旅行の計画は心躍るものですが、その第一歩となるホテル選びと予約は、選択肢が多すぎて悩んでしまうことも少なくありません。「どのサイトを使えば一番安いの?」「ポイントが貯まりやすいのはどこ?」「海外旅行に強いサイトは?」。そんな疑問や悩みを抱える方のために、この記事では数あるホテル予約サイトの中から人気の12サイトを厳選し、それぞれの特徴やメリット、選び方のポイントを徹底的に比較・解説します。
この記事を読めば、あなたの旅行スタイルや目的にぴったりの予約サイトが見つかり、よりお得で快適な旅を実現するための知識が身につきます。格安で予約するための具体的なコツから、よくある質問まで網羅しているので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
【比較一覧表】人気のホテル予約サイト12選
まずは、今回ご紹介する人気のホテル予約サイト12選の主な特徴を一覧表にまとめました。各サイトの詳細な解説は後述しますが、まずは全体像を把握して、自分に合いそうなサイトを見つけるための参考にしてください。
サイト名 | サイトの種類 | 主な特徴 | ポイント制度 | 得意な旅行先 |
---|---|---|---|---|
楽天トラベル | オンライン予約特化型(OTA) | 楽天ポイントが貯まる・使える。国内掲載数トップクラス。 | 楽天ポイント | 国内全般 |
じゃらんnet | オンライン予約特化型(OTA) | Ponta/dポイントが貯まる・使える。限定プランが豊富。 | Pontaポイント、dポイント | 国内全般 |
一休.com | オンライン予約特化型(OTA) | 高級ホテル・旅館・レストランに特化。タイムセールがお得。 | 一休ポイント | 国内(高級宿) |
Expedia | オンライン予約特化型(OTA) | 航空券+ホテルのセット割引が強力。海外に強い。 | One Key | 海外全般 |
Booking.com | オンライン予約特化型(OTA) | 世界最大級の掲載数。海外での利用に圧倒的な強み。 | Geniusプログラム(特典) | 海外全般 |
Agoda | オンライン予約特化型(OTA) | アジア圏に強く、格安ホテルの料金に定評あり。 | アゴダコイン | 海外(特にアジア) |
Yahoo!トラベル | オンライン予約特化型(OTA) | PayPayポイントが貯まる。いつでも誰でも5%お得。 | PayPayポイント | 国内全般 |
るるぶトラベル | 旅行代理店系OTA | JTBサイトに統合。観光情報と連携したプランが魅力。 | JTBトラベルポイント | 国内全般 |
JTB | 旅行代理店型 | 安心のブランド力と手厚いサポート。パッケージツアーが豊富。 | JTBトラベルポイント | 国内・海外 |
Trip.com | オンライン予約特化型(OTA) | 中国発のグローバルOTA。航空券の安さにも定評あり。 | Trip Coins | 海外全般 |
Hotels.com | オンライン予約特化型(OTA) | Expediaグループ。会員プログラム「One Key」で特典を共有。 | One Key | 海外全般 |
Relux | オンライン予約特化型(OTA) | 審査制で厳選された高級旅館・ホテルのみを掲載。 | Reluxポイント | 国内(高級宿) |
これらのサイトはそれぞれに強みがあり、「常にこのサイトが一番安い」という絶対的な答えはありません。 大切なのは、ご自身の旅行の目的や重視するポイントに合わせて、これらのサイトを賢く使い分けることです。次の章から、各サイトの魅力をさらに詳しく掘り下げていきましょう。
【2024年最新】ホテル予約サイトおすすめ12選を徹底比較
ここからは、前述の12のホテル予約サイトについて、それぞれの特徴、メリット・デメリット、そしてどんな人におすすめなのかを具体的に解説していきます。各サイトの公式サイトで最新情報を確認しながら、ポイントプログラムやキャンペーンについても詳しく触れていきますので、ぜひ参考にしてください。
① 楽天トラベル
楽天トラベルは、楽天グループが運営する日本最大級のオンライン予約特化型サイト(OTA)です。 国内の宿泊施設掲載数はトップクラスを誇り、ビジネスホテルから高級旅館まで、あらゆるニーズに対応する豊富な選択肢が魅力です。
最大の強みは、なんといっても「楽天ポイント」との強力な連携です。通常予約で1%のポイントが貯まるだけでなく、楽天カードでの支払いやSPU(スーパーポイントアッププログラム)の条件を達成することで、ポイント還元率が大幅にアップします。貯まったポイントは1ポイント=1円として宿泊費の支払いに使えるため、普段から楽天市場などで楽天経済圏を利用しているユーザーにとっては、非常にお得なサイトと言えるでしょう。
また、「5と0のつく日」には高級宿で利用できるクーポンが配布されたり、年に4回(3月、6月、9月、12月)開催される「楽天スーパーセール」では、半額以下のプランが多数登場するなど、定期的な大型セールやキャンペーンも大きな魅力です。航空券と宿泊を組み合わせた「楽パック」も人気で、セットで予約することで個別で手配するよりも割安になるケースが多くあります。
一方で、海外の宿泊施設も扱ってはいますが、掲載数や情報の詳しさでは、後述する外資系のExpediaやBooking.comに一歩譲る面もあります。国内旅行をメインに考え、楽天ポイントを効率よく貯めて使いたいという方に最もおすすめのサイトです。
- メリット:楽天ポイントが貯まる・使える、SPUで高還元率を狙える、クーポンやセールが豊富、国内の掲載施設数が非常に多い
- デメリット:海外の掲載数は外資系OTAに劣る場合がある、ポイントプログラムがやや複雑に感じることがある
- おすすめな人:楽天カードや楽天市場など楽天のサービスを頻繁に利用する人、国内旅行がメインの人、セールやクーポンを駆使してお得に旅をしたい人
- 参照:楽天トラベル 公式サイト
② じゃらんnet
じゃらんnetは、リクルートが運営する、楽天トラベルと人気を二分する国内大手のOTAです。 もともと旅行情報誌『じゃらん』から派生したサイトであるため、宿泊施設の紹介だけでなく、周辺の観光スポットやグルメ情報が充実しているのが特徴です。
じゃらんnetの大きな魅力は、予約金額(税抜)の2%がPontaポイントまたはdポイントとして貯まる点です。楽天トラベルの基本還元率が1%であるのに対し、じゃらんnetは2%と高く設定されており、これは大きなアドバンテージです。貯まったポイントは、次回の旅行はもちろん、ローソンや提携店舗など街中での買い物にも利用できます。
また、「じゃらん限定プラン」といった、他のサイトにはない独自の宿泊プランが豊富なことも見逃せません。「じゃらんスペシャルウィーク」と題した大型セールも定期的に開催され、非常にお得なクーポンが多数配布されます。掲載されている口コミの数も膨大で、実際に宿泊したユーザーのリアルな声が写真付きで投稿されていることも多く、宿選びの際に非常に参考になります。
楽天トラベルと同様に、海外旅行の取り扱いは外資系OTAに比べると弱い傾向にありますが、国内旅行においては圧倒的な強さを誇ります。Pontaポイントやdポイントを貯めている方や、お得な限定プランを探している方、詳細な口コミを重視する方には最適なサイトです。
- メリット:基本のポイント還元率が2%と高い(Ponta/dポイント)、じゃらん限定のお得なプランが豊富、口コミの数が多く信頼性が高い、観光情報が充実している
- デメリット:海外旅行の選択肢は比較的少ない
- おすすめな人:Pontaポイントやdポイントを貯めている・使いたい人、他のサイトにはない独自のプランを探している人、宿選びで口コミを重視する人
- 参照:じゃらんnet 公式サイト
③ 一休.com
一休.comは、ヤフー(LINEヤフー株式会社)のグループ企業が運営する、高級ホテル・旅館、高級レストランに特化した予約サイトです。 「こころに贅沢させよう」というコンセプトの通り、掲載されているのは独自の基準をクリアした厳選された施設のみ。特別な記念日や、自分へのご褒美旅行など、ワンランク上の滞在を求めるユーザーから絶大な支持を得ています。
一休.comのメリットは、その質の高いラインナップだけではありません。独自の「一休ポイント」は、予約後すぐに使える「即時利用」が可能で、実質的にその場で割引を受けられるのが大きな特徴です。基本のポイント還元率は1%ですが、会員ステージが上がると最大5%までアップします。特に最上位のダイヤモンド会員になると、宿によっては部屋の無料アップグレードや特別なアメニティといった限定特典を受けられることもあります。
毎日正午に更新される「タイムセール」は非常に人気があり、憧れの高級宿に驚くほどお得な価格で宿泊できるチャンスです。また、宿泊だけでなく、高級レストランの予約も可能なため、旅先での食事までトータルでプランニングできます。
価格帯が高い施設が中心のため、とにかく安さを求める旅行には向きませんが、「せっかくの旅行だから、少し贅沢して良い宿に泊まりたい」と考えるカップルや夫婦、記念日旅行を計画している方には、これ以上ないほど頼りになるサイトです。
- メリット:厳選された高級ホテル・旅館・レストランのみを掲載、ポイントの即時利用が可能、会員ステージ特典が豪華、お得なタイムセールが頻繁に開催される
- デメリット:掲載施設が高級価格帯に偏っているため、格安旅行には不向き
- おすすめな人:記念日や特別な旅行で質の高い宿を探している人、ポイントをすぐに使って割引を受けたい人、タイムセールで高級宿をお得に予約したい人
- 参照:一休.com 公式サイト
④ Expedia(エクスペディア)
Expediaは、アメリカに本拠を置く世界最大級のオンライン旅行会社です。 全世界で数百万軒もの宿泊施設を網羅しており、特に海外旅行における選択肢の豊富さは他の追随を許しません。
Expediaの最大の強みは、航空券とホテルを同時に予約する「ダイナミックパッケージ(ツアー)」の割引率の高さです。これらは「AIR+割」と呼ばれ、航空券とホテルを別々に予約するよりも大幅に安くなることが多く、海外旅行の費用を抑えたい場合に非常に有効です。
2023年からは、Expediaグループの新しいロイヤルティプログラム「One Key(ワンキー)」が導入されました。これにより、Expedia、Hotels.com、Vrboの3つのサイトでの予約が共通の会員プログラムに統合され、予約金額に応じて「OneKeyCash」というポイントが貯まり、次回の旅行で利用できるようになりました。会員ステータスも共有されるため、いずれかのサイトで利用実績を積めば、グループ全体で特典を受けられます。
日本語のサポート体制も整っていますが、サイトの表示や一部の口コミが機械翻訳のようで少し不自然に感じられることがあるかもしれません。しかし、その圧倒的な掲載数とダイナミックパッケージの安さは、それを補って余りある魅力です。海外旅行を計画している方、特に航空券と宿をまとめてお得に予約したい方には必須のサイトと言えるでしょう。
- メリット:海外の掲載施設数が圧倒的に多い、航空券+ホテルのセット割引(AIR+割)が強力、会員プログラム「One Key」でグループサイトと特典を共有できる
- デメリット:サイトの一部で日本語が不自然な場合がある、国内旅行では日系OTAの方が見やすい場合もある
- おすすめな人:海外旅行を計画している人、航空券とホテルを同時に予約したい人、複数のサイトを横断して会員特典を貯めたい人
- 参照:エクスペディア 公式サイト
⑤ Booking.com(ブッキングドットコム)
Booking.comは、オランダ・アムステルダムに本社を置く、世界最大級の宿泊予約サイトです。 世界220以上の国と地域で2,800万件以上の宿泊施設を掲載しており、その規模はまさに圧巻。高級ホテルからアパートメント、ホステル、個人宅まで、あらゆるタイプの宿泊施設が見つかります。
Booking.comの大きな特徴は、「現地決済(現地払い)」を選択できる施設が多いことです。多くの予約サイトでは事前カード決済が主流ですが、Booking.comでは予約時にクレジットカード情報の入力のみで、支払いはチェックイン時に行うプランが豊富です。これにより、予約時点ですぐに支払いが発生しないため、旅行の計画を立てやすくなります。また、キャンセル無料のプランが多いのも嬉しいポイントです。
もう一つの魅力が、会員プログラム「Genius(ジーニアス)」です。これは利用回数に応じてレベルが上がる仕組みで、レベル1(2年以内に2回利用)でも対象施設が10%割引になります。最上位のレベル3(2年以内に15回以上利用)になると、最大20%割引、無料の朝食、客室の無料アップグレード、優先サポートなどの手厚い特典が受けられます。
世界中のユーザーが利用しているため、口コミの量と多様性も圧倒的です。海外旅行で現地のリアルな情報を得たい場合には非常に役立ちます。海外旅行の宿探しをするすべての人、特に現地払いや柔軟なキャンセル条件を希望する人、利用回数を重ねてお得な特典を受けたい人におすすめです。
- メリット:世界最大級の掲載数であらゆるタイプの宿が見つかる、現地決済やキャンセル無料のプランが豊富、会員プログラム「Genius」の割引や特典が強力
- デメリット:膨大な選択肢から絞り込むのに時間がかかることがある
- おすすめな人:海外旅行に行く人、予約時に支払いをせず現地で決済したい人、リピート利用で永続的な割引を受けたい人
- 参照:Booking.com 公式サイト
⑥ Agoda(アゴダ)
Agodaは、シンガポールに本社を置く、Booking.comと同じBooking Holdings傘下の予約サイトです。 特にアジア圏の宿泊施設に強く、格安ホテルやホステルの料金には定評があります。とにかく安さを追求したいバックパッカーや若者の旅行者から強い支持を集めています。
Agodaの価格競争力の源泉の一つが、独自の料金システムです。他のサイトでは見られないような割引価格が提示されることがあり、特にアジアの都市部では最安値になるケースが少なくありません。「最低価格保証」も導入しており、もし他のサイトでより安い料金を見つけた場合は、差額の返金または同額への変更を申請できます。
ポイントプログラムとして「アゴダコイン」があり、宿泊後に付与されたコインを次回の予約で割引として利用できます。また、利用実績に応じてステータスが上がる「VIPプログラム」もあり、会員限定の割引を受けられます。
注意点として、表示されている料金が税・サービス料抜きの価格であることが多いため、最終的な支払画面で金額が上がって驚くことがあります。予約を進める際は、最終的な総額を必ず確認することが重要です。とはいえ、その安さは大きな魅力であり、アジア旅行を計画している方や、1円でも安く宿を確保したい価格重視の方にとって、まずチェックすべきサイトの一つです。
- メリット:特にアジア圏の格安ホテルの料金が安い傾向にある、最低価格保証がある、独自のセールや割引が多い
- デメリット:初期表示価格が税・サービス料抜きの場合が多く、最終金額の確認が必要、サイトのUIが少しごちゃごちゃしていると感じることも
- おすすめな人:アジア方面への旅行を計画している人、とにかく宿泊費を抑えたい価格最優先の人、掘り出し物の格安ホテルを見つけたい人
- 参照:Agoda 公式サイト
⑦ Yahoo!トラベル
Yahoo!トラベルは、LINEヤフー株式会社が運営する予約サイトです。 このサイトの最大の特徴は、決済方法にPayPayを利用することで得られる、シンプルかつ強力なメリットにあります。
多くの予約サイトのポイント還元が「期間限定ポイント」であったり、利用条件が複雑であったりする中、Yahoo!トラベルは非常に分かりやすいシステムを採用しています。それが「誰でもいつでも5%お得」というものです。オンラインカード決済を選択するだけで、宿泊料金(税込)の4%のPayPayポイントが付与され、さらに1%の「ヤフープラン割引」が適用され、合計で実質5%が還元されます(付与されるPayPayポイントは出金・譲渡不可)。
この「5%お得」は、特別なキャンペーン期間や会員ランクに関係なく、常に適用されるのが大きな強みです。さらに、LYPプレミアム(旧Yahoo!プレミアム)会員であれば、この5%に加えてさらに特典が用意されることもあります。
掲載されているプランは、JTBやじゃらんnet、一休.comなど、他の大手予約サイトから提供されているものが多く、Yahoo!トラベル独自の在庫というよりは、各サイトのプランをPayPayポイントの還元付きで予約できるプラットフォームと考えるのが分かりやすいでしょう。普段からPayPayを利用しているユーザーにとっては、最も手軽に高い還元を受けられる魅力的な選択肢となります。
- メリット:オンラインカード決済でいつでも誰でも実質5%お得、PayPayポイントが貯まる・使える、大手予約サイトのプランを横断して探せる
- デメリット:Yahoo!トラベル独自のプランは少ない、PayPayを利用しないユーザーにはメリットが薄い
- おすすめな人:PayPayを日常的に利用している人、複雑な条件なしで高い還元率を求める人、複数の予約サイトのプランを一度に比較したい人
- 参照:Yahoo!トラベル 公式サイト
⑧ るるぶトラベル
るるぶトラベルは、もともとJTBグループの株式会社i.JTBが運営していましたが、2023年にJTBの公式サイトにサービスが統合されました。 現在は、JTBサイト内で「るるぶトラベルプラン」として、その名残と特徴を見ることができます。
旅行情報誌『るるぶ』を母体とするだけあり、観光情報と連携したユニークなプランが強みです。例えば、「人気観光施設の入場券付きプラン」や「ご当地グルメを楽しめる食事付きプラン」など、旅の目的や体験を重視したプランが充実しています。宿を予約するだけでなく、旅先での過ごし方まで一緒に考えたいというニーズに応えてくれます。
JTBサイトへの統合により、予約システムやポイントプログラムはJTBのもの(JTBトラベルポイント)に統一されました。これにより、JTBが持つ全国のネットワークや手厚いサポートといった安心感も得られるようになりました。
純粋な価格の安さだけで見ると他のOTAに軍配が上がることが多いかもしれませんが、「どんな旅行にしようか」というアイデアを探す段階から利用するのに適しています。具体的な目的地は決まっていないけれど、何か面白いテーマで旅行がしたいと考えている方や、観光と宿泊をセットでお得に楽しみたい方には、JTBサイト内の「るるぶトラベルプラン」をチェックしてみることをおすすめします。
- メリット:観光情報と連動した体験型のプランが豊富、JTBグループの安心感とサポート体制、旅のアイデア探しに役立つ
- デメリット:サービスがJTBサイトに統合されたため、独立したサイトではなくなった、価格の安さよりもプラン内容を重視する傾向
- おすすめな人:旅のテーマや目的から宿を探したい人、観光と宿泊をセットで予約したい人、JTBのサービスに安心感を覚える人
- 参照:JTB 公式サイト
⑨ JTB
JTBは、日本を代表する大手旅行代理店であり、そのオンライン予約サイトも多くのユーザーに利用されています。 長年培ってきた信頼と実績が最大の強みであり、特にパッケージツアー(交通+宿泊)の品質とラインナップには定評があります。
オンライン予約サイトでありながら、全国に展開する実店舗との連携が取れるのもJTBならではのメリットです。オンラインで予約した内容について、近くの店舗で相談したり、パンフレットをもらったりといったことが可能で、デジタルの利便性と対面での手厚いサポートを両立させています。特に、初めての海外旅行や、ハネムーン、家族での大切な旅行など、失敗したくない重要な旅行を計画する際には、この安心感は非常に大きな価値を持ちます。
取り扱う宿泊施設も、一定の基準を満たした質の高いものが中心です。「エースJTB」などのブランドで提供されるパッケージツアーは、添乗員付きのプランから自由度の高い個人旅行プランまで幅広く、移動手段や観光、食事がセットになっているため、旅行の計画を立てる手間を大幅に省けます。
料金面では、格安OTAと比較すると高めになる傾向はありますが、その分、サポートの質やプラン内容の充実度でカバーしています。旅行の計画に不安がある方、手厚いサポートを求める方、質の高いパッケージツアーを探している方に最適な選択肢です。
- メリット:圧倒的なブランド力と信頼性、全国の店舗と連携した手厚いサポート、高品質なパッケージツアーが豊富、質の高い宿泊施設を厳選
- デメリット:格安OTAと比較すると価格は高めになる傾向がある
- おすすめな人:旅行初心者や計画に不安がある人、万全のサポート体制を求める人、交通手段や観光がセットになったパッケージツアーを探している人
- 参照:JTB 公式サイト
⑩ Trip.com(トリップドットコム)
Trip.comは、中国最大のオンライン旅行会社「Ctrip」がグローバルに展開するブランドです。 急速に成長を続けており、特に航空券の安さには定評があります。世界中のフライトを検索・予約できる機能は非常に強力で、ホテル予約と組み合わせることでお得な旅行プランを組むことができます。
Agodaと同様に価格競争力が高く、特にアジア圏のホテルでは掘り出し物の格安プランが見つかることがあります。会員プログラム「Trip Coins」は、航空券やホテルの予約で貯まり、次回の予約時に割引として利用できる使いやすいシステムです。
カスタマーサポートは24時間年中無休で、日本語にも対応しているため、海外でのトラブル時にも安心感があります。アプリの使いやすさにも定評があり、予約から旅程管理までスマートフォン一つで完結できます。
外資系OTAとしては後発ながら、その価格とテクノロジーを武器に急速にシェアを伸ばしています。時に他のどのサイトよりも安い価格を提示することがあるため、価格比較の際には必ずチェックしておきたいサイトの一つです。航空券とホテルを合わせて検討している方や、少しでも費用を抑えたい価格重視の方におすすめです。
- メリット:航空券の検索機能と価格が強力、ホテル料金も競争力が高い、24時間対応の日本語カスタマーサポート、会員プログラム「Trip Coins」が使いやすい
- デメリット:日本での知名度は他の大手OTAに比べてまだ低い、口コミの数が少ない場合がある
- おすすめな人:航空券を含めた旅行費用全体を安く抑えたい人、価格比較を徹底して最安値を探したい人
- 参照:Trip.com 公式サイト
⑪ Hotels.com(ホテルズドットコム)
Hotels.comは、Expediaグループに属する世界的なホテル予約サイトです。 かつては「10泊すると1泊無料」になる独自のスタンプ制度「Hotels.com Rewards」で絶大な人気を誇っていましたが、現在はその制度は終了しています。
前述の通り、2023年からはExpediaグループの新しい共通ロイヤルティプログラム「One Key」に完全に移行しました。 これにより、Hotels.comでの予約もExpediaやVrboでの予約と同じように「OneKeyCash」が貯まり、会員ステータスも共有される仕組みになりました。かつての10%還元に相当するメリットは薄れたと感じるユーザーもいますが、Expediaグループ全体でポイントや特典を合算できるようになった点は新たなメリットと言えます。
サイトの作りはシンプルで使いやすく、特に海外ホテルの検索や予約がスムーズに行えます。Expediaと同様に、世界中の豊富な宿泊施設をカバーしており、選択肢に困ることはありません。
現在の立ち位置としては、「Expediaとほぼ同じサービスを提供する姉妹サイト」と考えるのが適切です。UIの好みや、過去の利用経験から慣れている方にとっては、引き続き使いやすいサイトです。Expediaグループのサービスを複数利用する方や、シンプルなインターフェースで海外ホテルを探したい方に適しています。
- メリット:Expediaグループの会員プログラム「One Key」に対応、シンプルで分かりやすいサイトデザイン、海外の掲載施設が豊富
- デメリット:独自の人気プログラム「Rewards」が終了し、特徴が薄れた
- おすすめな人:すでにExpediaやVrboを利用している人、One Keyプログラムで効率よく特典を貯めたい人
- 参照:Hotels.com 公式サイト
⑫ Relux(リラックス)
Reluxは、auフィナンシャルホールディングス傘下の株式会社Loco Partnersが運営する、高級旅館・ホテルに特化した宿泊予約サイトです。 一休.comとコンセプトは似ていますが、Reluxはさらに厳格な審査基準を設けているのが特徴です。約100項目にもおよぶ審査基準をクリアした、全国から選び抜かれた満足度の高い施設のみを掲載しています。
Reluxの大きな魅力は、その品質保証と手厚いサポート体制にあります。全プランで「最低価格保証」を掲げており、もし公式サイトなどでより安いプランがあった場合は差額を返金してくれます。また、旅の相談や宿の提案をしてくれる「Reluxコンシェルジュ」サービスも無料で利用でき、特別な旅行のプランニングをサポートしてくれます。
ポイントプログラムは独自の「Reluxポイント」で、基本5%という高い還元率を誇ります。貯まったポイントは次回の宿泊で1ポイント=1円として利用できます。また、auスマートパスプレミアム会員は、常時3%OFFの割引が適用されるなど、auユーザー向けの特典も充実しています。
「大切な人との旅行を、絶対に失敗させたくない」。そんな強い思いに応えてくれるのがReluxです。宿の質にとことんこだわりたい方、特別な記念日旅行を計画している方、手厚いコンシェルジュサービスを利用したい方にとって、最高のパートナーとなるでしょう。
- メリット:厳しい審査を通過した満足度の高い施設のみを掲載、最低価格保証とコンシェルジュサービス、auスマートパスプレミアム会員特典がある
- デメリット:掲載施設数が限られており、価格帯も高い、カジュアルな旅行には不向き
- おすすめな人:宿の質や体験に徹底的にこだわりたい人、失敗したくない大切な記念日旅行を計画中の人、auユーザー
- 参照:Relux 公式サイト
自分にぴったりのホテル予約サイトの選び方
ここまで12のサイトを紹介してきましたが、「結局どれを使えばいいの?」と迷ってしまった方もいるかもしれません。ここからは、あなたにぴったりのサイトを見つけるための具体的な選び方を「サイトの種類」「旅行の目的」「重視するポイント」の3つの切り口から解説します。
ホテル予約サイトの種類で選ぶ
ホテル予約サイトは、大きく分けて3つのタイプに分類できます。それぞれの特徴を理解することで、自分の目的に合った使い方やかサイト選びがしやすくなります。
複数のサイトをまとめて検索できる「メタサーチ型」
メタサーチ型サイトは、複数の予約サイト(OTA)や旅行代理店のプランを一括で横断検索できるサービスです。代表的なものに「Googleホテル」や「Skyscanner」、「トリバゴ」などがあります。
- メリット:一度の検索で楽天トラベル、Booking.com、Agodaなど様々なサイトの料金を比較できるため、最安値を見つけやすいのが最大の利点です。自分で複数のサイトを開いて比較する手間が省けます。
- デメリット:メタサーチ型サイト自体は予約機能を持っておらず、予約手続きは検索結果からリンクされた各OTAのサイトに移動して行います。そのため、会員登録やポイントは、実際に予約する先のサイトのものが適用されます。
- 使い方:旅行の計画の初期段階で、「どのサイトで予約するのが一番安いか」を調べるために活用するのがおすすめです。
ポイントや独自プランが豊富な「オンライン予約特化型(OTA)」
OTA(Online Travel Agent)は、店舗を持たず、インターネット上での予約に特化した旅行会社です。この記事で紹介したほとんどのサイト(楽天トラベル、じゃらんnet、Expedia、Booking.comなど)がこれに該当します。
- メリット:独自のポイントプログラムや会員制度、クーポン、セールなどが非常に充実しており、リピート利用することで多くの恩恵を受けられます。 24時間いつでもどこでも予約でき、口コミ情報も豊富なため、自分のペースでじっくり宿を選べます。
- デメリット:基本的にサポートはオンライン(メールやチャット)か電話になるため、対面での手厚い相談を求める人には不向きな場合があります。
- 使い方:ポイントを貯めているサイトや、よく利用するサイトを中心に予約を行うことで、会員ランクが上がりさらにお得になります。特定の経済圏(楽天、Pontaなど)を活用している人には特におすすめです。
手厚いサポートが魅力の「旅行代理店型」
従来からある店舗を持つ旅行会社が運営するオンラインサイトです。JTBや日本旅行などが代表格です。
- メリット:長年の実績に裏打ちされた信頼性と安心感が最大の強みです。オンラインで予約しつつ、不明な点があれば店舗で相談するといった柔軟な対応が可能です。交通と宿泊がセットになった質の高いパッケージツアーも豊富です。
- デメリット:人件費や店舗維持費がかかるため、OTAと比較すると価格は高めになる傾向があります。ポイント還元やクーポンの魅力もOTAに比べると控えめなことが多いです。
- 使い方:ハネムーンや親を連れての旅行など、絶対に失敗したくない大切な旅行や、複雑な旅程の相談をしたい場合に非常に頼りになります。
旅行の目的で選ぶ
あなたの次の旅行はどんな目的ですか?目的によって、最適な予約サイトは変わってきます。
国内旅行
国内旅行がメインであれば、楽天トラベルとじゃらんnetが二強です。 どちらも掲載施設数が圧倒的に多く、ビジネスホテルから温泉旅館、リゾートホテルまであらゆるニーズをカバーしています。楽天ポイントを貯めているなら楽天トラベル、Ponta/dポイントを貯めているならじゃらんnetを選ぶのが基本です。PayPayユーザーならYahoo!トラベルも強力な選択肢になります。
海外旅行
海外旅行なら、外資系のBooking.com、Expedia、Agodaの3サイトが中心になります。
- Booking.com: ヨーロッパやアメリカなど、世界中で満遍なく強い。掲載数とGenius特典が魅力。
- Expedia: 航空券とセットで予約する場合に特に力を発揮。
- Agoda: アジア圏に強く、格安宿探しに定評がある。
これらのサイトをメタサーチで比較し、最も条件の良いサイトで予約するのが賢い方法です。
ビジネス出張
ビジネス出張では、領収書の発行がスムーズなサイトが重宝されます。 楽天トラベルやじゃらんnetにはビジネス向けの専用ページがあり、出張に適したプラン(QUOカード付きプランなど)が探しやすいです。駅近や駐車場の有無など、細かい条件で絞り込める機能も充実しています。
カップル・記念日旅行
特別な日を彩る旅行なら、一休.comやReluxが最適です。 厳選された高級宿のラインナップは、非日常的な体験を約束してくれます。宿の雰囲気や食事の質、おもてなしを重視する場合に、これらのサイトは期待に応えてくれるでしょう。
家族旅行
子供連れの家族旅行では、ウェルカムベビーの宿や和室、コネクティングルームなど、子供向けの設備やプランが探しやすいサイトが便利です。 じゃらんnetは「お子様連れ歓迎の宿」特集などが充実しており、口コミも参考になります。航空券とセットでお得になる楽天トラベルの「楽パック」も人気です。
一人旅
一人旅では、目的によって使い分けるのがおすすめです。 コストを抑えたいならAgodaやBooking.comでホステルや格安ホテルを探すのが良いでしょう。温泉旅館でゆっくりしたいなら、楽天トラベルやじゃらんnetで「一人旅プラン」を探すと、食事内容などが一人用に調整されたプランが見つかります。
重視するポイントで選ぶ
最後に、あなたが予約サイトに何を一番求めるかで選ぶ方法です。
とにかく安さを重視したい
価格最優先なら、AgodaやTrip.comが候補に挙がります。 ただし、常にこれらのサイトが最安値とは限らないため、Googleホテルなどのメタサーチを使って複数のOTAの価格を比較することが絶対条件です。セールやクーポン、後述する格安予約のコツを駆使して、最もお得な選択肢を見つけましょう。
ポイント還元率や貯まりやすさを重視したい
特定のポイント経済圏に属しているなら、そのポイントが貯まるサイト一択です。
- 楽天ポイント: 楽天トラベル
- Pontaポイント/dポイント: じゃらんnet
- PayPayポイント: Yahoo!トラベル
これらのサイトで予約を集中させれば、効率よくポイントが貯まり、次回の旅行や普段の買い物で大きな節約に繋がります。
クーポンやセールの頻度を重視したい
お得な割引を狙うなら、楽天トラベルとじゃらんnetが群を抜いています。 楽天スーパーセールやじゃらんスペシャルウィークといった大型セールは、旅行好きなら見逃せません。一休.comのタイムセールも、高級宿に手が届くチャンスです。これらのサイトのメルマガ登録やアプリの通知をオンにしておくと、お得な情報を見逃しません。
高級ホテルや旅館の品揃えを重視したい
質を求めるなら、一休.comとReluxの2サイトが鉄板です。 どちらも厳選された施設のみを扱っており、満足度の高い滞在が期待できます。一休.comはレストラン予約も可能、Reluxはコンシェルジュサービスが魅力と、それぞれに特徴があります。
口コミや評価の信頼性を重視したい
国内旅行であれば、利用者数が多く投稿も活発なじゃらんnetと楽天トラベルの口コミが非常に参考になります。 海外旅行の場合は、世界中の旅行者が利用するBooking.comの口コミが、多様な視点からの評価を知る上で役立ちます。
会員特典やステータスを重視したい
頻繁に旅行するなら、会員プログラムが充実しているサイトを選ぶのが得策です。 Booking.comの「Genius」は、一度なると半永久的に割引が受けられるため非常に強力です。Expediaグループの「One Key」も、複数のサイトで実績を合算できるのが魅力です。これらのプログラムは、使えば使うほどお得になるため、メインで利用するサイトを一つ決めて集中的に利用することをおすすめします。
ホテルを格安で予約するための8つのコツ
自分に合った予約サイトを見つけたら、次はそのサイトを最大限に活用して、少しでも安くホテルを予約するためのテクニックを知っておきましょう。ここでは、誰でも実践できる8つのコツを紹介します。
① 複数の予約サイトを比較する
これは最も基本的かつ重要なコツです。 同じホテル、同じ宿泊日、同じ部屋タイプでも、予約サイトによって料金が異なることは頻繁にあります。これは、各サイトの手数料率や、ホテルとの独自の契約、サイト限定のキャンペーンなどが影響しているためです。手間を惜しまず、Googleホテルなどのメタサーチを活用して、最低でも2〜3サイトは比較するようにしましょう。この一手間が数千円の差を生むことも珍しくありません。
② クーポンやセールを活用する
各予約サイトは、新規顧客の獲得やリピート利用を促すために、常時さまざまなクーポンを配布し、定期的にセールを開催しています。
- クーポン: 「初回限定クーポン」「〇〇県限定クーポン」「〇〇円以上で使えるクーポン」など種類は様々です。予約前に必ずクーポンページを確認する癖をつけましょう。
- セール: 楽天スーパーセール(3,6,9,12月)やじゃらんスペシャルウィーク(不定期だが頻繁)など、大型セール期間中は通常よりも大幅に安いプランが登場します。旅行の計画は、これらのセール時期に合わせるのも一つの手です。
③ ポイントサイトを経由して予約する
これは知っているか知らないかで差がつくテクニックです。 ハピタスやモッピーといった「ポイントサイト」を経由してホテル予約サイトにアクセスし、そこで予約を完了させるだけで、予約サイトのポイントとは別に、ポイントサイト独自のポイントが貯まります。例えば、「ポイントサイト経由 → 楽天トラベルで楽天カード決済」を行えば、ポイントサイトのポイント+楽天ポイント+クレジットカードのポイント、というポイントの三重取りが可能になります。還元率は時期によって変動しますが、1%〜数%の追加還元が期待できます。
④ 会員プログラムの特典を利用する
多くの予約サイトには、利用実績に応じて特典が豪華になる会員プログラムがあります。Booking.comの「Genius」やExpediaの「One Key」などが代表的です。これらの上級会員になると、一般には表示されない会員限定価格で予約できたり、部屋の無料アップグレードやレイトチェックアウトといった優待を受けられたりします。 頻繁に旅行に行く方は、メインで使うサイトを一つに絞って集中的に利用し、会員ランクを上げることを目指すのが長期的に見て最もお得です。
⑤ 早割・直前割プランを狙う
- 早割(早期割引): 旅行の予定が数ヶ月前から確定している場合におすすめです。ホテル側は早い段階で客室を確保したいため、30日前、60日前、90日前といった早期の予約に対して割引価格を提供しています。
- 直前割(直前割引): 逆に、出発直前まで売れ残っている部屋を埋めるために、直前に料金が下がることがあります。予定が柔軟で「空いていればどこでも良い」というスタンスであれば、直前割を狙うのも一つの戦略です。ただし、人気のホテルやシーズンは満室になるリスクもあります。
⑥ アプリ限定の割引を利用する
多くの予約サイトは、Webサイトよりもアプリからの予約を優遇する傾向にあります。これは、一度アプリをダウンロードしてもらうことで、ユーザーにプッシュ通知を送ったり、リピート利用を促したりしやすくなるためです。「アプリ限定価格」や「アプリ限定クーポン」が用意されていることが多いので、予約はスマートフォンアプリから行うことを習慣にすると、お得な機会を逃しにくくなります。
⑦ 平日やオフシーズンを狙う
ホテルの宿泊料金は、需要と供給のバランスで決まります。多くの人が休む土曜日や祝前日、ゴールデンウィーク、お盆、年末年始などの繁忙期は料金が高騰します。もし可能であれば、これらの時期を避け、平日に宿泊するだけで料金は半額近くになることもあります。 人混みも避けられ、より快適な旅行が楽しめるというメリットもあります。
⑧ 公式サイトの最低価格保証を確認する
多くのホテル公式サイトや一部の予約サイト(Reluxなど)は、「最低価格保証(ベストレートギャランティ)」を導入しています。これは、「もし他の予約サイトで、同じ条件でうちより安い料金を見つけたら、その料金に合わせるか、さらに割引します」という制度です。もし予約サイトでプランを見つけた後、念のためホテルの公式サイトも確認してみましょう。公式サイトの方が安い場合や、公式サイト限定の特典(朝食無料、館内利用券など)が付いている場合もあります。
ホテル予約サイトに関するよくある質問
最後に、ホテル予約サイトを利用する際によくある疑問について、Q&A形式でお答えします。
一番安いホテル予約サイトはどれ?
この記事で繰り返し述べてきた通り、「特定のどのサイトが常に一番安い」という答えはありません。 宿泊する時期、場所、ホテルの種類、予約のタイミングによって最安値のサイトは常に変動します。
結論として、最も安く予約する方法は、「Googleホテルなどのメタサーチで複数のサイトを横断比較し、その上でクーポンやポイントサイト経由などのテクニックを駆使する」ことです。安さを追求するなら、特定のサイトに固執せず、毎回比較する手間を惜しまないことが最も重要です。
海外旅行に強い予約サイトは?
海外旅行においては、グローバルに展開する外資系OTAが圧倒的に強いです。
- Booking.com: 世界最大級の掲載数を誇り、特にヨーロッパ圏に強い。Geniusプログラムが強力。
- Expedia: 航空券とホテルのセット予約(ダイナミックパッケージ)が非常に安くなることが多い。北米に強い。
- Agoda: アジア圏の格安ホテル探しで特に力を発揮する。
この3サイトを軸に比較検討するのが、海外旅行のホテル探しの王道と言えるでしょう。
予約のキャンセル料はかかりますか?
キャンセル料がかかるかどうかは、予約サイトではなく、予約した「宿泊プラン」のキャンセルポリシーによって決まります。 多くのサイトでは、「〇日前までキャンセル無料」というプランと、「予約直後からキャンセル料100%(返金不可)」というプランが用意されています。「返金不可」のプランは料金が安い傾向にありますが、予定が変更になるリスクがある場合は、多少高くても「キャンセル無料」のプランを選ぶことを強くおすすめします。予約を確定する前に、キャンセルポリシーの項目を必ず注意深く確認してください。
現地決済は可能ですか?
はい、可能です。 特にBooking.comは「現地決済」に対応しているプランが非常に多いことで知られています。現地決済のメリットは、予約時にクレジットカードが不要な場合があることや、旅行の直前まで支払いを先延ばしにできる点です。デメリットとしては、海外で現地通貨払いの場合、為替レートの変動リスクがあることが挙げられます。事前決済と現地決済、どちらが自分のスタイルに合っているか考えて選びましょう。
予約サイトと公式サイト、どちらで予約するのがお得?
これは非常に悩ましい問題で、一概にどちらが良いとは言えません。それぞれのメリットを理解し、状況に応じて使い分けるのが賢明です。
ホテル予約サイト(OTA) | ホテル公式サイト | |
---|---|---|
メリット | ・ポイントが貯まる、使える ・クーポンやセールで安くなることがある ・複数のホテルを比較検討しやすい ・口コミが豊富 |
・最低価格保証(ベストレート)がある場合が多い ・公式サイト限定の特典(部屋のアップグレード、レイトチェックアウトなど)があることも ・会員プログラムが充実している場合がある ・直接のやり取りなので要望が伝わりやすい |
デメリット | ・プランによっては公式サイトより高い場合がある ・特別な要望がホテルに伝わりにくいことがある |
・ポイント還元がない、または弱い ・他のホテルとの比較がしにくい |
おすすめの使い分けは、まず予約サイトで広く情報を集めて比較し、ポイントやクーポンを考慮した上で最もお得なサイトで予約するのが基本です。ただし、泊まりたいホテルが決まっている場合は、一度そのホテルの公式サイトも確認し、限定特典などがないかチェックしてみると、より満足度の高い滞在に繋がる可能性があります。
まとめ:自分に合った予約サイトで最適なホテルを見つけよう
今回は、数あるホテル予約サイトの中から代表的な12サイトを徹底比較し、選び方やお得に予約するコツまで詳しく解説しました。
たくさんの情報がありましたが、最も大切なことは「あなたの旅の目的や重視するポイントは何か」を明確にすることです。
- ポイントを貯めたい国内旅行なら、楽天トラベルやじゃらんnet。
- 海外への航空券付き旅行なら、Expedia。
- 特別な記念日のための贅沢な滞在なら、一休.comやRelux。
- とにかく安さを追求するなら、メタサーチでAgodaやTrip.comを比較。
このように、自分の軸を決めれば、膨大な選択肢の中から最適な予約サイトは自然と見えてきます。
そして、最適なサイトを見つけたら、そこで満足するのではなく、クーポン、セール、ポイントサイト経由といったテクニックを駆使して、もう一段階お得な予約を目指しましょう。 この少しの工夫が、旅の満足度を大きく左右します。
この記事が、あなたの次の素晴らしい旅の計画の一助となれば幸いです。ぜひ、今回紹介したサイトを実際に訪れて、心ときめくホテル探しの旅を始めてみてください。