回(または5人)まで、1日中JRの普通・快速列車が乗り放題になります。時間はかかりますが、のんびりと車窓の風景を楽しみながら格安で移動したい方には最適です。

⑤ 現地での食費や交通費を計画的に使う

交通費や宿泊費といった大きな費用を節約しても、現地での出費がかさんでしまっては意味がありません。現地での滞在費を計画的に使う工夫も大切です。

  • 食費のメリハリ: 「ディナーは少し豪華なレストランで、ランチは地元の人が通う定食屋やご当地スーパーの惣菜で済ませる」など、食事にメリハリをつけるのがおすすめです。全ての食事を観光客向けのレストランで摂る必要はありません。
  • 公共交通機関のフリーパスを活用: 多くの観光都市では、バスや電車が1日または2日間乗り放題になるフリーパスを販売しています。1日に何度も乗り降りする場合は、その都度切符を買うよりも断然お得になります。観光施設の割引特典が付いていることも多いので、事前に調べておきましょう。
  • 無料の観光スポットを巡る: 公園や展望台、歴史的な街並みの散策など、お金をかけずに楽しめるスポットはたくさんあります。有料施設と無料スポットをうまく組み合わせて、賢く観光プランを立てましょう。

これらのコツを実践すれば、同じ予算でもワンランク上の宿に泊まれたり、旅行の回数を増やしたりすることが可能になります。

失敗しない国内旅行の計画を立てる4つのステップ

目的・予算・期間を明確にする、行き先の情報収集と比較検討を行う、交通手段と宿泊先を予約する、持ち物リストを作成して準備する

思い描いた通りの素晴らしい旅行にするためには、事前の計画が何よりも重要です。行き当たりばったりの旅も魅力的ですが、しっかりとした計画は、限られた時間とお金を有効に使い、現地でのトラブルを避けるための道しるべとなります。ここでは、失敗しないための旅行計画を4つのステップに分けて解説します。

① 目的・予算・期間を明確にする

全ての計画の土台となるのが、「何をしたいのか(目的)」「いくらかけられるのか(予算)」「いつ、どれくらいの期間行くのか(期間)」という3つの基本要素を明確にすることです。

  • 目的: 「温泉でひたすらのんびりしたい」「美味しいものを食べ歩きたい」「絶景の写真を撮りたい」など、今回の旅行で最も優先したいことを一つ決めましょう。目的が明確になることで、行き先の候補が自然と絞られてきます。同行者がいる場合は、全員の希望をすり合わせることが大切です。
  • 予算: 交通費、宿泊費、食費、観光費、お土産代など、旅行にかかる全ての費用を考慮して、総予算を設定します。総予算が決まれば、「宿泊は豪華に、食費は抑えめに」といった費用の配分も考えやすくなります。少し余裕を持たせた予算設定にしておくと、予期せぬ出費にも対応できます。
  • 期間: いつからいつまで、何泊何日の旅行にするかを決定します。確保できる休暇の日数から、移動時間を差し引いて、現地で実際に活動できる時間を把握することが重要です。

この3つの要素が固まれば、旅行の骨格が完成します。この後のステップは、この骨格に肉付けしていく作業になります。

② 行き先の情報収集と比較検討を行う

旅行の基本要素が決まったら、次はいよいよ具体的な行き先の情報収集と比較検討です。今はインターネットやSNS、ガイドブックなど、様々なツールで情報を集めることができます。

  • 情報収集の方法:
    • 旅行情報サイト: 楽天トラベルやじゃらんnetなどのサイトでは、観光スポット情報やモデルコース、口コミなどを豊富に入手できます。
    • ガイドブック: 網羅的に情報がまとまっており、地図が見やすいのが利点。一冊手元にあると安心です。電子書籍版ならスマホで手軽に読めます。
    • SNS(Instagram, Xなど): 「#金沢カフェ」「#沖縄絶景」のようにハッシュタグで検索すると、リアルタイムで旬な情報や、写真映えするスポットを見つけられます。個人のリアルな感想が参考になります。
    • ブログ: 特定のテーマに特化した旅行ブログは、ガイドブックには載っていないようなディープな情報が見つかることもあります。
    • 公式サイト: 観光地の公式サイトや、自治体の観光協会サイトは、正確で最新の情報(営業時間、イベント情報など)を得るために必ず確認しましょう。
  • 比較検討のポイント:
    集めた情報を元に、いくつかの候補地を比較検討します。交通の便、予算との兼ね合い、やりたいことが実現できるか、気候はどうか、といった観点から総合的に判断し、最終的な行き先を決定します。

③ 交通手段と宿泊先を予約する

行き先が決まったら、次は旅行の生命線である「交通手段」と「宿泊先」の予約です。人気のシーズンや宿はすぐに埋まってしまうため、できるだけ早く行動に移すことが重要です。

  • 予約のタイミング: 早割を活用するためにも、予定が決まり次第すぐに予約するのが基本です。特に、飛行機や人気の旅館・ホテルは、2~3ヶ月前には予約を済ませておきたいところです。
  • 予約サイトの比較: 交通手段や宿泊先は、複数の予約サイトで料金を比較しましょう。同じホテルでも、サイトによって料金やプラン内容が異なる場合があります。公式サイト限定のお得なプランが用意されていることもあるので、併せてチェックすることをおすすめします。
  • キャンセルポリシーの確認: 予約する際には、必ずキャンセルポリシー(キャンセル料がいつから発生するかなど)を確認しておきましょう。万が一、予定が変更になった場合に備えて、キャンセル料が無料の期間が長いプランを選んでおくと安心です。

全ての予約が完了したら、予約確認書(メールなど)を一つのフォルダにまとめておくか、印刷して保管しておくと、後々の確認がスムーズです。

④ 持ち物リストを作成して準備する

旅行の準備の最終段階が、荷造りです。忘れ物をして現地で慌てたり、余計な出費をしたりすることがないよう、事前に持ち物リストを作成しましょう。

  • リスト作成のコツ:
    1. 必需品: まずは、現金、クレジットカード、健康保険証、運転免許証、スマートフォンの充電器など、絶対に忘れてはいけないものをリストアップします。
    2. 衣類: 旅行先の日数と気候に合わせて、着替えや下着、靴下などを準備します。羽織れるものを一枚持っていくと、寒暖差に対応できて便利です。
    3. 洗面用具・化粧品: 普段使っているものを小分けの容器に移し替えて持っていくと荷物をコンパクトにできます。ホテルのアメニティも確認し、不要なものは省きましょう。
    4. あると便利なもの: 常備薬、モバイルバッテリー、ビニール袋(洗濯物入れなどに)、エコバッグ、カメラなど。
    5. 旅先に合わせたもの: 海に行くなら水着やビーチサンダル、ハイキングなら歩きやすい靴、雪国なら防寒具など、旅の目的に応じて必要なものを追加します。

リストを見ながら一つずつチェックして荷造りをすれば、忘れ物を大幅に減らすことができます。準備を万全に整えて、安心して出発の日を迎えましょう。

国内旅行の予約に便利な人気サイト・アプリ

国内旅行の計画から予約までをスムーズに進めるためには、便利な予約サイトやアプリの活用が欠かせません。ここでは、多くの旅行者に利用されている人気のサイトを「総合旅行サイト」「航空券・交通予約サイト」「宿泊専門予約サイト」の3つのカテゴリに分けて紹介します。それぞれの特徴を理解し、目的に合わせて使い分けるのが賢い利用法です。
(※各サービスの情報は記事執筆時点のものです。最新の情報は公式サイトでご確認ください。)

総合旅行サイト

航空券や新幹線などの交通手段と、ホテルや旅館などの宿泊をまとめて予約できるサイトです。セットで予約することで割引になるパッケージプランが豊富で、旅行計画の手間を大幅に省くことができます。

サイト名 特徴 ポイント制度など
楽天トラベル 掲載施設数が非常に多く、ビジネスホテルから高級旅館まで幅広い選択肢。楽天ポイントが貯まり、使えるのが最大の魅力。セールやクーポンが頻繁に発行される。 楽天ポイント
じゃらんnet リクルートが運営。口コミの数が豊富で、宿選びの参考になる。Pontaポイントが貯まり、使える。遊び・体験予約も充実。 Pontaポイント
JTB 大手旅行会社ならではの安心感と品質。質の高い旅館やホテルのプラン、添乗員付きのパッケージツアーが豊富。店舗での相談も可能。 JTBトラベルポイント

楽天トラベル

楽天市場などで知られる楽天グループが運営する、国内最大級の総合旅行サイトです。圧倒的な掲載施設数を誇り、どんな旅行スタイルにも合う宿を見つけやすいのが特徴。最大のメリットは楽天ポイントとの強力な連携で、旅行で貯めたポイントを普段の買い物に使ったり、逆に普段の買い物で貯めたポイントを旅行代金に充当したりできます。「5と0のつく日」キャンペーンやスーパーセールなど、お得なキャンペーンが頻繁に開催されるため、こまめにチェックするのがおすすめです。
参照:楽天トラベル公式サイト

じゃらんnet

リクルートが運営する、楽天トラベルと人気を二分する総合旅行サイトです。じゃらんの強みは、実際に宿泊したユーザーによる詳細な口コミが非常に多いこと。宿の雰囲気やサービス、食事の内容などを事前に詳しく知りたい場合に非常に役立ちます。Pontaポイントが貯まる・使えるため、ローソンなどをよく利用する方には便利です。宿泊だけでなく、日帰りで楽しめる「遊び・体験」の予約も充実しており、旅先でのアクティビティを探すのにも便利です。
参照:じゃらんnet公式サイト

JTB

日本を代表する老舗の大手旅行会社です。オンライン予約はもちろん、全国に店舗を構えているため、専門のスタッフに相談しながら旅行プランを決めたいという方にも安心です。特に、質の高い旅館やホテルの選定に定評があり、記念日などの特別な旅行で失敗したくない場合に頼りになります。新幹線や飛行機と宿泊がセットになったパッケージツアー「エースJTB」は、品質と内容のバランスが良く人気があります。
参照:JTB公式サイト

航空券・交通予約サイト

航空券や高速バスなど、移動手段の予約に特化したサイトです。複数の航空会社やバス会社の料金を一度に比較できるメタサーチ(横断検索)エンジンが便利です。

スカイスキャナー

複数の航空会社や旅行代理店の航空券の価格を一度に比較できるメタサーチエンジンの代表格です。出発地と目的地、日付を入力するだけで、LCCから大手航空会社まで、最も安い航空券を簡単に見つけることができます。「出発地は決まっているが、行き先はどこでも安いところへ」という探し方ができる「すべての場所」検索や、月単位で最も安い日を探せるカレンダー機能も非常に便利です。
参照:スカイスキャナー公式サイト

WILLER TRAVEL

主に高速バスの予約サイトとして知られていますが、鉄道やフェリー、航空券と宿泊のパッケージなども扱っています。WILLERの最大の魅力は、女性専用エリアや、リクライニング角度の深い「リボーン」など、独自の快適なシートを多数開発している点です。価格だけでなく、快適性にもこだわりたい方に支持されています。ピンクのバスが目印で、全国の主要都市を結ぶ豊富な路線網を誇ります。
参照:WILLER TRAVEL公式サイト

宿泊専門予約サイト

ホテルや旅館の予約に特化したサイトです。外資系のサイトは、海外のホテルだけでなく国内の宿泊施設の掲載数も多く、独自のセールや割引で思わぬ掘り出し物が見つかることもあります。

Booking.com

オランダ・アムステルダムに本社を置く、世界最大級の宿泊予約サイトです。掲載施設数は世界トップクラスで、日本国内のホテルや旅館、ゲストハウス、アパートメントタイプの宿まで幅広くカバーしています。直前予約に強く、キャンセル無料のプランが多いのが特徴。頻繁に利用すると「Genius」会員になることができ、対象施設での割引や朝食無料などの特典が受けられます。
参照:Booking.com公式サイト

agoda

シンガポールに本社を置く、アジア圏に強い宿泊予約サイトです。Booking.comのグループ企業であり、同様に豊富な掲載施設数を誇ります。agodaの特徴は、「クーポン」や「シークレットディール」といった独自の割引が頻繁に行われること。特にアジア太平洋地域のホテルに強く、価格競争力が高いと言われています。日替わりのセールなどを活用すると、お得に宿泊先を確保できる可能性があります。
参照:agoda公式サイト

最高の国内旅行で忘れられない思い出を作ろう

この記事では、国内旅行の行き先の選び方から、目的別のおすすめランキング、計画の立て方、費用を抑えるコツまで、旅を成功させるためのあらゆる情報を網羅的に解説してきました。

沖縄の青い海、京都の歴史的な街並み、北海道の雄大な自然。日本には、あなたの好奇心を満たし、心を豊かにしてくれる素晴らしい場所が無数にあります。旅の価値は、目的地に到着してから始まるのではありません。どこへ行こうかと考え、情報を集め、計画を練る、その準備期間そのものが、すでに旅の楽しみの一部なのです。

今回ご紹介した選び方やステップを参考に、まずは「次の休みは、誰と、どこで、何をしたいか」を具体的にイメージしてみてください。目的が定まれば、旅の計画は驚くほどスムーズに進んでいきます。

そして、綿密な計画は、あなたを現地での迷いやトラブルから守ってくれるだけでなく、限られた時間の中で最大限の体験を引き出すための強力なツールとなります。しっかりと準備をすることで、心に余裕が生まれ、目の前の景色や体験をより深く味わうことができるでしょう。

さあ、この記事を道しるべに、あなただけの特別な旅行プランを立ててみませんか。最高の計画を立て、最高の準備をして、忘れられない思い出を作る旅へと出発しましょう。あなたの次の国内旅行が、人生で最も輝く一ページとなることを願っています。