【2024年版】旅行会社おすすめランキング15選!選び方のポイントも

旅行会社おすすめランキング15選、選び方のポイントも解説

「次の休みはどこへ行こう?」旅の計画は心躍るものですが、無数にある旅行会社の中からどこを選べば良いのか、迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。特に、大切な家族旅行や記念のハネムーン、あるいは初めての一人旅となれば、失敗はしたくありません。旅行会社には、それぞれ得意な分野や特徴があり、自分の旅のスタイルに合った会社を選ぶことが、満足度の高い旅行を実現するための鍵となります。

この記事では、膨大な情報の中から自分にぴったりの一社を見つけ出せるよう、旅行会社の選び方を多角的な視点から徹底的に解説します。旅行の目的や行き先、旅行形式といった基本的な選び方から、オンラインと店舗の違い、さらには見落としがちなサポート体制のチェックポイントまで、網羅的にご紹介します。

さらに、数ある旅行会社の中から、総合力、国内旅行、海外旅行という3つのカテゴリで厳選したおすすめの旅行会社をランキング形式で詳しく解説します。各社の強みや特徴、どんな人におすすめなのかを具体的に知ることで、あなたの選択肢はより明確になるはずです。

この記事を最後まで読めば、あなたにとって最適な旅行会社を見つけ、最高の旅行を計画するための確かな知識が身につきます。さあ、最高の旅への第一歩を踏み出しましょう。

旅行会社の選び方

旅行の目的やテーマで選ぶ、行き先(国内か海外か)で選ぶ、旅行の形式で選ぶ、予約方法(店舗かオンラインか)で選ぶ、サポート体制で選ぶ

旅行会社を選ぶことは、旅の満足度を大きく左右する重要なステップです。しかし、「大手だから安心」「安いからお得」といった単純な理由だけで選んでしまうと、後悔につながることも少なくありません。ここでは、自分に最適な旅行会社を見つけるための具体的な選び方を、5つの重要な視点から詳しく解説します。これらのポイントを押さえることで、あなたの旅はより豊かで快適なものになるでしょう。

旅行の目的やテーマで選ぶ

まず最初に考えるべきは、「何のための旅行なのか」という目的です。目的が明確であれば、それに合った強みを持つ旅行会社を効率的に絞り込むことができます。

家族旅行・ハネムーン・一人旅など

旅行の同伴者やシチュエーションによって、求められるサービスは大きく異なります。それぞれのシーンに合わせた旅行会社の選び方を見ていきましょう。

  • 家族旅行: 小さな子供連れの場合、キッズスペースやベビーベッドの手配、子供向けアクティビティが充実したプランが魅力的です。子供料金の設定や、添い寝の条件などを細かく確認できる旅行会社を選ぶと良いでしょう。また、三世代での旅行であれば、バリアフリー対応の客室や移動の少ないゆったりした日程を提案してくれる、シニア層向けの配慮がある会社が適しています。
  • ハネムーン: 一生に一度の特別な旅行だからこそ、ロマンチックな演出や特典が重要になります。ウェディング専門デスクやハネムーン専門のコンサルタントがいる旅行会社は、きめ細やかな要望に応えてくれます。例えば、ホテルの部屋のアップグレード、記念ディナーの手配、特別なプレゼントなど、ハネムーン向けの特典が豊富なプランを探してみましょう。プライベート感を重視したヴィラや、二人だけの時間を楽しめるアクティビティの提案力も比較のポイントです。
  • 一人旅: 自由気ままな一人旅では、安全性と自由度が重要な要素となります。「おひとり様限定ツアー」や「女性限定ツアー」などを企画している旅行会社は、一人でも参加しやすく、同じ目的を持つ仲間と出会える可能性があります。また、航空券とホテルだけを自由に組み合わせられるダイナミックパッケージや、現地でのオプショナルツアーが豊富な会社もおすすめです。緊急時のサポート体制がしっかりしているかどうかも、一人旅では特に重視したいポイントです。
  • 学生旅行: 予算を重視しつつ、仲間との思い出作りを最大限に楽しみたい学生旅行。学割プランや、大人数での予約に対応できる旅行会社が適しています。価格を抑えたパッケージツアーや、夜行バスを利用したプランなど、コストパフォーマンスに優れた商品を探してみましょう。

こだわりの旅なら専門旅行会社も検討

一般的な観光旅行だけでなく、特定の趣味や関心を深く追求したい場合、専門旅行会社の利用が非常に有効です。大手旅行会社が扱う万人向けのツアーでは満足できない、よりディープな体験を求めるなら、専門特化した会社を検討する価値は大いにあります。

  • 登山・トレッキング: 高山植物の観察や海外の有名峰への挑戦など、専門的な知識と装備が求められる旅です。専門旅行会社では、経験豊富な登山ガイドが同行し、体力レベルに応じたコース設定や、安全管理が徹底されています。現地の山小屋の手配や、高度順応を考慮した日程など、個人では計画が難しい部分を安心して任せられます。
  • クルーズ旅行: 豪華客船で世界を巡るクルーズは、移動そのものを楽しむ旅のスタイルです。クルーズ専門の旅行会社やデスクは、各船会社の客船の特徴(客層、雰囲気、食事、エンターテイメントなど)を熟知しており、あなたの希望に最適な船と航路を提案してくれます。船内でのドレスコードやチップの習慣など、クルーズならではの疑問にも的確に答えてくれるでしょう。
  • 美術・音楽鑑賞: 特定の美術館で名画をじっくり鑑賞したい、海外のオペラハウスで本場の公演を楽しみたい、といった目的があるなら、芸術鑑賞に特化したツアーがおすすめです。専門家による解説付きで美術館を巡ったり、入手困難なコンサートのチケットがツアー料金に含まれていたりするなど、個人手配では得られない付加価値があります。
  • 秘境・エコツーリズム: 世界遺産や手つかずの自然が残る秘境への旅は、アクセスが困難な場合も少なくありません。秘境専門の旅行会社は、現地の交通手段や宿泊施設、ガイドの手配に長けており、安全かつ効率的に目的地へ案内してくれます。現地の文化や自然環境に配慮したエコツーリズムを掲げる会社も多く、持続可能な観光に関心がある方にも適しています。

このように、旅の目的やテーマを明確にすることで、選択肢は自然と絞られてきます。まずは「どんな旅にしたいか」をじっくり考えてみることが、最適な旅行会社選びの第一歩です。

行き先(国内か海外か)で選ぶ

旅行会社には、それぞれ得意なエリアやデスティネーションがあります。国内旅行に強みを持つ会社、海外旅行全般に強い会社、さらには特定の国や地域に特化した会社など、その特性は様々です。

国内旅行に強い会社

国内旅行を計画する際は、その会社のバックグラウンドや提携先に注目すると、お得で便利なプランを見つけやすくなります。

  • 鉄道会社(JR)系: JR東海ツアーズ、JR東日本びゅうトラベル、JR西日本日本旅行など、鉄道会社を母体とする旅行会社は、新幹線や特急列車と宿泊を組み合わせたパッケージプランに絶大な強みを持ちます。個人で切符と宿を別々に手配するよりも大幅に割安になることが多く、特に鉄道での長距離移動を伴う旅行では第一候補となるでしょう。駅直結のホテルや、駅からのアクセスが良い宿泊施設を豊富に押さえているのも特徴です。
  • 航空会社系: ANAトラベラーズやJALパックなどは、自社の航空券と宿泊を組み合わせた「ダイナミックパッケージ」が主力商品です。フライトマイルが貯まる・使えるという大きなメリットがあり、マイレージプログラムの会員にとっては非常に魅力的です。また、航空会社のネットワークを活かし、沖縄の離島や北海道の地方都市など、飛行機でのアクセスが中心となるエリアへの旅行プランが充実しています。サービスの質も高く、快適で安心な旅を求める層に適しています。
  • 温泉・旅館特化型: 「温泉宿でゆっくり過ごしたい」という目的が明確な場合は、「ゆこゆこ」のように温泉旅館の予約に特化した旅行会社(予約サイト)が便利です。全国の温泉地の旅館・ホテルを網羅し、「露天風呂付き客室」「貸切風呂あり」といった細かい条件で検索できます。独自の割引プランや、直前予約でお得になるプランも多く見つかります。

海外旅行に強い会社

海外旅行では、言語や文化の違い、治安、トラブル時の対応など、国内旅行以上に旅行会社のサポート力が重要になります。

  • 大手総合旅行会社: JTBやH.I.S.、日本旅行といった大手は、世界中に支店や提携オフィスを持っていることが多く、現地での日本語サポートが充実しています。万が一の病気や盗難、フライトのキャンセルといった不測の事態にも、日本語で相談できる窓口があるのは大きな安心材料です。幅広い国と地域のツアーを取り扱っているため、初めての海外旅行や、複数の国を周遊するような旅行に適しています。
  • 特定地域専門の旅行会社: ヨーロッパ、アジア、北米、南米、アフリカなど、特定の地域に特化した専門旅行会社も数多く存在します。これらの会社は、その地域の最新情報やニッチな観光スポット、文化的な背景に精通したスタッフが在籍しているのが強みです。大手では扱っていないようなユニークな都市や、こだわりのテーマに基づいた旅行を企画してくれます。例えば、「イタリアのワイナリー巡り」「エジプトの考古学に触れる旅」など、より専門的な旅を望む場合に最適です。
  • 価格重視のオンライン系: 旅工房やエス・ティー・ワールド(STW)といったオンラインを中心に展開する旅行会社は、格安航空券(LCC)の利用や、現地のホテルとの直接契約などにより、コストを抑えたプランを提供しています。特に、アジアのビーチリゾートや、若者に人気の都市への旅行で価格競争力があります。オンラインでの手続きが基本となるため、ある程度自分で情報収集ができる旅行経験者に向いています。

行き先によって旅行会社の得意・不得意は明確に分かれます。計画しているデスティネーションに強い会社を選ぶことが、コストパフォーマンスと満足度の両方を高める上で非常に重要です。

旅行の形式で選ぶ

旅行のスタイルは、大きく「パッケージツアー」と「個人旅行」の2つに分けられます。どちらの形式を選ぶかによって、適した旅行会社や予約方法が変わってきます。

パッケージツアー

パッケージツアーは、往復の航空券や鉄道、宿泊施設、そして多くの場合、観光や食事がセットになった企画旅行商品です。手軽さと安心感を求める方におすすめのスタイルです。

  • メリット:
    • 手軽さ: 面倒な予約手続きをすべて旅行会社に任せられます。出発前に旅程表を受け取るだけで、旅行の準備が完了します。
    • 割安感: 旅行会社が団体として航空座席や客室を大量に仕入れるため、個人で個別に手配するよりも合計金額が安くなる傾向があります。
    • 安心感: 添乗員が同行するツアーであれば、現地での移動や手続き、トラブル時にもサポートが受けられます。特に海外旅行初心者や、言葉に不安がある方には心強い存在です。
  • デメリット:
    • 自由度の低さ: 日程や訪れる場所、食事の内容まで決められているため、自分のペースで行動したい、興味のない場所はスキップしたいといった要望には応えにくいです。
  • 選び方のポイント: パッケージツアーを選ぶ際は、自由時間の有無や、オプショナルツアーの選択肢などを確認しましょう。最近では、観光はすべて自由行動で、航空券とホテルのみがセットになった「フリープラン」も人気です。これはパッケージツアーの手軽さと個人旅行の自由度を両立させたスタイルと言えます。

個人旅行

個人旅行は、航空券やホテルなどを自分で自由に組み合わせて計画する旅行スタイルです。旅のプランニング自体を楽しみたい方や、こだわりの旅を実現したい方に向いています。

  • 手配の方法:
    • ダイナミックパッケージ: 航空会社のサイトやオンライン旅行会社(OTA)で提供されている、航空券とホテルをリアルタイムで自由に組み合わせる商品です。パッケージツアーのようなセット割引が適用されつつ、フライトの時間やホテルの選択肢が豊富で、個人旅行に近い自由度があります。
    • 個別手配: 航空券、ホテル、現地の交通手段、アクティビティなどを、それぞれ専門の予約サイトや公式サイトで個別に予約する方法です。最も自由度が高いですが、手間と時間がかかり、すべて自己責任となります。
  • メリット:
    • 完全な自由: 行程、滞在時間、食事、すべてを自分の思い通りに決められます。ガイドブックに載っていないような場所を訪れたり、気に入った街に長く滞在したりすることも可能です。
  • デメリット:
    • 手間と時間: すべて自分で情報収集し、予約手続きを行う必要があります。
    • 割高になる可能性: 時期や予約のタイミングによっては、パッケージツアーより費用がかさむことがあります。
    • トラブル時の自己責任: フライトの遅延や欠航、ホテルのオーバーブッキングなどのトラブルが発生した場合、すべて自分で交渉・対応しなければなりません。
  • 旅行会社の活用: 個人旅行派でも、旅行会社を部分的に活用するのは賢い方法です。例えば、航空券とホテルだけを旅行会社に手配してもらい(これを「手配旅行」と呼びます)、現地の行動は自由にするというスタイルです。これにより、面倒な予約の手間を省きつつ、自由な旅を楽しむことができます。

予約方法(店舗かオンラインか)で選ぶ

旅行を予約する方法は、大きく分けて「店舗のカウンターで相談する」方法と、「オンラインで自分で予約する」方法の2つがあります。それぞれにメリット・デメリットがあり、自分のスタイルや旅行の内容によって使い分けるのがおすすめです。

手厚いサポートなら店舗型

駅ビルやショッピングモールに入っている、昔ながらの旅行会社の店舗です。カウンターにいる専門スタッフと対面で相談しながら旅行を計画します。

  • メリット:
    • 専門的なアドバイス: 経験豊富なスタッフから、インターネットだけでは得られない現地の生の情報や、プロならではの提案を受けられます。「こんな旅がしたい」という漠然としたイメージを伝えるだけで、具体的なプランに落とし込んでくれます。
    • 複雑な手配に強い: 複数都市の周遊、乗り継ぎの多いフライト、特別な配慮が必要な旅行(車椅子利用など)といった複雑な手配も、安心して任せることができます。
    • 安心感: 対面で相談できる安心感は、特に高額な旅行や、ハネムーンのような重要な旅行で大きなメリットとなります。渡航書類の確認や、海外旅行保険の手続きなども丁寧にサポートしてくれます。
  • デメリット:
    • 営業時間: 相談や予約が店舗の営業時間に限定されます。
    • 手数料: 人件費や店舗維持費がかかるため、オンライン専門の会社に比べて手数料が上乗せされ、価格がやや高くなる傾向があります。

価格重視ならオンライン専門

インターネット上のウェブサイトやアプリで、24時間いつでも旅行の検索から予約・決済まで完結できるサービスです。オンライン・トラベル・エージェント(OTA)とも呼ばれます。

  • メリット:
    • 価格の安さ: 店舗や人件費を抑えられる分、価格が安い傾向にあります。多数の航空会社やホテルの料金を横断的に比較して、最安値のプランを簡単に見つけられます。
    • 利便性: 時間や場所を問わず、いつでも好きな時に旅行の計画・予約ができます。思い立った時にすぐに行動できる手軽さが魅力です。
    • 豊富な情報量:膨大な数のプランや口コミを閲覧できるため、比較検討が容易です。
  • デメリット:
    • サポートの限定: サポートは基本的にメールやチャット、電話のみとなります。複雑な相談や、緊急時の迅速な対応に不安を感じる場合があります。
    • 自己責任: 検索から予約まで、すべての操作を自分で行うため、入力ミスや条件の見落としなどがあると、すべて自己責任となります。

どちらを選ぶべきか?

  • 店舗型がおすすめな人: 旅行初心者、ハネムーンや記念旅行、シニア層、複雑な旅程を計画している人。
  • オンライン専門がおすすめな人: 旅行経験者、価格を最優先したい人、シンプルな旅程(往復航空券+ホテルなど)の人、日中忙しくて店舗に行く時間がない人。

サポート体制で選ぶ

楽しいはずの旅行も、予期せぬトラブルに見舞われることがあります。フライトの欠航、ロストバゲージ、病気や怪我、盗難など、万が一の事態に備えて、旅行会社のサポート体制を事前に確認しておくことは極めて重要です。

  • 24時間対応のコールセンター: 特に海外旅行では、時差があるため、日本の営業時間内だけでは対応が間に合いません。24時間、年中無休で日本語対応の緊急連絡先があるかどうかは、必ず確認しましょう。
  • 現地支店の有無: 大手の旅行会社は、主要な観光都市に自社の支店や提携オフィスを構えています。現地に日本語が通じるスタッフがいる拠り所があるだけで、安心感は格段に高まります。パスポートの紛失といった深刻なトラブルの際にも、具体的なサポートを期待できます。
  • キャンセルポリシー: 急な都合で旅行に行けなくなった場合のキャンセル料の規定は、会社やプランによって大きく異なります。「いつからキャンセル料が発生するのか」「料率はいくらか」を契約前に必ず確認しましょう。特に格安ツアーは、予約直後から高いキャンセル料がかかる場合があるので注意が必要です。
  • 旅行保険: 旅行会社では、海外旅行保険への加入を強く推奨しています。旅行の申し込みと同時に加入できるプランを用意している会社も多く、手続きが簡単です。補償内容をよく確認し、クレジットカード付帯の保険で十分か、別途加入が必要かを検討しましょう。

これらの選び方のポイントを総合的に考慮し、自分の旅のスタイルや価値観に最もマッチする旅行会社を見つけることが、後悔のない素晴らしい旅への第一歩となるのです。

【総合】おすすめの旅行会社ランキング5選

ここでは、国内外の旅行を幅広く扱い、知名度、実績、サポート体制などを総合的に評価した、万人におすすめできる旅行会社を5社厳選してご紹介します。どの会社も長年の歴史と信頼があり、初めて旅行会社を利用する方から旅慣れた方まで、幅広いニーズに応える力を持っています。

① JTB

項目 特徴
強み 圧倒的なブランド力と信頼性、国内外の豊富な商品ラインナップ、全国の店舗網による手厚いサポート
主力ブランド エースJTB(高品質パッケージ)、るるぶトラベル(オンライン予約)
得意な旅行 ハネムーン、家族旅行、クルーズ、高品質な国内・海外旅行
おすすめの人 初めての海外旅行で安心を求める人、記念旅行で質の高いサービスを望む人、店舗でじっくり相談したい人

日本最大手の旅行会社として、圧倒的な知名度と信頼性を誇るのがJTBです。「迷ったらJTBを選んでおけば間違いない」と言われるほどの安心感は、長年にわたって培われた実績と、全国に広がる店舗網による手厚いサポート体制に裏打ちされています。

国内旅行では、高品質なパッケージツアー「エースJTB」が有名です。厳選された旅館・ホテルに加え、観光施設への入場券や食事、お土産などの特典がセットになった「旅の過ごし方」を提案するプランが豊富に用意されています。一方、海外旅行においても、主要観光都市に設置された「JTBマイバス」や現地デスクを通じて、日本語でのきめ細やかなサポートが受けられるため、海外旅行が初めての方やシニア層でも安心して参加できます。

また、ハネムーンやウェディング、クルーズ旅行といった専門性の高い分野にも強く、専門デスクを設けて個別の要望に丁寧に対応しています。価格帯は決して安くはありませんが、その分、サービスの質や安心感という付加価値は非常に高いと言えるでしょう。大切な記念旅行や、失敗したくない重要な旅において、最も頼りになる選択肢の一つです。

(参照:株式会社JTB 公式サイト)

② 日本旅行

項目 特徴
強み 日本で最も歴史のある旅行会社としての信頼性、JR西日本グループとしての鉄道系プランの強さ
主力ブランド 赤い風船(国内パッケージ)、マッハ・ベスト(海外パッケージ)
得意な旅行 鉄道を利用した国内旅行(特に西日本)、家族旅行、団体旅行
おすすめの人 新幹線や特急を使った旅行を計画している人、歴史と信頼性を重視する人、コストと品質のバランスを求める人

1905年創業の日本で最初の旅行会社として知られるのが日本旅行です。その長い歴史に裏打ちされた信頼性と実績は、多くのリピーターに支持されています。特に、同社の代名詞とも言える国内旅行ブランド「赤い風船」は、長年にわたり親しまれており、質の高いパッケージツアーを提供しています。

最大の強みは、JR西日本グループであること。これにより、新幹線や特急と宿泊がセットになった「JRセットプラン」が非常に充実しており、特に西日本方面への旅行では他の追随を許さないほどの価格競争力と利便性を発揮します。個人で切符と宿を手配するよりも格段にお得になるケースが多く、鉄道旅行を計画しているならまずチェックすべき旅行会社です。

海外旅行においても「マッハ」「ベスト」といったブランドで幅広いデスティネーションをカバーしており、大手ならではの安定した品質とサポート体制が魅力です。JTBほどの高級志向ではありませんが、その分、コストパフォーマンスに優れたプランが多く、品質と価格のバランスを重視する賢明な旅行者に適しています。企業や学校の団体旅行に強い実績があることも、同社の信頼性を物語っています。

(参照:株式会社日本旅行 公式サイト)

③ H.I.S. (エイチ・アイ・エス)

項目 特徴
強み 海外格安航空券の手配力、若者向けのユニークな企画、オンライン販売の強さ
主力ブランド Ciao (チャオ) (海外パッケージ)
得意な旅行 学生旅行、若者向けの海外旅行、価格を抑えたビーチリゾート旅行
おすすめの人 費用を抑えて海外旅行に行きたい若者・学生、オンラインで手軽に予約を済ませたい人

H.I.S.は、海外格安航空券の販売からスタートし、急成長を遂げた旅行会社です。そのため、特に海外旅行、中でも若者向けのリーズナブルなパッケージツアーに強みを持っています。テレビCMなどでもおなじみで、積極的なプロモーションにより、特に若い世代からの知名度が高いのが特徴です。

世界各国の航空会社との強いコネクションを活かし、お得な航空券を組み込んだツアー造成を得意としています。LCC(格安航空会社)を利用したプランも豊富で、「とにかく安く海外へ行きたい」というニーズに的確に応えてくれます。ハワイやグアム、アジアのビーチリゾートといった人気のデスティネーションへの商品ラインナップは圧巻です。

近年では、オンラインでの販売に力を入れており、ウェブサイトやアプリは使いやすく、セールや特集も頻繁に開催されています。また、社会貢献活動と旅行を組み合わせたスタディツアーや、オンラインで世界中の観光地と繋がる「オンライン体験ツアー」など、時代を捉えたユニークな企画を次々と打ち出している点も魅力です。価格重視でアクティブな旅を求めるなら、H.I.S.は非常に有力な選択肢となるでしょう。

(参照:株式会社エイチ・アイ・エス 公式サイト)

④ クラブツーリズム

項目 特徴
強み テーマ性・目的性の高い「趣味の旅」、同行する「添乗員(旅の仲間)」の質の高さ
主力ブランド クラブツーリズム(バスツアー、テーマ旅行)
得意な旅行 国内バスツアー、シニア向けのゆったりした旅、趣味(登山、写真、歴史探訪など)を深める旅
おすすめの人 共通の趣味を持つ仲間と旅をしたい人、一人参加でも安心して楽しめる旅を探しているシニア層

「趣味でつながる、旅でひろがる。」をコンセプトに、特定のテーマや目的に特化した旅を提供しているのがクラブツーリズムです。一般的な観光地を巡るだけのツアーとは一線を画し、「街道を歩く」「仏像をめぐる」「お城探訪」「写真撮影の旅」など、参加者の知的好奇心や探求心を刺激するユニークな企画が数多く揃っています。

メインターゲットはシニア層で、移動は貸切バスを利用するツアーが中心です。体力に自信がない方でも安心して参加できるよう、ゆったりとした日程が組まれています。また、一人で参加する旅行者が多いのも大きな特徴で、「おひとり様参加限定」のツアーも多数設定されており、旅先で新しい仲間との出会いを楽しみたい方に最適です。

クラブツーリズムの旅の満足度を支えているのが、「添乗員」の存在です。彼らは単なる旅程管理者ではなく、旅を共にする「仲間」として、参加者とのコミュニケーションを大切にし、旅を盛り上げてくれます。共通の趣味を持つ人々と共に、知識豊富な添乗員の話を聞きながら旅をすることで、一人で訪れるのとは全く違う深い感動と学びを得られるでしょう。

(参照:クラブツーリズム株式会社 公式サイト)

⑤ 阪急交通社

項目 特徴
強み 新聞広告を中心としたメディア販売力、コストパフォーマンスの高いパッケージツアー
主力ブランド トラピックス (Trapics)
主力ブランド トラピックス (Trapics)
得意な旅行 充実した内容の海外パッケージツアー(特にヨーロッパ)、国内バスツアー
おすすめの人 シニア層、新聞広告でじっくり旅行を選びたい人、価格以上の価値(コスパ)を求める人

阪急交通社は、新聞広告や自社発行の旅行情報誌によるメディア販売に強みを持つ旅行会社です。特にシニア層からの支持が厚く、同社の主力ブランド「トラピックス」は、リーズナブルな価格設定ながら、観光や食事が充実したコストパフォーマンスの高いツアーとして定評があります。

特に評価が高いのが、海外のパッケージツアーです。例えば、ヨーロッパ周遊ツアーなどでは、効率よく多くの見どころを巡れるように計算しつくされた日程と、価格を考えると非常に充実した内容で、高い人気を誇ります。旅行会社のスケールメリットを活かした仕入れにより、個人では実現不可能な価格で質の高い旅を提供しています。

国内旅行においても、貸切バスを利用したツアーが豊富です。こちらもクラブツーリズム同様、シニア層をメインターゲットとしており、添乗員付きで安心・快適な旅を楽しめます。インターネットでの予約も可能ですが、送られてくるカタログを眺めながら次の旅先を考えるという、昔ながらの旅の選び方を好む方にとっては、非常に魅力的な旅行会社と言えるでしょう。価格は抑えたい、でも内容は妥協したくない、という欲張りなニーズに応えてくれる会社です。

(参照:株式会社阪急交通社 公式サイト)

【国内旅行】におすすめの旅行会社ランキング5選

国内旅行を計画するなら、日本の交通網や宿泊施設に精通した旅行会社を選ぶのが成功の鍵です。ここでは、特に国内旅行に強みを持ち、利用者から高い評価を得ている5社を厳選しました。航空会社系、鉄道会社系、そして特定のテーマに特化した会社まで、それぞれの魅力を詳しく解説します。

① ANAトラベラーズ

項目 特徴
強み ANA航空券と宿泊の自由な組み合わせ、ANAマイルが貯まる・使える、高品質なサービス
主力商品 ANAトラベラーズ ダイナミックパッケージ
得意な旅行 飛行機を利用するすべての国内旅行(特に沖縄、北海道)、ビジネス出張、上質な個人旅行
おすすめの人 ANAマイレージクラブ会員、フライトの時間やホテルを自由に選びたい人、質の高い旅を求める人

ANA(全日本空輸)グループが運営する旅行ブランドが「ANAトラベラーズ」です。最大の魅力は、ANAの国内線航空券と全国各地の宿泊施設を自由に組み合わせて予約できる「ANAトラベラーズ ダイナミックパッケージ」です。リアルタイムの空席・空室状況に応じて価格が変動し、セットで購入することで割引が適用されるため、個別で手配するよりもお得になる場合が多くあります。

フライトは豊富な便数から自由に選択でき、ホテルもシティホテルから高級旅館、リゾートホテルまで幅広いラインナップから選べるため、パッケージツアーの利便性と個人旅行の自由度を両立させています。もちろん、旅行代金に応じてANAのマイルが貯まり、貯まったマイルを支払いに充当することも可能です。ANAマイレージクラブ会員にとっては、これ以上ないメリットと言えるでしょう。

ANAブランドが持つ高品質なイメージ通り、提携ホテルやプランも上質なものが多く、快適な旅を求めるビジネスパーソンや、ワンランク上の旅行を楽しみたいカップル・夫婦に最適です。特にANAの路線網が充実している沖縄や北海道への旅行では、絶大な強さを発揮します。

(参照:ANA X株式会社 公式サイト)

② JALパック

項目 特徴
強み JAL航空券と宿泊の組み合わせ、JALマイルが貯まる・使える、JALブランドの安心感
主力商品 JALダイナミックパッケージ
得意な旅行 飛行機を利用する国内旅行全般、離島への旅行、質の高いサービスを求める旅行
おすすめの人 JALマイレージバンク会員、ANAトラベラーズと比較検討したい人、安心と信頼を重視する人

ANAトラベラーズと双璧をなす航空会社系の旅行ブランドが、JAL(日本航空)グループの「JALパック」です。基本的なサービス内容はANAトラベラーズとよく似ており、JALの航空券と宿泊を自由に組み合わせられる「JALダイナミックパッケージ」が主力商品となります。

こちらも旅行代金に応じてJALのマイルが貯まり、マイルでの支払いが可能です。JALマイレージバンク(JMB)会員にとっては、最有力候補となるでしょう。JALが持つ「おもてなし」や「定時運航率世界一」といったブランドイメージは、旅行商品にも反映されており、質の高いサービスと安心感を求める旅行者に支持されています。

JALの強みは、その独自の路線網にもあります。奄美大島や屋久島、久米島といった離島へのフライトを多く運航しているため、これらのデスティネーションへの旅行を計画する際には特に重宝します。また、ツアー参加者限定の特典(例:オリジナル観光バス「JALPAKアロハバス」の運行など)が用意されていることもあり、旅の満足度を高めてくれます。ANAトラベラーズとJALパック、どちらを選ぶかは、主に利用しているマイレージプログラムや、希望するフライトの空き状況によって決めると良いでしょう。

(参照:株式会社ジャルパック 公式サイト)

③ 近畿日本ツーリスト

項目 特徴
強み 団体旅行で培った全国的なネットワーク、幅広い価格帯の商品、近鉄グループの連携
主力ブランド メイト(個人向け国内旅行)
得意な旅行 家族旅行、グループ旅行、修学旅行、関西圏からの旅行
おすすめの人 幅広い選択肢から比較検討したい人、団体旅行の実績を信頼する人、関西方面への旅行を計画している人

JTB、日本旅行と並び、日本の旅行業界を長年リードしてきた大手旅行会社の一つが近畿日本ツーリストです。現在はクラブツーリズムと共にKNT-CTホールディングスの中核をなしています。長年にわたり修学旅行や企業の慰安旅行といった団体旅行を手掛けてきた実績があり、日本全国の宿泊施設や観光施設との強固なネットワークを築いています。

個人向け旅行ブランド「メイト」では、リーズナブルなプランから高級旅館を利用するプランまで、非常に幅広い価格帯とテーマの商品を取り揃えており、あらゆる層のニーズに対応できます。また、母体である近鉄グループの強みを活かし、近畿日本鉄道沿線の観光地(伊勢志摩、奈良、吉野など)への旅行プランは特に充実しています。

店舗網も全国に展開しており、オンラインだけでなく対面での相談も可能です。大手ならではの安定感と、団体旅行で培われた企画・手配力を求めるなら、信頼できる選択肢です。特に家族旅行や友人とのグループ旅行など、ある程度の人数で動く旅行の際には、その手配力の高さを実感できるでしょう。

(参照:近畿日本ツーurist株式会社 公式サイト)

④ JR東海ツアーズ

項目 特徴
強み 東海道新幹線を利用した旅行プランの圧倒的な価格競争力
主力商品 ぷらっとこだま、新幹線ダイレクトパック
得意な旅行 東京・名古屋・京都・大阪間の移動を伴う旅行、日帰り旅行
おすすめの人 東海道新幹線を利用して旅行・出張するすべての人

「東海道新幹線に乗るなら、JR東海ツアーズ」と言っても過言ではないほど、このエリアの旅行において圧倒的な存在感を放つのがJR東海ツアーズです。JR東海グループの旅行会社であり、東海道新幹線と宿泊を組み合わせたプランを驚くほどの安価で提供しています。

代名詞ともいえる商品が「ぷらっとこだま」です。これは、東海道新幹線の「こだま」号普通車指定席を割安な旅行商品として利用できるもので、さらに1ドリンク引換券まで付いてきます。時間はかかりますが、正規料金より大幅に安く移動できるため、時間に余裕のある旅行者にとっては非常に魅力的な選択肢です。

また、新幹線と宿泊がセットになった「新幹線ダイレクトパック」も非常に人気があります。東京、横浜、静岡、名古屋、京都、大阪といった主要都市間の旅行を計画している場合、個人で新幹線の往復切符とホテルを予約するよりも、このパックを利用した方が安くなるケースがほとんどです。ビジネス出張から観光まで、東海道新幹線を利用する際には、まず最初にJR東海ツアーズのサイトを確認することをおすすめします。

(参照:株式会社ジェイアール東海ツアーズ 公式サイト)

⑤ ゆこゆこ

項目 特徴
強み 温泉宿・温泉旅館に特化した豊富な情報量と予約機能、リーズナブルな価格設定
主力商品 全国の温泉宿の宿泊予約
得意な旅行 温泉旅行、シニア向けの旅行、平日のお得な旅行
おすすめの人 温泉でのんびりしたい人、お得に温泉宿に泊まりたい人、紙の雑誌で宿を探したいシニア層

「いい湯、見つかる。」をキャッチフレーズに、全国の温泉宿の予約に特化したサービスを展開しているのが「ゆこゆこ」です。もともとはシニア層をターゲットにした無料の会員情報誌からスタートしており、現在もウェブサイトと並行して情報誌を発行しているのが特徴です。

ウェブサイトでは、全国1,700以上の温泉地、約3,000軒の宿泊施設の情報を網羅しており、「1泊2食付き1万円以下の宿」「露天風呂付き客室のある宿」「貸切風呂が無料の宿」といった、温泉好きにはたまらない細かい条件で宿を検索できます。特に、平日の宿泊プランが非常にお得で、リーズナブルに温泉旅行を楽しみたいというニーズに完全に応えています。

ゆこゆこネットのコールセンターは、温泉地に精通したオペレーターが対応してくれるため、インターネット操作が苦手な方や、電話で宿の詳しい情報を聞きたい方でも安心して予約できます。純粋に「良い温泉宿に、お得に泊まりたい」という目的が明確な場合には、他の総合旅行会社よりも早く、そして的確に希望の宿を見つけ出すことができるでしょう。

(参照:ゆこゆこホールディングス株式会社 公式サイト)

【海外旅行】におすすめの旅行会社ランキング5選

海外旅行では、現地の情報量、トラブル時の対応力、そして旅の目的に合わせた専門性が旅行会社選びの重要なポイントとなります。ここでは、特に海外旅行に強みを持ち、個性的で満足度の高い旅を提供してくれると評判の5社をご紹介します。大手とは一味違う、専門性の高い会社が揃っています。

① 旅工房

項目 特徴
強み 各地域専門の「トラベル・コンシェルジュ」によるパーソナライズされた提案力
主力商品 オーダーメイド型の海外旅行、オンラインでのパッケージツアー
得意な旅行 こだわりのハネムーン、個人では手配が難しい周遊旅行、リピーター向けのディープな旅
おすすめの人 自分の希望を細かく伝えてオリジナルの旅を作りたい人、特定の国・地域に詳しい専門家と相談したい人

「オンラインの旅行会社でありながら、コンサルティング力が高い」という独自のポジションを築いているのが旅工房です。同社の最大の特徴は、「トラベル・コンシェルジュ」制度にあります。これは、方面別に専門のスタッフが配置されており、問い合わせをすると、その地域の専門家が専任で担当してくれるというものです。

例えば、イタリア旅行を検討すればイタリア専門のコンシェルジュが、メキシコ旅行を検討すれば中南米専門のコンシェルジュが、最新の現地情報や深い知識を基に、最適なプランを提案してくれます。彼らは旅行先の国を何度も訪れているため、ガイドブックには載っていないようなレストランや、おすすめの過ごし方など、血の通ったアドバイスが期待できます。

このパーソナライズされた提案力は、特に「ありきたりのツアーでは満足できない」「自分たちだけの特別な旅にしたい」と考えるハネムーナーや、旅慣れたリピーターから絶大な支持を得ています。オンラインの手軽さと、店舗相談のような手厚いコンサルティングの「いいとこ取り」を実現した、新しい時代の旅行会社と言えるでしょう。

(参照:株式会社旅工房 公式サイト)

② エス・ティー・ワールド (STW)

項目 特徴
強み ビーチリゾート(特にモルディブ、タヒチ)と秘境・自然体験ツアーへの圧倒的な専門性
主力商品 海外パッケージツアー、オーダーメイド旅行
得意な旅行 ダイビング・サーフィン等のマリンスポーツ、サファリ、オーロラ鑑賞、ハネムーン
おすすめの人 美しい海で過ごしたい人、アクティブな体験をしたい若者、専門性の高いハネムーンを求めるカップル

エス・ティー・ワールド(STW)は、特にビーチリゾートと、自然をテーマにしたアドベンチャー系の旅に強みを持つ専門旅行会社です。特に「モルディブ旅行ならSTW」と言われるほど、モルディブの取り扱いに関しては業界トップクラスの実績と情報量を誇ります。数あるリゾートの中から、予算や希望(水上コテージ、ハウスリーフの良さなど)に合わせて最適な島を提案する力は、他の追随を許しません。タヒチやカンクンといった他のビーチリゾートにも同様に強いです。

また、ダイビングやサーフィンといったマリンスポーツを目的としたツアーや、アフリカでのサファリ、中南米の秘境探訪、北欧でのオーロラ鑑賞など、「体験」を軸にした旅の企画力にも定評があります。若者やアクティブな層をメインターゲットとしており、価格も比較的リーズナブルな設定です。

「ただのリゾート滞在では物足りない」「そこでしかできない特別な体験がしたい」というニーズを持つ旅行者にとって、STWは夢を叶えてくれる頼もしいパートナーとなるでしょう。ハネムーンで極上のビーチリゾートを訪れたいカップルにも、非常におすすめできる会社です。

(参照:株式会社エス・ティー・ワールド 公式サイト)

③ IACEトラベル

項目 特徴
強み 海外航空券の調達力、特にビジネス・留学・赴任など個人渡航の手配に強い
主力商品 海外格安航空券、海外ホテル、個人向け手配旅行
得意な旅行 個人での海外旅行全般、ビジネス渡航、留学、複雑な旅程の航空券手配
おすすめの人 個人で自由に海外を旅したい人、できるだけ安く航空券を手に入れたい人、周遊など複雑なフライトを探している人

IACEトラベルは、もともと海外に赴任するビジネスパーソンや留学生向けの航空券手配を専門として成長してきた歴史を持つ旅行会社です。そのため、パッケージツアーの販売よりも、個人旅行者向けのパーツ(航空券、ホテルなど)の手配に大きな強みを持っています。

その歴史から、世界各国の航空会社との間に太いパイプを持っており、特に正規割引航空券の取り扱いに関しては高い専門性と価格競争力を誇ります。単純な往復航空券だけでなく、「ヨーロッパの複数都市を巡りたい」「南米を周遊したい」といった複雑な旅程の航空券も、専門スタッフが最適なルートと価格を提案してくれます。これは、オンラインの検索サイトだけでは見つけ出すのが難しい組み合わせも多く、同社の価値が光る部分です。

近年では観光目的のパッケージツアーやホテル手配にも力を入れていますが、その根幹にあるのは「個人渡航のプロフェッショナル」という姿勢です。パッケージツアーの窮屈さを嫌い、自分の足で自由に世界を巡りたいと考える本格的な個人旅行派にとって、航空券手配の段階で頼りになる存在と言えるでしょう。

(参照:株式会社IACEトラベル 公式サイト)

④ ユーラシア旅行社

項目 特徴
強み 歴史・文化・自然を深く探訪する「グランドツアー」、専門知識豊富な添乗員
主力商品 添乗員付き海外パッケージツアー
得意な旅行 じっくり時間をかける周遊旅行、世界遺産探訪、文明・歴史をテーマにした旅
おすすめの人 知的好奇心が旺盛なシニア層、表面的な観光では満足できない人、質の高い解説を求める人

「旅は、学びの場であり、感動の舞台である」という哲学を持つのが、ユーラシア旅行社です。同社が提供するのは、単なる観光旅行ではなく、「グランドツアー」と名付けられた、ひとつの国や地域をじっくりと時間をかけて深く探訪する旅です。効率よく名所を巡るのではなく、その土地の歴史や文化、自然の成り立ちを体系的に理解することに重きを置いています。

ツアーには専門知識が豊富な添乗員が同行し、まるで大学教授の引率するゼミ旅行のように、深い解説を交えながら参加者を案内します。そのため、参加者も知的好奇心が旺盛なシニア層が中心で、旅を通じて学びたいという意欲の高い人々が集まります。

行き先も、シルクロード、古代エジプト、マヤ・アステカ文明など、歴史ロマンを掻き立てるようなデスティネーションが多く、一度参加するとその魅力にはまり、リピーターになる人が多いと言われています。価格は高めですが、それに見合うだけの知的満足感と、他では得られない深い感動を約束してくれる旅行会社です。本物志向の旅を求めるなら、ぜひ検討したい一社です。

(参照:株式会社ユーラシア旅行社 公式サイト)

⑤ ファイブスタークラブ

項目 特徴
強み アジア・中南米・アフリカなど個性的なデスティネーションへの特化、オーダーメイドの旅づくり
主力商品 個人旅行(オーダーメイド)、添乗員付き小グループツアー
得意な旅行 秘境旅行、バックパッカーが好むような地域の旅行を安全・快適に楽しむ旅
おすすめの人 大手旅行会社が扱わないような国に行きたい人、自分だけのユニークな旅程を組みたい冒険心のある人

ファイブスタークラブは、「旅のプロフェッショナルが創る、自由自在の旅」をコンセプトに、特にアジア、中南米、中近東、アフリカといった、いわゆる秘境や個性的なデスティネーションへの旅行を専門に扱っています。一般的な旅行会社ではなかなか見かけないような国や地域へのツアーが、ウェブサイトにはずらりと並んでおり、見ているだけでも冒険心をくすぐられます。

同社の最大の強みは、オーダーメイドでの旅づくりです。専門知識豊富なスタッフが、顧客一人ひとりの希望をヒアリングし、航空券、ホテル、現地の交通手段、ガイド、観光プランなどを自由に組み合わせて、世界に一つだけのオリジナルプランを作成してくれます。

「ウユニ塩湖で朝日を見たい」「サハラ砂漠のテントに泊まりたい」「マチュピチュ遺跡をじっくり見たい」といった、漠然とした夢を具体的な旅の形にしてくれるのです。個人で手配するにはハードルが高いような地域へも、プロの手配によって安全かつ快適に訪れることが可能になります。ありきたりの旅行に飽きた、冒険心あふれる旅人にとって、最高のパートナーとなってくれるでしょう。

(参照:株式会社ファイブスタークラブ 公式サイト)

旅行会社を利用するメリット・デメリット

予約手配の手間が省ける、トータルで割安になる場合がある、トラブル時のサポートが手厚い、専門的な情報や提案がもらえる、特別な体験ができる可能性がある

旅行の計画を立てる際、旅行会社を利用するか、それともすべて自分で手配する(個人旅行)か、迷う方も多いでしょう。ここでは、旅行会社を利用することのメリットとデメリットを整理し、どのような場合に利用価値が高まるのかを解説します。

旅行会社を利用するメリット

旅行会社に依頼することで得られる最大の利点は、手間の削減と安心感です。

  1. 予約手配の手間が省ける
    最大のメリットは、何と言っても「楽」であることです。海外旅行の場合、航空券、複数都市のホテル、鉄道やバスなどの移動手段、現地の観光ツアーなど、予約すべき項目は多岐にわたります。これらをすべて自分で、言語の違うウェブサイトを駆使して手配するのは、相当な時間と労力がかかります。旅行会社に任せれば、これらの面倒な手続きをすべて一括で代行してくれます。
  2. トータルで割安になる場合がある
    「手数料がかかるから高くなるのでは?」と思われがちですが、必ずしもそうとは限りません。旅行会社は、航空会社やホテルから、団体割引価格で座席や客室を大量に仕入れています。そのため、個人が個別に予約するよりも、パッケージツアーの方がトータルの旅行代金は安くなるケースが少なくありません。特に航空券とホテルがセットになったプランでは、その傾向が顕著です。
  3. トラブル時のサポートが手厚い
    旅行にトラブルはつきものです。飛行機の遅延・欠航、ロストバゲージ(荷物の紛失)、現地での病気や盗難など、予期せぬ事態が発生した際に、旅行会社のサポートは非常に心強い存在となります。特に海外では、24時間対応の日本語サポートデスクがあれば、パニックにならずに適切な対処法を相談できます。個人旅行の場合は、これらのトラブル対応もすべて自己責任で行わなければなりません。
  4. 専門的な情報や提案がもらえる
    店舗カウンターなどで相談すれば、プロの視点から有益なアドバイスがもらえます。インターネット上には情報が溢れていますが、その信憑性は玉石混交です。「現地の治安の最新情報」「おすすめのレストラン」「効率的な観光ルート」など、経験豊富なスタッフならではの、信頼できる生きた情報は、旅の質を大きく向上させます。自分では思いつかなかったような、魅力的なデスティネーションやプランを提案してもらえることもあります。
  5. 特別な体験ができる可能性がある
    旅行会社は、一般には公開されていないレストランの席や、特別な観光プログラムへのアクセスルートを持っていることがあります。ツアー参加者限定の特典や、通常は入れない場所への入場が許可されるなど、個人旅行では得られない付加価値を享受できるのも、旅行会社を利用するメリットの一つです。

旅行会社を利用するデメリット

一方で、旅行会社を利用することにはいくつかのデメリットや注意点も存在します。

  1. 旅行の自由度が低い
    特にパッケージツアーの場合、日程や行動が厳密に決められていることが多く、自由度は低くなります。「この街が気に入ったからもう1泊したい」「興味がないからこの美術館はパスしたい」といった、個人の都合に合わせた柔軟な変更は基本的にできません。団体行動が苦手な方や、自分のペースで気ままに旅をしたい方には、窮屈に感じられるかもしれません。
  2. 手数料が発生する
    旅行会社は、旅行商品を企画・販売することで利益を得ています。そのため、旅行代金には当然、企画料や手配手数料が含まれています。航空券とホテルだけなど、シンプルな手配を自分で行える場合、旅行会社を通すことで、その手数料分だけ割高になる可能性があります。
  3. 不要なものが含まれている場合がある
    パッケージツアーには、自分の興味のない観光地への訪問や、提携しているお土産物店への立ち寄りが組み込まれていることがあります。また、食事もセットになっている場合、あまり好みではないレストランでの食事が続く可能性もあります。これらの不要な要素を省くことができないのは、デメリットと言えるでしょう。
  4. 申し込みや変更に制約がある
    店舗型の旅行会社の場合、相談や申し込み、変更手続きなどが営業時間に限定されます。また、オンラインであっても、一度契約した内容を変更する際には、規定の変更手数料がかかったり、そもそも変更が一切不可であったりするプランも多く存在します。

これらのメリット・デメリットを理解した上で、「何を最も重視するか(価格、手間、安心、自由度)」を考えることが、自分にとって最適な旅行スタイルを見つける近道です。

パッケージツアーと個人旅行の違い

旅行の計画方法として、代表的なのが「パッケージツアー」と「個人旅行」です。両者は似ているようで、その性質や向いている人は大きく異なります。それぞれのメリット・デメリットを比較し、どちらがあなたの旅に合っているか考えてみましょう。

項目 パッケージツアー 個人旅行
自由度 低い(日程や行動が固定) 高い(自由に計画可能)
費用 割安な傾向(団体割引など) 割高になることも(工夫次第で安くも)
手配の手間 少ない(一括手配) 多い(個別に手配が必要)
安心感 高い(サポートや補償が手厚い) 低い(トラブル時は自己責任)
おすすめの人 初心者、団体、手軽さを求める人 経験者、こだわりたい人、自由を求める人

パッケージツアーのメリット・デメリット

パッケージツアーは、旅行会社が予め作成した旅程に沿って旅行するスタイルです。航空券、宿泊、観光、食事がセットになっていることが多く、添乗員が同行するタイプと、現地では自由行動となるフリープランタイプがあります。

メリット

  • 手軽で簡単: 航空券やホテルの予約、現地での移動手段などを個別に手配する必要がなく、旅行会社に申し込むだけで準備がほぼ完了します。旅行の計画に時間をかけられない忙しい人や、手配が面倒だと感じる人に最適です。
  • 価格が割安: 旅行会社が団体料金で仕入れているため、個人で同じ内容を手配するよりも安くなることがほとんどです。特に繁忙期は、個人で手配すると航空券が高騰するため、パッケージツアーの価格的な優位性が際立ちます。
  • 安心感が大きい: 添乗員付きのツアーであれば、空港でのチェックインから現地での案内、トラブル対応まで任せられます。言葉の通じない海外でも安心して過ごせるため、海外旅行初心者やシニア層には絶大なメリットとなります。旅行業法に基づく補償制度(特別補償、旅程保証など)が適用されるのも安心材料です。

デメリット

  • 自由度が低い: 最大のデメリットは、行動が制限されることです。決められた時間に集合し、団体で行動しなければなりません。興味のない観光地やお土産物店にも立ち寄る必要があります。
  • 非効率な時間が発生することも: 他のツアー参加者を待つ時間や、団体での食事など、一人であればもっと効率よく時間を使えるのに、と感じる場面があるかもしれません。
  • 自分のペースで楽しめない: 気に入った場所でもっと長く滞在したり、疲れたからホテルで休んだりといった柔軟な対応が難しいです。

個人旅行のメリット・デメリット

個人旅行は、航空券や宿泊などをすべて自分で手配し、オリジナルの計画で旅をするスタイルです。旅行会社が提供する航空券とホテルのみがセットになった「ダイナミックパッケージ」も、広い意味では個人旅行の一種と言えます。

メリット

  • 自由度が非常に高い: 旅のすべてを自分で決められるのが最大の魅力です。行きたい場所にだけ行き、泊まりたいホテルに泊まり、食べたいものを食べる。自分の興味とペースに合わせて、唯一無二の旅を創り上げることができます。
  • こだわりの旅が実現できる: 「特定の画家の作品を巡る」「現地の料理教室に参加する」「ローカルな市場を巡る」など、ニッチで専門的なテーマの旅も自由に計画できます。
  • 計画する過程も楽しめる: どこに行こうか、何をしようかと、ガイドブックやブログを読みながら計画を練る時間そのものが、旅の楽しみの一部となります。

デメリット

  • 手配の手間と時間がかかる: 航空券の比較サイト、ホテルの予約サイト、現地の交通機関の公式サイトなど、複数のツールを駆使して情報収集と予約を行う必要があり、かなりの労力を要します。
  • トラブルはすべて自己責任: 飛行機に乗り遅れた、ホテルが予約できていなかった、道に迷った、といったトラブルはすべて自分で解決しなければなりません。語学力や交渉力、問題解決能力が求められます。
  • 割高になる可能性がある: 時期や予約のタイミングによっては、パッケージツアーよりも費用がかさむことがあります。また、知識がないと、非効率な移動ルートや割高な交通手段を選んでしまうリスクもあります。

結局のところ、どちらが良いというわけではありません。手軽さと安心感を求めるならパッケージツアー、自由とこだわりを追求するなら個人旅行というように、自分の旅の目的や性格に合わせて最適なスタイルを選ぶことが重要です。

旅行会社の店舗で相談する際のポイント

事前に目的・予算・日程を決めておく、譲れない条件と妥協できる点を伝える、複数のプランを比較検討する

オンラインでの予約が主流になりつつある現在でも、旅行会社の店舗カウンターで専門スタッフに相談することには大きな価値があります。特に、ハネムーンや複雑な周遊旅行など、絶対に失敗したくない旅では、プロのアドバイスが非常に役立ちます。しかし、ただ漠然と店舗を訪れるだけでは、時間を無駄にしてしまうかもしれません。ここでは、店舗での相談を最大限に有益なものにするための3つのポイントをご紹介します。

事前に目的・予算・日程を決めておく

店舗を訪れる前に、自分たちの希望をある程度固めておくことが、スムーズな相談への第一歩です。「良いところ、ありませんか?」という漠然とした質問では、スタッフも何を提案してよいか分からず、話がなかなか進みません。

以下の「5W1H」を意識して、希望を整理しておきましょう。

  • When(いつ): 旅行に行きたい時期はいつ頃か。具体的な日付(例:10月10日から5日間)まで決まっていればベストですが、「10月上旬」「年末年始」といった大まかな時期でも構いません。繁忙期か閑散期かで、予算や選択肢は大きく変わります。
  • Where(どこへ): どの国、どの都市に行きたいか。複数の候補がある場合は、優先順位をつけておくと良いでしょう。「ヨーロッパのどこか」「南の島」といったレベルでも、ある程度の方向性を示すことが重要です。
  • Who(誰と): 何人での旅行か。夫婦2人、子供連れの家族、友人同士など、メンバー構成を伝えます。子供や高齢者がいる場合は、その年齢も伝えましょう。
  • What(何をしに): 旅行の目的は何か。「のんびりリゾートで癒されたい」「世界遺産をたくさん見たい」「美味しいものを食べ歩きたい」「ショッピングを楽しみたい」など、旅先で何をしたいのかを具体的に伝えることで、提案の精度が格段に上がります。
  • How much(予算はいくら): 予算の上限はいくらか。一人当たりの総額(航空券、宿泊、現地での費用などすべて込み)を伝えると、スタッフは現実的なプランを提案しやすくなります。予算を伝えることに抵抗があるかもしれませんが、これが不明確だと、高すぎるプランや安すぎて満足できないプランばかり提案され、お互いに時間を浪費することになります。
  • How long(何日間): 旅行の日数は何日間か。移動時間も含めて、確保できる休みの日数を伝えましょう。

これらの情報をメモにまとめて持参するだけで、相談は驚くほど効率的かつ具体的になります。

譲れない条件と妥協できる点を伝える

理想の旅行を100%実現できれば最高ですが、多くの場合、予算や時間の制約から、何かを諦めなければならない場面が出てきます。そこで重要になるのが、「これだけは絶対に譲れない」という条件と、「ここはこだわらないので、コストを抑えたい」という妥協点を明確にしておくことです。

譲れない条件(Must)の例:

  • 「ハネムーンなので、ホテルの部屋はオーシャンビューが必須」
  • 「どうしてもウユニ塩湖の鏡張りが見たい」
  • 「直行便で行ける場所にしたい」
  • 「バスタブのないシャワーのみの部屋は嫌だ」

妥協できる点(Want)の例:

  • 「ホテルは中心部から少し離れても、清潔であれば良い」
  • 「食事は豪華でなくても、現地の雰囲気が味わえれば満足」
  • 「出発日は金曜日でなくても、週末にかかれば良い」
  • 「乗り継ぎがあっても、航空券が安い方が良い」

これらの優先順位を自分たちの中であらかじめ整理し、スタッフに明確に伝えることで、彼らは数ある選択肢の中から、あなたの希望に最も近い、実現可能なプランを組み立ててくれます。「全部良いやつで、安く」というのは現実的ではありません。優先順位を伝えることは、プロの力を最大限に引き出すための鍵となります。

複数のプランを比較検討する

最初に提案されたプランが魅力的に見えても、すぐに即決するのは避けましょう。経験豊富なスタッフは、顧客の反応を見ながら、いくつかの選択肢を提示してくれるはずです。

  • 価格帯の違うプラン: 予算内で最も良いプラン、少し予算をオーバーするけれど満足度が格段に上がるプラン、予算をかなり下回るけれど最低限の希望は満たせるプランなど、少なくとも2〜3つの異なる価格帯のプランを見積もってもらいましょう。それぞれのプランで、どこがどう違うのか(ホテルのグレード、フライトの時間帯、食事の有無など)を詳しく説明してもらうことで、自分たちが何にお金をかけたいのかがより明確になります。
  • 航空会社やホテルの選択肢: 同じデスティネーションでも、利用する航空会社やホテルの組み合わせによって、価格や快適性は大きく変わります。「このホテルを、もう少しランクの高いホテルに変えたらどうなりますか?」「日系の航空会社を利用するプランはありますか?」など、積極的に質問してみましょう。
  • 一度持ち帰って検討する: その場で契約を迫られるようなことは稀ですが、高額な買い物ですので、冷静に判断する時間を持つことが大切です。提示された複数の見積もりやパンフレットを一度持ち帰り、家族や友人と相談したり、自分で少し調べてみたりする時間を作りましょう。「このプランで一度検討させてください」と伝えれば、快く応じてくれます。

焦らず、じっくり比較検討することが、後悔のない旅行会社選び、プラン選びにつながります。店舗での相談は、プロの知識と経験を無料で活用できる絶好の機会と捉え、準備を万端にして臨みましょう。

旅行会社に関するよくある質問

カウンターでの相談だけでも問題ないか、旅行の予約はいつ頃するのがお得か、大手と中小の旅行会社はどう違うか、旅行会社を通すと料金は高くなるか、激安ツアーが安いのはなぜか

旅行会社の利用を検討する際に、多くの人が抱く疑問や不安があります。ここでは、特によくある質問を5つピックアップし、Q&A形式で分かりやすくお答えします。

カウンターでの相談だけでも問題ない?

全く問題ありません。 多くの人が「相談したら契約しないと悪いのでは?」と考えがちですが、旅行会社の店舗カウンターは、情報収集やプランニングの相談をするための場所でもあります。

スタッフも、相談だけで終わるお客様がいることは十分に承知しています。むしろ、無理に契約を迫るような会社は信頼できません。相談は基本的に無料ですので、まずは気軽に訪れて、プロのアドバイスを聞いてみるのがおすすめです。複数の旅行会社を回って話を聞き、最も信頼できる、あるいは最も魅力的なプランを提案してくれた会社と契約するというのが賢い利用法です。パンフレットをもらうだけでも、旅のイメージを膨らませるのに役立ちます。

旅行の予約はいつ頃するのがお得?

一概に「この時期がベスト」とは言えませんが、一般的な傾向として、「早めの予約」が基本的にはお得で確実です。

  • 早割(早期割引): 多くの旅行会社では、出発日の90日前、60日前といった早い段階で予約すると、旅行代金が割引になる「早割」プランを用意しています。特に人気のホテルや、年末年始・ゴールデンウィーク・お盆といった繁忙期の旅行は、早めに動かないと予約自体が取れなくなるため、計画が決まったらすぐに予約するのが鉄則です。
  • 直前割・タイムセール: 一方で、出発間近になっても売れ残っている座席や客室を、格安で放出する「直前割」や「タイムセール」もあります。日程や行き先にこだわりがなく、急に休みが取れた場合などには狙い目です。ただし、選択肢は非常に限られ、人気のプランはまず出てきません。

結論として、行きたい場所や日程が決まっている場合は「できるだけ早く」、特にこだわりがなく価格重視なら「直前を狙うのもアリ」と言えるでしょう。

大手の旅行会社と中小の旅行会社はどう違う?

それぞれに異なる強みと特徴があります。どちらが良いかは、旅行の目的や求めるものによって変わります。

  • 大手旅行会社(JTB、H.I.S.など):
    • メリット: 商品ラインナップが豊富で、あらゆるデスティネーションをカバーしている。スケールメリットを活かした価格競争力がある。全国に店舗網があり、現地支店などサポート体制が手厚く、安心感が大きい。
    • デメリット: 規格化されたパッケージツアーが多く、細かい個別の要望には応えにくい場合がある。
  • 中小・専門旅行会社(ユーラシア旅行社、ファイブスタークラブなど):
    • メリット: 特定の国や地域、あるいは「登山」「クルーズ」といった特定のテーマに特化しており、専門知識が非常に深い。大手にはないユニークな企画や、オーダーメイドでの柔軟な対応が期待できる。
    • デメリット: 取り扱いエリアが限定される。大手ほどの価格競争力はない場合が多い。

万人向けの安心感を求めるなら大手、こだわりの旅や専門性を求めるなら中小・専門旅行会社、という使い分けがおすすめです。

旅行会社を通すと料金は高くなる?

「高くなる場合もあれば、安くなる場合もある」というのが答えです。

  • 安くなるケース: 旅行会社が団体割引で仕入れた航空券やホテルを利用するパッケージツアーは、個人で個別に手配するよりも合計金額が安くなることが多々あります。特に、航空券と宿泊がセットになった商品は、その傾向が強いです。
  • 高くなるケース: 旅行会社に個別の手配(航空券だけ、ホテルだけなど)を依頼する「手配旅行」の場合、旅行会社の手数料が上乗せされるため、自分でオンライン予約するよりも高くなります。

単純な価格だけでなく、トラブル時のサポートや手配の手間を省けるといった「安心」や「時間」という付加価値を含めて、トータルで判断することが重要です。料金の透明性について、契約前にしっかりと確認しましょう。

激安ツアーが安いのはなぜ?

信じられないような価格の「激安ツアー」には、必ず安いのには理由があります。その理由を理解し、納得した上で申し込むことが大切です。

  • LCC(格安航空会社)の利用: 座席が狭い、機内サービスが有料、空港が都心から遠い、遅延や欠航が多いなどの特徴があります。
  • オフシーズンの設定: 現地が雨季であったり、気候が良くない時期であったりする。
  • ホテルのグレードが低い: 市内中心部から遠く離れていて交通が不便、設備が古い、部屋が狭いといった可能性があります。
  • お土産物店への立ち寄り: ツアー日程に複数のお土産物店への立ち寄りが義務付けられており、旅行会社が店からキックバック(紹介料)を受け取ることで、ツアー代金を安く設定しています。興味のない買い物に時間を費やすことになります。
  • 燃油サーチャージや空港税が別途必要: 表示されている価格はあくまでツアー代金のみで、諸費用を加えると、思ったほど安くなかったというケースもあります。

激安ツアーが悪いというわけではありません。安さの理由をきちんと理解し、「ホテルは寝るだけだから気にしない」など、自分の価値観と合致していれば、非常にお得な旅ができます。価格だけでなく、旅行条件や日程の詳細を隅々まで確認することが、後悔しないためのポイントです。

まとめ

今回は、数ある旅行会社の中から自分に最適な一社を見つけるための選び方から、具体的なおすすめランキング、さらには利用する上でのメリット・デメリットやよくある質問まで、幅広く解説してきました。

旅行会社の選び方に、唯一絶対の正解はありません。重要なのは、まず自分自身の「旅の目的」を明確にすることです。誰と、どこへ、何をしに行くのか。そして、旅に何を求めるのか——手軽さと安心感なのか、価格の安さなのか、それとも徹底的な自由とこだわりなのか。これらを自問自答することが、後悔しない旅行計画の第一歩となります。

この記事でご紹介した選び方のポイントを参考に、あなたの旅のスタイルを整理してみましょう。

  • 目的・テーマ(家族旅行、ハネムーン、趣味の旅など)
  • 行き先(国内か海外か、得意なエリアはどこか)
  • 旅行形式(パッケージツアーか個人旅行か)
  • 予約方法(店舗で相談か、オンラインで手軽に済ませるか)
  • サポート体制(万が一の時の安心をどれだけ重視するか)

これらの軸で検討すれば、おのずと候補となる旅行会社は絞られてくるはずです。総合力のあるJTBや日本旅行、価格と企画力で勝負するH.I.S.、趣味を深めるクラブツーリズム、そして特定の分野に特化した専門旅行会社まで、それぞれに素晴らしい魅力と強みがあります。

最高の旅行とは、単に有名な観光地を訪れることではなく、その旅を通して得られる体験や感動が、自分の価値観に深く合致している状態ではないでしょうか。この記事が、あなたが最高のパートナーとなる旅行会社を見つけ、心から満足できる素晴らしい旅を実現するための一助となれば幸いです。