日本国内には、息をのむような絶景、心癒される温泉、歴史と文化が息づく街並み、そして地域ごとに特色あふれる美食など、魅力的な旅行先が無数に存在します。しかし、選択肢が多すぎるゆえに「次の休みはどこへ行こうか?」と悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
この記事では、最新の旅行トレンドを反映した国内旅行先の人気ランキングTOP30をはじめ、「エリア別」「目的別」「季節別」といった多様な切り口から、あなたにぴったりの旅行先を提案します。さらに、旅の費用を賢く抑えるための具体的なコツも詳しく解説します。
この記事を読めば、あなたの次の旅行計画がより具体的で、心躍るものになるはずです。さあ、まだ見ぬ日本の魅力を発見する旅へ出かけましょう。
目次
国内旅行先人気ランキングTOP30
ここでは、大手旅行サイトの予約実績やアンケート調査などを総合的に分析し、現在特に人気を集めている旅行先をランキング形式でご紹介します。定番の観光地から、近年注目度が高まっているエリアまで、それぞれの魅力と見どころを解説します。あなたの旅のインスピレーションの源として、ぜひ参考にしてください。
① 北海道
広大な大地に豊かな自然が広がる北海道は、四季折々の美しい風景と新鮮なグルメが魅力で、不動の人気を誇ります。夏はラベンダー畑が咲き誇る富良野や美瑛の丘、冬は世界屈指のパウダースノーが楽しめるニセコやルスツが人気です。札幌ではラーメンやジンギスカン、函館では新鮮な魚介が味わえる朝市、小樽ではノスタルジックな運河沿いの散策が楽しめます。移動距離が長くなるため、エリアを絞ってじっくり楽しむのがおすすめです。
② 沖縄県
透明度抜群の美しい海と独自の琉球文化が人々を魅了する沖縄県。温暖な気候で一年を通してリゾート気分を味わえます。沖縄本島では、美ら海水族館や首里城公園といった定番スポットに加え、国際通りでのショッピングやグルメが楽しめます。さらに、石垣島や宮古島などの離島に足を延せば、より手つかずの自然や満点の星空に出会えます。マリンアクティビティはもちろん、琉球ガラス作りなどの文化体験も人気です。
③ 京都府
日本の歴史と伝統文化の中心地である京都府。風情ある寺社仏閣や美しい庭園、石畳の小路が織りなす景観は、訪れる人々を非日常の世界へと誘います。清水寺や金閣寺、嵐山の竹林の道などは国内外から多くの観光客が訪れます。着物レンタルをして街を散策したり、抹茶スイーツを味わったり、舞妓さんの姿を探したりと、楽しみ方は無限大です。特に桜の春と紅葉の秋は、格別の美しさを見せます。
④ 東京都
日本の首都であり、世界最先端のトレンドと多様な文化が交差するメガシティ、東京。渋谷のスクランブル交差点や新宿の超高層ビル群といった都会的な風景から、浅草の仲見世通りや皇居周辺の歴史的な雰囲気まで、エリアごとに全く異なる顔を持っています。最新のグルメ、ファッション、アートが集まる一方、少し足を延せば高尾山でハイキングも楽しめます。交通網が発達しており、効率よく多くのスポットを巡れるのも魅力です。
⑤ 大阪府
「食い倒れの街」として知られる大阪府は、エネルギッシュな雰囲気と美味しいグルメが最大の魅力です。たこ焼きやお好み焼き、串カツといった粉もん文化を心ゆくまで堪能できる道頓堀や新世界は、常に活気に満ちています。ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)は世代を問わず楽しめる大人気スポット。大阪城の歴史に触れたり、梅田の洗練されたエリアでショッピングを楽しんだりと、多彩な魅力が詰まっています。
⑥ 福岡県
九州の玄関口であり、アジアとの交流拠点としても栄える活気あふれる街、福岡。特に有名なのが、夜になると現れる中洲や天神の屋台です。博多ラーメンやもつ鍋、新鮮な魚介類など、絶品グルメを手軽に味わえます。学問の神様・菅原道真を祀る太宰府天満宮や、おしゃれなカフェや雑貨店が並ぶ大名エリアも人気。コンパクトな街に魅力が凝縮されており、週末旅行にも最適です。
⑦ 神奈川県
東京都心からのアクセスも良く、多彩な魅力を持つ神奈川県。異国情緒あふれる港町・横浜には、中華街やみなとみらい21、赤レンガ倉庫など見どころが満載です。古都・鎌倉では、大仏や鶴岡八幡宮を巡りながら歴史散策が楽しめます。そして、豊かな自然と温泉に癒される箱根は、国内有数のリゾート地として人気を集めています。美術館巡りや芦ノ湖での遊覧船など、大人の休日を過ごすのにぴったりの場所です。
⑧ 千葉県
東京の隣に位置し、世界的に有名なテーマパークを擁する千葉県。東京ディズニーリゾート®は、多くの人にとって旅行の主目的となるでしょう。一方で、房総半島に目を向ければ、温暖な気候と豊かな自然が広がっています。海水浴が楽しめる九十九里浜、断崖絶壁の絶景が広がる銚子、季節の花々が咲き誇るマザー牧場など、アクティブに楽しめるスポットが豊富です。新鮮な海の幸も大きな魅力の一つです。
⑨ 静岡県
日本の象徴である雄大な富士山を望むことができる静岡県。熱海や伊豆といった温泉地は、首都圏からのアクセスも良く、気軽にリフレッシュできる場所として人気です。浜名湖でのマリンスポーツや、お茶の産地ならではの茶摘み体験も楽しめます。徳川家康ゆかりの地である静岡市や浜松市を訪れ、歴史に思いを馳せるのも良いでしょう。「さわやか」のげんこつハンバーグなど、ご当地グルメも見逃せません。
⑩ 兵庫県
洗練された港町・神戸、世界遺産・姫路城、そして日本三古湯の一つ・有馬温泉と、多様な観光資源を県内に持つ兵庫県。神戸では、異人館が立ち並ぶ北野エリアや、1000万ドルの夜景と称される摩耶山からの眺めが人気です。白鷺城の愛称で知られる姫路城の白く美しい姿は圧巻。有馬温泉の金泉・銀泉で旅の疲れを癒すのもおすすめです。明石のタコや但馬牛といったグルメも旅の楽しみを増やしてくれます。
⑪ 長崎県
古くから海外との交流窓口として栄え、和・華・蘭(日本・中国・オランダ)の文化が融合した独特の雰囲気を持つ長崎県。坂の多い街並みや、グラバー園、大浦天主堂など、異国情緒あふれるスポットが点在しています。平和公園や原爆資料館は、平和の尊さを学ぶ上で重要な場所です。夜景の美しさも日本有数と称されています。また、佐世保のハンバーガーや長崎ちゃんぽん、カステラなど、特色あるグルメも豊富です。
⑫ 鹿児島県
九州の南端に位置し、活火山・桜島や世界自然遺産の屋久島など、ダイナミックな自然が魅力の鹿児島県。鹿児島市内からは、錦江湾に浮かぶ桜島の雄大な姿を日常的に眺めることができます。指宿の天然砂むし温泉は、他ではできないユニークな体験。霧島にはパワースポットとして知られる霧島神宮や温泉郷が広がります。黒豚やさつま揚げ、焼酎といった食文化も豊かで、食通も満足させる旅行先です。
⑬ 石川県
加賀百万石の城下町として栄えた金沢を中心に、洗練された伝統文化と現代アートが共存する石川県。日本三名園の一つ・兼六園や、風情あるひがし茶屋街は必見です。金沢21世紀美術館では、誰もが楽しめる現代アートに触れられます。また、能登半島まで足を延せば、日本海の厳しい自然が作り出したダイナミックな景観や、昔ながらの里山風景に出会えます。新鮮な日本海の幸を活かした寿司や海鮮丼は絶品です。
⑭ 広島県
世界遺産を二つ(原爆ドームと嚴島神社)擁し、平和と歴史を深く感じられる広島県。広島市の平和記念公園と原爆ドームは、世界中から多くの人が訪れ、平和への祈りを捧げる場所です。一方、宮島に浮かぶ嚴島神社は、海に立つ朱塗りの大鳥居が神秘的な美しさを見せます。お好み焼きやカキといった広島グルメも人気。尾道では、坂の町ならではのレトロな雰囲気やしまなみ海道のサイクリングが楽しめます。
⑮ 愛知県
日本のほぼ中央に位置し、独自の食文化と産業観光が魅力の愛知県。名古屋城や熱田神宮といった歴史的な名所がある一方、トヨタ産業技術記念館など、日本のものづくりを支えてきた歴史に触れることもできます。ひつまぶし、味噌カツ、手羽先といった「名古屋めし」は、この地でしか味わえない独特の美味しさ。近年オープンしたジブリパークも大きな注目を集めています。
⑯ 三重県
「お伊勢さん」として親しまれる伊勢神宮を擁し、古くから多くの人々が訪れる三重県。内宮と外宮からなる伊勢神宮は、荘厳な空気に包まれた日本有数のパワースポットです。参拝後は、おかげ横丁で食べ歩きや買い物を楽しむのが定番。また、リアス式海岸が美しい英虞湾の景色や、世界遺産の熊野古道伊勢路など、豊かな自然も見どころです。F1日本グランプリが開催される鈴鹿サーキットも有名です。
⑰ 宮城県
東北地方の中心都市・仙台を抱える宮城県。仙台は「杜の都」と称される緑豊かな街で、牛タンやずんだ、笹かまぼこといった名物グルメが揃います。伊達政宗ゆかりの瑞巌寺や仙台城跡を巡る歴史散策もおすすめです。また、日本三景の一つに数えられる松島では、大小260余りの島々が浮かぶ風光明媚な景色を楽しめます。蔵王の樹氷や御釜といったダイナミックな自然景観も見逃せません。
⑱ 熊本県
2016年の地震から力強く復興を進める熊本県。復旧作業が進む熊本城の姿は、復興のシンボルとして多くの人々に感動を与えています。世界最大級のカルデラを誇る阿蘇は、広大な草千里ヶ浜や大観峰からの絶景など、大自然のスケールを体感できる場所です。また、黒川温泉をはじめとする風情豊かな温泉地も点在しています。馬刺しやあか牛丼など、阿蘇の自然が育んだグルメも絶品です。
⑲ 長野県
「日本の屋根」と称される北アルプスをはじめ、雄大な山々に囲まれた自然豊かな長野県。上高地や白馬、軽井沢など、夏は避暑やハイキング、冬はスキーやスノーボードと、四季を通じてアウトドア・アクティビティが楽しめます。国宝・松本城や、善光寺といった歴史的な名所も人気。信州そばやりんご、野沢菜など、清らかな水と空気が育んだ美味しいものがたくさんあります。
⑳ 栃木県
首都圏からのアクセスも良く、日帰りでも楽しめる魅力的なスポットが多い栃木県。世界遺産「日光の社寺」は、徳川家康を祀る日光東照宮をはじめ、豪華絢爛な建築物が見どころです。中禅寺湖や華厳の滝など、奥日光の豊かな自然も見逃せません。那須高原は、おしゃれなカフェや美術館が点在するリゾート地として人気。鬼怒川温泉や塩原温泉といった温泉地も豊富です。宇都宮餃子も旅の目的の一つになります。
㉑ 大分県
「おんせん県」を名乗り、源泉数・湧出量ともに日本一を誇る温泉天国、大分県。別府温泉では、地獄めぐりと称される様々な泉質の温泉を見学したり、湯けむりが立ち上る街並みを散策したりできます。由布院は、アートな雰囲気と美しい自然が調和した人気の温泉地です。関アジ・関サバといったブランド魚や、とり天、だんご汁などの郷土料理も楽しめます。
㉒ 岡山県
「晴れの国」と呼ばれるほど天候に恵まれた岡山県。日本三名園の一つ、岡山後楽園や白壁の町並みが美しい倉敷美観地区が主な見どころです。倉敷では、川舟流しを体験したり、古民家を改装したカフェで休憩したりと、ゆったりとした時間を過ごせます。近年は、国産ジーンズ発祥の地・児島や、アートプロジェクトで注目される犬島なども人気。きびだんごやマスカット、白桃などのフルーツも有名です。
㉓ 山梨県
富士山の北側に位置し、富士山と湖が織りなす絶景で知られる山梨県。富士五湖(河口湖、山中湖など)周辺は、富士山を眺めながらキャンプやカヌーなどのアクティビティが楽しめる人気エリアです。武田信玄ゆかりの地を巡る歴史探訪や、日本一の生産量を誇るぶどうや桃のフルーツ狩りも楽しめます。昇仙峡の渓谷美や、清里高原の爽やかな風景も魅力です。
㉔ 岐阜県
日本のほぼ中央に位置し、豊かな自然と歴史文化が息づく岐阜県。世界遺産の白川郷合掌造り集落は、日本の原風景ともいえる美しい景観で知られています。飛騨高山の古い町並は「小京都」とも称され、散策や食べ歩きが楽しめます。長良川の鵜飼は夏の風物詩。また、下呂温泉は日本三名泉の一つに数えられ、美肌の湯として人気です。
㉕ 愛媛県
四国の北西部に位置し、温暖な気候と穏やかな瀬戸内海に面した愛媛県。日本最古の温泉といわれる道後温泉は、夏目漱石の『坊っちゃん』の舞台としても有名で、歴史ある本館は風格が漂います。現存12天守の一つである松山城からの眺めも素晴らしいです。しまなみ海道のサイクリングは、多島美を満喫できる人気アクティビティ。みかんや鯛めしなど、ご当地グルメも豊富です。
㉖ 奈良県
京都と並ぶ日本の古都であり、数多くの国宝や世界遺産が点在する奈良県。奈良公園では、愛らしい鹿たちとのふれあいが楽しめます。世界最大の木造建築である東大寺の大仏は圧巻の迫力。法隆寺や薬師寺、唐招提寺など、飛鳥・奈良時代の仏教美術の宝庫を巡る旅は、歴史好きにはたまりません。いにしえの都に思いを馳せながら、ゆったりと散策するのがおすすめです。
㉗ 宮崎県
南国情緒あふれる温暖な気候が魅力の宮崎県。神話の舞台とされる高千穂峡は、ボートから見上げる真名井の滝が神秘的で、随一のパワースポットとして知られています。日南海岸の「鬼の洗濯板」と呼ばれる奇岩や、復活したモアイ像が並ぶサンメッセ日南など、ユニークな景観も楽しめます。チキン南蛮やマンゴーといったグルメも全国的に有名です。
㉘ 茨城県
首都圏にありながら、豊かな自然とユニークな観光スポットを持つ茨城県。国営ひたち海浜公園は、春のネモフィラ、秋のコキアが織りなす絶景で一躍有名になりました。日本三名園の一つである水戸の偕楽園は、梅の名所として知られています。高さ120mを誇る牛久大仏や、日本三名瀑の一つである袋田の滝など、スケールの大きな見どころも多いのが特徴です。
㉙ 香川県
四国で最も面積が小さい県ですが、「うどん県」として全国に名を馳せるなど、個性的な魅力が詰まっています。本場の讃岐うどんを巡る旅は、多くの観光客の目的となっています。瀬戸内海に浮かぶアートの島・直島や小豆島も人気。栗林公園は、国の特別名勝に指定された大名庭園で、見事な景観を誇ります。金刀比羅宮(こんぴらさん)の長い石段に挑戦するのも良いでしょう。
㉚ 和歌山県
紀伊半島の南西部に位置し、世界遺産の熊野古道と高野山、そして美しい海岸線が魅力の和歌山県。熊野古道は、古くからの信仰の道であり、神秘的な杉木立の中を歩くトレッキングが人気です。弘法大師空海が開いた高野山は、日本の仏教聖地の一つで、宿坊体験もできます。白浜は、白い砂浜とパンダで有名なアドベンチャーワールド、そして温泉が楽しめる南紀を代表するリゾート地です。
【エリア別】おすすめの国内旅行先
日本は北から南まで、エリアごとに全く異なる気候、文化、そして魅力を持っています。ここでは、代表的な6つのエリアに分け、それぞれのエリアを代表する観光都市をピックアップして、その見どころをより深く掘り下げていきます。
北海道・東北エリア
広大な自然と美味しい食材の宝庫である北海道・東北エリア。四季がはっきりしており、季節ごとに全く違う表情を見せるのが特徴です。
エリア | 代表的な都市 | 特徴 |
---|---|---|
北海道・東北 | 札幌、函館、仙台 | 雄大な自然、新鮮な海の幸・山の幸、冬の雪景色、歴史的な街並み |
札幌(北海道)
札幌は、碁盤の目のように整然と区画された美しい街並みと、豊かな自然が調和した都市です。中心部には大通公園が広がり、夏はビアガーデン、冬はさっぽろ雪まつりの会場として市民や観光客で賑わいます。時計台や北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎)など、開拓時代の歴史を感じさせる建築物も点在しています。
グルメの魅力は言うまでもなく、味噌ラーメン、スープカレー、ジンギスカン、そして新鮮な海鮮丼など、札幌発祥や北海道名物の食を堪能できます。特にすすきのは、日本有数の歓楽街であり、夜遅くまで美味しい食事とお酒が楽しめます。
少し足を延せば、白い恋人パークや札幌市円山動物園、羊ヶ丘展望台など、家族で楽しめるスポットも豊富。都会的な便利さと大自然へのアクセスの良さを兼ね備えた、北海道観光の拠点として最適な街です。
函館(北海道)
北海道の南端に位置する函館は、異国情緒あふれる港町です。幕末に日本で初めての国際貿易港として開港した歴史を持ち、元町エリアには旧函館区公会堂やハリストス正教会など、西洋風の歴史的建造物が今もなお美しく保存されています。石畳の坂道を散策すれば、まるで映画のワンシーンのような風景に出会えます。
函館の代名詞といえば、函館山から望む夜景です。その美しさは「100万ドルの夜景」と称され、多くの人々を魅了し続けています。日が暮れる少し前にロープウェイで山頂へ登り、街が徐々に光に包まれていく様子を眺める時間は、忘れられない思い出になるでしょう。
また、函館朝市も見逃せません。早朝から活気に満ちた市場で、新鮮なイカやカニ、ウニなどをその場で味わうことができます。五稜郭公園では、星形の城郭の独特な景観と、幕末の歴史に触れることができます。
仙台(宮城県)
東北地方最大の都市である仙台は、「杜の都」と称される緑豊かな街並みが特徴です。定禅寺通のケヤキ並木は、街のシンボルであり、四季折々の美しさを見せてくれます。伊達政宗によって築かれた城下町であり、仙台城跡(青葉城跡)に立つ政宗公騎馬像からは、街を一望できます。
仙台の旅の楽しみは、何と言ってもグルメです。肉厚でジューシーな牛タン焼きは必食。テールスープと麦飯がセットになった定食が定番です。また、すりつぶした枝豆を餡にした「ずんだ」を使った餅やシェイクも、爽やかな甘さが人気のスイーツです。
松島や秋保温泉、作並温泉といった観光地へのアクセス拠点としても便利。アーケード街でのショッピングや、東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地での野球観戦など、都会的な楽しみ方もできるバランスの取れた観光都市です。
関東エリア
日本の政治・経済・文化の中心である関東エリア。世界的な大都市から、自然豊かな温泉地、歴史的な街並みまで、多様な顔を持っています。
エリア | 代表的な都市 | 特徴 |
---|---|---|
関東 | 東京、箱根、日光 | 最先端のトレンド、多様な文化、温泉、世界遺産、豊かな自然 |
東京
世界有数のメガシティである東京は、訪れるたびに新しい発見がある刺激的な街です。流行の発信地である渋谷・原宿、高級ブランドが並ぶ銀座、サブカルチャーの聖地・秋葉原、歴史と伝統が息づく浅草・上野など、エリアごとに全く異なる個性を持っています。
東京スカイツリー®や東京タワーからのパノラマビュー、チームラボが手掛けるデジタルアートミュージアム、世界各国のグルメが集まるレストランなど、エンターテインメントの選択肢は無限大。一方で、皇居東御苑や新宿御苑、明治神宮など、都心とは思えないほど静かで緑豊かな空間も存在します。
公共交通機関が非常に発達しているため、目的さえ決めれば効率よく多くの場所を巡ることができます。常に変化し続ける東京は、何度訪れても飽きることのない、日本の「今」を体感できる場所です。
箱根(神奈川県)
都心から約1時間半というアクセスの良さで、気軽に訪れることができる関東屈指の温泉リゾート地、箱根。火山活動によって生まれた豊かな自然に囲まれ、質の良い温泉と数多くのアートスポットが魅力です。
箱根湯本、強羅、仙石原など、エリアごとに異なる泉質の温泉が楽しめます。芦ノ湖では、海賊船に乗って富士山を望むクルージングが人気。大涌谷では、今もなお続く火山活動の迫力を間近で感じることができます。
また、箱根は「美術館の街」としても知られています。彫刻の森美術館、ポーラ美術館、箱根ラリック美術館など、個性豊かな美術館が点在しており、アート巡りを楽しむのもおすすめです。箱根登山電車やケーブルカー、ロープウェイを乗り継いで巡る「箱根ゴールデンコース」は、箱根の主要な見どころを効率よく楽しめる定番ルートです。
日光(栃木県)
「日光を見ずして結構と言うなかれ」という言葉があるほど、壮麗な建築美と雄大な自然景観が見事に融合した場所、それが日光です。中心となるのは、世界遺産に登録されている「日光の社寺」。徳川家康を祀る日光東照宮は、陽明門をはじめとする豪華絢爛な彫刻や色彩で見る者を圧倒します。
歴史地区を離れ、いろは坂を登ると、そこには奥日光の豊かな自然が広がります。日本三名瀑の一つに数えられる華厳の滝の迫力、そして中禅寺湖の穏やかな湖面の美しさは、心を洗われるような絶景です。戦場ヶ原ではハイキングを楽しむこともできます。
鬼怒川温泉も近く、歴史と自然を満喫した後に温泉で疲れを癒すという贅沢な旅が可能です。新緑の春、避暑の夏、紅葉の秋、雪景色の冬と、一年を通して異なる魅力を見せてくれる場所です。
中部・北陸エリア
日本のほぼ中央に位置し、太平洋側と日本海側で異なる気候と文化を持つエリア。歴史的な街並みや壮大な山岳風景が魅力です。
エリア | 代表的な都市 | 特徴 |
---|---|---|
中部・北陸 | 金沢、軽井沢、名古屋 | 歴史的な城下町、伝統文化、現代アート、高原リゾート、独自の食文化 |
金沢(石川県)
加賀百万石の歴史が息づく金沢は、伝統的な日本の美しさが凝縮された城下町です。日本三名園の一つである兼六園は、四季折々の表情を見せる美しい庭園で、訪れる人々を魅了します。古い街並みが保存されているひがし茶屋街では、石畳の道を散策したり、金箔を使ったソフトクリームを味わったり、お座敷文化に触れたりと、金沢らしい体験ができます。
一方で、金沢は現代アートの街としての一面も持っています。金沢21世紀美術館は、斬新な建築と誰もが楽しめる体験型のアートで人気のスポットです。
また、日本海に面しているため、新鮮な魚介類が豊富。近江町市場では、のどぐろや甘エビなど、旬の海の幸を堪EMI能できます。伝統と革新が共存する、洗練された大人の旅にぴったりの街です。
軽井沢(長野県)
長野県の東部に位置する軽井沢は、日本を代表する高原リゾート地です。標高約1,000mに位置するため夏でも涼しく、古くから避暑地として多くの著名人に愛されてきました。
旧軽井沢銀座通りには、お洒落なカフェやレストラン、パン屋、ジャム専門店などが軒を連ね、散策するだけでも楽しめます。レンタサイクルで木漏れ日の中を走るのも、軽井沢らしい過ごし方です。雲場池や白糸の滝など、清らかな水と緑に癒されるスポットも点在しています。
広大な敷地を誇る軽井沢・プリンスショッピングプラザは、国内外の有名ブランドが揃うアウトレットモールで、ショッピング目的の観光客にも人気。自然の中でのんびりとリラックスしたい方にも、アクティブに過ごしたい方にもおすすめできる場所です。
名古屋(愛知県)
日本第三の都市圏を形成する名古屋は、独自の文化と産業の歴史を持つ活気ある街です。金のシャチホコで有名な名古屋城は、街のシンボル。徳川家康ゆかりの地であり、徳川美術館では大名文化の粋を見ることができます。
名古屋の旅で外せないのが、ひつまぶし、味噌カツ、手羽先、きしめんなどに代表される「名古屋めし」と呼ばれる独特の食文化です。モーニング文化も根付いており、朝から喫茶店で豪華なサービスを楽しむのも一興です。
近年では、レゴランド®・ジャパン・リゾートやジブリパークといった大型テーマパークもオープンし、ファミリー層からの注目度も高まっています。日本のものづくりを支えてきた産業都市として、トヨタ産業技術記念館やリニア・鉄道館など、知的好奇心を満たす施設も充実しています。
関西エリア
古くから日本の中心地として栄え、豊かな歴史と文化、そして人情味あふれる雰囲気が魅力のエリアです。
エリア | 代表的な都市 | 特徴 |
---|---|---|
関西 | 京都、大阪、神戸 | 古都の風情、活気ある街並み、美味しいグルメ、異国情緒、夜景 |
京都
1000年以上にわたり日本の都であった京都は、歩くほどに歴史の深さを感じられる、世界有数の観光都市です。清水寺の舞台からの眺め、金閣寺の輝き、伏見稲荷大社の千本鳥居、嵐山の渡月橋と竹林の道など、象徴的な風景には事欠きません。
季節ごとの美しさは格別で、春は桜、夏は新緑と川床、秋は紅葉、冬は雪景色と、一年を通して訪れる価値があります。着物をレンタルして石畳の道を散策すれば、より一層、古都の雰囲気に浸ることができるでしょう。
抹茶を使ったスイーツ、精進料理、京野菜を活かしたおばんざいなど、繊細で奥深い食文化も魅力。伝統を守りながらも進化を続ける京都は、訪れるたびに新たな魅力を発見できる場所です。
大阪
「天下の台所」「食い倒れの街」と称される大阪は、エネルギッシュな雰囲気と人々の温かさ、そして何より美味しいものが溢れる街です。グリコの看板で有名な道頓堀は、たこ焼き、お好み焼き、串カツなどの名店がひしめき合い、夜遅くまで活気に満ちています。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)は、ハリウッド映画の世界観を再現したアトラクションで、国内外から多くの観光客が訪れる大人気テーマパークです。豊臣秀吉が築いた大阪城は、街の歴史を物語るシンボル。
梅田エリアには最新の商業施設が集まり、ショッピングやグルメを楽しむ人々で賑わいます。一方、新世界エリアでは、通天閣を中心に昭和レトロな雰囲気が漂います。笑いと人情、そして美味しいものでパワーチャージできる街、それが大阪です。
神戸(兵庫県)
大阪や京都から電車で30分ほどの距離にありながら、独自の洗練された雰囲気を持つ港町、神戸。幕末の開港以来、外国の文化を積極的に取り入れてきた歴史があり、北野異人館街には今もその面影が色濃く残っています。
ウォーターフロントのメリケンパークには、神戸ポートタワーや神戸海洋博物館BE KOBEモニュメントなど、港町らしいランドマークが並びます。夜になると、六甲山や摩耶山から見下ろす夜景は「1000万ドルの夜景」と称され、ロマンチックな雰囲気に包まれます。
また、神戸はスイーツの街としても有名で、レベルの高いパティスリーが数多く存在します。もちろん、世界に名だたる神戸ビーフも一度は味わいたい逸品。旧居留地の美しい街並みを散策したり、南京町(中華街)で食べ歩きを楽しんだりと、おしゃれで美味しい旅が楽しめます。
中国・四国エリア
豊かな自然と、穏やかな瀬戸内海、そして歴史的な物語が息づくエリア。ゆったりとした時間が流れる場所が多く、心落ち着く旅ができます。
エリア | 代表的な都市 | 特徴 |
---|---|---|
中国・四国 | 広島、松山、直島 | 平和への祈り、世界遺産、歴史ある温泉、現代アート、多島美 |
広島
広島は、歴史から学び、未来への平和を祈る、意義深い旅ができる場所です。広島市の中心部にある平和記念公園、原爆ドーム、そして広島平和記念資料館は、過去に起きた悲劇を静かに伝え、訪れる人々に平和の尊さを問いかけます。
その一方で、広島は美しい自然と活気にもあふれています。海に浮かぶ朱塗りの大鳥居が象徴的な宮島の嚴島神社は、日本三景の一つに数えられる世界遺産です。潮の満ち引きでその表情を変える神社の姿は、神秘的で見る者を惹きつけます。
広島風お好み焼きや新鮮な牡蠣料理など、ご当地グルメも充実。近年では、尾道やしまなみ海道がサイクリストやレトロな街並み好きから注目を集めています。過去と現在、そして未来が交差する、心に残る旅ができるでしょう。
松山(愛媛県)
四国最大の都市である松山は、夏目漱石の小説『坊っちゃん』の舞台としても知られる、文学と温泉の街です。その中心にあるのが、約3000年の歴史を持つといわれる道後温泉。風格ある道後温泉本館は、街のシンボルであり、国の重要文化財にも指定されています。温泉街を浴衣で散策したり、名物の「坊っちゃん団子」を味わったりするのが楽しみ方の一つです。
市街地中心部の小高い山の上には、現存12天守の一つである松山城がそびえ立ち、天守閣からは松山市内や瀬戸内海を一望できます。瀬戸内の新鮮な鯛を使った鯛めしは、ぜひ味わいたいご当地グルメ。穏やかな気候と、のんびりとした雰囲気が心地よい、心身ともにリフレッシュできる旅先です。
直島(香川県)
瀬戸内海に浮かぶ小さな島、直島は、島全体がアート作品のような、世界的に有名な「アートの島」です。安藤忠雄設計の地中美術館やベネッセハウス ミュージアム、草間彌生の「赤かぼちゃ」「南瓜」など、島の自然と融合した数々の現代アート作品が点在しています。
アート作品を巡るには、レンタサイクルやバスを利用するのが便利です。青い海と空を背景に佇むアート作品を巡る時間は、他では味わえない特別な体験となるでしょう。家プロジェクトでは、本村地区の古い家屋を改修し、アーティストが空間そのものを作品化しており、島の暮らしとアートの繋がりを感じられます。
アート好きはもちろん、美しい海の景色やユニークな体験を求める人にとって、忘れられない思い出を作れる場所です。
九州・沖縄エリア
個性豊かな各県、温暖な気候、そして独自の歴史と文化を持つエリア。美味しいグルメと温かい人情も魅力です。
エリア | 代表的な都市 | 特徴 |
---|---|---|
九州・沖縄 | 福岡、沖縄本島、石垣島 | 活気ある都市、美味しいグルメ、美しい海、独自の文化、リゾート |
福岡
九州の玄関口である福岡市(博多)は、アジアに近いという地理的特性から、古くから多様な文化を受け入れてきた活気あふれる街です。最大の魅力は、やはり「食」。豚骨ラーメン、もつ鍋、水炊き、明太子など全国区のグルメに加え、夜になると現れる中洲の屋台では、地元の人々と触れ合いながら手頃な価格で美味しい料理を楽しめます。
天神エリアは九州最大の繁華街で、ショッピングや最新のトレンドが集まります。一方で、櫛田神社や東長寺など、博多の古い歴史を感じさせるスポットも健在です。学問の神様を祀る太宰府天満宮へも、市内から気軽に足を延ばせます。
福岡空港から都心部まで地下鉄でわずか5分というアクセスの良さも特筆すべき点。コンパクトな街に魅力が凝縮されており、短い滞在でも存分に楽しめるのが嬉しいポイントです。
沖縄本島
日本屈指のリゾート地である沖縄。その中心となる沖縄本島には、美しいビーチから歴史遺産、賑やかな市街地まで、多彩な魅力が詰まっています。西海岸には高級リゾートホテルが立ち並び、エメラルドグリーンの海を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごせます。
世界最大級の水槽を誇る沖縄美ら海水族館は、世代を問わず楽しめる定番スポット。琉球王国の栄華を伝える首里城公園(現在復元中)や、琉球石灰岩の断崖が続く万座毛など、沖縄ならではの歴史と自然に触れることができます。
那覇市の国際通りでは、お土産探しや沖縄料理を楽しむ人々でいつも賑わっています。美しい海でのんびりしたい人も、文化や歴史を学びたい人も、アクティブに過ごしたい人も、誰もが満足できるのが沖縄本島の魅力です。
石垣島(沖縄県)
沖縄本島からさらに南西へ約400km。八重山諸島の中心である石垣島は、より手つかずの自然と、ゆったりとした「島時間」が流れる場所です。世界有数の透明度を誇る海は、ダイビングやシュノーケリングの聖地。川平湾のグラスボートからは、サンゴ礁や熱帯魚が織りなす海中の絶景を手軽に楽しめます。
マングローブの林をカヌーで探検したり、日本最南端の星空保護区に認定された夜空で天の川を眺めたりと、大自然を体感するアクティビティが豊富です。
また、石垣島は西表島、竹富島、小浜島といった個性豊かな離島への玄関口でもあります。日帰りで離島を巡る「アイランドホッピング」も人気。都会の喧騒を忘れ、大自然に抱かれて心からリラックスしたいという方にぴったりの旅行先です。
【目的別】おすすめの国内旅行先
旅行の計画を立てる際、「何をしたいか」という目的から行き先を決めるのも一つの方法です。ここでは、6つの代表的な旅の目的別に、それぞれに最適な国内旅行先をご紹介します。
温泉で癒される旅
日々の疲れを癒し、心身ともにリフレッシュしたいなら、やはり温泉旅行が一番です。日本は世界有数の温泉大国。泉質や風情も様々な名湯が全国に点在しています。
目的 | おすすめの旅行先 | 特徴 |
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温泉 | 箱根(神奈川)、草津(群馬)、別府・由布院(大分)、登別(北海道)、有馬(兵庫) | 豊富な泉質、風情ある温泉街、美しい自然景観、湯めぐり |
- 箱根(神奈川県): 都心からのアクセスが良く、様々な泉質の温泉が楽しめる「箱根十七湯」があります。美術館巡りと組み合わせるなど、洗練された大人の休日を過ごせます。
- 草津温泉(群馬県): 「湯畑」を中心に広がる温泉街は、湯けむりが立ち上り風情満点。日本有数の酸性度を誇るお湯は、殺菌効果が高いことで知られています。
- 別府温泉・由布院温泉(大分県): 源泉数、湧出量ともに日本一を誇る「おんせん県」の中心地。別府では「地獄めぐり」で地球のエネルギーを感じ、由布院ではお洒落な街並みと田園風景の中でゆったりと過ごせます。
- 登別温泉(北海道): 「温泉のデパート」と呼ばれるほど、多種多様な泉質が揃っています。地獄谷から湧き出る温泉は、硫黄の香りが立ち込め、温泉情緒を盛り上げます。
ご当地グルメを堪能する旅
旅の最大の楽しみは「食」にある、という方も多いでしょう。その土地ならではの食材や調理法で生まれたご当地グルメは、旅の記憶をより豊かなものにしてくれます。
目的 | おすすめの旅行先 | 特徴 |
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グルメ | 札幌(北海道)、福岡(福岡)、大阪(大阪)、金沢(石川)、名古屋(愛知) | 新鮮な海鮮、屋台文化、粉もん文化、伝統的な和食、独自の食文化 |
- 札幌(北海道): ラーメン、ジンギスカン、スープカレーはもちろん、カニ、ウニ、イクラといった新鮮な海の幸はまさに絶品。食材の宝庫ならではの味覚が待っています。
- 福岡(福岡県): 博多ラーメンやもつ鍋は全国区の人気。夜の屋台で地元の人と語らいながら味わう料理は格別です。
- 大阪(大阪府): たこ焼き、お好み焼き、串カツなど、安くて美味しい「粉もん」グルメの聖地。活気あふれる街で、心ゆくまで食べ歩きを楽しめます。
- 金沢(石川県): 日本海の新鮮な魚介を使った寿司や海鮮丼は必食。加賀野菜を使った治部煮などの郷土料理や、見た目も美しい和菓子など、洗練された食文化が根付いています。
絶景や大自然を満喫する旅
都会の喧騒から離れ、息をのむような絶景や雄大な自然に身を置きたい。そんな願いを叶えてくれる場所が日本にはたくさんあります。
目的 | おすすめの旅行先 | 特徴 |
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絶景・自然 | 富良野・美瑛(北海道)、屋久島(鹿児島)、上高地(長野)、立山黒部アルペンルート(富山・長野) | 広大な花畑、神秘的な森、雄大な山岳風景、ダイナミックな景観 |
- 富良野・美瑛(北海道): 夏にはラベンダー畑が一面に広がり、丘陵地帯にはパッチワークのような美しい風景が続きます。ドライブやサイクリングに最適です。
- 屋久島(鹿児島県): 世界自然遺産に登録された、神秘的な太古の森。樹齢数千年といわれる縄文杉を目指すトレッキングは、人生観が変わるほどの体験かもしれません。
- 上高地(長野県): 「神の降り立つ地」とも称される日本有数の山岳景勝地。梓川の清流と穂高連峰が織りなす風景は、まさに絵画のようです。
- 立山黒部アルペンルート: 標高3,000m級の山々を貫き、様々な乗り物を乗り継いで進みます。春の雪の大谷、夏の高山植物、秋の紅葉と、季節ごとの絶景が待っています。
世界遺産や歴史に触れる旅
日本の豊かな歴史や文化の奥深さに触れる旅もまた、知的好奇心を満たしてくれる素晴らしい体験です。
目的 | おすすめの旅行先 | 特徴 |
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世界遺産・歴史 | 京都・奈良、日光(栃木)、広島、姫路(兵庫)、白川郷(岐阜) | 古都の寺社仏閣、豪華絢爛な建築、平和の象徴、壮麗な城郭、合掌造り集落 |
- 京都・奈良: 日本の古都として、数えきれないほどの寺社仏閣や史跡が点在します。東大寺の大仏や金閣寺、法隆寺など、教科書で見た光景を目の当たりにする感動はひとしおです。
- 日光(栃木県): 徳川幕府の権威の象徴である日光東照宮など、「日光の社寺」は、日本の建築技術と芸術の粋を集めた場所です。
- 姫路城(兵庫県): 「白鷺城」の愛称で親しまれる、日本で最も美しい城の一つ。その優美な姿と、戦を経験していない保存状態の良さから、世界文化遺産に登録されています。
- 白川郷(岐阜県): 茅葺きの合掌造り家屋が立ち並ぶ集落は、まるで昔話の世界に迷い込んだかのよう。日本の原風景に出会える場所です。
アートや文化を楽しむ旅
美しいものを見たり、創造的な体験をしたりすることで、感性を磨く旅はいかがでしょうか。近年、アートをテーマにした地域おこしも盛んです。
目的 | おすすめの旅行先 | 特徴 |
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アート・文化 | 直島・豊島(香川)、金沢(石川)、越後妻有(新潟) | 現代アートの島、伝統工芸と現代美術の融合、里山を舞台にした芸術祭 |
- 直島・豊島(香川県): 瀬戸内海に浮かぶこれらの島々は、自然とアートが一体となったユニークな空間です。美術館巡りだけでなく、屋外に点在する作品を探して島を巡るのが醍醐味です。
- 金沢(石川県): 金沢21世紀美術館で現代アートに触れる一方、ひがし茶屋街では金箔貼りや和菓子作りなどの伝統文化体験ができます。新旧のアートが共存する街です。
- 越後妻有(新潟県): 3年に一度開催される「大地の芸術祭」の舞台。広大な里山にアート作品が点在し、自然の中を巡りながらアートを発見する楽しみがあります。
テーマパークやアクティビティを楽しむ旅
家族や友人と一緒に、思いっきりはしゃいで楽しみたいなら、テーマパークやアクティビティが充実した旅先がおすすめです。
目的 | おすすめの旅行先 | 特徴 |
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テーマパーク・アクティビティ | 舞浜(千葉)、大阪(大阪)、沖縄、北海道 | 世界的なテーマパーク、マリンスポーツ、ウィンタースポーツ |
- 舞浜(千葉県): 東京ディズニーリゾート®があり、夢と魔法の世界を一日中楽しめます。周辺にはホテルも充実しており、滞在型の旅行に最適です。
- 大阪(大阪府): ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)では、ハリウッド映画や人気キャラクターの世界に浸れます。スリル満点のアトラクションが人気です。
- 沖縄県: エメラルドグリーンの海で楽しむマリンアクティビティは格別。ダイビングやシュノーケリングはもちろん、カヌーやSUP(スタンドアップパドルボード)なども楽しめます。
- 北海道: 冬には世界屈指のパウダースノーを求めて、スキーやスノーボードが楽しめます。夏にはラフティングやトレッキングなど、雄大な自然を活かしたアクティビティが豊富です。
【季節別】おすすめの国内旅行先
日本の最大の魅力の一つは、四季が織りなす風景の美しさです。季節ごとに旬の食べ物や見どころが変わるため、同じ場所でも訪れる時期によって全く異なる感動を味わえます。
春(3月~5月)におすすめの旅行先
暖かな日差しとともに花々が咲き誇り、新しい始まりを感じさせる春。お花見や新緑を楽しむ旅に最適な季節です。
- 桜の名所(京都府、奈良県、青森県): 日本の春の象徴である桜。古都の寺社仏閣を彩る京都の桜、吉野山を埋め尽くす千本桜、ゴールデンウィークに見頃を迎える弘前公園の桜など、各地に名所があります。
- 国営ひたち海浜公園(茨城県): 4月下旬から5月にかけて、みはらしの丘一面が青いネモフィラの花で埋め尽くされる光景は圧巻です。空と丘と海が青一色に染まる絶景が広がります。
- 立山黒部アルペンルート(富山県・長野県): 4月中旬に全線開通すると、高さ20m近くにもなる雪の壁「雪の大谷」を歩くことができます。春にしか見られないダイナミックな雪景色です。
- 九州地方(福岡県、熊本県など): 本州より一足早く春が訪れる九州では、過ごしやすい気候の中で菜の花やチューリップなどの花々を楽しめます。
夏(6月~8月)におすすめの旅行先
日差しが強くなり、緑が深まる夏。涼を求めて高原や海へ出かけたり、活気あふれる夏祭りを楽しんだりするのにぴったりの季節です。
- 北海道(富良野、美瑛): 夏の北海道は、ラベンダーをはじめとする色とりどりの花々が咲き誇るベストシーズン。爽やかな気候で、ドライブやサイクリングが心地よいです。
- 沖縄県・奄美大島(鹿児島県): 日本の夏を象徴する美しい海を満喫するなら、やはり南の島が一番。シュノーケリングやダイビングで海中の世界を覗いたり、ビーチでのんびり過ごしたりと、極上のリゾート体験ができます。
- 上高地・軽井沢(長野県): 標高の高い高原は、夏の避暑に最適。厳しい夏の日差しを忘れさせてくれるような、清涼な空気と緑豊かな自然の中でリフレッシュできます。
- 東北地方(青森県、秋田県): 青森ねぶた祭や秋田竿燈まつりなど、東北の夏はエネルギッシュな祭りで彩られます。その熱気を体感する旅もおすすめです。
秋(9月~11月)におすすめの旅行先
暑さが和らぎ、過ごしやすい気候となる秋。山々が赤や黄色に色づく紅葉の季節であり、実りの秋として美味しい味覚も楽しめます。
- 京都府(嵐山、東山): 古都の寺社仏閣と紅葉が織りなす風景は、まさに日本の秋の美しさの真骨頂。ライトアップされた夜の紅葉も幻想的で、多くの観光客を魅了します。
- 日光(栃木県): いろは坂のドライブウェイや中禅寺湖、竜頭ノ滝など、標高差があるため長期間にわたって紅葉を楽しめるのが特徴。ダイナミックな自然と紅葉のコントラストが見事です。
- 香嵐渓(愛知県): 東海地方を代表する紅葉の名所。約4,000本のもみじが巴川沿いを彩り、夜にはライトアップも行われます。
- 十和田湖・奥入瀬渓流(青森県・秋田県): ブナやカエデの原生林が色づき、渓流のせせらぎとともに美しい景観を作り出します。遊歩道を散策しながら、マイナスイオンと紅葉を同時に楽しめます。
冬(12月~2月)におすすめの旅行先
空気が澄み、凛とした美しさを見せる冬。雪景色やイルミネーション、そして温かい温泉や鍋料理が恋しくなる季節です。
- 北海道・東北地方: 世界でも有数のパウダースノーが楽しめるスキーリゾートが数多く存在します。また、札幌の雪まつりや横手のかまくらなど、雪国ならではのイベントも魅力。温泉で雪見風呂を楽しむのも冬の醍醐味です。
- 白川郷(岐阜県): 雪に覆われた合掌造りの集落は、まるで水墨画のような幻想的な美しさ。週末にはライトアップも行われ、暖かな光が灯る風景は訪れる人の心を温めます。
- 長崎県・神戸(兵庫県): 冬は空気が澄んでいるため、夜景が一年で最も美しく見える季節と言われています。長崎の稲佐山や神戸の摩耶山からの夜景は、その輝きを一層増します。
- 伊豆半島(静岡県): 温暖な伊豆では、一足早く春の訪れを感じられます。2月には河津桜まつりが開催され、濃いピンク色の桜並木を楽しむことができます。
国内旅行の費用を安く抑える4つのコツ
魅力的な旅行先が決まっても、気になるのが旅の費用です。ここでは、少しの工夫で旅行費用をぐっと抑えることができる、実践的な4つのコツをご紹介します。
① 旅行会社のセールやクーポンを活用する
旅行会社のウェブサイトやアプリは、お得な情報の宝庫です。定期的に開催されるタイムセールや、季節ごとのキャンペーンを狙うことで、通常価格よりも大幅に安くツアーや宿泊施設を予約できることがあります。
多くの旅行会社は、会員登録者向けに限定クーポンを配布したり、メルマガでお得な情報を先行配信したりしています。旅行の計画を立て始めたら、まずはいくつかの旅行会社のサイトをチェックし、メルマガ登録やアプリのダウンロードをしておくのがおすすめです。
また、国や自治体が実施する「旅行支援キャンペーン」も見逃せません。これらのキャンペーンでは、宿泊料金の割引や、現地で使えるクーポンが提供されることが多く、非常にお得です。旅行会社のサイトでは、これらのキャンペーンを適用したプランが特集されていることが多いので、こまめに情報を確認しましょう。
② 航空券と宿泊はセットで予約する
飛行機を利用する旅行の場合、航空券とホテルを個別に予約するよりも、セットで予約する「ダイナミックパッケージ(国内ツアー)」の方が割安になるケースがほとんどです。
これは、旅行会社が航空会社やホテルから団体価格で仕入れた商品を組み合わせて販売しているためです。予約や支払いの手間が一度で済むというメリットもあります。
ダイナミックパッケージでは、豊富な選択肢の中から好きな航空便とホテルを自由に組み合わせられます。出発日の直前になると価格が上がることが多いので、旅行の予定が決まったら、なるべく早めに予約するのが安く抑えるポイントです。同じ内容でも、予約する旅行会社によって価格が異なる場合があるため、複数のサイトを比較検討することをおすすめします。
③ LCC(格安航空会社)を利用する
少しでも交通費を抑えたい場合、LCC(Low Cost Carrier/格安航空会社)の利用は非常に有効な選択肢です。大手航空会社(レガシーキャリア)と比較して、運賃が大幅に安いのが最大の魅力です。
項目 | LCC(格安航空会社) | 大手航空会社(JAL/ANAなど) |
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運賃 | 安い(セール時は非常に安価) | 比較的高い |
手荷物預け入れ | 原則有料 | 一定重量まで無料 |
座席指定 | 原則有料 | 無料(一部有料) |
機内サービス | 有料(ドリンクなど) | 無料(ドリンクなど) |
便の変更・取消 | 制限が多い、または手数料が高い | 比較的柔軟に対応 |
使用空港 | LCC専用ターミナルや、都心から遠い空港の場合がある | 主要空港の主要ターミナル |
LCCは、機内サービスの簡素化や効率的な機材運用によって低価格を実現しています。そのため、手荷物の預け入れや座席指定、ドリンクサービスなどが有料のオプションとなっている点には注意が必要です。しかし、荷物が少なく、座席にこだわらない短距離移動であれば、その安さは大きなメリットになります。
LCC各社は頻繁にセールを行っており、タイミングが合えば驚くような価格で航空券を手に入れることも可能です。旅行の候補日が複数ある場合は、LCCのセール情報をチェックしながら日程を決めるのも賢い方法です。
④ 比較的費用が安い平日やオフシーズンを狙う
旅行費用は、需要と供給のバランスで大きく変動します。多くの人が休みを取る土日祝日や、ゴールデンウィーク、お盆、年末年始といった大型連休(ハイシーズン)は、航空券も宿泊費も最も高騰します。
逆に、これらの時期を外した平日や、大型連休明けの期間(オフシーズン)を狙うと、同じ内容の旅行でも費用を半分以下に抑えられることもあります。例えば、1月下旬から2月、ゴールデンウィーク明けの5月中旬から6月、連休のない11月などは、比較的費用が安くなる傾向にあります。
費用が安いだけでなく、オフシーズンは観光地が空いているという大きなメリットもあります。人気の観光スポットやレストランで、行列に並ぶことなくゆったりと過ごせるのは、何よりの贅沢かもしれません。もし休暇を自由に調整できるのであれば、意識的にオフシーズンを狙うことが、最も効果的な節約術と言えるでしょう。
まとめ:次の休みは人気の旅行先へ出かけよう
この記事では、2024年最新の国内旅行先人気ランキングをはじめ、「エリア別」「目的別」「季節別」という様々な角度から、日本の魅力あふれる旅行先をご紹介しました。
北は北海道の雄大な自然から、南は沖縄の美しい海まで、日本には私たちの心を豊かにしてくれる場所が無数にあります。歴史と文化が息づく古都、活気あふれる大都市、心癒される温泉郷、そして息をのむような絶景。あなたの「旅でしたいこと」を叶えてくれる場所が、きっと見つかったのではないでしょうか。
また、旅行費用を賢く抑えるコツも解説しました。セールやクーポンを活用したり、予約方法を工夫したり、旅行時期をずらしたりすることで、よりお得に、そして快適に旅を楽しむことができます。
さあ、次の休みはどこへ行きますか?
この記事を参考に、あなただけの特別な旅行プランを立ててみてください。日常から少し離れて、まだ見ぬ日本の魅力を発見する旅は、きっと忘れられない素晴らしい思い出になるはずです。